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業界最高峰のレトルト背脂使用、背脂チャッチャ風「こってり豚骨醤油ラーメン」を食べてみた結果‥‥

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年10月9日(月)新発売、エースコックのカップ麺「背脂チャッチャ風 こってり豚骨醤油ラーメン 麺大盛り」の実食レビューです。

業界最高峰の背脂で最強こってりカップラーメン爆誕!? かやく背脂×レトルト背脂のW仕様で “背脂チャッチャ系” の魅力を再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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背脂チャッチャ風 こってり豚骨醤油ラーメン 麺大盛り

背脂チャッチャ系(せあぶらちゃっちゃけい)とは、ラーメン用語の中でも比較的にメジャーな単語で、ラーメン評論家の石神秀幸(いしがみ ひでゆき)氏が名付け親。チャッチャ系という表現は、スープにコクを出すために使用する豚の背脂を “固形のままザルに乗せ、上下に「チャッチャッ‥‥」と振りかける動作” に由来し、それに該当するラーメンの総称として用いられています。

即席カップめん業界における背脂といえばエースコック

今回の新商品「背脂チャッチャ風 こってり豚骨醤油ラーメン 麺大盛り」は、独自の進化を続ける “背脂チャッチャ系” こってりラーメンの味わいを、エースコック独自技術の「レトルト背脂」を活用し、カップラーメンとして本格的に再現した一杯で、パッケージのシズル感はバッチリ。エースコックのレトルト背脂といえば、業界最高峰のリアリティを誇るため、期待せずにはいられません。

ときに “背脂チャッチャ系” のラーメンを再現した即席カップめんといえば、エースコックの「背脂チャッチャ風 こってり豚骨醤油ラーメン 麺大盛り」がリリースされる2週間前、2023年9月25日に東洋水産が「マルちゃん正麺(せいめん)カップ もやし&背脂 醤油豚骨」を発売しており、なるほど背脂加工品を搭載してはいたものの、それ以上に低温殺菌調理の “バリシャキもやし” が光る一杯でした。

東洋水産「マルちゃん正麺 カップ もやし&背脂 醤油豚骨」

「マルちゃん正麺 カップ もやし&背脂 醤油豚骨」のメーカー希望小売価格は333円(税別)と高めに設定されていたのですが、バリシャキもやしの満足度が凄まじく、このブログでは★5の高評価を叩き出した逸材。片やエースコックの「背脂チャッチャ風 こってり豚骨醤油ラーメン 麺大盛り」は、ごりごりの背脂特化型なので、そのインパクトに注目しながらレビューします。

開封

かやく入り粉末スープは先入れ(大丈夫か‥‥?)

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく入り粉末スープ」に、後入れ「液体スープ」の計2パックで、液体スープの小袋には “深うまいの素” と記載されています。これは同社の「飲み干す一杯」シリーズに別添されているレトルト背脂にも見られる表現なので、その流れから察するに、中身は大量のレトルト背脂とみて間違いありません。

商品名には「麺大盛り」とあるが‥‥

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、正式な商品名にも「麺大盛り」と入っているのですが、湯戻し前の麺重量は78gとのこと。つまり、同社が誇るスーパーカップ1.5倍(めん90g)ほどの倍率ではありません。標準サイズのカップラーメンにおける麺重量は55〜65gなので、たしかに “並” よりは多めですけど、気持ち的には “中盛り” といったところでしょうか。

ちなみに途中で引き合いに出した「マルちゃん正麺 カップ もやし&背脂 醤油豚骨」のメーカー希望小売価格は333円(税別)と触れましたが、エースコックの「背脂チャッチャ風 こってり豚骨醤油ラーメン 麺大盛り」は348円(税別)なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は375.84円のミドルレンジクラス。コンビニ以外でも300円を超えると思うので、そこが一つの壁になります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:背脂チャッチャ風 こってり豚骨醤油ラーメン 麺大盛り
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175)
内容量:109g(めん78g)
商品コード:4901071402471(JAN)
発売日:2023年10月09日(月)
実食日:2023年10月27日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:348円(税別)
購入価格:375.84円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:470ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(かやく入り粉末スープ・液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、たん白加水分解物、大豆食物繊維、卵白粉)、スープ(背脂加工品、豚脂、ポークエキス、たん白加水分解物、しょうゆ、砂糖、香辛料、酵母エキス)、かやく入りスープ(ポーク調味料、食塩、乳化油脂、粉末しょうゆ、香辛料、ポークエキス、背脂加工品、揚げ玉、たん白加水分解物、砂糖、酵母エキス、ねぎ、カツオブシパウダー)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、乳化剤、増粘剤(キサンタンガム、加工でん粉)、カラメル色素、かんすい、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、甘味料(カンゾウ、スクラロース、アセスルファムK)、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)

実食開始

スープに充分熱湯をかけてください

別添の「かやく入り粉末スープ」は先入れなので、お湯を入れる前に開封しなければいけないのですが、麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺。油揚げ麺よりも本格的な仕上がりに期待できる反面、粉末スープなどを先に入れる仕様の場合、戻りムラに対する懸念があるので、ちゃんと戻るのか不安に思いながら熱湯を注ぎ‥‥

なんか地味だなオイ

フタの上で後入れの「液体スープ(深うまいの素)」を温めながら待つこと5分。時間になったらフタを剥がし、温めておいた「液体スープ(深うまいの素)」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。やはり液体スープとは名ばかりで、中には大量のレトルト背脂が入っていたのですが、チャーシューやメンマなど、具材らしい具材は見当たりません。

レトルト背脂の量が多いため、それも具材と思えば納得できなくもない構成ではあるものの、前述したようにメーカー希望小売価格は348円(税別)の大物。というわけで、コストパフォーマンス的な部分にも注目しつつ「めん」「かやく入り粉末スープ」「液体スープ(深うまいの素)」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(109g)あたり
カロリー:437kcal
たん白質:9.4g
脂  質:14.9g
炭水化物:66.3g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:4.6g)
カルシウム:320mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:437kcal(めん・かやく:295kcal)(スープ:142kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

なんか安っぽい

2.0

先入れの粉末スープに粘度を高める成分が入っていたので、ちゃんと戻っているのか不安に思っていたのですが、これといって戻りムラなどは目立ちません。加水率は高めの設定で、やや食べ始めはノンフライ麺ならではのゴムっぽさが気になりますけど、それについても許容範囲内かと思います。ただ、クオリティに関しては可も無く不可も無しで、中盤以降になってくると、すこし疲れてくる感じ。

レギュラーサイズでもよかったんじゃない?

前述のように、標準サイズのカップラーメンにおける麺重量は、湯戻し前の状態で55〜65gが基本。大盛りサイズの基準は容器の形状により変わってくるのですが、縦型ビッグだと70〜80g、バケツ型だと90gが基本になります。片や今回のように大判どんぶり型の容器を採用した商品の場合、メーカーやブランドによって麺重量は区々なのですが‥‥

たとえば他社の商品になりますけど「日清のどん兵衛 きつねうどん」における麺重量は74gなので、今回の麺重量(78g)はレギュラーサイズの「どん兵衛」よりも少し多い程度。そのわりに食べ応えがあったので、実食中のボリュームはパッケージの表示以上に感じられたのですが、そんなに小麦感が強くなかったり、内部にある気泡の感じが油揚げ麺っぽかったり、なんだか安っぽい感じでした。

かやく入り粉末スープ

値段相応とはいえない

2.0

かやく入り粉末スープには、揚げ玉とネギが入っていたので、まったくの具なしではないけれど、かやくについては具材というよりも薬味的なラインナップ。商品名が「こってり豚骨醤油」となっているように、動物系は豚骨を主体にしているのですが、粉末しょうゆ特有の軽さだったり、乳化油脂で強引に濁らせている感じだったり、値段のわりに高級感のある味わいとはいえません。

そのため濃厚な豚骨感やフレッシュな醤油感など、そういった魅力は皆無に等しく、どちらかといえば即席カップめん特有の刺激が目立っているような状態で、とろみの加減も人工的。もはや油揚げ麺を泳がせたほうがマシと思えるタイプだったので、それがノンフライ麺を安っぽく映していたのかもしれません。——あ、乾燥状態の背脂加工品も入ってましたけど、あんまり目立ってなかったです。

液体スープ(深うまいの素)

レトルト背脂を単体で評価するなら★8は付けたい

3.0

めん・かやく入り粉末スープについては、どうしてもポジティブな面を見出すことが難しかった反面、液体スープという名のレトルト背脂は素晴らしく、自然な粒感だったり、背脂ならではの甘みや芳ばしさだったり、背脂顆粒(背脂加工品)では出せないコクだったり、あいかわらず業界最高峰のクオリティであることを再認識。

ポークエキス、たん白加水分解物、しょうゆ、砂糖、香辛料、酵母エキスなどを使用しているため、純粋な背脂ではないけれど、これ以上に背脂のリアルを感じさせてくれるメーカーは他にありません。ただ、こんなにも本格的な背脂の魅力を半減どころか大幅に潰してしまうようなスープとの組み合わせだったので、評価は伸び悩んでおります。ほんと、めっちゃ残念。

総評

2.0

あいかわらず液体スープ(深うまいの素)=レトルト背脂のクオリティは凄まじく、それ単体の仕上がりについては手放しに評価したいのですが、その魅力を活かしきれていない粉末スープのフレームワークだったり、取るに足らないクオリティのノンフライ麺だったり、総合的に評価すると値段相応の価値は見出せません。

しかし、エースコックのレトルト背脂は本当に素晴らしいので、たとえば京都の老舗「中華そば ますたに」のように、清湯(ちんたん)系の中華そばをベースにした “背脂チャッチャ系” で攻める、または「EDGE(エッジ)鬼背脂とんこつ醤油ラーメン」よろしく徹底的にジャンクな姿勢を追求するなど、より背脂の魅力を活かしたリベンジに期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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