ペヤング、矢継ぎ早に名作を連発「中華あんかけ風やきそば」も本格的で侮れない!!

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年10月2日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 中華あんかけ風やきそば」の実食レビューです。

北海道発祥の小樽あんかけ焼そばインスパイア!? ペヤングの本格中華シリーズ第2弾は具材入りの “あんかけ風ソース” を使用したアイディア商品!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 中華あんかけ風やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっているブランドで、1973年(昭和48年)7月16日発売の「ペヤングヌードル」が最初の商品。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、屋台のパックを模した四角い容器に、液体ソース、かやくの個包装など、当時としては画期的な仕様を業界に先駆けて導入し、その可能性を大きく広げました。

ペヤングで餡掛け風を再現!?

今回の新商品「ペヤング 中華あんかけ風やきそば」は、味を染み込ませた具材入りの「あんかけ風ソース」を使用し、餡掛け焼きそばの味わいを表現した一杯で、カップ焼きそばとしては珍しいテーマ。ペヤングにおける “あんかけ” といえば、2023年3月27日に「かきたまあんかけ風うどん」をリリースしているため、これが初めての試みではありません。しかし、ポイントは “湯切りが必要” なこと。

例の “新作が出ても売ってない問題” に直面し、このブログで「かきたまあんかけ風うどん」はレビューできていませんが、同商品のパッケージには “湯切り不要” との記載があり、麺の戻し湯を利用して餡掛け風スープを演出する、湯切りなしが特徴の商品でした。そのため新作の「中華あんかけ風やきそば」も同じような手法かと予想していたんですけど、こちらは湯切りが必要なカップ焼きそばタイプ。

ちなみに、まるか食品の公式ウェブサイトには『本格中華シリーズ第二弾』との記載があったので、流れ的に「ペヤング 麻婆やきそば」の続編に該当し、ひとつ前のページでレビューした「ペヤング キクラゲとたまごのやきそば」が本格中華シリーズ第3弾と思われるのですが、それはさておき「中華あんかけ風やきそば」といえば「小樽あんかけ焼そば」について触れておかなければいけません。

※画像はイメージです。

小樽あんかけ焼そば(おたるあんかけやきそば)とは、北海道小樽市の料理店を中心に提供されているB級ご当地グルメで、北海道小樽市稲穂に鎮座する龍宮神社下にあった「割烹 梅月(ばいげつ)」にルーツを持ち、現在を遡ること66年以上、1957年(昭和32年)9月18日に小樽駅近くの静屋通りに移転オープンした「中華料理 梅月」が元祖・発祥の店とされていましたが‥‥

小樽あんかけ焼そばを通し、小樽の魅力を全世界に発信することを目的とした市民団体「小樽あんかけ焼そば親衛隊」(旧・小樽あんかけ焼そばPR委員会)のウェブサイトによると、都通りにあった「レストラン・ロール」及び花園銀座通りにあった「来来軒」では、1950年(昭和25年)頃すでに「あんかけ焼そば」が提供されていたそうなので、その情報が正しければ70年以上の歴史を誇る食べ物。

小樽あんかけ焼そばに関する明確な定義は決まっていないようですが、前述の「小樽あんかけ焼そば親衛隊」曰く、原則として小樽市内または近隣の飲食店にて提供されている「五目あんかけ焼そば」の総称とのこと。実は “マルちゃん” のブランドで知られる東洋水産が「小樽あんかけ焼そば 2人前」というチルド商品を北海道で販売しているのですが、即席カップめん業界では堂々のレア物です。

あんかけの書体がイイ感じ

——まぁ、今回の「ペヤング 中華あんかけ風やきそば」について、どこにも小樽あんかけ焼そばを再現した商品とは書かれていませんが、いずれにせよ珍しい商品。そういえば4年以上前に「ペヤング 中華風そのまま皿うどん」という意欲作もありましたけど、それとも仕様が異なるので、餡掛け風の再現度を中心に、仕上がりが楽しみです。

開封

ソースの小袋がデカい

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」の計2パックで、ソースの中にシイタケ、タケノコ、豚肉、大豆ミート(粒状大豆たん白)などの具材が入っているようですが、それとは別に湯戻し具材のキャベツ、エビ、カニカマを搭載した具沢山な布陣。

見慣れたフライ麺を搭載

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。ひとつ前のページでも触れているため重複しますが、ペヤングやきそばシリーズのフライ麺は基本的に使い回しなので、いつもの麺という認識で問題ありません。ただ、ちょっと注目しておきたいのが “いつもとは違う” 値段。

通常の「ペヤング ソースやきそば」におけるメーカー希望小売価格は193円(税別)なので、2023年10月現在の基準(236円+税)から見ると異常に低いのですが、今回の「ペヤング 中華あんかけ風やきそば」では230円(税別)となっているためシリーズ的には少し高級品。おそらくソースがコストを圧迫しての結果だと思うので、そこには値段相応の出来栄えに期待したいところ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 中華あんかけ風やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:136g(めん90g)
商品コード:4902885010081(JAN)
発売日:2023年10月06日(月)
実食日:2023年10月26日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
小売価格:230円(税別)
購入価格:248.04円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、たん白加水分解物、粒状大豆たん白、ほたてエキス、野菜(たけのこ、にんにく)、食塩、植物油脂、チキンエキス、豚肉加工品、香辛料、しいたけパウダー、乾しいたけ)、かやく(キャベツ、エビ、カニ風味かまぼこ)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、膨張剤、ソルビトール、香料、リン酸塩(Na)、炭酸水素Na、加工デンプン、ベニコウジ色素、ビタミンB2、(一部にえび・かに・小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ちょっと「かやく」は少なめか

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はキャベツ、エビ、カニ風味かまぼこの計3種。ペヤングといえば、シリーズを通して具沢山なイメージが強いので、その基準から見ると少なめに感じてしまう内容ですが、今回はソースにも具材が入っているところがステータス。

めっちゃイイ香り

具材入り餡掛けソースの量が多いので、かやくを入れてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「ソース」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て、温めておいた「ソース」を馴染ませたら完成です。ちょっと画像では餡掛け感が頼りないですけど、本格中華シリーズ第2弾というだけあって、なかなか香りは本格的。

ただ、繰り返しになりますけど、メーカー希望小売価格は230円(税別)ということで、ペヤングやきそばシリーズ的には少し高級品。はたして其れ相応の仕上がりなのかどうか、念のため費用対効果にも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(136g)あたり
カロリー:567kcal
たん白質:11.6g
脂  質:26.9g
炭水化物:69.6g
食塩相当量:4.1g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつものやつ

5.0

ペヤングの「やきそば」における油揚げ麺は、前述のように基本は「ソースやきそば」と共通で、レギュラーサイズ(めん90g)対比×2倍(めん180g)に増えると超大盛、約4倍(めん330g)に増えると超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)、約7倍(660g)に増えると超超超超超超大盛ペタマックス、逆に11%減(めん80g)だと廉価版のペヨングになります。

今回は “ちょっと柔らかめに戻す” のがオススメ

揚げ油にラードを配合しているため、蒸し中華麺などとは異なる独特の芳ばしさを伴いますが、それもペヤングを構成する上で必要な要素。湯戻し前の麺重量は90gなので、いつもの「ソースやきそば」(193円+税)と変わらず、高級感も皆無に等しいけれど、後述する餡掛け風ソースとの相性は悪くありません。ほんと、なかなかに万能ですよね。

ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「+H」と記載してあったら群馬県伊勢崎市戸谷塚町の本社工場で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら同県同市下触町の赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、どちらもレシピは変わりません。しかし、同じ工場で製造した商品でも、ロット差によって仕上がりに変化が生じるため、たまに意識しながら食べてみてください。

ソース

広東風の味付けで本格的

5.5

いつもの「ソースやきそば」には、ウスターソースベースで粘度が低く、サラッとした添付調味料を使用していますが、こちらの「中華あんかけ風やきそば」にはボテッとした粘度の高いソースを合わせており、なるほど餡掛け風の表現にも納得のテクスチャー。そこまで量は多くないので、しっかり混ぜると余りは出ませんが、麺にボテッと絡みつき、それっぽい口当たりを演出してくれます。

ソースに入っている具材は細切れですが、程よく食感が残っているタケノコに、旨みが強い干し椎茸、本物の豚肉、そしてクニッとした粒状大豆たん白の食感など、すべてに意味がある内容で、味付けはホタテの旨みを効かせた広東風。しかも干し貝柱を彷彿とさせる乾物の旨みが強く、ごま油の効かせ方も含め、本格的な味わいでビックリ。ちょっと甘さは強めですけど、それも込みで中毒性ありました。

かやく

ソースの具材を思えば

4.5

本物のエビは少量かつサイズも小さめで、一見すると頼りないのですが、いざ口に飛び込んできたときの風味は強く、それが広東風の餡掛けソースにベストマッチ。カニカマは気持ち味気ないというか、みずみずしいを通り越して水っぽい感じだったんですけどw ボテッとした餡掛けソースに対して箸休めに効果的。

キャベツはカップ焼きそば定番の具材なので、目新しさはないけれど、安心感のあるトッピング。ペヤングのイメージ的に全体量が少ないと前述しましたが、ソースの細切れ具材が意外と主張してくれたので、それを思うと量的な不満は気になりませんでした。

総評

5.0

湯切り必須のスタイルで餡掛け風という題材から、どうなることかと思っていた部分もありましたけど、なんのこれしきボテッとした口当たりを筆頭に、ちゃんと餡掛け風の仕上がりで、味付けのセンスも抜群。もしかしてペヤングめっちゃ中華に強い系? ちょっと値段は高めに設定されていますけど、この完成度であればコンビニで購入しても損ではありません。

湯切り口の形状が気になる今日この頃

——で、これは評価と関係ない話になりますが、9月18日発売の「ペヤング アッラ・ナポレターナやきそば」をレビューした際、湯切り口の穴が横に変わっていることが気になりまして。

直近だと「ペヤング キクラゲとたまごのやきそば」の湯切り口も横向きだったんですけど、その間に発売された「ペヤング 中華あんかけ風やきそば」では縦向き‥‥本社工場と赤堀工場の違いですかね? もうちょい検証して分からなかったら本部に問い合わせてみますw【author・taka :a(大石敬之)】

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