汁なしなのに湯切り不要!? サンポー “湯切りなし” 汁なしチーズまぜそば!!【セブン&アイ限定50,000食】

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サンポー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月3日(月)新発売のカップ麺、サンポー食品「湯切りなし 汁なしチーズまぜそば」の実食レビューです。

サンポー食品×セブン&アイグループの “湯切りがいらない” 汁なしまぜそばシリーズ2020年の最新作は初のチーズまぜそば!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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湯切りなし 汁なしチーズまぜそば

サンポー食品の「湯切りなし」とは、2015年3月23日に発売された「湯切りなし! まぜてとろ~り やわらか皿うどん」及び「切りなし! まぜてとろ~り カレーまぜそば」を前身とする湯切り不要の汁なしカップ麺シリーズで、通常は湯切りが必要なカップ焼そば等の汁なし即席麺を “お湯を入れて混ぜるだけで作ることができる” 即席カップめん業界初の新商品として登場。

初代「湯切りなし」2品

湯切りなしといえば日清食品「日清焼そばU.F.O.湯切りなし あんかけ中華風焼そば」が初めて発売されたのは2017年8月28日だったので、それよりも早くサンポー食品が “湯切りなし” ジャンルを開拓しています。しかし、第1弾の「やわらか皿うどん」と「カレーまぜそば」は、九州・近畿地区以西のみで販売していたので、限られた地域でしか売ってない地域限定商品でした。

その湯切りなしシリーズ第1弾「やわらか皿うどん」と「カレーまぜそば」は、販売地域こそ限定されていたものの、取扱店は限定しない一般販売用のNB商品(ナショナルブランド商品)として展開。いつの間にかシレッと販売を終了していたのですが、2017年1月23日に「カレーまぜそば」のみ “イトーヨーカドー専用のカップ麺” として復活します。

再販された「カレーまぜそば」は、第1弾とは違う黒いパッケージに刷新され、商品名も「湯切りなし 汁なしカレーまぜそば」というタイトルに変更。しかしながら中央に “お湯を入れて4分後に混ぜるだけ” と書いてあり、基本的なコンセプトは変わっていませんでした。そう、いま手元にある2020年の最新作と違うのは “JANコードとヤカンちゃんのデザイン” だけ。

「汁なしカレーまぜそば」2020年2月

JANコード(バーコード下の数字)は「旧:4901773012053」から「新:4901773100422」に書き直され、原材料名の表記も2020年3月31日に猶予期間が終了する “新食品表示法” 適用の表記に変わっているのですが、カロリーをはじめとする栄養成分表示は小数点第二位の数値まで3年以上前の「カレーまぜそば」と同じだったので、ほぼ完全に再販という認識で問題ありません。

そして2017年12月上旬に赤い「汁なし激辛まぜそば」と白い「汁なしシチューまぜそば」を新たなラインナップに加え、既存の黒い「汁なしカレーまぜそば」を含む3つのフレーバーをセブン&アイグループ専用商品として展開。けれども2018年9月頃にセブン&アイグループとの契約が切れたのか、全国のドンキホーテなどに流れ始め、いつの間にか製造を終了していました。

2019年は特に目立った動きはなかったので、2020年の「汁なしチーズまぜそば」は「汁なし激辛まぜそば」と「汁なしシチューまぜそば」以来の新作。チーズはオランダを代表するゴーダチーズ、イギリスを代表するチェダーチーズ、イタリアを代表するマスカルポーネが入っていて、今回も “セブン&アイグループのスーパーマーケット専用商品” となっています(※サンポー食品に確認済み)。

オムニ7でも販売中

したがってコンビニのセブンイレブンには取り扱いがなく、IYグループのゼネラルマーチャンダイズストア「イトーヨーカドー」及び「ヨークベニマル」「ヨークマート」でしか買えない販路限定商品となっているのですが、イトーヨーカドーのネット通販サイト「オムニ7」も販売店に登録。もし例年通りであれば、イズミ系列のGMS「ゆめタウン」でも販売されているかもしれません。

開封

※フタは “すべて” はがす

なお、念のため製造者のサンポー食品に問い合わせてみたところ「汁なしカレーまぜそば」は前回から “いっさい中身を変えていない” とのことだったので、この記事では「チーズまぜそば」を詳しく掘り下げていきます。とりあえずサンポー食品の湯切りなしシリーズは “最初からフタを完全に剥がすのが正解” なので、お湯を入れる前に剥がしちゃってください。

別添の小袋は2つ

別添の小袋は「粉末スープ」と「かやく」の合計2袋、かなり粉末スープの量が多いのはサンポー食品の特徴です。今回は一般的なカップ麺と違い、熱湯を注いだ後は “フタをせずに待つ” のですが、このシリーズのスープは毎回どろどろ高粘度なので、おそらくスープの粘度を高めるために “わざと温度を下げる” のが目的なのでしょう。

ちなみに今回の湯切りなし2品「汁なしチーズまぜそば」「汁なしカレーまぜそば」どちらも期間限定ではなく “数量限定” となっていて、各5万食ずつ製造しているらしく、売り切れ次第販売終了とのこと。本体価格は128円(税込138円)なので、だいたいメーカー希望小売価格193円のカップ麺と同等のクラスになります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:湯切りなし 汁なしチーズまぜそば
製造者:サンポー食品株式会社 本社工場
製造所:佐賀県三養基郡基山町長野230
内容量:108g(めん80g)
商品コード:4901773100439(JAN)
商品サイズ:縦146mm×横146mm×高さ75mm
発売日:2020年02月03日(月)
実食日:2020年02月07日(金)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:138円(税込)
希望小売価格:128円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:2袋(粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(チーズパウダー、食塩、ホエイパウダー(乳製品)、チキンエキス、香辛料、ポークエキス、ポテトパウダー、糖類、粉末油脂、でん粉、粉末油脂、でん粉、食物油脂)、かやく(キャベツ、大豆たん白)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタン)、炭酸カルシウム、pH調整剤、乳化剤、かんすい、クチナシ色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)

実食開始

かやく → 粉末スープの準に開封

別添の小袋は2つとも先入れで、最初に “かやくをあけてから粉末スープを入れる” のが正しい作り方。あとは熱湯を粉末スープの上からゆっくりと注ぎ、注湯の段階から可能な限り粉末スープを溶かすように心がけます。内側の線まで熱湯を注いだら4分待って、時間になったらトロミがつくまで念入りに混ぜ合わせるのですが——

完全な汁なしではない

このシリーズが初めて発売された時にはフタの上に約30回まぜると書いてあったのに対し、セブン&アイ限定商品に変わってから回数のアドバイスはありません。上記写真の状態になるまで1分以上かかったので、粉末スープの溶け残りに注意しつつ、また粉末スープで戻りにくかった部分の麺を優先的にほぐしながら根気よく混ぜてください。

調理直後の香りから個性的なチーズ臭が漂ってくることはなく、ほんのりとチーズを纏ったクリームシチューっぽいイメージの香り。と、同時に油揚げ麺特有の芳ばしい香りが並行していたので、チーズの主張と油揚げ麺の兼ね合いに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(108g)あたり
カロリー:483kcal
たん白質:11.1g
脂  質:20.0g
炭水化物:64.7g
食塩相当量:5.1g
ビタミンB1:0.44mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:233mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「焼豚ラーメン」に近い食感と風味

4.0

ラードを使った油で揚げた丸刃の中細フライ麺で、けっこう縮れは強く、中心部にコリッとした歯応えを残します。前回の「汁なし激辛まぜそば」と同じ油揚げ麺かと思ったのですが、それよりも若干ながら縮れが強くなっていて、耐久性もアップしたような——とはいえ実食日の外気温はマイナス4度、室温も高くなかったので、その関係で戻りが悪かったのかもしれません。

サンポーファンなら確実に好き

たしか「湯切りなし」シリーズの麺は特注で製造されている専用麺で、わざと吸水率に優れた構造にしていると中の人に聞いたことがあります。そのため第1弾の「やわらか皿うどん」は文字通り柔らかく、コシもヘッタクレもなかったのですが、今回は中心部にコシがあり、食べ終わるまで歯応えのある歯切れのよさが楽しめたことに進化を感じました。

イメージとしては「焼豚ラーメン」を熱湯2分半で(細かくいうと熱湯2分弱で “いったん混ぜてから” 30秒ほど待機した状態で)食べ始めた時の食感に近く、けっこう油揚げ麺特有の風味も遠慮なく主張してくるのですが、サンポー食品らしくていいなー、って。果たしてベストマッチかといわれたら可も無く不可も無しなんですけどw 割り切れば悪くなかったです。

スープ

美味しいけどエッジが必要かも

4.0

「チーズまぜそば」という商品名かつドロドロの高粘度スープなので、さぞやチーズが強いのだろう——と、そのような期待度で臨んではいけません相手はサンポー食品です(※待て)。とはいえ乳等を主要原料とする食品などで誤魔化すのではなく、ちゃんとスープの軸は「チーズパウダー」となっていて、粉末ながらにチーズのコクは確か。

でもゴリゴリのチーズ味とかではなくて、クリームシチューの延長線上にあるような味わい。ちょっとチーズ寄りのクリームシチュー系で、間違いなく美味しい路線の味付けなのですが、ここで問題になってくるのが中小企業の魅力でもある “油揚げ麺特有の風味” です。麺の項目でも触れたように、割り切れば悪くないものの、マスキング効果が高いのは今回の場合けっこうネック。

ちなみにチーズは北海道産

たとえば同時発売品の「カレーまぜそば」なら香辛料のエッジがある分、油揚げ麺特有のジャンクな風味もプラスに作用してくれるのですが、こちら「チーズまぜそば」は丸みを帯びたテイスト。ペッパー系のアクセントも意識されてはいるものの、油揚げ麺の風味と渡り合えるレベルに達していなかったので、ちょっと多めのブラックペッパーでアレンジしてベストかもしれません。

具材

キャベツと大豆たん白

4.0

同時発売品の「カレーまぜそば」には生野菜換算100gの野菜が入っているので、それよりは少ない量になるのですが、けっこうキャベツは多く、これといって寂しい量ではありません。とはいえ何の変哲もないキャベツ、もうちょっと個性的な具材が欲しいところ。それからベーコンっぽい小さな粒も入っているのですが、最近よく見かけるフェイクミートです。

ベーコンビッツ “風”

他にも偽肉(にせにく)や大豆ミートなど、何パターンかの通り名があるのですが、基本的に原材料名では “大豆たん白” もしくは “大豆たん白加工品” という表示でに記載されている肉を模した具材。今回はベーコンチップを意識しているような形状で、けっこう食感は “それっぽい” のですが、ほぼ無味無臭でした。でも、意外と印象は悪くなかったです。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

ちゃんとスープにはチーズパウダーが多めに入っていて、麺もサンポー食品らしい芳ばしさが魅力的なのですが、今回その魅力が裏目に出てしまっているような印象が無きにしも非ず。けっしてイマイチではないものの、油揚げ麺特有の風味がチーズ感を大幅にマスクしてしまうので、ちょっと全体がボヤけているように感じました。

それに強烈なチーズ感に期待していた場合も物足りなさが否めないと思いますけど(サンポー食品が好きなら広い心で受け入れられるはずw)、そんなチープさも含めて魅力と思えたので、及第点に星ひとつプラスしました。値段も高いカップ麺ではないですし、味のピンボケに関しても黒胡椒ちょい足しで解決なので、気になった方はブラックペッパーと一緒にお召し上がりください。

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