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高コスパ【FamilyMart×日清ラ王】バッチリ辛い「赤タンタン」二代目は “新・3種のミンチ” にリニューアル!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年9月21日(火)ファミリーマート限定発売、日清食品のカップ麺「日清ラ王 赤タンタン(二代目)」の実食レビューです。

バッチリ辛い「赤タンタン」二代目は “新・3種のミンチ” で食べ応えアップ!! 新たに導入されたニューフェイスのミンチとは——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ラ王 赤タンタン(二代目)

日清ラ王(にっしんラおう)とは、日清食品が “まったく新しい生タイプのインスタントラーメン” として開発したブランドで、1992年(平成4年)9月21日に初代「日清ラ王 しょうゆ」及び「同 みそ」を市場に投下。当初は「生タイプめん」を売りにしていましたが、2010年(平成22年)9月のレザレクションから「ノンフライめん」に切り替わり、その時代の王道に進化し続けてきました。

撮影協力:ファミリーマート

このページでレビューする「日清ラ王 赤タンタン」は、コンビニの中でもファミリーマートにしか売ってない販路限定のPB(プライベートブランド)商品で、赤唐辛子や花椒(ホワジャオ)の刺激を効かせた「バッチリ辛い」スープと「花椒練りこみ麺」がステータス。実は今回で2度目の登場となる「赤タンタン」ですが、専用のポップやパッケージにも “新” とあるように、従来品とは仕様が異なります。

ファミリーマート限定の「日清ラ王」が初めて発売されたのは、2018年(平成30年)11月13日と比較的に最近の話。その第1弾を飾った「黒タンタン」は、販売スペースが限られるコンビニの棚でも場所を取らないように設計された縦型カップに身を包み、その当初から花椒を練り込んだノンフライ麺(花椒練りこみ麺)を採用することで、ノンフライ麺の可能性を大きく広げました。

コシの強い食感に、ふわっと奥から花椒の風味が漂ってくる、その独特なノンフライ麺もさることながら、練り胡麻のコクを強烈に効かせたスープも味わい深い一杯で、このブログでは高評価を記録。続けて2019年(令和元年)7月9日に二代目「黒タンタン」を、2020年(令和2年)3月31日に三代目「黒タンタン」を発売しているのですが、同年4月7日にシリーズ初の「白タンタン」を展開。

「赤」のスープは “バッチリ辛い” がコンセプト

最初の色「黒タンタン」には黒いラー油(黒マー油ではない)を別添していましたが、第2の色「白タンタン」は “白ごまとナッツの豊潤な味わい” を特徴とする一杯で、黒タンタンよりもマイルドなスープに辛味を抑えた赤いラー油を別添。この年は特に豊作で、10月20日に奇跡のブランドコラボ「黒タンタン風おむすび」を、11月24日に第3の色「赤タンタン」を発売し、ラインナップを強化。

今回の前身となる2020年11月24日発売の初代「赤タンタン」も “赤唐辛子と花椒の華やかな刺激” を特徴とする「バッチリ辛い」スープに、花椒を練り込んだノンフライ麺を合わせ、具材には2種のミンチ肉(味付肉そぼろ、味付豚肉)を搭載していたのですが、今回の二代目「赤タンタン」にはシリーズ初となる “3種のミンチ” を使っているのがリニューアルポイント。

直近だと2021年7月20日にシリーズ史上もっとも擂り胡麻(すりごま)を強烈に効かせた「金タンタン(濃厚ゴージャス)」を発売しているので、それに続く違う色をリリースしてほしかった思いもありますが、ファミマ限定のPBラ王に “3種のミンチ” を採用してきたのは初の試み。

刺激の目安は初代「赤タンタン」と同じレベル

容器側面にある唐辛子の「辛さレベル」は5段階基準で「4」と表示、花椒の「シビれレベル」は5段階基準で「3」と表示されているので、これについては初代「赤タンタン」と共通のポイント。おそらく “花椒練りこみ麺” も大幅に変わっていないと思うので、新たに導入されたニューフェイスのミンチと、それに伴うトレードオフの有無に注目しながらレビューします。

開封

まずは別添の小袋を取り外す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「赤ラー油」が1袋。大きさやデザインは前回の「赤タンタン」と共通で、名称も完全に一致しています。前回は日本式の担担スープを軸に、別添の赤ラー油を加える前はピリ辛程度の刺激だったのですが、その赤ラー油を加えた途端 “ふつうに辛口以上の大辛” に到達したので、二代目も油断できません。

よく見るとシリーズ初のミンチが入っているのだが‥‥

開封すると胡麻の香りが強く、ふわっと花椒のアクセント。おそらくチンゲン菜はシリーズ共通の具材なので、それについての不安はないものの、原材料名を確認すると “大豆たん白加工品” の文字。味付肉そぼろと味付豚肉も入っているので、ちゃんと本物の肉具材も使用しているのですが、ニューフェイスのミンチは大豆。つまり、新たに導入された第3のミンチはフェイクミートということ——。

そもそも「ミンチ」とは、英語で “細かく切り刻む” を意味する “mince” から転じた和製英語で、一般的にミンチといえば「ひき肉」を連想される方が多いのではないかと思いますが、そもそも肉に限定された単語ではありません。大豆も細かく切り刻めばミンチになるので、3種のミンチという表示も詐欺ではない(※ミンチ肉とは書いてない)わけなんですけど‥‥なんか釈然としないところはありますよねw

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清ラ王 赤タンタン
製造者:日清食品株式会社
製造所:F・静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:110g(めん75g)
商品コード:4902105268308(JAN)
発売日:2021年09月21日(火)
実食日:2021年09月23日(木)
発売地域:全国
取得店舗:CVS(ファミリーマート)
商品購入価格:228円(税込)
ファミリーマート通常価格:212円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(赤ラー油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、チキンエキス、香辛料(花椒))、スープ(豚脂、糖類、小麦粉、ごま、食塩、ポーク調味料、でん粉、ねりごま、粉末みそ、香辛料、クリーミングパウダー、植物油脂、酵母エキス)、かやく(チンゲン菜、ごま、味付肉そぼろ、味付豚肉、大豆たん白加工品、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、炭酸Ca、増粘多糖類、カラメル色素、ベニコウジ色素、カロチノイド色素、香辛料抽出物、セルロース、酸味料、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・落花生・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

麺はシリーズ共通の花椒練りこみ麺

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、そんなに太いわけではないけれど、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。ちょっと上記の写真では分かりにくいのですが、原材料名に「香辛料(花椒)」との記載があるように、今回も花椒を練り込んでいるのが最大のポイントでありステータス。調理前の麺重量も前回の75gから変わっていなかったので、リニューアルに伴う増減はありません。

ちなみにファミリーマート通常価格は、前回の212円(税込228円)から変わっていなかったので、リニューアルに伴う価格の変更はありませんでした。ひとまず具材の変更については明確なので、花椒練りこみ麺とスープの変化にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(110g)あたり
カロリー:445kcal
たん白質:10.7g
脂  質:11.9g
炭水化物:73.7g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:3.2g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.27mg
カルシウム:237mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:445kcal(めん・かやく:332kcal)(スープ:113kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

シリーズ共通の花椒練りこみ麺

5.5

念のため過去の商品と原材料名を比較してみたところ、大豆食物繊維でコシを強化したり、チキンエキスや香辛料(花椒)を練り込んでいたり、これといって改良も改悪も実施された様子はなく、体感的にも従来の “花椒練りこみ麺” と変わりません。

最初は戻りムラが気になるけどクオリティは低くない

たとえば日清食品の「とんがらし麺」に使われている “唐辛子練りこみ麺” と同じように、スープの刺激が弱ければ弱いほど麺の個性(今回の場合は花椒の風味)が際立つので、刺激の強い「赤タンタン」のスープよりもマイルドな「白タンタン」のスープで食べるほうが “花椒練りこみ麺” の個性を感じやすいのですが、すくなくともスープとの一体感を高めることに寄与。

食べ始めの強靭なコシにも魅力を感じるのですが、けっこう部分的なムラが目立つので、しっかり粉末スープを溶かした後、あえて2〜3分くらい麺を休ませるのがオススメの食べ方。すでに新鮮味はなくなってしまったものの、あいかわらずクオリティの高いノンフライ麺だったので、これで食べ始め直後のムラが解消されたら最強クラスです。

スープ

ほぼほぼ前回と同じ(むしろ変わった?)

6.0

錬り胡麻のコクは「黒タンタン」と「白タンタン」よりも弱く、擂り胡麻のパンチも「金タンタン」に劣りますが、あくまでも比較したらの話。練り胡麻・擂り胡麻ともに存在感は明確で、味付けは粉末みそをベースにした日本式。きちんと花椒の主張も感じるのですが、極端に痺れが強いわけではなく、別添の「赤ラー油」を加える前は、唐辛子の辛さも強くありません。

侮るなかれ地味に辛い

しかし、その「赤ラー油」を加えた途端、唐辛子の辛さが跳ね上がるのは前回と同じ仕様。さすがに激辛クラスの刺激ではないけれど、辛い食べ物が苦手な方にはオススメしにくい辛さには到達し、なおかつ花椒の痺れもアップ。それと同時に野菜を炒めたような風味もプラスされるなど、おおむね前回の「赤タンタン」を食べたときと同じ感想を抱きました。

そもそも「豚脂、糖類、小麦粉、ごま、食塩、ポーク調味料、でん粉、ねりごま、粉末みそ、香辛料、クリーミングパウダー、植物油脂、酵母エキス」という原材料名の構成も並びからして完全に一致するので、スープについてはテコ入れなしという認識で問題ないでしょう。

具材

慣れたらクセになる大豆たん白の食感

4.5

チンゲン菜は従来の「黒タンタン」「白タンタン」「金タンタン」及び先代の「赤タンタン」とも共通ですが、新たに導入された大豆たん白加工品の量は多く、スープに滲み出る肉の旨味が弱くなっているような‥‥と、それ以上に胡麻の風味が強いので、スープの影響度については誤差の範囲内なんですけど、大豆たん白特有のグニッとした弾力が気になります。

これが大豆たん白加工品

どうせなら “3種のミンチ” における3種の指標を豚・鶏・牛にして、日清食品の「カップヌードル」が誇る豚肉ベースの「謎肉」を筆頭に、鶏肉ベースの「白い謎肉」と牛肉ベースの「牛謎肉」を採用するとか、工夫を凝らしてほしかった思いもあるけれど、そうなれば値上げも必然的。麺とスープの完成度が高かったので、致し方ない調整というか、苦肉の策だったのかもしれません。

総評

5.5

2020年11月発売の初代「赤タンタン」と比較して、シリーズのアイデンティティとなっている “花椒練りこみ麺” と “バッチリ辛い” スープに目立った変更はなかったのですが、新たに大豆たん白加工品を導入することで肉具材を減らし、価格の変更を回避した感じのランディング。コンビニ専用の商品は10円、20円の値上げが命取りになりかねないため、販売価格の維持を優先したテコ入れでした。

とはいえ麺とスープのクオリティと満足度は変わっていなかったので、ひとまず今回のテコ入れは “よし” とすべきかもしれません。次は定番の「黒タンタン」や「白タンタン」を “3種のミンチ” に変更して再販するのか、それとも新たな色を導入してくるのか、いずれにせよクオリティの高いシリーズであることは間違いないので、今後の展開にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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