池袋の行列店【麺創房 無敵家】監修「一度は食べたい名店の味 とんコク醤油味ラーメン」味変用の “節醤” も再現!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年9月20日(月)新発売、エースコックのカップ麺「一度は食べたい名店の味 麺創房無敵家 とんコク醤油味ラーメン」の実食レビューです。

池袋の行列店「麺創房 無敵家」監修 “背脂と魚節の焦がし節醤” まで再現したカップラーメンついに完成!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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一度は食べたい名店の味 麺創房無敵家

麺創房無敵家(めんそうぼうむてきや)とは、ラーメン激戦区・東京都豊島区南池袋の人気店で、1994年(平成6年)8月にオープン。当初は「関東ラーメン」として創業しましたが、その約4年後に屋号を「麺創房無敵家」に改名し、現在はインバウンド観光客が長蛇の列をなすことで知られ、世界最大の旅行プラットフォーム「TripAdvisor(トリップアドバイザー)」でも常に高い評価を得ている実力派。

よく見ると看板の屋号が中華鍋(広東鍋)

その中でも優れたホスピタリティーを提供し、旅行者から高く支持された施設の約10%に与えられるアワード「トラベラーズチョイス」(2019年までの旧名称は「エクセレンス認証」)のレストラン部門にて、2014年から7年連続4.5の高評価を記録。豊島区のレストラン2,461軒(2021年9月22日時点)を対象にした評価&口コミでは「ラーメン二郎 池袋東口店」らを抑え、堂々の1位に君臨しています。

今回の新商品「一度は食べたい名店の味 麺創房無敵家 とんコク醤油味ラーメン」は、首都圏を中心に人気を博すラーメン店の味わいを再現した「一度は食べたい名店の味」シリーズの新作で、大阪府吹田市に本社を置くエースコックと「麺創房無敵家」が共同開発。○○家(や)といえば横浜発祥の “家系(いえけい)ラーメン” が代表的ですが、そのカテゴリーに位置するカップラーメンではありません。

「麺創房無敵家」が誇る “とんコク醤油味” は、質の高い豚骨を厳選し、丁寧に灰汁(あく)を取り除きながら煮込み続けること数時間‥‥。一般的にネガティブとされるクセを抑えながらも濃厚に、こってりと仕上げた豚骨スープを魅力とするテイストで、静岡県富士宮から直送の山クラゲをトッピングした「げんこつ麺」をスタンダードにしているのですが、そこからの広がりが「麺創房無敵家」の真骨頂。

「とんコク醤油味」を軸に多種多様な変化で “魅せる” 無敵家

二郎インスパイア系の豚(ぶた)に勝るとも劣らない、総重量450gの厚切りチャーシューをトッピングした「1ポンド・ドカ盛り ちゃうしゅう麺」をはじめ、顧客満足度No.1の「無敵家らーめん ニクタマ」に、発売以来トップの座を譲らない「本丸 – X」や「本丸 – Black」など、バリエーションに富んだメニューを展開しているのが人気の秘訣。

さらに味付玉子やメンマをはじめ、前述の炙り厚切チャーシューに、山くらげ、豚しゃぶ肉、旨辛玉、5種野菜炒め、茹で菜の花、産直九条ねぎ、あぶりしらがねぎ、旨辛ねぎ、焼きのり、岩のり、揚げ玉ねぎ、揚げニンニク、北海道産粉チーズなど、多種多様なトッピングを一律価格で取り揃え、なかでもスープに溶かして味を変換できる「背脂と魚節の焦がし節醤」が個性的。

節醤(ふしじゃん)とは、煮干しやカツオ節などの旨味を芳ばしく凝縮させた味変アイテムで、それを任意のタイミングで “とんコク醤油味” のスープに溶かし、味の変化を楽しむのが人気の食べ方。このページでレビューするカップ麺「一度は食べたい名店の味 麺創房無敵家 とんコク醤油味ラーメン」にも “節醤風特製ペースト” を別添しているらしく、途中で味を変更できるのが見どころ。

お店の「節醤」をイメージした「特製ペースト」を別添

実は2007年(平成19年)2月6日に「麺創房 無敵家」店主・大橋喜芳氏監修のもと、十勝新津製麺(後の「とかち麺工房」)と共同開発した大判どんぶり型のカップラーメン「げんこつめん(とんコク醤油味)」をファミリーマート限定で発売していたので、以前にも商品化されていたのですが、エースコックとのコラボは初の試みです。

開封

まずはフタの上に貼り付けてある小袋を取る

さて、まずはフタの上に貼り付けてある「特製ペースト」を取り外してみたところ、その下には食べ方の指南があり「一、まずは特製ペーストを入れずに」「二、半分程食べたら特製ペーストを入れて味変更」とのこと。エースコックの縦型カップ麺に小袋が別添されていた場合、もれなく容器の中に入っているのが定番のパターンなので、ちょっと珍しい別添方式になるのですが‥‥

ええ、今回も例に漏れず

フタを開けると特製ペーストとは別に「液体スープ」が入っているので、別添の小袋は計2種類。どちらの小袋も後入れなのですが、そのうち “液体スープは食べる直前” に “特製ペーストは食べ進めながら、お好きなタイミングで(推奨:半分くらい食べてから)入れる” 仕様となっておりますので、実食の際は小袋を入れる順番とタイミングに注意してください。

ちなみに無敵家の公式Twitterアカウントが発表している販売店は、全国のイオン、西友、デイリーヤマザキ、ミニストップ、NEWDAYSのほか、関東ではファミリーマート、東日本ではセブンイレブンでの取り扱いが意欲的な様子。とはいえ全チャネル販売のNB(ナショナルブランド)商品なので、たとえばドンキホーテやドラッグストア、スーパーマーケットなど、幅広い店舗で取り扱われていると思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:一度は食べたい名店の味 麺創房無敵家 とんコク醤油味ラーメン
製造者:エースコック株式会社
製造所:W・関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:96g(めん70g)
商品コード:4901071247331(JAN)
発売日:2021年09月20日(月)
実食日:2021年09月22日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体スープ・特製ペースト)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖)、スープ(ポークエキス、食塩、植物油脂、豚脂、しょうゆ、ニボシエキス、砂糖、乳化油脂、おからパウダー、たん白加水分解物、チキンエキス、香味油、ポーク調味料、酵母エキス、香辛料、カツオエキス、ポークコラーゲン、全卵粉)、かやく(焼豚、ねぎ、メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、酒精、炭酸Ca、重曹、香料、カラメル色素、かんすい、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

具材は使い回し

麺は油で揚げた太めのフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。具材のラインナップは焼豚、メンマ、ネギとシンプルで、上記の画像では儚く欠けているのですが、焼豚の形はエースコックの縦型カップで定番の丸型です。油揚げ麺とメンマの香りが強いので、いかにもエースコックらしいファーストインプレッションだなー、などと思いながら熱湯を注いで5分間‥‥

とんコク醤油味だけど乳白色のスープが印象的

別添の液体スープ(赤い小袋)をフタの上で温めながら待ち、指定の時間になったら粉末スープを溶かした後、液体スープの中身を加えて混ぜたら出来上がり。上記は別添の特製ペースト(緑の小袋)を入れる前の状態で、具材のラインナップはエースコックらしさ全開なのですが、とんコク醤油味なのに乳白色のスープが個性を表現。

ひとまず店舗の節醤をイメージした特製ペーストは加えずに、最初は半分ほど食べ進め、特製ペーストを入れる前と後に生じる味の変化はもちろん、塩気が強くなりすぎないかどうかにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(96g)あたり
カロリー:409kcal
たん白質:8.4g
脂  質:18.0g
炭水化物:53.3g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:1.6g)
   (スープ:5.3g)
ビタミンB1:0.39mg
ビタミンB2:0.43mg
カルシウム:368mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:409kcal(めん・かやく:320kcal)(スープ:89kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

力強い太麺を採用

5.0

店舗の「とんコク醤油味」に使用している中太サイズのストレート麺は、北海道江別市のブランド小麦「春よ恋」を地元の製粉会社「江別製粉」に依頼して粉にした後、東京都台東区にある製麺所「浅草開化楼(あさくさかいかろう)」が製麺。前述のトリップアドバイザーには “ボソボソした食感” という感想が投稿され、ほかのレビューサイトでも加水率は低めとの評判です。

エースコックらしいけど先進的な油揚げ麺

それを再現した今回の油揚げ麺は、けっこう縮れの強い角断面の形状で、やや加水率は高く、カップラーメンとしては太めのサイズ感。店舗の中太ストレート麺とは異なる形状に切り出されているのですが、啜り上げたときの口当たりには躍動感があり、噛むとコシが強く、その反発性と内側から弾けるような歯切れのよさも印象的で、縦型ビッグの油揚げ麺としては悪くありません。

2007年(平成19年)2月発売のファミリーマート限定商品「げんこつめん(とんコク醤油味)」には当時の十勝新津製麺が誇る “氷結乾燥ノンフライ麺” を使用していましたが、今回のスープとエースコックらしい油揚げ麺の主張が上手く噛み合っていたので、再現度の高さ云々を除いていえば‥‥というのもアレなんですけど、結果的に油揚げ麺であることに対する不満はなかったです。

スープ

資本系のスープにニボいエキスを注入したような(※イメージです)

5.5

最初から入っている粉末スープには、けっこう強めのトロミ成分が含まれていたので、ぽってりとした粘度が人工的。おからパウダーでザラつきを持たせているのですが、豚骨を炊き出したような骨っぽさは控えめだったので、あくまでも下支えに徹しています。

液体スープを入れた途端の乳化感がスゴい

そこに別添の液体スープを加えると、乳化感の強い豚骨(ポークエキス)の旨味を軸に、ちょっと多めの豚脂が加わって、イッキにミルキーなテイストに。もしも家系ラーメンをイメージした商品なら、とんこつ主体の亜流ないし資本系のクリーミーなスープを想起させるテイストで、きちんと塩気のエッジもありますが、しょうゆ感よりも乳化感が強く、前述したトロミをネガティブに思わせません。

節醤風の特製ペーストも違和感なくフィット

さらに食べ進めてから別添の特製ペーストを加えると、スープ全体の雰囲気が一変。そこまで焦がしの風味は強く主張してきませんが、カツオを中心とする節系の芳ばしさは明確で、それよりもシャープでエッジの効いた煮干しの攻撃性もあり、パワーバランスとしては煮干しが優勢。特製ペーストを溶かす前に舐めてみると、煮干し特有の苦味やエグみを感じるくらい、しっかりと凝縮しているのが好印象。

それに伴ってスープの塩気も強くなるのですが、しょっぱくて食べられない! みたいな塩分濃度ではなかったので、ふんわり魚介を効かせたい方は2、3口ほどスープを飲んでから、逆に煮干しを強く感じたい方は残り1/3くらいの段階で特製ペーストを入れるのがオススメです。

具材

ここは完全にエースコックサイド

4.0

かやくは他の商品にも使っている汎用の具材ばかりなので、まったく目新しさはないのですが、縦型カップで丸い焼豚(今回は割れてたけど)と風味の強いメンマはエースコックらしいポイント。もちろん店の分厚い炙りチャーシューとは比べ物にならないですし、山くらげなども入っていませんが、スープの個性が印象的かつ満足度も高かったので、具材にコストを費やせなかったことにも納得できました。

総評

5.0

正直なところ具材に関して印象に残る要素はなく、麺も再現度が低いといわざるを得ない仕上がりで、商品名は「とんコク醤油味」なのに醤油の主張は弱いなど、そういったギャップもあるかとは思いますが、醤油味よりも清々しいほど “とんコク” に振り切っている、乳化感の強いミルキーなコクは印象的。

お店の味を知っている方からすると厳しい意見もあるかと思いますが、ひとつのカップラーメンとしての完成度が高く、途中で味を変更できる節醤風特製ペーストも効果的だったので、評価は上出来の「★5」としました。たとえば他の創作メニューの再現はもちろん、大判どんぶり型の容器を使用した「PREMIUM」の開発にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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