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【焼きペヤング】ペヤングのソースやきそばを “実際に焼いてみた” 結果‥

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まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、まるか食品の看板カップ麺「ペヤング ソースやきそば」のアレンジ・実食レビューです。

「焼きそばなのに焼いてないじゃん‥」もう焼いてないとは言わせない! というわけで、焼いたらどうなるのか試してみました。

実際に食べてみた感想に基づいて「おいしい」か「まずい」か判定し、通常調理との違いや調理方法も解説します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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アレンジ「焼きペヤング」を検証

2018年12月現在、ひとくちに「カップ焼そば」と言っても定番品だけで種類は山のようにあります。まずソース味なのか塩味なのか、ソースは液体か粉末か、麺の太さや量、大盛りだったりマヨネーズ付きだったり‥というわけで、永遠のオーソドックスとも言える我らが「ペヤング」氏にご協力いただきました。ペヤングさん、よろしくお願いします。



ご存知「ペヤング」というのはブランド名で(例:マルちゃん=東洋水産 / サッポロ一番=サンヨー食品)、群馬県伊勢崎市に本社を置く即席麺の製造・販売並びに不動産賃貸業を行なっている「まるか食品」の主要ブランドです。そう、意外と知られていないかもしれませんが、まるか食品って不動産賃貸業も営んでいるんですよね。

1973年(昭和48年)7月に「ペヤングヌードル」というカップラーメンから発足したブランドで、当時まだカップ麺は袋麺と比較して値段が高く、効果でファッション要素が強い食べ物であったことから、「ヤング」な(若い)カップルにも「ペア」(2人)で1つの食べ物を仲良く食べてほしい、そんな願いを込めて「ペヤング」という名前に決定しました。

「ペヤング ソースやきそば」が開発されたのは、1975年(昭和50年)3月13日。世界初のカップ焼そばは「エビスカップ焼そば」(昭和49年7月発売・恵比寿産業)といわれているのですが、〈粉末ソースが主流だった当時に液体ソースを初めて開発した〉したのも〈業界初となる四角形の容器をカップ焼そばに採用した〉のも、実はペヤングがパイオニア(先駆者)なんです。

今でこそ「激辛やきそばEND」とか「スカルプDやきそば」とかw ぶっとんだ製品を次々と世に送り出していることでキワモノ扱いされることも多いのですが、変わり種だけでなく往年のソースやきそばのファンも実に多く、「ペヤンガー」と呼ばれる(または自称している)ペヤングをこよなく愛するマニアの方々も多数存在しています。



かくいう私もペヤングは大好きで、これまでに何度もアレンジしたことはあるのですが、実際に焼いたことはありませんでした。そもそも水(お湯)の量は‥? ということで、もうひとり協力者を召喚しましょう。

製品情報の詳細と調理方法の確認

協力していただいたのは、世界初のインスタント焼そば(袋めん)「日清焼そば」氏(の、右肩甲骨らへん)。すみません、なんか部分的なご出演で‥というのも、カップ麺の目安量は〈お湯を捨てること前提に計算されている〉ので(当たり前ですけど)、フライパン調理式の即席焼そばを参考にしました。



ペヤングの麺量は90g、日清焼そばの麺量は89g、いい感じの規格サイズです。麺の太さは違いますし、ペヤングにはキャベツなどの具材もありますが、いい感じに仕上がるのではないかと思いまして、今回の必要な〈水〉の目安量は220mlとし、日清焼そばの「簡単! おいしい作り方!」の手順で調理してみます。

通常、開封時には〈B〉の線で止めなければいけませんが、今回は湯切り不要なので、がっつりワイルドに開けました。なんだこの込み上げてくる背徳感と罪悪感のような感情は‥ペヤング、なんかゴメン。っていうか調理前に引っぺがしたら湯切り口だけ残るのねw ちなみに現在は主流となっている「かやく」パックですが、〈業界で初めて具材をパック包装したのもペヤング〉なのです。そう、実はペヤングけっこうスゴい。

たしか15年ほど前の販売エリアは東北・関東・中部(東海を除く)・北陸の一部とされていたのですが、最近では関西でも購入できますし、ペヤング不毛の地といわれていた北海道にも2015年あたりから正式に上陸したようですね。

関西地方では他のカップ焼そばよりも値段設定が高い傾向にあるんですけど、皆さんの地域ではいかがでしょう? 私の住む兵庫県では、いつも新作カップ麺だろうと格安価格で販売してくれるローカルスーパーでも、大手のイオンやマックスバリュなどでも、だいたい税込150円以上がザラだったりします。180円くらいで売ってるスーパーもあったなぁ‥

製品情報・購入価格

製品名:ペヤング ソースやきそば
製造者:まるか食品
内容量:120g(めん90g)
JANコード:4902885000686
希望小売価格:170円(税別)

発売地域:全国(?)
購入価格:159円(税込)
取得店舗:イオン(兵庫県)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:四角い容器(屋台の焼そばがモチーフ)
容器材質:プラ(PS)
水量目安:220ml(フライパン調理時)
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・ふりかけ&スパイス)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ウスターソース、糖類、たん白加水分解物、食塩、香味油、牛肉エキス、香辛料)、かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉、ごま、香辛料、アオサ、紅生姜)、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、酸味料、増粘剤(グァーガム)、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、重曹、ビタミンB2、甘味料(カンゾウ)
【アレルギー表示】小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご

実際に焼いてみた

フライパンに「水220ml」(コップ1杯強)を入れ、沸騰したらペヤングの「めん」と「かやく」を投入します。ここに乾燥キャベツが入るのは珍しい光景になるのですが、まったく違和感なくフライパンにも馴染んでいますね。さすが万能麺。火加減は中火で、30秒ほど経ったら麺を引っくり返します。「日清焼そば」のように麺が二つ折りではないので、むりやりほぐさないように大らかな気持ちで調理しましょう。



そこから中弱火(中火と弱火の間くらい)に火加減を調節し、水気がなくなるまで水分を飛ばしてから添付の液体ソースを投入するのですが、焦げ付かない程度にソースを焼いてください。これ、今回の大きなポイント。

私はテフロン加工のフライパンを使用したので、特に油は使いませんでしたが、もし鉄のフライパンや焦げ付きやすいフライパンを使用される場合、液体ソースを入れる前にサラダ油を小さじ1/2杯を投入する、などで手を打ってください。でも、今回は粉末ではなく液体ソースなので、かなり調理しやすいと思いますよ。

お皿に盛り付けて、ふりかけ・スパイスをかけたら完成! 艶がやばい‥あ、万が一にもプラ容器が溶けると怖いので、別皿を用意しておくと安心です。ちなみに今回の調理方法を参考にした即席焼そばの元祖「日清焼そば」が生まれたキッカケは、日清食品の創業者・安藤百福氏が香港で食べた「伊府麺(イーフーミェン)」という焼そばの一種からヒントを得たといわれています。

「伊府麺」は、水を一滴も使わずに小麦粉と卵だけで練った生地を使用し、一度茹でてから油で揚げて、再び湯通して食べる特殊な食べ物。つまり、現在の即席麺業界で主流となっている〈蒸す・揚げる・お湯で戻す〉という油揚げ麺の源流なんです。それでは、実際に焼いて作ってみた「焼きペヤング」を食べてみましょう。

1食(120g)当たり

カロリー:544kcal
たん白質:8.9g
脂  質:27.6g
炭水化物:64.9g
食塩相当量:3.6g

めん

ペペペペヤングにコシが‥!!

みなさん、いつものペヤングを思い浮かべてみてください。そう、あの頼りなくて柔らかく、でも憎めない歯切れの良さとスナック感が魅力的な油揚げ麺‥‥よろしいでしょうか。これ、別人です。生麺やチルド麺から作った焼そばのようなリアリティはなく、あくまでも品質は油揚げ麺を使用した即席焼そばジャンルに該当するのですが、その中でもレベルが高い。

通常の湯切り調理を行なった場合と比較して、まず油揚げ麺特有の臭いが軽減されます。いつもは湯切りの時に上がってくる野暮ったいニオイがそのまま麺に残っているというか(それも私は好きなんですけど)、あのムワッ‥とした風味が格段に穏やかだったので、なるほど袋麺の焼そばは好きだけどカップは苦手な人のターニングポイントは、こういう部分も密接に関係しているのでしょうね。



もちろん奥から上がってくる麺に練り込まれたラードの芳ばしさは残っているのですが、麺の密度が高くなる効果が得られ、コシが強くて弾力アップ、おかげで食べ応えもアップ。しかも時間が経っても伸びにくく、もはや冷めてからも一定のコシをキープするという別次元に到達していたので、やってはいけないことをやってしまったような心境です‥w

ソース

ペヤングが本気出してきた件

たしかにベースはペヤングの味なんですけど、もはや別物というか‥〈ペヤングPREMIUM(プレミアム)ソース〉みたいな。実際にフライパンでジュージュー焼いているため、湯切り調理した時と比較して圧倒的に芳ばしく、また臨場感も比較できないくらいアップしているのですが、まず驚いたのが味の濃さ。

「よっ! 四角い顔!」「顔は四角でも、味はまろやか」という名フレーズで親しまれてきたペヤングですが、実際に焼いてみると味も四角い。テフロン加工のフライパンでも少し液体ソースがこびりついてしまったので、もともと他社と比較しても濃い味ソースではありませんし、ちょっと味が薄くなるかなぁ‥と思っていたのですが、なんのなんの。

むしろ味が濃くなって、例えば日清焼そばU.F.O.みたいな濃厚さではないのですが、明らかに味の厚みが増していて驚きました。先程ご出演いただいた「日清焼そば」(袋めん)よりも濃い味で、後がけのスパイス&ふりかけが味に彩りとパンチと与えてくれる、これはもはやペヤングであってペヤングではないかもしれない‥いや、ペヤングなんだけど。だいぶ大幅に印象が変わります。

かやく

キャベツが減ったw

ええ、これ実は最も驚いたポイントかもしれません。お湯入れ3分放置で戻るキャベツなので、芯が残ったりとかそういうトラブルはなかったんですけど、思いのほか水分が飛んじゃって体感的なキャベツの量は1/3くらい。けっこうペヤングはカップ焼そばの中でもキャベツが多いのですが、ちょっと意外な減り方でした。

また、かなりソースの味が濃くなっているので、しっかりソースと絡めて炒められたキャベツもジャンクに濃い味w あと、以前はちゃんとした肉具材が入っていたのですが、2018年現在ある日から少し不気味な食感の肉(?)具材に変わっています。これは焼いても不気味な食感のままだったw

まとめ

5食パックなら1食あたり60円前後で購入できる袋麺のインスタント焼そばと比較し場合、およそ倍の金額が必要なペヤングを手間暇かけてフライパン調理する、この行為にコストパフォーマンスの高さは求められません。しかし、湯切り調理とは違う大幅な変化が楽しめる感動はプライスレスですよ。

〈ペヤング愛〉がなかったら感動しないかもしれませんが、ここまで読んでくださった方の多くは「ペヤングが好き」「どうなるの?」「そんなに違う?」「おいしいなら試してみようかな‥」ですよね。というわけで結論、かなり変わりますし、問題なくおいしいです。ただ、オリジナルよりもガッツリ濃いめに仕上がるので、ペヤングはマイルド派の方は注意してください。

実は “カップ焼きそばって焼いてないのに「焼きそば」って言っていいのだろうか?” という疑問を解消すべく、世界初の焼そば専用ホットプレート「焼きペヤングメーカー」が大阪の家電メーカー「ライソン」より発売されます。焦げ付かないように従来比2倍となるフッ素加工を施し、サイズは「超大盛」に対応。希望小売価格は税別2,980円で出荷は2019年3月を予定しているのですが、クラウドファンディングサービス「レディーフォー」の企画に私も出資しているので、リターンが届き次第レビューして使用感をお伝えします(※2019年03月16日追記:焼きペヤングメーカーが届いたので、実際に使ってみました「『焼きペヤングメーカー』まるか食品監修ペヤング専用ホットプレート 使用感レビュー」。お時間よろしければ、併せてご覧ください)。

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