どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2021年2月22日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング ベジタブルワールドやきそば」の実食レビューです。
ツイ民歓喜!? 2月最後の新作ペヤングは “罪悪感が控えめ” と話題の野菜推し「ベジタブルワールド」を展開!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング ベジタブルワールドやきそば
ペヤングとは、まるか食品の代名詞となっているロングセラーブランドで、現在はカップ焼きそばを中心に商品を展開していますが、1973年(昭和48年)7月発売のカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。まだカップ麺が高価な食べ物だった当時、若いカップルにも “2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング(peyoung)」という名前になりました。
その後、1975年(昭和50年)3月13日、まるか食品は同社初となるカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」を市場に投下。以降、非常識な辛さを誇る激辛系やスイーツ系といった奇抜な変わり種の開発に力を入れているため、インターネット上でもキワモノ扱いされがちですが、業界初の四角い容器や液体ソースなど、現在は大手企業も当たり前のように採用しているカップ焼きそばのデファクトスタンダードを築いたパイオニア。
今回の新商品「ペヤング ベジタブルワールドやきそば」は、タイトルが “野菜の世界(Vegetable World)” となっているように、まるか食品曰く “野菜をたっぷりと感じる事のできる商品です” とのこと。2021年に入ってから、すでに——
・ペヤング 獄激辛カレーやきそば(1月18日)
・ペヤング こってりラー油ガーリックやきそば(1月25日)
・ペヨちゃんやきそば(2月1日)
・ペヤング 辛口ホルモンねぎやきそば(2月8日)
上記の4品(2021年2月28日現在)を発売しているため、いまさら野菜‥‥? みたいな。ちょっと優等生すぎるテーマに思えるのと、実は “2020年に2回” キャベツを増量したソースやきそば「ペヤング 超大盛やきそばマシマシキャベツ」及び「ペヤング ソースやきそばマシマシキャベツ」を発売しているため、一見すると二番煎じ感が否めない新商品。
しかし、まるか食品が同社のコーポレートサイトに掲載している商品情報には、ソースの特徴に “サッパリとした塩ベース” とあり、なおかつ具材の野菜も “甘みのあるキャベツ・コーン・ニンジン” ということで、そこが昨年に発売された「マシマシキャベツ」との大きな違い。え、ベジタブルワールドなのに野菜は3種類だけ? などというツッコミはさておき‥‥
近年、具材の構成だけ見直し、ソースは既存の変わり種から使い回してくるケースも珍しくないペヤングですが、添付調味料の原材料名(植物油脂、糖類、たん白加水分解物、食塩、しょうゆ、香辛料、動物油脂、ポークエキス、チキンエキス、香味油、玉ねぎエキス)を調べてみたところ、既存のソースと一致する商品はありません。
加えて容器は通常のレギュラーサイズよりも2cm高い、2020年11月1日発売の「ペヤング ソースやきそばマシマシキャベツ」と同じ容器を採用しているため、とりあえず具材のボリューム感には期待できそうな予感。
ちなみに発売から数日経っている現在、ツイ民(Twitterユーザー)の間では「野菜たっぷりで罪悪感なし」や「何個食べても痩せるやつ」「カロリーゼロ」「実質サラダ」など、ペヤングなのに罪悪感が少ないことで話題になっていました。
開封
さすがにカロリーゼロではないですけどw(※579kcal)閑話休題、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」と「ふりかけ」で合計3袋。おもに野菜はキャベツが中心になりますが、感想野菜たっぷりの小袋(かやく)をはじめ、やや粗挽きの黒胡椒(ふりかけ)を別添しているのもポイント。
ちなみに製造者は「まるか食品株式会社+A」となっているのですが、この “+A” は群馬県伊勢崎市にある「赤堀工場」の頭文字。まるか食品の工場には、本社工場と赤堀工場の2つあり、このページでレビューする商品は赤堀工場で製造されていることを意味しています。たまにロット差は生じますけど、基本的に工場の違いによる製品のブレはありません。
メーカー希望小売価格は205円(税別)に設定されているため、通常の「ソースやきそば」(税別193円)よりも若干ながら高く、しかしながら前述の「ソースやきそばマシマシキャベツ」と同じ値段。スーパーやドラッグストアも販売店に含まれますが、コンビニでは「ローソン」での取り扱いが多く、税込価格は216円でした。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング ベジタブルワールドやきそば 製造者:まるか食品株式会社+A 製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1) 内容量:131g(めん90g) 商品コード:4902885006725(JAN) |
発売日:2021年02月22日(月) 実食日:2021年02月28日(日) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:216円(税込) 希望小売価格:205円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラー(H+2cm) 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:670ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(植物油脂、糖類、たん白加水分解物、食塩、しょうゆ、香辛料、動物油脂、ポークエキス、チキンエキス、香味油、玉ねぎエキス)、かやく(キャベツ、コーン、ニンジン、香辛料)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容量は昨年のマシマシキャベツ(141g)よりも少ない131gですが、人参とコーンで彩りがいいベジタブルワールド。いや、正直もうちょっと具材にバリエーションが欲しかったところではあるものの、いつものソースやきそばと比較して2倍ちかい具材量なので、それについては素直に好印象。
あとは熱湯を注いで3分後、お湯を捨ててからソースを馴染ませ、ふりかけをトッピングしたら出来上がり。見た目は大量のキャベツを筆頭に、なるほど「ベジタブルワールド」の名に恥じない野菜の量は凄まじく、ソースを加えると漂ってくる “野菜を炒めたような香り” も印象的なポイント。
なおレギュラーサイズに必要なお湯の目安量は480mlとなっているのに対し、ベジタブルワールドやきそばには深めの容器(必要なお湯の目安量は670ml)を採用しているため、普段よりも多めに熱湯を用意しておいてください。それでは、引き続き野菜のボリューム感とソースの方向性に注目しつつ「めん」「ソース」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(131g)あたり |
カロリー:576kcal たん白質:9.6g 脂 質:27.4g 炭水化物:72.8g 食塩相当量:3.0g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつもの麺
ペヤングのカップ焼きそばシリーズに使われている麺は、定番の「ペヤング ソースやきそば」を基準とし、廉価版の「ペヨング」及び「ペヨちゃん」並びに大容量の「超大盛」「超超超大盛GIGAMAX」「超超超超超超大盛ペタマックス」まで、それぞれ麺の量や固め方(ブロックの大きさ)こそ違うものの、使用している原材料は変わりません。
サイズについては微妙に太かったり細かったり、いつもより厚みがあるかも‥‥など、ロット差による違いが生じることもありますが、それについて関係者に確認をとったところ、ソースや具材に合わせて麺のサイズを変更しているわけではなく、微妙なサイズの違いは製造工程による個体差との回答だったので、情報の出所も確か。
そのため新規開発の新鮮味こそないけれど、ソースを選り好みしない万能麺で、後述する塩味のソースとも相性がよく、これといった不満は感じませんでした。しかし、いくら野菜たっぷりでも “油で揚げた糖質の塊を摂取する” わけなので、すくなからず罪悪感を覚えることになりますが、それもペヤングならではの魅力といえるでしょう。
ソース
焼肉のタレ系ではなくタンメン系
実食前は “どうせ今回もニンニクを効かせた焼肉の塩だれ系” なんだろw みたいに思っていたのですが、どちらかというと「タンメン」のスープに近いイメージで、生おろしニンニクのアクセントも適度に効かせつつ、比較的に攻撃性は控えめ。むしろ大量に野菜が入っている分、濃いめの味付が好みの方には薄味と感じられそうな——。
反面、普段あまりカップ焼きそばを食べる機会がない、ふつうのペヤング(ソースやきそば)は味が濃すぎるかも‥‥という方にとっては朗報で、塩味の野菜たっぷりタンメンをカップ焼きそばに落とし込んだような仕上がりは、これまで意外と踏み込まれなかった領域。また具材に玉ねぎは入っていませんが、ソースに玉ねぎエキスを使っているため、その隠し味も効果的でした。
具材・ふりかけ
たっぷり野菜が好印象
ご覧の通り具材は大量のキャベツが頼もしく、それによってソースとのバランスに不安を感じたのですが、商品名のベジタブルワールドは体現。いや、どちらかといえばキャベツの世界に数名の住人(コーン、にんじん)みたいなバランスではあるものの、たとえば最近よく見る「1食分の野菜」が摂れる商品に匹敵する量だったので、野菜についての満足感は申し分ありません。
また別添の「ふりかけ」も粗挽きの黒胡椒がメインだったので、優しいソースの旨みを引き立てつつ、適度にパンチを演出してくれます。ほかにもインゲンやサヤエンドウに、チンゲンサイなど、もうすこし具材の種類が多かったら‥‥という思いもありますが、このボリューム感は一見の価値あり。
総評
せっかく野菜が多いのだから “厚生労働省が推奨する1/3日分の野菜が摂れる-・” みたいな付加価値のある商品にすればよかったのに‥‥と、それはさておき大量の野菜をはじめ、定番フレーバーにはないタンメン系の塩だれも面白く、高さ2cm増しの容器も伊達じゃない、しっかり野菜推しの商品に仕上がっていたので、なるほど罪悪感は普段の「ソースやきそば」よりも控えめなのはたしか。
しかし、大量の野菜に対してソースの量が追い付いていない印象も受けたので、濃いめの味付けが好きな方には物足りない商品になるかもしれません。とはいえ久々にホッとできる商品ということもあり、箸休めに嬉しい一杯だと感じました。さて、これも数ヶ月後に超大盛サイズで焼き直してくるのか、それとも獄激辛もとい「獄激甘」的なキワモノ路線で攻めてくるのか、引き続きペヤングの動向に注目です(author・taka :a)