どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年1月31日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超大盛シーフード唐辛子マヨやきそば」の実食レビューです。
2022年のペヤングは真面目な路線でイメージ回復!? 風味豊かなシーフード具材と唐辛子マヨネーズを組み合わせた変わり種を市場に投下!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング 超大盛シーフード唐辛子マヨやきそば
ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表するロングセラーで、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」が最初の商品。もともとはカップラーメンからのスタートでしたが、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」を発売して以来、即席カップ焼きそばのディファクトスタンダードを築き上げ、そこから一転、近年は変態的な商品に注力していることで知られます。
今回の新商品「ペヤング 超大盛シーフード唐辛子マヨやきそば」は、風味豊かなシーフード具材をふんだんに使い、魚介の旨味を存分に味わえることをコンセプトにした超大盛サイズ(めん180g)のカップ焼きそばで、2022年の幕開けを飾った「明太シーフード唐辛子マヨやきそば」(1月17日発売品)及び「イカスミマヨやきそば」(1月24日発売品)に続く令和4年・第3のフレーバー。
もうすこし遡ると、2021年12月13日に「オニオンマヨツナやきそば」を発売しているため、その頃から矢継ぎ早にシーフード(魚介類)×マヨ系の変わり種を展開しているペヤング。下請けのマヨネーズが余ってるのか? などと思いつつ、それはさておきシーフード×マヨ系をテーマにしながら、きちんと内容を捻っているところはいいですね。
最初は単純に「明太シーフード唐辛子マヨやきそば」を超大盛りサイズで焼き直した商品が今回の「超大盛シーフード唐辛子マヨやきそば」だと勘違いしていたのですが、商品名から “明太” の文字が消えているように、まったく中身は異なる様子。ただ、プレーンタイプのマヨネーズではなく “唐辛子マヨ” を使っているのは共通のポイント。
これはペヤングの変わり種をレビューするたびに書いているのですが、筆者の住んでいる地域では「ペタマックス」や「獄激辛(ごくげきから)シリーズ」で根付いた好ましくない印象が強く、今回のように比較的まともなテーマの新作が出ても “ペヤングは売れないから入荷しない” といったスタンスの店舗が増え、昨年から例年以上に売ってない問題が深刻化。
2021年12月発売の「オニオンマヨツナやきそば」と「ペタマックスたぬきそば風」は入手できましたが、その次にリリースされた「ホルモン焼き風味噌仕立てやきそば」(12月27日発売品)は各コンビニをはじめ、スーパーやドラッグストアを当たっても販売されておらず、今回の「超大盛シーフード唐辛子マヨやきそば」も発売前から諦めモードに突入していたのですが‥‥ありましたよ、ミニストップに。
カップ麺の販売店は、営業の関係や地域によって変動するため、断言できないところはありますが、ひとまずミニストップ限定のPB(プライベートブランド)商品ではありません。たとえば同系列のイオンリテールやマックスバリュほか、ペヤングの新作に強いドン・キホーテ、ドラッグストアなども取扱店に含まれるNB(ナショナルブランド)商品です。
筆者の行動圏内にあるファミリーマートとセブンイレブンでの販売は確認できませんでしたが、ローソンでも取り扱いがあるようなので、どこに売ってるのか気になっている方は参考になさってください。以下、商品の中身について詳しく触れていきます。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」と「唐辛子マヨネーズ」で計3袋。かやくの内容はキャベツ、エビ、カニ風味かまぼこ、イカということで、まるか食品の製品情報を見る限り、かやくは「明太シーフード唐辛子マヨやきそば」と共通です。唐辛子マヨネーズも「明太シーフード唐辛子マヨやきそば」と同じかな?
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。いつものレギュラーサイズ(めん90g)に搭載されている油揚げ麺のブロックが2つ入っている状態(めん180g)なので、シーフード具材や唐辛子マヨネーズなどの変化球なアイテムを使いつつ、麺量を減らしていないのは好感が抱けるポイント。
しかし、メーカー希望小売価格は通年販売の「ペヤング ソースやきそば超大盛」が230円(税別)となっているところ、今回は300円(税別)のため、ちゃっかり値段を上げてコストを調整しています。たとえばレギュラーサイズのペヤングやきそば×2個よりも割安な設定ではあるものの、ミニストップでの販売価格は税込321円だったので、それも踏まえて評価しなければいけません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 超大盛シーフード唐辛子マヨやきそば 製造者:まるか食品株式会社 製造所:+A・赤堀工場 内容量:243g(めん180g) 商品コード:4902885007227(JAN) |
発売日:2022年01月31日(月) 実食日:2022年02月03日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ミニストップ) 商品購入価格:321円(税込) 希望小売価格:300円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:超大盛 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:820ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(かやく・ソース・唐辛子マヨネーズ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(唐辛子マヨネーズ、たんぱく加水分解物、糖類、しょうゆ、貝エキス、食塩、香辛料、チキンエキス、ポークエキス、酵母エキス)、かやく(キャベツ、エビ、カニ風味かまぼこ、イカ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、膨張剤、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、リン酸塩(Na)、ソルビトール、炭酸水素ナトリウム、酸味料、香料、加工デンプン、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、(一部にえび・かに・小麦・卵・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身は前述のようにキャベツ、エビ、カニ風味かまぼこ、イカの計4種類。そういえば、これって2021年8月2日に発売された「シーフードやきそば」と同じ内容です。当時は「獄激辛にんにくやきそば」の次に現れた “まともな変わり種” でホッとした、というタイミング的なこともありましたけどw かなり美味しかったんですよね、ペヤングのシーフードやきそば。
かくして「シーフードやきそば」と同じ具材を搭載している今回の「超大盛シーフード唐辛子マヨやきそば」なのですが、麺量が2倍に増えていることに加え、唐辛子マヨネーズを別添しているところも大きな違い。ただ、原材料名を見ると “ほぼほぼ添付調味料の構成が一致する” ため、もしかするとソースも使い回している確率大。
このブログで「シーフードやきそば」のソースは高く評価しているので、ぜんぜん同じソースでも問題ないというか、むしろ嬉しいまであるんですけど、そこに唐辛子マヨネーズが合うのかどうかが重要なポイント。ここから先は「めん」「ソース・唐辛子マヨネーズ」「かやく」の項目に分けて解説し、値段も加味しながらカップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(243g)あたり |
カロリー:1137kcal たん白質:21.1g 脂 質:63.4g 炭水化物:120.6g 食塩相当量:8.1g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつもの麺
ペヤングやきそばシリーズに使用している油揚げ麺は、外装フィルムの賞味期限横に「+H」と記載してあったら本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造したことを意味しているのですが、いつもと違う‥‥? などと感じても、あくまでロット差に過ぎません。
今回も定番の「ソースやきそば」などに使われている “いつもの油揚げ麺” で、あいかわらず新鮮味はないものの、だいたいのソースにフィットしてくれる汎用性の高さが魅力。これは日清食品の「カップヌードル」にも当てはまる手法で、汎用性の高い麺を軸にすることで大量生産を実現し、コストを浮かせ、さまざまな変化球も矢継ぎ早に展開できる成功例の一つ。
レビューに使用した個体では、いつもの油揚げ麺と比較して明らかに厚みがない部分があり、それに伴って口当たりも変わってくるのですが、逆に厚みがある部分も混在していたので、ランダムな食感が楽しかったです。カップヌードルの麺はロット差が控えめなのに対し、ペヤングはロット差も醍醐味だと思うので、ちょっと意識しながら食べてみてください。
ソース・唐辛子マヨネーズ
やはり「シーフードやきそば」のソースと同じ味
たとえば “たん白加水分解物” の表記が “たんぱく加水分解物” に変わっていたり、しょうゆと糖類の使用量が変わっていたりするのですが、先に「シーフードやきそば」と比較して “ほぼほぼ添付調味料の構成が一致する” と触れたように、それがベースになっていることは間違いありません。
なかでも貝エキスの主張が秀逸で、その旨み成分である「コハク酸」の勢いが凄まじく、それも舌の脇に若干の苦みを感じるほど、二枚貝が持つ魅力が炸裂。チキンエキスやポークエキスを併用していることに加え、たん白加水分解物や酵母エキスで脇を固める手法も功を奏しているのですが、旨みの中心には貝が明確に存在しているシェル系ソースです。
正直、ソースの完成度が高いので、ここに唐辛子マヨネーズを入れても大丈夫なのか‥‥? などと恐る恐る絡めてみたところ、その不安は杞憂に終わるくらい、ソースとの相性については問題ありません。全体に対しての量が適切だったので、よほど集中的に使わない限りマヨネーズの味に支配されることはなく、それでもなお勢いが衰えなかった貝の旨みも引き続き見どころ。
シーフード系の具材に対してはもちろん、キャベツとマヨネーズの相性がいいことは言うまでもなく、唐辛子の辛さはピリ辛の枠を出ないものの、まったく辛くないわけではなかったので、その刺激と芳ばしい風味も含めてソースや具材と合っていました。プレーンタイプのマヨネーズでも問題なかったと思いますけど、唐辛子マヨネーズにしたのは正解ですね。
具材
文句なし
水分量の多いカニカマ(カニ風味かまぼこ)を筆頭に、ちょっとカタめ食感のイカとエビも風味が強く、全体のシーフード感を大きく牽引。キャベツは畑の食べ物ですが、コハク酸を凝縮させたようなソースを適度に中和してくれる存在で、旨みが強すぎると苦味に変わってしまう瀬戸際を上手く調整してくれているようなイメージ。
水っぽい感じのカニカマ、歯応えのあるイカとエビ、それとは異なるキャベツの食感など、それぞれ歯触りが違うため、めん180gの超大盛でも最後まで飽きずに食べられました。今後、ペヤングでシーフード系を出すときは、もれなく引き継いでほしいです。
総評
いつもの油揚げ麺についてはペヤングの常套手段なので、それについてはさておき、添付調味料と具材は「シーフードやきそば」からの使い回しだったのと、おそらく唐辛子マヨネーズも「明太シーフード唐辛子マヨやきそば」からの使い回し。つまり「シーフードやきそば」を超大盛りサイズにして、そこに唐辛子マヨネーズを別添しているような、物の見事に焼き直しです。ここまで到達すると潔いw
まるか食品、こういうの得意ですよね。別に嫌味とかではなく、ほんとに企画力のある企業だなと。総評から値段の分を差し引いていますが、悪い商品ではありません。ちなみに2022年2月7日、ペヤングを愛する宮城県志津川高等学校の生徒とコラボした「たこめし風やきそば」が出るらしいので、またシーフード系になりますけど、まったく違う味に期待できそうです【author・taka :a(大石敬之)】