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ペヤングの新作「シーフードやきそば」が激ウマだった件【コスパ抜群】荒ぶるコハク酸の旨味に注目

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年8月2日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング シーフードやきそば」の実食レビューです。

即席カップめん業界の問題児「ペヤング」が王道を地で行く「シーフードやきそば」を展開!? ついに “まとも” な新作を市場に投下!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング シーフードやきそば

ペヤングとは、まるか食品の代名詞となっているロングセラーで、現在はキワモノ路線のカップ焼きそばを積極的に開発していますが、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。同社を代表するカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」が登場したのは、ペヤング誕生から約2年後となる1975年(昭和50年)3月13日の話。

pair+young=peyoung

ペヤングという名前の由来は、まだカップ麺が高価な食べ物とされていた発売当初 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いから「ペア(pair)」と「ヤング(young)」で「ペヤング(peyoung)」と名付けられ、近年は鬼のように辛い「獄激辛(ごくげきから)」シリーズや標準サイズの約7.3倍「ペタマックス」など、ぶっとんだ変化球を意欲的に展開しているのですが——。

今回の新商品「ペヤング シーフードやきそば」は、前述の「獄激辛」シリーズや「ペタマックス」などの常軌を逸する商品とは一線を隠す、むしろペヤングの新作としては垢抜けない印象さえ抱く変わり種で、まるか食品曰く “魚介の美味しさを存分に感じることのできる商品” とのこと。おいおいペヤング、どうしちまったんだ‥‥。

などと思う気持ちもあるけれど、立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続く中、ついに頭を冷やしたかと安堵を覚える今日この頃。本体を包み込むシュリンクフィルムのパッケージは、どことなく日清食品の人気フレーバー「カップヌードル シーフードヌードル」をオマージュしたようなデザインで、それもファーストインプレッションで正統派の印象を抱かせるポイント。

厳密には違うけど既視感のあるデザイン

魚介の旨味を感じる「ペヤングやきそば」といえば、2020年8月24日発売の「ブラックスパイシーやきそばシーフード味(Black Spicy Sea Food)」が記憶に新しく、具材に本物のイカやエビ、さらにカニ風味カマボコなどを採用していたのですが、ソースは2018年12月3日発売の問題作「スカルプDやきそば」と共通で、そこに大量の黒胡椒を別添。

2020年6月15日発売の廉価版「ペヨング 塩やきそば」にも使いまわしていた「スカルプDやきそば」のソースですが、それをネガティブに思わせない予想以上の美味しさで、このブログでは高評価を記録。ただ、その流れで今回の「シーフードやきそば」にも例のソースを使い回しているのではないか‥‥と、すこし不安を覚えたのですが、安心してください。

念のため事前に原材料名を確認してみたところ、かやくの「キャベツ、エビ、カニ風味かまぼこ、イカ」については「ブラックスパイシーやきそばシーフード味」とも共通の項目になりますが、添付調味料(ソース)の構成は「たん白加水分解物、しょうゆ、糖類、貝エキス、食塩、香辛料、チキンエキス、ポークエキス、酵母エキス」ということで、例のソースを使い回しているわけではありません。

添付調味料の「貝エキス」に注目

最近のペヤングといえば、動画投稿サイトなどで紹介されやすいYouTuber(ユーチューバー)向けの商品ばかり企画しているようなイメージが強かったので、やっとこさ一般向けのフレーバーにも力を入れてきたような展開、あえて気を衒わない硬派な味わいに期待しながらレビューします。

開封

最初に2種類の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」で合計2袋。まだ小袋は開封前の状態なのに、フタをあけた瞬間から漂ってくるエビとイカの香りが頼もしく、パンパンに入った惜しげも無い海鮮具材で掴みはバッチリ。

ロット差はあるけど見慣れた油揚げ麺

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。まるか食品の油揚げ麺は、本社工場もしくは赤堀工場で製造しているため、どうしてもロット差は生じますが、どちらの工場でも基本のレシピは変わりません。それについて以前、まるか食品に問い合わせてみたところ、開発部曰く “ソースに合わせて麺を使い分けることはない” との回答でした。

メーカー希望小売価格は205円(税別)ということで、193円(税別)の「ソースやきそば」よりも若干ながら高めの値段ではありますが、変わり種のペヤングとしては標準的。取扱店は全国のスーパーやコンビニをはじめ、ドラッグストアやディスカウントストアなども対象ですが、なかには売ってない地域や店舗もありますので、どこに売っているのかは最寄りの販売店に問い合わせてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング シーフードやきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:+H 本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:117g(めん90g)
商品コード:49 02885 00718 0(JAN)
商品サイズ:縦mm×横mm×高さmm
発売日:2021年08月02日(月)
実食日:2021年08月08日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:216円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(たん白加水分解物、しょうゆ、糖類、貝エキス、食塩、香辛料、チキンエキス、ポークエキス、酵母エキス)、かやく(キャベツ、エビ、カニ風味かまぼこ、イカ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、膨張剤、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、リン酸塩(Na)、ソルビトール、香料、酸味料、加工デンプン、ベニコウジ色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、(一部にえび・かに・小麦・卵・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ある意味 “にんにく的な凶暴性” かもしれない

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、本物のエビとイカは香りが強く、たとえばガーリック臭とはタイプが異なるものの、これはこれで食べる場所を考えなければいけないレベル。魚介類などの水産物が高騰を続けている現在、あの「カップヌードル」でさえ “ほぼイカ” という代用品を使わざるを得ない中、圧巻の海鮮具材で他社を牽制するペヤング。

さすがペヤングしっかり具沢山

あとは熱湯を注いで3分後に湯切りして、かるく麺を持ち上げて余分な水分を飛ばした後、添付のソースを加えて混ぜたら出来上がり。コンビニで買うと税込216円の商品になりますが、その価格帯としては充分すぎる具材のボリューム感。熱湯を注いでから待っている間にも漂ってくる海鮮も香りが頼もしく、この時点で勝ち確の雰囲気。

ちなみに販売店は限定されていませんが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では “ローソンでの取り扱いが目立っていた” ので、お探しの際は参考にしてください。それでは、貝エキスなどのシーフード感にも注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(117g)あたり
カロリー:548kcal
たん白質:11.1g
脂  質:28.8g
炭水化物:61.2g
食塩相当量:3.8g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

あいかわらず汎用性の高いフライ麺

5.0

今回も定番の「ソースやきそば」などに使われている油揚げ麺で、新作が出るたびに騒がれている「獄激辛やきそば」の系統も例に漏れず、麺の量が違う「超大盛」「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」「ペタマックス」なども例外ではありません。後者になるとブロックの形状は変わってきますが、原材料や切刃番手、揚げ油など、基本的な条件は量を除いて共通です。

変わらない安心感

そのため新鮮味はないのですが、定番のウスターソース味を筆頭に、和風・洋風・中華風・塩味・にんにく・激辛まで、よほど奇抜なフレーバーでない限り、ソースの味を激しく選ばないフレキシブルな対応が魅力。今回のソースは例のスイーツ系よろしく人を選ぶタイプではなかったので、すこし柔らかめの食感や独特の芳ばしさなども違和感なく楽しめました。

ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「+H」と記載してあったら本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造したことを意味しているのですが、前述のように違いが生じてもロット差に過ぎないので、そのニュアンスを楽しむのも「ペヤング」の醍醐味といえるかもしれません。

ソース

貝の滋味がヤバい

6.0

あらかじめ貝に注目していたこともありますが、その旨み成分である “コハク酸” の存在感が凄まじく、意識すると舌の脇に若干の苦味を感じるくらい、二枚貝特有の旨味を凝縮させたようなテイスト。たん白加水分解物や酵母エキスも含まれるので、そのサポートありきではあるものの、かなり貝エキスの旨味を全面に押し出した仕上がり。

しょうゆも使用しているようですが、味のジャンルとしては塩系で、ポークとチキンによる動物系の旨味が脇を固めるフレームワーク。適度にニンニクの香味も効かせているのですが、全体のバランスが崩れない程度に、あくまでも貝エキスの旨味を主役に立てているのが好印象。塩気も丸みを帯びていて、それよりも「貝が濃い」と感じさせる、想像以上にコハク酸の主張が強いソースで驚きました。

具材

コスパ最強クラス

6.0

キャベツは定番の「ソースやきそば」にも入っている野菜ですが、コハク酸の濃度が高いソースを適度に中和して、強すぎると苦味になってしまう部分を旨味に引っ張ってくれる存在。カニ風味かまぼこは量が多く、小さめのイカは独特の風味と歯応えのある弾力で自己主張を放ち、ごろごろとエビが入っているのも嬉しいポイント。

噛み締めるほどに旨味があふれるエビ

乾燥させたエビを熱湯で戻すので、プリッと茹で上げた食感とは異なるものの、かなり風味が強くて満足感のある海鮮具材。コンビニなら税込216円、それ以外の店舗なら200円以下で販売される商品なので、かなりコストパフォーマンスに優れた内容でした。

総評

6.0

最近の「ペヤング」といえば、やれ “激辛” だの、やれ “ニンニク” だの、やれ “爆盛り” だの、何かにつけて話題性の高いインパクト重視の変化球に力を入れていましたが、今度の「シーフードやきそば」については実に硬派な仕上がりで、ソースの味と具材のボリューム感とコストパフォーマンスの高さを見事に並立。

麺は使い回しの油揚げ麺なので、そこに特別な要素はないけれど、それが「ペヤング」のアイデンティティであり、ソースと具材にコストを注ぎ込める最大の勝因。海鮮系が苦手な方にはオススメできない商品になりますが、貝の旨味に目がない方にはぜひとも召し上がっていただきたい、素晴らしい商品だと感じました。思い切ってレギュラー化してもらえませんかね?【author・taka :a(大石敬之)】

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