「ペヤング パクチーレモンラーメン」絶妙なエスニック感に惚れた!

まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年02月25日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング パクチーレモンラーメン」の実食レビューです。

ペヤングのパクチーシリーズから初のカップラーメンが登場!

カップ麺を実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、パクチーの特徴や語源、食べ過ぎによる副作用についても詳しく解説しています。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

ペヤング パクチーレモンラーメン

同時発売品として「ペヤング パクチーレモンやきそば」というカップ焼そば版の新商品も発売されているのですが、今回の記事でレビューするカップ麺は変わり種ペヤングで定番の「ペヤングやきそば」ではなく、最近は1年の間に指折り数えるくらいしか開発されない「ペヤングらーめん」からの新製品「ペヤング パクチーレモンラーメン」で、特に女性から好評を博しているエスニックな味わいがテーマ。

今でこそ「ペヤング=やきそば」の図式が一般的になっていますが、まるか食品がインスタントブームにのって即席ラーメンの製造を開始したのは昭和37年(1962年)10月で、その翌年となる昭和38年(1963年)3月に「マーチャンラーメン」「チャーメン」「おかめうどん」などの即席麺を販売。いわゆる「即席カップめん」の製造を始めたのは昭和48年(1973年)7月、その初版が「ペヤングヌードル」というカップラーメンでした(※2019年2月現在、「ペヤングヌードル」は2016年10月10日に復刻したものの生産量が少ないため、主な流通は東北地方に集中しています)。

今回の新作ペヤング2品は「カップラーメン」「カップやきそば」ともにテーマはエスニック系のパクチー&レモンとなっているのですが、まるか食品の解説によるとパクチーを効かせた味にレモンを重ねることで、さっぱり食べやすい商品に仕上がっているとのこと。ペヤング×パクチーといえば、2016年12月19日(月)に発売された「ペヤング パクチーMAXやきそば」が脳裏を過ぎった方も多いでしょう。

「パクチー」とは、主にタイ料理や中華料理、ベトナム料理、他にもエスニックと名が付く料理に多用され、日本でも女性を中心に社会現象レベルのブームを巻き起こし、根強いファン(パクチニスト / パクチスト)を生み出している独特の香りが特徴的なセリ科の一年草。英語圏での呼び名は「コリアンダー(coriander)」、中国圏での呼び名は「香菜(シャンツァイ)」、日本で一般的な「パクチー(phakchi)」という呼び名はタイ語の発音になるのですが、和名での正式名称は「コエンドロ」といいます。

日本に渡来したのは10世紀(西暦901年〜西暦1000年)頃と歴史は古く、その葉や茎の香りがカメムシ砲に似ていることから別名「カメムシ草」とも呼ばれているのですが、まったく同じ成分が同じ割合で存在しているわけではないものの、その香りは人を選ぶことで有名です。日本では葉を生で食べる際に「パクチー」と呼び、種子を乾燥させてパウダー状にした香辛料(カレーなどに使われるコリアンダーシード等)を「コリアンダー」と呼び分ける風潮にありますが、パクチー、コリアンダー、香菜(シャンツァイ)、コエンドロ、それぞれ同じもので呼び名以外の違いはありません(学名:Coriandrum sativum L.)。

また、英語圏での呼び名「コリアンダー(coriander)」の語源はラテン語の「Coriandrum」に由来し、古典ギリシャ語でカメムシを意味する「Koris」と香りの強いアニスの実を意味する「Annon」を合わせた「Koriannon」が起源ともいわれているので、あながち「カメムシソウ」という名称もアンチが流したデマと断言することはできないのですが、豊富なビタミンによる美肌効果やアンチエイジング効果、さらに硫黄化合物(イオウ化合物)によるデトックス効果にも期待できる、なるほど特に女性から本能的に支持されているのにも納得のハーブですね。

ただし、ニンニクと同じように解毒作用が強く、食べ過ぎると胃腸への負担に懸念が生じること、そして100gあたり500mgのカリウムが含まれていることから腎臓でのナトリウム再吸収を抑制し、浮腫の防止や体外への塩分排出を促進する効果が見込める一方で、それが過ぎると腎臓に負担がかかってしまいます。また、あまり聞きなれないかもしれませんが「ソラレン」と呼ばれる光毒性物質が含まれているので(紫外線の吸収率を高めてしまう恐れがある)、1日に食べていいパクチーの摂取量は1日10gくらいを目安にしてください(※今回のカップ麺についてパクチーの摂取量を心配する必要はありません)。

さて、そろそろカップ麺の詳細について触れていきますが、ちょっと注目したいのが容器側面に掲載されている「製造者」と「販売者」の欄。サポートセンター(お客様窓口)は「まるか食品株式会社」となっているのですが、販売者は「まるか商事株式会社」(まるか食品の関連会社)、製造者は寿がきや食品との繋がりが深い「加ト吉水産株式会社 フーズ部 群馬工場」となっています。

「まるか商事」は関連会社(まるか食品の商品を販売している営業部)なのでともかく、加ト吉水産株式会社といえば「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」など、寿がきや食品のノンフライめん製品を手掛けているメーカー。今回のカップ麺は油揚げ麺ではなくノンフライ麺を採用しており、また加ト吉水産はノンフライうどんを起用していた「ペヤング ふる里うどん」の製造も担当していたのですが、まるか食品の製造ラインではノンフライ麺を生産することができないので、製造ラインの関係から麺の製造を委託しています(※まるか食品に確認済み)。

開封

別添の小袋は、後入れの「液体スープ」と先入れの「かやく」で合計2種類。スープはフタの上で温めてくださいとも温めないでくださいとも書いてないので、とりあえず温めます。かやくは‥‥乾燥パクチーですねw ただ、以前の「パクチーMAXやきそば」と比較した場合、あくまでも比較的にですが、そこまで量は多くありません。

麺は油で揚げていないノンフライ麺で、やや幅の狭い細めの縮れた平打ち麺が採用されていたのですが、調理時間も熱湯3分と短めの設定です。そして「加ト吉水産株式会社フーズ部 群馬工場」といえば寿がきや食品のノンフライめん製品を手掛けているメーカーと書きましたが、まさに寿がきや食品のノンフライ麺と瓜二つの見た目ですね。

原材料名に「小麦全粒粉」(一般的な白い小麦粉のように胚乳だけ磨り潰すのではなく、胚芽や表皮などを取り除かないまま小麦を丸ごと磨り潰した茶色い小麦粉)などの表記はありませんが、よく見るとノンフライ麺の中に茶褐色の小さな粒がチラホラと。もしや全粒粉を練り込んでいるのか‥? と疑問に思ったので、まるか食品に調査を依頼して加ト吉水産にも確認したところ、おそらく熱風乾燥(エアドライ)中に生じた焦げ付きの可能性が高いとの回答で、全粒粉練り込み麺ではないとのことでした。

製品情報・購入価格

製品名:ペヤング パクチーレモンラーメン
販売者:まるか商事株式会社
製造者:加ト吉水産株式会社フーズ部 群馬工場
内容量:100g(めん65g)
発売日:2019年02月25日(月)
実食日:2019年02月27日(水)
JANコード:4902885005384
希望小売価格:185円(税別)

発売地域:全国
購入価格:149円(税込)
取得店舗:ローカルスーパー(フレッシュバザール)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判〜中判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(かやく / スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、デンプン、食塩、植物油脂、小麦たん白)、添付調味料(食塩、植物油脂、糖類、香辛料、動物油脂、チキンエキス、オニオンパウダー、ガーリックパウダー、レモン果汁、醸造酢)、かやく(パクチー、レモン果皮)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、香料、増粘剤(グァーガム)、酸味料、クチナシ色素、乳化剤、(一部に小麦・鶏肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・鶏肉(法令で規定する特定原材料27品目)

実食開始

先入れの「かやく」を開封すると強烈なパクチー臭が部屋全体の空気を掌握‥!! くらいのインパクトを覚悟していたのですが、なんのなんの。たしかにパクチーの香りは一見して明白なんですけど、ほぼ同等に‥いや、それ以上にレモンの香りを強く感じました。あまり視覚的な色合いは鮮やかと言えませんが、レモン果皮の存在感がファーストインプレッションを染めてきます。

しかし、曲がりなりにも含有量の比率としてはレモン果皮よりも圧倒的にパクチーが多く、パクチニストにとっては物足りないレベルかもしれませんが(ちなみに元アンチパクチー派・現パクチー克服組ビギナーランクの私としても物足りないと感じたのですが)、もし苦手だった場合しかめっ面が予想されるパクチー感といえるでしょう。とはいえ乾燥状態=本来の牙を隠している状態、お湯を注ぐと‥‥

それはそれは熱湯を注いだ瞬間から颯爽と、そして容赦無くパクチーが攻め込んできますw もし近くにアンチパクチー派の方がいたら、「臭ッ‥(ワンクッションおいて遠い目)‥‥お前それ臭いよ!!(怒号)」と、確実にバッシングされれること請け合いです。とはいえ真のパクチニストにとっては、せいぜい余興に過ぎないかもしれません。

さきほどカメムシを例に挙げましたが、パクチーの臭い成分はカメムシの放つ臭い成分と同じ「デセナール」「ヘキセナール」などのアルデヒド類で構成されており、そのアルデヒド類には人間が持っている嗅覚受容体遺伝子「OR6A2」が反応します。この「OR6A2」遺伝子に変異がある場合、アルデヒドに対する反応が通常の人よりも過敏に反応してしまう、つまりパクチーの好き・嫌いを分けているのは遺伝子レベルの話。

別に食べられなくても日常生活に支障を来すことなく生きていけるので、無理して克服する必要もないのですが、多くのファンを抱えているのも事実ですし、もし克服できたら食の楽しみも増えますからね。それでは、寿がきや御用達のノンフライ麺とパクチーの効き目(すでに一見して明白ですが‥w)と忘れちゃいけないレモンにも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(100g)当たり

カロリー:292kcal
たん白質:7.4g
脂  質:3.5g
炭水化物:57.6g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:1.3g)
(スープ:5.3g)

めん

目を瞑っていたら「スガキヤの麺!」って答えそう

麺の原材料は小麦粉(国内製造)、デンプン、食塩、植物油脂、小麦たん白で、念の為に当ブログの過去記事で完全に一致する製品がないか調べてみたところ、すくなくとも過去5年以内にレビューしたカップ麺の中に該当する製品はありませんでした。しかし、「小麦たん白」は寿がきや食品(加ト吉水産)のノンフライ麺で定番の原材料といえる個性の一つです。

その質感も、まさに寿がきやクオリティ‥いや、加ト吉水産クオリティというのが正しいかもしれませんが、加水率が高く、しっとりとした口当たりと芳醇な小麦の風味が印象的な多加水麺で、もちろん油揚げ麺のような雑味はありません。それ故にパクチーの香りやスッキリと透き通るようなスープのニュアンス、レモンの清涼感などを阻害することなくダイレクトに伝えてくれるメリットがあり、またスープを選ばないタイプなので、今回のエスニックな味わい・雰囲気とも違和感なくマッチ。

あまり歯応えのあるノンフライ麺ではありませんが、食べ始めは適度なコシがあり、その後もっちりとした粘り気が長く続いていたことと、しっとり感が最大の魅力と言っても過言ではないノンフライ麺なので、むしろ5分以上経過した後半の柔らかくなってきた頃合いが美味しいと感じました。カップ麺を食べなれている方にとっては新鮮味がないかもしれませんし、ひと昔前の寿がきや食品が販売していたノンフライ麺が苦手だった方はポジティブに思えないかもしれませんが、かねてより当ブログでは基礎クオリティの高い万能型のノンフライ麺として高く評価しています。

スープ

パクチーを効かせた味にレモンを効かせる事でさっぱり食べやすい商品となっております。エスニックな味わいのラーメンです。

(出典:まるか食品「商品一覧」)

たしかに食べやすいけど硬派で本格的

まずパクチーのレベルですが、生粋のパクチニストから見ると間違いなく「ものたりない」パクチー感になるでしょう。しかし、今回のコンセプトは非常識なインパクトが魅力となっている「ペヤングMAX」系統の新商品ではありません。それに熱湯を注ぐだけでパクチー嫌いからバッシングされること請け合いと書きましたが、パクチーが苦手だと「勘弁してくれ‥」くらいのレベルには軽く到達しています。

調子にのって発言すると「もうすこしパクチーは強くてもよかったかな」と思ったりもしたのですが、あまりレモンの酸味も強くなかったので、インパクトよりも旨味のバランス感を重視するのであれば適切な効かせ方。軸は透明感があって丁寧なチキンベース、そこに軽くオイル成分を浮かべて厚みを出し、オニオンとガーリックの香味がチキンの旨味を引き立て、パクチーは華やかに、レモンはほんのりと‥

塩気はキリッと効いていますが、しっとりとした寿がきや(加ト吉水産)のノンフライ麺は昔から塩気のキレと相性がよく、スープの塩分が麺の小麦感や甘みを引き立てると同時に適度なキレが後味を引き締めている絶妙な塩梅。不足感のないチキンの旨味に香味野菜、パクチー、レモンの組み合わせは、まさにエスニック料理の定番メニュー「チキンフォー」などに通じる予想以上に本格的なスープに仕上がっていました。

かやく

レモンピールの「苦味」にも注目

おそらく液体スープにパクチーは含まれておらず、もし仕込んであったとしても体感的に強烈ではなかったので、かやくの乾燥パクチーがパクチー部の責任者です。液体スープを入れる前のパクチー臭は(特に熱湯3分後の開封直後)けっこう強烈だと感じたんですけど、液体スープを馴染ませてからはレモン果汁の中和作用か実際に食べ始めるとファーストインプレッションほどのインパクトは感じられません。

しかし、乾燥状態から復活したパクチーは生のフレッシュパクチーほどではないものの鮮やかで、苦手だと近付くことのできない自己主張を放っているのですが、それ以上に印象的だったのは適度で心地よいレモン果皮(レモンピール)の苦味。スープのレモン果汁には物足りなさが否めませんでしたが、あの色が悪かったレモン果皮は厚みがあって、柑橘類の果皮が持つ特有の苦味を中心的に打ち出し、全体の本格感を高めると同時に予想とは違うベクトルから攻め込んできたレモンのサプライズには一本取られました。

鮮烈とはいえ度が過ぎるレベルではなかったので、もしパクチー成分が物足りないと感じた方はフレッシュな生パクチーちょい足しアレンジでカスタマイズしましょう。今年の夏か来年の今頃、パクチーマシマシの「ペヤング パクチーMAXレモンラーメン」みたいな進化バージョンが出ても面白そうですね。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5++)

そもそもパクチーが苦手な方は退っ引きならない事情がない限り(たとえば動画サイトやブログの記事、その他SNSでネタにしたい等)自ら好んで「パクチーレモンラーメン」なんか購入することはないと思うので、今回のパクチーレベルを中途半端とするか適当(ほどよい加減)とするかで意見は割れるかもしれませんが、当ブログでは「高評価カップ麺」として評価します。

パクチーが好きすぎてたまらない! だと「惜しい」カップ麺になるかもしれませんが、とりあえずパクチーが苦手ならスルーで問題ないというか無理して食べる必要まったくないのでスルーしてください。しかしながら個人的には★6を付けようか正直ちょっと迷っているくらい絶妙なバランスだったので、リピートしたいかと聞かれたら販売期間中とりあえず3個くらいは買い置きしておきたいです。それに、もしパクチーを克服したくて入門編くらいの程よい物件を探している方は、今回の「ペヤング パクチーレモンラーメン」で決まり。

また、カップ麺に含まれているアレルゲン(法令で規定する特定原材料27品中)は「小麦」と「鶏肉」だけなので、卵や乳製品などのアレルギー物質に懸念のある方でも小麦と鶏肉、パクチーとレモンさえ大丈夫ならお召し上がりいただけますし(※ただしリニューアルなどにより予告なく中身が変更される場合もあるため、かならず実食前に現品を確認してください)、ちゃんとエスニックしつつバランスが絶妙な素晴らしい良品でした。

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