どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2021年1月25日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング こってりラー油ガーリックやきそば」の実食レビューです。
こってりとしたラー油の旨味とガーリックの香りが食欲そそる新アイテム!!
辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング こってりラー油ガーリックやきそば
ペヤングとは、まるか食品を代表するロングセラーブランドで、現在はカップ焼きそばに特化した商品を中心に展開していますが、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その後、1975年(昭和50年)3月に同社初の湯切りタイプ「ペヤング ソースやきそば」が登場し、業界初の液体ソースや四角い容器など、カップ焼きそばのデファクトスタンダードを築いたパイオニア。
ペヤング(peyoung)という名前の由来は、まだカップ麺が高価な食べ物とされていた頃、若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい……との願いを込めて、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング」になり、近年は “やりすぎ系” のMAXシリーズや “スイーツ系” のイロモノなど、他社が真似できない脱やきそば系の奇抜な変わり種を意欲的に開発しています。
今回の新商品「ペヤング こってりラー油ガーリックやきそば」は、こってりとしたラー油の旨味とガーリックの香りをテーマに開発された新作で、かなりインパクトの強いデザインをパッケージに採用していますが、まるか食品の公式ウェブサイトにある商品一覧では “ピリ辛な味わいの商品” と紹介。
しかしながらパッケージに一切の警告文を記載していなかった(実際は余裕で激辛に片足を突っ込む辛さだった)2020年10月19日発売の「辛口チゲ風やきそば」に、非常識な辛さを打ち出した2020年2月18日発売の「獄激辛やきそば」及び2021年1月18日発売の獄激辛シリーズ第2弾「獄激辛カレーやきそば」など、最近のペヤングといえば辛味水準が絶賛ぶっ壊れている状態。
そのため公式が発表している “ピリ辛” が信用できないのですが、もう一つ注目したいのが栄養成分表示。たとえば基準となる「ペヤング ソースやきそば」を例に挙げると、1食(120g)当たり544kcalかつ脂質は27.6gとなっているのに対し、今回の「こってりラー油ガーリックやきそば」のカロリーは1食(118g)当たり “627kcal” とハイカロリーで、脂質も “40.9g” と油そばレベル。
さらにペヤングのガーリック系といえば、2015年11月16日発売の「にんにくMAXやきそば」を皮切りに、最近だと「ネギ塩ガーリック風味」や「超超超大盛GIGAMAXガーリックパワー」など、強烈なニンニク感を打ち出した口臭ケア必至レベルの商品を開発・販売しているため、ガーリック臭に関しても油断できそうにありません。
ちなみに前回のページでレビューした、エースコックの “アブラを食べる” カップ麺「EDGE 鬼背脂 濃厚こってり油そば(濃厚背脂めしあがれ)」のカロリーは637kcalかつ脂質は38.4gだったので、脂質に関してはEDGEの鬼背脂を上回る数値となっているペヤングの新アイテム。
さらに、まるか食品の公式ウェブサイトには「一口食べたらやみつきになること間違いなし!」とあるため、中毒性の高さも気になるところ。ついてはラー油の辛さレベルとガーリックのキレもさることながら、こってり感(アブラの量)にも注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と後入れの「液体ソース」で合計2袋。麺は油で揚げたフライ麺で、これについては見慣れたビジュアル。量は90gと汁なしカップ麺・レギュラーサイズの標準量となっているのですが、何を隠そう現在の業界標準となっている “レギュラーサイズのカップ焼きそば=めん90g” を定着させたのもペヤングが先駆者。
ちなみに手元の商品に記載されている製造者欄には「まるか食品株式会社+A」とあり、続けて本社工場の住所(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)を表示しているのですが、社名右横の “A” は群馬県伊勢崎市下触にある「赤堀工場」の頭文字なので、製造所は本社工場ではありません。ただ、工場の違いによって生じる製品の差は気にするほどではないため、ひとつの豆知識として読み流していただいて結構です。
「ペヤング こってりラー油ガーリックやきそば」のメーカー希望小売価格は、通常の「ソースやきそば」と同じ193円(税別)で、販売店は問わず、全国のコンビニやスーパー、ドラッグストアなどが対象となっており、コンビニで購入した場合の税込価格は198円(2021年1月現在)が相場。スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の店舗であれば、通常の「ソースやきそば」と同じ価格、もしくは若干ながら安いかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング こってりラー油ガーリックやきそば 製造者:まるか食品株式会社+A 製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1) 内容量:118g(めん90g) 商品コード:4902885006664(JAN) 商品サイズ:162×127×57mm |
発売日:2021年01月25日(月) 実食日:2021年01月29日(金) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:198円(税込) 希望小売価格:193円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:480ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(ソース・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(植物油脂、動物油脂、しょうゆ、ポークエキス、糖類、ラー油、チキンエキス、食塩、食用風味油、にんにく)、かやく(フライドガーリック、ねぎ、唐辛子)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の「かやく」は先入れで、中身はフライドガーリック、ねぎ、唐辛子とシンプルな構成ですが、ごろごろと入っているフライドガーリックが頼もしく、意外に唐辛子の量が多かったので、再び “ほんとにピリ辛なのか‥‥?” という疑問が脳裏を掠めます。
あとは熱湯を注いで3分間、待っている間に液体ソースの小袋をフタの上で温め、お湯を捨てたらソースを麺に絡めて出来上がり。肉系の具材は入っていませんが、大きなフライドガーリックの存在感は調理後も衰えておらず、赤唐辛子の赤、ネギの緑と彩りも鮮やかで、がっつり主張してくるラー油(ごま油)の芳ばしい香りが空腹感を刺激してくる調理直後。
ちなみにコンビニ大手4社の中ではローソンでの取り扱いが多く、通販ではオムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)とヨドバシカメラでバラ売りしていたので、どこを探しても売ってない! という状況の方は、販売店の参考になさってください。それでは、引き続き辛さレベルとガーリック感に注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(118g)あたり |
カロリー:627kcal たん白質:9.0g 脂 質:40.9g 炭水化物:55.7g 食塩相当量:2.8g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
安定の汎用麺
ペヤングやきそばの経験者であれば、誰もが共感できるといっても過言ではない慣れ親しみのある素朴な油揚げ麺で、スナック的な食感とラードに由来する芳ばしい風味が魅力。いまさら新鮮味のある麺ではないけれど、この麺があるからこそ「ペヤングやきそば」が成立する重要なアイテムで、なおかつソースを選り好みしないのも利点であり、それが製造コストを下げるための要にもなっています。
まるか食品が販売する製品にノンフライ麺が使われていた場合、その製造はテーブルマークの国内グループ企業である加ト吉水産株式会社のフーズ部群馬工場に委託しているのですが、ペヤングの「やきそば」に使われている油揚げ麺は自社工場で製造しており、前述した赤堀工場と本社工場では同じレシピに基づいて製麺しているため、工場の違いによる麺の区別はありません。
春雨の「ピーヤング」や「皿うどん」など、なかには特殊な麺もありますが、やきそば系統の麺は基本的に通常の「ソースやきそば」と同じ油揚げ麺で、今回の変わり種も例に漏れず。いつもの安心感を打ち出しながら、いつもと違うソースとの相性も良好で、あいかわらずの万能麺でした。
ソース
しっかり「こってりラー油」を実現
通常、ペヤング(やきそば)のソースが容器底面の凹み全体に行き渡ることは珍しいのですが、前述の栄養成分表示が表していたように、たっぷりの油が商品名の「こってり」を体現。身構えていた辛さは “ほんとにピリ辛だった” ので、逆に拍子抜けしてしまった反面、大量のラー油(ごま油)の風味に加えて動物油脂のコクが「こってりラー油」を確立。
前述の「EDGE 鬼背脂 濃厚こってり油そば」は “アブラ(動物油脂)の旨みに特化していた” のに対し、こちらのメインは植物油脂(ごまラー油)かつ醤油の風味も強かった分、体感的にギッシュなギトギトさはエースコックの「EDGE」に軍配ですが、しっかりとソースを混ぜ終えた後も容器の底にアブラが残るため、ちょっと体調が優れない日は避けたほうがいいかも‥‥くらいの不健康さが楽しめます。
ちなみにソース単体でのガーリック感は常識的(とはいえ異性と会話する前は自粛したほうが安全なレベル)だったので、そこに強烈なインパクトは感じられないかもしれないけれど、安心してください。
具材
「ガーリック」のインパクトは具材で打ち出す
大きめにスライスされたフライドガーリックを調理前に食べた場合、サクサクした食感と芳ばしい風味を楽しめるのですが、もちろん熱湯3分後にはフニャフニャなので、乾燥状態での魅力は楽しめません。しかし、ふやけたフライドガーリックはホクホクした旨みと “にんにく特有のエッジが宿る” ため頼もしく、もちろん食べると1枚でガーリック臭は警報レベル。
非常識な激辛唐辛子などは使っていませんが、唐辛子の量は青葱に次いで多く、なかには種が残っている個体もあり、ふとした瞬間にピリッと強めの辛味が楽しめるサプライズ。大きめのフライドガーリックを筆頭に、意外と大量に入っていた青葱の存在感も凄まじく、メーカー希望小売価格も193円(税別)の商品なので、不満を覚えることはありませんでした。
ちなみに唐辛子の辛味成分であるカプサイシンが作られるのは胎座(いわゆるワタの部分)なので、たまに聞く「いちばん辛い部分は種」という情報は厳密にいうと間違いなのですが、すこし種が残っているとテンションあがりますよね。あがりませんか?w
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
おいおい辛すぎる聞いてないぞw とか、待て待てガーリック感が非常識すぎるw みたいなサプライズはなかったので、近年のペヤングにしては優等生な印象を受けるのですが、それはMAXシリーズなどを基準にした場合。ラー油の量は商品名の「こってりラー油」を打ち出すのに申し分なく、具材のフライドガーリックで「ガーリック」も明確にし、一般ウケしそうなギリギリを攻めた看板に偽り無しの一杯です。
大量のラー油やガーリックに抵抗のある方にはオススメできない商品になりますが、油そばライクな汁なしカップ麺が食べたい気分の日に誂え向きなので、気になっている方は最寄りの販売店をチェックしてみてください。推測の余談になりますが、後日これをベースにした「激辛にんにくMAX」や爆盛りサイズの「GIGAMAX(ギガマックス)」バージョンなど、もしかすると焼き直しの伏線かもしれません(author・taka :a)