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濃厚背脂めしあがれ【驚き&やりすぎ】EDGE(エッジ)アブラを食べる油そば「鬼背脂」を食べてみた結果——

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エースコック

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年1月25日(月)新発売のカップ麺、エースコック「EDGE 鬼背脂 濃厚こってり油そば」の実食レビューです。

驚き&やりすぎブランド「EDGE」に “アブラを食べる” 鬼背脂レベルの油そば爆誕!?

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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EDGE 鬼背脂 濃厚こってり油そば

EDGE(エッジ)とは、2014年(平成26年)1月13日発売の「EDGE 鬼マヨ焼そば」に端を発するエースコックきってのイロモノで、激辛メニューやメガ盛フードなど、インパクトのある食品が注目を集めていた当時。加えてSNSでの情報発信を目的に、それらの商品を積極的に購入することで承認欲求を満たそうとする新しい消費行動「ネタ消費」に着目したエースコック。

EDGEシリーズ第1弾「鬼マヨ焼そば」

そのような開発背景から、既存品では味わえない「驚き」と「やりすぎ」をテーマに “EDGEを効かせた” 新ブランドを立ち上げ、大量のマヨネーズで仕上げる「鬼マヨ焼そば」を市場に投下。ネットスラングをイメージしたサブタイトル「カップ焼そばにマヨネーズ入れすぎた件」をパッケージに表示し、話題性を高めるだけでなく、実際に規格外のマヨネーズ量を実現したEDGEシリーズ第1弾は、多くの人に衝撃を与えました。

その後も2014年5月12日にシリーズ第2弾「EDGE 鬼辛焼そば(カップ焼そばに激辛スパイス入れすぎた件)」を、同年8月4日にシリーズ第3弾「EDGE 鬼辛とんこつ醤油ラーメン(カップ麺にも激辛スパイス入れすぎてみた)」 を展開し、鬼マヨ・鬼辛・鬼辛と続いていたのですが、同年12月8日にシリーズ初となるアブラに特化した「EDGE 鬼背脂とんこつ醤油ラーメン」を新発売。

アブラたりてます? の文字をパッケージに大きく配置した「鬼背脂とんこつ醤油ラーメン」は、当時のエースコック最大量の背脂パック(液体スープ)に追加のアブラを別添したアブラ推しの一杯で、曰く “アブラが多すぎてパックに入りきらないので追加で、もう1パック用意しました” とのこと。しかも油で揚げたフライ麺を採用し、なおかつ具材に揚げ玉を使うなど、かなり暴力的な一杯だったのを覚えています。

かなり挑戦的なパッケージの3代目・鬼背脂

続けて2015年12月7日に “アブラを20%増量” した「EDGE 鬼背脂とんこつ醤油ラーメン」を再販して話題になり、以降は『うる星やつら』とのコラボ商品「ラムちゃんの電撃 鬼シビ辛みそラーメン(シゲキたりてるっちゃ?)」や「辛節かけすぎ」「チーズかけすぎ」「EDGE×わかめラーメン わかめ3.5倍」などを発売していましたが、今回の新商品「EDGE 鬼背脂 濃厚こってり油そば」にて、満を持す復活を遂げたEDGEの鬼背脂。

危険生物とされる蜂(はち)や虎に、立入禁止のバリケード(KEEP OUT)や踏切の遮断機など、いわゆる警告色(黄×黒)を採用したパッケージのインパクトは凄まじく、実際の商品名(EDGE 鬼背脂 濃厚こってり油そば)よりも「濃厚背脂めしあがれ 〜油を食べる油そば〜」という挑戦的な謳い文句を目立たせることで、かなり期待を煽ってくるエースコック。

公式ウェブサイト内にある商品情報には “複数種の背脂原料を使用し、見た目・風味にもこだわった調味たれです。別添の調味油を加えることでさらにアブラ感が増す、アブラの味でめんを食べる商品に仕上げました。” と記載しているため、おもわず期待が高まるところ——。

ちなみに “こっちが正式な商品名” です(ちっさ)

ちなみに「EDGE 鬼背脂 濃厚こってり油そば」は “EDGEシリーズ第14弾” の新作で、なおかつEDGEの鬼背脂としては初となる湯切りタイプ。はたして従来の鬼背脂を凌ぐインパクトの持ち主なのか、満を持すタイミングで発売された約5年ぶりの鬼背脂ということで、驚き&やりすぎ「EDGE」ここが腕の見せ所。

開封

別添の小袋は3種類、たしかに調味油もあるが‥‥

容器側面には「大量のアブラをお楽しみ下さい」とあり、なるほどメインの「調味たれ」はズッシリと重く、たしかに追加の「調味油」を別添しているのですが、思いのほか調味油の小袋が小さくて拍子抜け。しかも調味油の小袋は “スーパーカップに別添されている小袋と同じデザイン” だったので、もしかして従来品の使い回し‥‥? などと勘繰ってしまった開封直後。

ちゃっかり(小さな字で)免責事項を表示

また十数年前の商品と比較して、ずいぶんとパッケージ詐欺(誇張されたデザイン)が少なくなってきた近年のカップ麺ですが、フタの上に記載されていた “素材の性質上、調理写真と見た目が異なる場合があります。” という免責事項の記載が気になるところ。パッケージのイメージ写真はアブラでギットギトなので、それっぽい仕上がりを期待しているのですが、はたして仕上がりや如何に——。

ちなみにメーカー希望小売価格は税別260円、コンビニで購入した場合の税込価格は278円とカップ麺の中では高めの値段。筆者の行動圏内にあるコンビニ(ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)では取り扱われていませんでしたが、後日に遠方の「セブンイレブン」で入荷を確認したので、販売店の参考にしてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:EDGE 鬼背脂 濃厚こってり油そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:126g(めん90g)
商品コード:4901071207847(JAN)
商品サイズ:165×165×80mm
発売日:2021年01月25日(月)
実食日:2021年01月28日(木)
発売地域:全国(スーパー、コンビニ等)
希望小売価格:260円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:寸胴型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:680ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(調味油、調味たれ、後入れかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、たれ(動物油脂、背脂加工品、しょうゆ、植物油脂、食塩、ポークエキス、たん白加水分解物)、かやく(揚げ玉、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、酒精、炭酸Ca、調味料(アミノ酸等)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、酸味料、香料、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

熱湯5分の油揚げ麺を使用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。エースコックのニュースリリースには “しっかりとした弾力と滑らかさを併せ持つ丸刃の太めんです。適度な味付けを行い、たれと相性の良いめんに仕上げました” とあり、醤油を使用することでタレとの一体感を高めている様子。特に新開発などの記載はなかったので、いくつかある汎用麺の一つかもしれません。

容器が大きいから貧相に見える‥‥w

あとは熱湯を注いで5分間、待っている間に添付調味料(調味たれ、調味油)をフタの上で温めて、湯切りの後に混ぜ合わせたら、後入れかやくをトッピングして出来上がり。具材らしい具材が入っていないのと、なまじ大容量のカップを採用しているため、やや調理後の見た目に頼りなさを感じますが、豚脂(ラード)を主体とする動物油脂の芳ばしさは頼もしく、乾いた青葱の香りも心地よい実食前。

ただ、2014年12月に発売された「鬼背脂とんこつ醤油ラーメン」のカロリーは734kcal(脂質:52.3g)と凄まじく、2015年12月発売の “アブラ20%増量” 版も799kcal(脂質:59.6g)と強烈な数値を叩き出していたのに対し、2021年の「鬼背脂 濃厚こってり油そば」は673kcal(脂質:38.4g)ということで、あまり非常識な栄養成分表示ではありません。

果たしてEDGEブランドのイメージに相応しいインパクトが楽しめるのか、引き続きアブラの打ち出し方に注目しつつ「めん」「たれ」「後入れかやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(136g)あたり
カロリー:637kcal
たん白質:7.9g
脂  質:38.4g
炭水化物:64.9g
食塩相当量:4.7g
ビタミンB1:0.46mg
ビタミンB2:0.51mg
カルシウム:307mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

意外と食べやすいソフトな食感

4.5

形状は丸刃で切り出された平打ちの中太麺で、熱湯5分きっちり守ってから湯切りしたのですが、けっこうソフトな口当たり。そのため表面は歯を包み込むように優しく、しかしながら中心にかけて適度な反発性があり、油そばなのに食べやすい印象を受けます。

アブラと親和性の高い油揚げ麺

後述する大量のアブラに埋没することはなく、それでいて主張し過ぎることもない、むしろアブラに寄り添うような存在感。コシの強い麺を想像していた場合 “あれ? なんか想像していたよりも柔らかめの茹で加減‥‥” みたいな感じになりますし、アツアツのアブラで後半さらにソフトな食感に変わっていきますが、タレ・アブラとの相性は良好です。

また2014年12月及び2015年12月に発売された「EDGE 鬼背脂とんこつ醤油ラーメン」の麺量は65gだったのに対し、今回は汁なしカップ麺らしく90gと食べ応えのある仕様でしたが、今回の商品に求められるインパクトは麺よりもアブラだと思うので、麺を減らしてアブラを増やす、もしくは具材を充実させたほうがよかったかもしれません。

たれ(アブラ)

想像していたほどではなかったけどギットギトw

4.5

調味たれの小袋は “ほとんどアブラ” で構成されており、淡口醤油で香り付け。それも単なる液状のアブラだけでなく、けっこう大きめの背脂が多めに仕込んであるのも嬉しいポイント。正直、パッケージのイメージ写真が強烈だったので、意外と常識的なんだな‥‥というのが率直な感想になりますが、口の中が一瞬でアブラまみれになるくらいのインパクトは備え、とにもかくにも芳ばしい豚脂の風味を全面に押し出したスタイル。

み、見えますかね‥‥?

調味油の中身は透明だったので、わざわざ白い皿に出してみたものの‥‥ほとんど写ってないw ただ、これが意外と侮れません。ブランドのイメージ的に、追加の背脂パックでギットギトにしてほしかった思いもありますが、どこかスナック菓子を彷彿とさせるジャンクな香味油と動物油脂をブレンドした内容で、量のわりに影響力が強く、けっこうな存在感。

原材料は「動物油脂、背脂加工品、しょうゆ、植物油脂、食塩、ポークエキス、たん白加水分解物」とシンプルで、個人的には香味油なしの硬派なアブラに魅力を感じたのですが、香味油のカップ麺らしいアクセントも面白かったです。というわけで、最初は「調味たれ」だけの味を確認し、途中で「香味油」を入れて味の変化を楽しんでください。

後入れかやく

ふりかけですね

3.5

汁なしカップ麺で定番のキャベツや豚肉はもちろん、最近よく見る大豆加工品も入っていない、内容としては「ふりかけ」だったので、具材の食べ応えには期待してはいけません。ただ、風味豊かな青葱に、サクサクと芳ばしい揚げ玉の食感をはじめ、ときおり感じる唐辛子の風味もアクセントに効果的。

けっこう重要なことが書いてあったりする

なお容器側面の調理方法(4)には「フタを全てはがし、めんに調味たれ、調味油をよくまぜ合わせ、後入れかやくをかけてお召し上がりください」と記載してある、つまり “後入れかやくは混ぜないのが正解” らしいので、調理の際は留意してください。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

パッケージに採用しているギットギトのイメージ写真とは裏腹に、筆者が期待し過ぎていたのが敗因か、EDGEが誇る “鬼背脂レベル” の「濃厚こってり油そば」にしては大人しい印象を受けたので、もうちょい振り切ってほしかった‥‥というのが正直な感想です。ただ、調味たれに含まれている大粒の背脂と芳ばしい豚脂の風味は味わい深く、それについては素直に魅力的だと感じました。

そのため総評は及第点に星ひとつプラスしましたが、やはり「EDGE」といえば既存品にはない「驚き&やりすぎ」がコンセプト。なかでもポテンシャルの高い “鬼背脂” には、採算度外視・万人ウケ無視のインパクトが必要だと思うので、今度はマニアも引くほど強烈な続編の登場に期待しています(author・taka :a)

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