のりしおインスパイア!? ペヤング「青のりパンチやきそば」が想像以上に “お淑やか” だった件

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年6月28日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 青のりパンチやきそば」の実食レビューです。

のりしお味のポテチをカップ焼きそばにアレンジ!? 今度のペヤングは青のりに特化した塩やきそば!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 青のりパンチやきそば

ペヤングとは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーで、現在はキワモノ路線のカップやきそばブランドとして認知されていますが、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。同社初のカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」が登場したのは、1975年(昭和50年)3月13日と約2年後の話——。

ペアとヤングで「ペヤング」

ペヤング(peyoung)という名前は、まだカップ麺が高価な食べ物とされていた頃 “若いカップル(young)にも2人(pair)で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いが由来とされており、近年は奇抜な商品を意欲的に開発していますが、業界初の四角い容器をはじめ、液体ソースやパック包装された具材など、カップ焼きそば業界のデファクトスタンダードを築いたパイオニアです。

今回の新商品「ペヤング 青のりパンチやきそば」は、文字通り「青のり」をテーマに開発された新作で、まるか食品の公式ウェブサイトでは “青のりの旨味を存分にお楽しみいただける商品です。風味豊かな青のりをたっぷりとふりかけることで上品な味わいとなっております” と商品の特徴を紹介。

ここ最近のペヤングといえば、非常識な辛さを誇る激辛カップ焼きそば「獄激辛」シリーズをはじめ、物議を醸した爆盛りペヤング「超超超超超超大盛ペタマックス」など、今を時めくYouTuber(ユーチューバー)向けの商品が多いため、比較的に真面(まとも)な印象を‥‥いや、今回も大概ですかね。

青のりをアッパーカット

パッケージは青のりをイメージした緑を背景に、ボクシングのグローブでパンチを表現している、きわめて分かりやすいデザイン。過去に様々な変わり種を発売してきたペヤングですが、ここまで青のりをプッシュしてきた商品は記憶にありません。

ご存知の方も多いかと思いますが「青のり」と「あおさ」には明確な違いがあり、今回のカップ麺に使われている「青のり」は糸状の海藻で、加工すると細長い粉状になるのが見分け方。対する「あおさ」は加工すると平たいフレーク状になるのが特徴で、口当たりや風味は青のりに劣ります。つまり、おさよりも青のりのほうが高級品。

ちなみに日清食品の「日清焼そばU.F.O.」には「青のり」を別添しているのに対し、まるか食品の「ぺヤング ソースやきそば」に使われているのは「あおさ」なので、今度の「青のりパンチやきそば」は “安価なアオサじゃない” というのも注目したいポイント。

原材料名にも「青のり」と明記

すでに次の新作「ペヤング 塩昆布やきそば」の一般販売と「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフガーリックカレー」のコンビニ先行販売(ファミリーマート先行販売)が始まっていますが、遅ればせながら「青のりパンチやきそば」が手に入ったので、こちらから先にレビューしておきます。

開封

まずは3種類の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」と「ふりかけ」で合計3袋。ペヤングの変わり種といえばMAXシリーズの印象が強いので、もっと青のりブワァッサァァー! みたいな別添ふりかけを想像していたのですが、意外と常識的なサイズ。

いつもの油揚げ麺

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。まるか食品の油揚げ麺は本社工場、もしくは赤堀工場で製造しているため、ロット差が生じることもありますが、基本的なレシピは共通です。ちなみにカップ焼きそばの麺量といえば、90g〜100gが平均とされている現在、それを最初に定着させたのもペヤングなんですよ。

ちなみにメーカー希望小売価格は193円(税別)なので、通常の「ソースやきそば」と同じ値段。たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は198円になりますが、スーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、コンビニ以外の店舗であれば比較的に安く手に入ります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 青のりパンチやきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:+H・本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:117g(めん90g)
発売日:2021年06月28日(月)
実食日:2021年07月15日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:198円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、食塩、植物油脂、乾燥マッシュポテトパウダー、香辛料)、かやく(キャベツ、ポテト、青のり)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、(一部にえび・かに・小麦・大豆を含む)

実食開始

かやくは先入れ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身は定番のキャベツを筆頭に、少量ですが皮付きポテトも入っています。キャベツは通常の「ソースやきそば」と同じ野菜、ポテトは「ポテトやきそば」からの使い回しかと思いますが、クオリティの高い具材は使い回しウェルカム。

思いのほかインパクトあった件

あとは熱湯を注いで3分待ち、湯切り口からお湯を捨て、液体ソースを馴染ませた後、ふりかけをトッピングしたら出来上がり。ふりかけの小袋は意外と常識的なサイズと前述しましたが、いざトッピングしてみると表面が見えなくなるくらいには多く、香りは上品なのにパンチのある見た目。ちょっと怖いw

ちなみに湯切り後、液体ソースを入れる前に “すこし麺を持ち上げて蒸気を飛ばすとソースが絡みやすくなる” ので、よかったら試してみてください。それでは、引き続き青のりのインパクトとベースの味にも注目しながら「めん」「ソース」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(117g)あたり
カロリー:571kcal
たん白質:7.5g
脂  質:33.0g
炭水化物:61.0g
食塩相当量:3.6g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの麺です

5.0

外装フィルムの賞味期限右に「+H」と記載してあったら本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造したことを意味しており、今回の商品は本社工場で製造されていたのですが、工場の違いによる麺の仕様変更はありません。

安心と信頼のペヤングやきそば

ちょっと “いつもより細い” と感じたのですが、あくまでもロット差の問題で、通常の「ソースやきそば」と同じもの。これは通常サイズ対比2倍(めん180g)の「超大盛」に、約4倍(めん330g)の「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」及び約7.3倍の「超超超超超超大盛ペタマックス」まで、いずれの麺も原材料名や太さは変えていないそうです。

つまり、まったくといっていいほど新鮮味はないのですが、日清食品の「カップヌードル」よろしく柔軟性の高さとラード由来の香ばしさが魅力的。後述するソースや青のりとの相性も悪くなかったので、ペヤングの麺に根本的な抵抗さえなければ、今回も違和感なく楽しめるでしょう。

ソース

甲殻類の旨味とマッシュポテトに注目

4.0

ジャンルとしては塩味ですが、最近のペヤングで「塩やきそば」といえば定番になりつつある、にんにくを強めに効かせた焼肉の塩だれっぽいテイストではありません。原材料名の構成はシンプルで、岩塩を彷彿とさせるキリッとした塩気を効かせつつ、すこし “甲殻類の風味を感じる” のと “乾燥マッシュポテトパウダーを使っている” ところが個性的。

めちゃくちゃ芋々しいわけではないけれど、舌触りにはマッシュポテトパウダーに由来するザラつきがあり、ふわっと残るポテトの余韻と油揚げ麺の芳ばしさ、そこに青のりの風味が重なって、のりしお味のポテトチップスをイメージしているようなフレームワーク。それをメーカーが公言しているわけではないけれど、すくなからず意識しているように感じました。

かやく・ふりかけ

青のり特有の上品な風味に注目

4.0

キャベツは通常の「ソースやきそば」ほど多くはなく、皮付きポテトも大きな個体は1つだけ。このホクホクとした皮付きポテトとソース+青のりは相性がよかったので、もうすこし多めに入っていると嬉しかったのですが、本日の主役である「青のり」はアオサよりも高級品。

ふわっさぁ〜

量のインパクトだけを重視するのであれば、間違いなくアオサを使うべきところ、あえて「青のり」なのがポイントで、風味の豊かさについては段違い。またアオサと違って “モサモサしない” ため、しっかり青のりを際立たせながらも食べやすかったです。

総評

4.0

現在のペヤングとしては中途半端に思えたのですが、原価の低いアオサを大量に加えるのではなく、青のりで上品に仕上げているのがポイントで、甲殻類の旨味を感じるソースとの相性もバッチリ。インパクトとしては「青のりジャブ」くらいでしたけど、なかなかバランスとしては絶妙でした。

ここ最近のペヤングといえば、YouTuberに拡散してもらうことが見え見えの商品展開が多かったので、ある意味ちょっと箸休めになるというか、こういう新商品もいいですね【author・taka :a(大石敬之)】

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