新ブランド【推しの一杯】第1弾は家系激戦区の覇者「ラーメン環2家」監修 “旨じょっぱさ” がクセになるカップ麺!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年3月13日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「推しの一杯 ラーメン環2家 横浜家系醤油豚骨」の実食レビューです。

マルちゃんの新ブランド「推しの一杯」第1弾は “クセになる旨じょっぱさ” で不動の人気を確立した「環2家」監修のカップラーメン!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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推しの一杯 ラーメン環2家 横浜家系醤油豚骨

推しの一杯(おしのいっぱい)とは、マルちゃんの東洋水産が自信を持ってオススメする、全国的な知名度が高い有名店の監修を仰ぎ、その味わいを即席カップめんで再現した新ブランドで、今回が記念すべき第1弾。かつて “家系四天王” に名を連ねた激戦区の覇者「ラーメン環2家」が監修ということで、TwitterをはじめとするSNSを中心に、ネット上でも話題になっています。

「推しの一杯」第1弾は「ラーメン環2家」監修

ラーメン環2家(かんにや)とは、家系総本山「吉村家(よしむらや)」の系譜に連なる直系2号店で、名前の由来は本店の所在地が環状2号線(通称:環2)沿いであることから。2000年(平成12年)12月8日の創業以来、日本一の「旨じょっぱい」味わいで確固たる地位を築きながら “オーナーの変更を理由に一度は直系を離れ、再び直系に昇格する” など、なかなかに複雑な事情の持ち主で‥‥

ちょっと「環2家」の歴史を整理しておきましょう。先に「環2家」の創業日について触れましたが、当初の店長は元2tトラック運転手の経歴を持ち「吉村家」の常連だった鶴巻孝平(つるまき こいへい)さんで、まったく知識がなかったラーメン業界に転身し、最終的には「吉村家」の創業者・吉村実(よしむら みのる)その人から直々に店を任されるまでに至った人物。

鶴巻さんは「吉村家」の直系1号店「杉田家」に続く直系2号店「環2家」の店長に配属され、北陸の虎こと「はじめ家」及び「王道家」と並ぶ “家系四天王” として全国的に名を馳せることになるのですが、2011年の終わりに「王道家」が直系を離脱。さらに鶴巻さんも王道家グループの横浜王道「王道之印」オーナーとして独立し、16年守り続けた「環2家」を離れます。

ちなみに現・王道家グループの創始者であり「王道家」店主の清水裕正(しみず ひろまさ)さんは、鶴巻さんが店長を任されていた「環2家」時代の後輩で、その繋がりから鶴巻さんが「王道之印」を経営することに。かつて “家系四天王” と称された「環2家」は、2015年8月30日をもって営業を終了し、以降は「つけめん 玉」の運営母体である株式会社玉(ぎょく)が「環2家」の経営権を獲得。

その売却費はレシピや厨房機器などの店舗設備も込み込みで2億円とされ、閉店から約2週間後となる9月16日に「環2家」の屋号と味を継承したまま営業を再開。玉(GYOKU)グループの経営に変わってから「環2家」の店長を務めているのは、買収者である株式会社玉の代表取締役・玉川正視(たまがわ まさし)社長の実弟で、実は「吉村家」での修行経験もある、というのが面白いところ。

2021年3月31日には「環2家」の2号店(蒲田店)がオープンすると開店前から話題になり、オープンするや否や大行列を作るなど、なにかと話題が尽きない「環2家」ですが、その2ヶ月後となる5月30日、家系総本山「吉村家」が公式ホームページで “平素は吉村家をご愛顧賜り、誠にありがとう ございます。このたび、「環2家」様が、直系店舗に昇格致しましたことをご報告いたします。” と電撃発表。

クセになる旨じょっぱさを訴求(Rice standby OK?)

吉村会長の指示で一時的に閉店しているため、体裁としては “昇格” となっていますが、事実上の “復帰” を果たした「環2家」の新たな挑戦が東洋水産とのコラボ。2011月2月9日にサークルKサンクス限定で発売されたカップラーメン(とかち麺工房)を監修しているため、今回が初の即席カップめん業界進出ではないけれど、玉グループ経営の「環2家」がカップ麺を監修するのは初めての試みです。

開封

4種の小袋を取り出す

ちなみに2021年7月6日発売のファミリーマート限定商品「中華そば 玉 旨味醤油中華そば」を担当していたのも東洋水産(マルちゃん)なので、なんとも複雑な繋がりが見えてくるのですが、それはさておき本題に入りましょう。今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と「粉末スープ」に、後入れ「液体スープ」と「焼のり」の計4種。

「生麺ゆでてうまいまま製法」の乾燥麺

パッケージに麺の製法は記載されていませんが、東洋水産のニュースリリースには “生麺ゆでてうまいまま製法” の文字があるため、確固たる市民権を獲得した「マルちゃん製麺(せいめん)カップ」と同じ特許技術(特許第5719064号)を採用していることが分かります。ただ、生麺ゆでてうまいまま製法の乾燥麺はバリエーションに乏しいため、ここが一つの課題になりそうな予感。

さらにメーカー希望小売価格は296円(税別)ということで、2023年3月現在、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は319.68円の大物。量販店や一般小売店なども販売店の対象となっているのですが、私の購入店舗(比較的にカップ麺の値段が安い田舎のローカルスーパー)での販売価格を例を挙げても税込300円だったので、それも踏まえた上で評価します。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:推しの一杯 ラーメン環2家 横浜家系醤油豚骨
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:133g(めん75g)
商品コード:4901990374132(JAN)
発売日:2023年03月13日(月)
実食日:2023年03月15日(水)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー
小売価格:296円(税別)
購入価格:300円(税込)
麺の種類:生麺ゆでてうまいまま製法
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・焼のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、植物油脂、乳糖、大豆食物繊維)、添付調味料(しょうゆ、ポークエキス、チキンエキス、鶏脂、植物油、豚脂、デキストリン、たん白加水分解物、食塩、香辛料、香味油脂)、かやく(焼豚、ほうれん草、のり)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、増粘多糖類、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本製品で使用している海苔は、えび・かにが混在する方法で採取しています。

実食開始

粉末スープの溶け残りに注意

先入れ「かやく」の焼豚は使い回しの凡庸なタイプに見えますが、家系ラーメンを象徴する “ほうれん草” は完備。さらに「粉末スープ」も先入れとなっているため、給湯の際に溶かしやすいように、かやくを入れてから粉末スープの順に開封する※ のがオススメの作り方(※サンポー食品の受け売り)

芳ばしさが独特‥‥!!

たっぷりと充填されている「液体スープ」は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら粉末スープを完全に溶かし、温めておいた「液体スープ」を馴染ませて、仕上げに「焼のり」をトッピングしたら出来上がり。

口径が広い大判どんぶり型の容器に対し、海苔のサイズが小さいため、ちょっと頼りなさを感じる部分はありますけど、濃口しょうゆベースのタレと鶏油(ちーゆ)を焦がしたような芳ばしさが食欲を刺激してくるファーストインプレッション。はたして値段相応の満足感は得られるのか、引き続き費用対効果にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(133g)あたり
カロリー:476kcal
たん白質:13.7g
脂  質:17.8g
炭水化物:65.2g
食塩相当量:9.0g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:6.4g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:319mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:476kcal(めん・かやく:316kcal)(スープ:160kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は扨措き高品質

5.0

原材料名の「小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、植物油脂、乳糖、大豆食物繊維」という構成は、2021年9月6日発売品(リニューアル)以降の「マルちゃん正麺 カップ」と完全に一致する構成で、それ以前の “生麺ゆでてうまいまま製法” よりも加水率が低くなり、箸で持ち上げた際の重量感も特筆すべきレベルではなくなりました。

もしかして新開発‥‥?

今回の “生麺ゆでてうまいまま製法” による乾燥麺も同じ流れを汲んでいるのですが、新たな配合に辿りついたのかコシが強く、けっこうガチムチな感じ。あくまでも乾燥めん特有のベクトルを歩んでいるため、酒井製麺から取り寄せている店舗の麺(変わったとの情報も?)を忠実に再現しているわけではないけれど、後述するスープとの相性に問題はありません。

とろみ成分(粉末スープ)との兼ね合いか、ほぐれにくさが気になったので、部分的に硬いところもありましたけど、食べ終わる頃まで楽しめるギュッと詰まった感じの歯応えだったり、濃いめのスープに埋没することのない小麦感だったり、しっかりと自己主張を放っていました。ほぐれにくさやゴムっぽい質感が気になる方は “液体スープを馴染ませてから” 4、5分ほど休ませてみてください。

スープ

旨じょっぱ!

6.0

まずは「粉末スープ」だけの状態で味を確認してみたところ、とろみ成分の効かせ方は人工的に思えたのですが、想像以上に豚骨の骨っぽさが強く、濃厚さが売りの豚骨スープ用に開発されたポークエキスを惜しげもなく使っているような、とにもかくにも骨っぽい旨みが印象的。また糖類・砂糖・甘味料などは使っていないのに、じんわりとした甘みが口の中に残ります。

白ご飯はマストで

続けて「液体スープ」を加えてみると、濃口しょうゆベースのタレで格段に味の重心が低くなり、乳化感も強めでコク深く、なるほど “旨じょっぱさ” という表現にも納得のストロングな家系スープに仕上がるのですが、ただ闇雲に味が濃いわけではありません。なかでも前述した “濃口しょうゆベースのタレと鶏油を焦がしたような芳ばしさ” が秀逸で、そこに強い個性を感じました。

かやく

ほうれん草おいしい

4.0

現在の「環2家」店舗で提供されているチャーシューは、直系時代と同じアイデンティティとなっている燻製の風味が特徴的なスモークタイプで、それを忠実に再現しているわけではないけれど、液体スープに仕込まれていた “焦がしたような芳ばしさ” でカバーしているようなイメージ。ほうれん草はフリーズドライで、そこそこ量が多く、旨じょっぱいスープとの相性は最高でした。

海苔はスープにドボン

海苔は「麺づくり」の別添くらい小さくて、枚数も店舗でのデフォは3枚なのに対し、こちらは2枚だけと頼りなさを感じたものの、サイズ以上に風味が強く、これもまた旨じょっぱいスープにベストマッチ。食べ方については人それぞれかと思いますが、しっかりとスープに浸してから麺を巻くように、あるいは同様にスープを染み込ませてから白ご飯と一緒に食べるのがオススメです。

そういえば「推しの一杯 ラーメン環2家 横浜家系醤油豚骨」と同時期に入手可能な商品に、ローソン限定の「家系総本山 吉村家監修 汁なし豚骨醤油ラーメン」という汁なしカップ麺がありまして、それを両方とも用意できる方は “こっそり海苔を交換しちゃうと結果的にwin-win” かもしれません。

総評

5.0

白ご飯がマストアイテムになるほど濃いめの味わいなので、万人にオススメできる一杯とはいえないけれど、その力強さも家系ラーメンの魅力。メーカー希望小売価格(税別)が300円に迫る勢いのため、すこし総評から差し引いた部分もありますが、ぶっちゃけ “★6” がチラついたほど。

なかでも鶏油だけの芳ばしさではない、濃口醤油とアブラを焦がした感じの風味が印象的で、他社の家系ラーメンにはない個性の持ち主でした。今回の「ラーメン環2家」が「推しの一杯」第1弾ということで、いいスタートが切れたのではないかと思います【author・taka :a(大石敬之)】

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