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どん兵衛の縁起物「年明けうどん」12代目は “おめでどん兵衛” に改名 リニューアルで変わったことは‥‥

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日清食品

あけましておめでとうございます、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年12月13日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のおめでどん兵衛 年明けうどん」の実食レビューです。

熱湯5分で福よ来い!? 一年の幸せを願う「日清のどん兵衛 年明けうどん」で幸せ祈願!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のおめでどん兵衛 年明けうどん

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、多くの方に愛されているロングセラーブランドで、即席カップめん市場における和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーの売上No.1* に君臨する絶対王者。発売45周年を迎えた2021年には、長年の壁だった東洋水産(マルちゃん)の「赤いきつね」と「緑のたぬき」を破り、トップの座を獲得しました。

*インテージSRIカップインスタント麺市場 丼型うどん・そばカテゴリー、2020年1月〜2020年12月、「日清のどん兵衛」ブランド累計販売金額(全国、全業態)

新年のよろこびを表現した商品名に変更

今回の新商品「日清のおめでどん兵衛 年明けうどん」は、年末年始の恒例となっている “白いうどん” と “紅い梅干し” を特徴とする縁起物で、これまでは「日清のどん兵衛 年明けうどん」というタイトルでしたが、2021年発売品より「おめでどん兵衛」にリニューアル。ちょっと強引なネーミングに思えますけどw 富士山をバックに配置したパッケージ上半分のロゴに違和感はありません。

年明けうどん(としあけうどん)とは、年末恒例の年越しそばに対抗すべく、香川県の「さぬきうどん振興協議会」が新しい麺食行事の普及を目的に始めた “1月1日(元旦)から1月15日までの間に縁起を担いで食べるうどん” 及び “それに準ずる商業的なイベント” の総称で、定義としているのは “純白のうどんに1点、新春を祝う「紅」を用いる” こと。

さぬきうどん振興協議会が設立されたのは、2008年(平成20年)7月14日。それ以前より長野県東部・群馬県南部・埼玉県北部・栃木県南部・茨城県西部などの地域では、年越しの大晦日には蕎麦(そば)を、年明けの元旦には饂飩(うどん)を食べる風習が根付いていたそうですが、2009年(平成21年)7月10日以降「年明けうどん」は「さぬきうどん振興協議会」の登録商標になりました。

初代「日清のどん兵衛 年明けうどん」

その「年明けうどん」の普及に大きく貢献したのが「日清のどん兵衛」で、2009年12月21日に初代「日清のどん兵衛 年明けうどん」を発売して以来、日清食品が誇る営業力をもって宣伝した結果、それまで「年明けうどん」に馴染みがなかった地域にも難なく拡大。まだ年越しそばクラスではないものの、年末になると入荷するコンビニやスーパーが年々増えているイメージです。

さらに、2020年12月7日以降、東洋水産も「マルちゃん 白い力うどん 紅白もち入り」という “紅白の杵つき餅” を入れた「白い力もちうどん」の特別版を展開し始め、それと「日清のどん兵衛(おめでどん兵衛)年明けうどん」を並べて陳列しているスーパーも多く、2021年から2022年にかけての年末年始も例に漏れずだったのですが、正式に「年明けうどん」の商標を使っているのは日清食品だけ。

2017年12月18日に発売された「日清のどん兵衛 年明けうどん(9代目)」までは「日清のどん兵衛 きつねうどん」にも使っている油揚げ麺に、1点の紅には大粒の梅干しを採用。さらに “よろこんぶ(よろこぶ)” の捩りで「とろろ昆布」を合わせ、金太郎飴の要領で寿と描かれた「寿かまぼこ」をトッピングしていたのですが‥‥

途中で大幅にリニューアルした「年明けうどん」

1年の空白期間を経て、2019年12月16日に復活を果たした「日清のどん兵衛 年明けうどん(10代目)」から “とろろ昆布を廃止して刻み揚げを導入” するなど、かなりのテコ入れ。いよいよ12代目に突入した「おめでどん兵衛」も2020年12月発売品から大きく変わっていないようですが、カロリーなどの栄養成分表示は微妙に増減しているため、前回との違いに注目しながらレビューします。

開封

別添の小袋は3種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」と「かやく」に、後入れの「梅干」で合計3袋。パッケージでは “華やぐ旨みのWだし 本鰹×昆布” をアピールしていたように、おそらく粉末スープは関西風。実は2020年12月発売品より “梅干の味付けが変わっている” ため、それについては後述します。

見慣れた油揚げ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類という原材料名は、既存の「きつねうどん」などに使われている油揚げ麺と完全に一致するので、それを使い回しているのでしょう。

メーカー希望小売価格は193円(税別)なので、これについても標準サイズの「きつねうどん」などと同じ値段。たとえばスーパーでの販売価格を例に挙げると、前述の「マルちゃん 白い力うどん 紅白もち入り」は税込100円前後で販売している店が多いのに対し、日清食品の「どん兵衛」は税込130円を超えることもザラなので、和風カップ麺の中ではワンランク上のイメージ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のおめでどん兵衛 年明けうどん
製造者:日清食品株式会社
製造所:F・静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:78g(めん66g)
商品コード:4902105268001(JAN)
発売日:2021年12月13日(月)
実食日:2022年01月01日(土)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:138円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:380ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(粉末スープ・かやく・梅干)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉(かつお、さば、いわし)、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料)、かやく(調味梅干、味付油揚げ、味付卵、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、香料、酒精、酸味料、カラメル色素、グリセリン、ビタミンB1、野菜色素、酸化防止剤(ビタミンE)、トウガラシ抽出物、乳化剤、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース)、ベニコウジ色素、カロチノイド色素、ビタミンB2、チャ抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

粉末スープ・かやくは先入れ

別添の小袋は「粉末スープ」と「かやく」のみ先入れで、梅干しは食べる直前にトッピングする後入れ仕様。かやくの内容は寿かまぼこ、刻み揚げ、たまご、ネギなので、2020年12月発売品から変わっていません。また粉末スープの香りも似ているのですが、日清食品のニュースリリースには “本鰹の豊かな風味と昆布の後引く旨みが増し、味わい深くなりました” と記載。

調理後の見た目は特に変化なし

あとは熱湯を注いで5分待ち、粉末スープを完全に溶かしたら、梅干しをトッピングして出来上がり。実は2020年12月発売品より “以前の攻撃的な酸っぱい梅干しから甘い梅干しに変わった” ので、粉末スープの変化も然る事乍ら、梅干しの味付けも注目したいところ。

ちなみにカロリーは前回の327kcalから325kcalに下がり、食塩相当量も5.4gから5.2gに微減するなど、わずかに数値が変わっているのですが、これについては誤差の範囲内。いまのところ公になっているリニューアルポイントは粉末スープだけなので、それ以外の違いにも注意しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(78g)あたり
カロリー:325kcal
たん白質:6.0g
脂  質:13.4g
炭水化物:45.0g
食塩相当量:5.2g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.54mg
ビタミンB2:0.20mg
カルシウム:141mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:325kcal(めん・かやく:311kcal)(スープ:14kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

あれ、変わった?

4.0

筆者の住んでいる地域で販売されている「日清のどん兵衛 きつねうどん(西)」の油揚げ麺と比較して、ちょっとペラペラした感じというか、ひと昔前の「どん兵衛」に使われていた油揚げ麺っぽいというか、うーん。もしかすると工場の違いによる個体差というパターンもありますけど、ふっくら感が明らかに弱いです。

どん兵衛らしく縮れは控えめだけど‥‥

ほとんど縮れが見られない、というのは「どん兵衛」の特徴ですが、熱湯5分ジャストでフタを開けた場合、端っこの戻りムラが気になったのと、いわゆる “10分どん兵衛” にしても部分的に硬いところがあったので、常に最先端を歩む「どん兵衛」らしからぬイメージ。どちらかというと、廉価版の「日清御膳」みたいな雰囲気の仕上がり。

すこし調べてみたところ、すでに「日清御膳」は販売を終了していたので、リアルタイムに比較することはできないのですが、ちょっと廉価版チック。66gという調理前の麺量は、レギュラーサイズにおける「どん兵衛」の変わり種としては標準的なので、そこにマイナスは生じていなかったものの、なんだか「どん兵衛」ならではのステータスが薄いように感じました。

スープ

ちょっと魚粉の量が増えたイメージ

4.0

スープは前回同様に関西風の味付けで、しかしながら西日本向けの「きつねうどん」よりも甘さは弱く、ちょっぴりシャープなテイスト。2020年12月発売の「年明けうどん」をベースにしていることは明確ですが、日清食品のニュースリリースに “本鰹の豊かな風味と昆布の後引く旨みが増し-・” と記載されていたように、なるほど鰹の存在感が強くなっているように感じました。

それは出汁(だし)を深めたというよりも、単純に魚粉の量を増やした感じだったので、粉末スープ特有の安っぽさが強くなった印象も——。ある意味それもカップ麺ならではの魅力ですから、頭ごなしに悪いわけではありません。おせち料理に飽きてくる頃、こういう味が欲しい日もあると思うので、その需要を加味しての評価です。

具材

ここは特に変更なし

4.0

粉末スープにもネギを同梱していましたが、それとは別に青ネギを搭載していたのと、運気を上げる刻み揚げと寿かまぼこも引き続き健在。黄色いスクランブルエッグは「カップヌードル」にも入っている味付卵で、ちょっぴりシャープになったスープと甘いスクランブルエッグのコントラストがグッド。

梅干しは甘めの味付け

紅白の紅を担う梅干しは、初代「年明けうどん」の凶暴な酸っぱい梅干しとは一線を画す、優しい味付けの甘い梅干しで、おそらく2020年12月発売品と同じもの。梅干しの酸味も然る事乍ら、甘さもスープと相性がよく、ここに酸っぱい梅干しだと年末年始で疲れた胃に負担をかけるおそれもあるのでw この変更はよかったと思っています。

総評

4.0

とろろ昆布が復活しなかったことについてはさておき、油揚げ麺の仕様が変わったように感じたので、そっちのほうが粉末スープのマイナーチェンジよりも大きな変化だと思ったのですが、ひとまず結果的な印象は悪くありません。ちょっと麺の戻りムラが頑固ではあったものの、ペラペラした感じが “昔の「どん兵衛」っぽい” というか、考えようによっては懐かしさが楽しめたなと。

粉末スープと甘い梅干しの相性もよく、前回の「年明けうどん」が好みだった方は、おおむね素直に楽しめるでしょう。麺の仕様だけが引っかかったので、それについては日清食品の正月休みが終わったら、個人的に問い合わせておきます【author・taka :a(大石敬之)】

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