TBS『王様のブランチ』でも紹介 “年末年始にオススメ” の「白い力もちうどん 紅白もち入り」で験担ぎ!!

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東洋水産

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年12月7日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 白い力うどん 紅白もち入り」の実食レビューです。

マルちゃんの定番「白い力もちうどん」の杵つき餅が “紅白の杵つき餅” に!? テレビでも紹介された年末年始用の特別版が期間限定で新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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白い力うどん 紅白もち入り

「白い力もちうどん」とは、東洋水産(マルちゃん)のロングセラーブランド「赤いきつね」や「緑のたぬき」を代表とする、和風丼カップ麺シリーズ(旧「和風麺・色シリーズ」)の定番商品で、1996年(平成8年)に新発売。うどんにレトルト杵つき餅という “炭水化物 on 炭水化物” な一杯ですが、お雑煮よろしく年末年始に需要の最盛期を迎えるカップ麺として、多くのファンを獲得しています。

期間限定の特別版は紅白もちを採用

東洋水産が世界初のカップうどん「マルちゃんのカップうどんきつね」を発売したのは、現在から遡ること45年以上前の1975年(昭和50年)9月。それは空前の和風カップめんブームを巻き起こすことになるのですが、製法に関する特許や容器に関する意匠登録を行なっておらず、類似品が多発してしまい、その対抗勢力として日清食品が「どん兵衛」を市場に投下したのは1976年(昭和51年)8月9日の話——

さらに多数の類似品が現れ、商品戦略の見直しを余儀なくされた東洋水産は、もともと縦型だった「マルちゃんのカップうどんきつね」の容器を丼型にリニューアル。その当初、容器のデザインはベージュを基調とし、商品名は “熱いきつね” を予定していたそうですが、企画段階でインパクトの強い “赤” を基調とした「赤いきつね」に変更され、1978年(昭和53年)8月10日「赤いきつねうどん」を市場に投下。

このリニューアルについては、1961年(昭和36年)設立の広告代理店・東急エージェンシーによる企画立案も深く関わっており、武田鉄矢氏を起用した1979年(昭和54年)製作のCM “戦車が怖くて赤いきつねが食えるか!” で大ヒットを記録。その後、1980年(昭和55年)8月に赤の補色である “緑” を基調とした「緑のたぬき天そば」を発売することになり、これが現在の和風丼カップ麺シリーズ(色シリーズ)に繋がります。

近年は「もっと赤いたぬき」などの変わり種も

ときに熱湯で戻る餅を使用した業界初の元祖 “餅入りカップめん” は、大阪府吹田市に本社を構えるエースコックが1981年(昭和56年)1月5日に先駆けて発売した「力うどん」で、国産餅米を100%使用した越後の杵つき餅を採用。それは2020年12月現在も販売を続けているのですが、北陸を中心に富山・石川・福井・愛知・岐阜・三重・静岡エリアで取り扱われている、全国的にはメジャーではない地域限定のカップ麺として展開。

さらに群馬県佐波郡に本社を置く大黒食品工業も国産もち米100%の杵つき餅を使用した大盛バケツ型の和風カップ麺「大黒 力うどん(越後製菓の餅入り)」を販売しているのですが、そちらも冬季限定のスポット商品なのに対し、1996年(平成8年)に誕生した東洋水産の「白い力もちうどん」は全国販売の通年商品なので、いくつか存在する “餅入りカップめん” の中で圧倒的なシェア率を誇っているのは言うまでもありません。

このページでレビューする新商品「白い力もちうどん 紅白もち入り」は、おめでたい印象で見た目にも華やかな “紅白の杵つき餅” をトッピングした「白い力もちうどん」の特別版で、おそらく1996年の発売から数えても初の試み。コシと弾力のある滑らかな太めのうどんに、かつお・うるめ・さば・こんぶを加えた和風つゆを合わせ、レトルト紅白もちをトッピングすることで “年末年始に向けた華やかな一品” を目指したそうです。

期間限定「紅白杵つきもち」入り

たとえば2015年1月26日に発売された「白い力もちうどん でか盛」に、2016年10月10日発売の20周年記念商品「クリーム色のもちカレーうどん」など、過去に何度か変わり種を発売している「白い力もちうどん」ですが、同シリーズの「赤いきつね」や「緑のたぬき」「黒い豚カレー」よりも控えめな印象が強く、実は “食べたことがない” という方も多いようなので、その素晴らしさが見直される絶好のチャンスかもしれません。

開封

杵つき餅はツートンカラー

今回のカップ麺「白い力もちうどん 紅白もち入り」に別添されている小袋は、主役となる「紅白もち」に「粉末スープ&七味唐辛子」で合計2袋。紅白もちは赤と白のコントラストが年末年始に相応しく、これについては通常版との明確な違いになりますが、粉末スープと七味唐辛子が一緒になっている小袋は通常の商品に入っている小袋と同じデザイン。

かまぼこの色も違う

うどんは油で揚げたフライ麺で、おそらく「赤いきつねうどん」と同じもの。刻み揚げについては通常の「白い力もちうどん」と共通ですが、あおさ揚玉が「赤いきつね」にも入っている黄色い卵に変わり、半月型の蒲鉾(かまぼこ)もアカダイコン色素で着色されるなど、杵つき餅のほかにも違いがあります。なお「白い力もち」における “あおさ揚玉” は、けっこう重要なポジションに位置するため、ちょっと寂しい変更点。

メーカー希望小売価格は通常の「白い力もちうどん」と同じ193円(税別)に設定されているため、スーパーやドラッグストアでの税込価格は120円前後が相場。年末年始の需要に特化させたスポット商品ということもあり、お店によっては税込105円で手に入る場合もありますが、東洋水産曰く “コンビニには売ってない” とのことなので、ご購入の際は注意してください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:白い力もちうどん 紅白もち入り
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:107g(めん66g)
商品コード:4901990367486(JAN)
商品サイズ:縦141mm×横141mm×高さ77mm
発売日:2020年12月07日(月)
実食日:2020年12月26日(土)
発売地域:全国(量販店・一般小売店 他)※CVSは除く
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:127円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(もち・粉末スープ&七味唐辛子)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、乾燥酵母、卵白)、かやく(もち、味付油揚げ、卵、かまぼこ)、添付調味料(食塩、砂糖、しょうゆ、魚介エキス、粉末こんぶ、香辛料、ねぎ、たん白加水分解物、チキンエキス、植物油)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、カラメル色素、レシチン、アカダイコン色素、増粘多糖類、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・ゼラチンを含む)

実食開始

お湯を入れるときは “かならず餅を狙う” こと

先入れの小袋は、密閉パックの「レトルトもち」と「粉末スープ」の2袋。果たして粉末スープは杵つき餅から距離をとるべきか、それとも効率よく溶かすために杵つき餅の上に粉末スープをあけるべきか(でも杵つき餅がネギまみれになるのも気になるし‥‥)などと考えつつ、それはさておき熱湯を入れるときは “かならず餅の上から注ぐのが鉄則” なので、調理の際は留意してください。

本家よりも見た目に鮮やかな調理直後

あとは熱湯を注いで5分後に麺をほぐし、粉末スープを溶かしてから、別添の七味唐辛子をトッピングして出来上がり。いつもの効果的な “あおさ揚玉” は入っていませんが、赤(正確にはピンク)と白の華やかな紅白もちで縁起がよく、ちょうど先日にTBSテレビ『王様のブランチ』でも紹介されたので、詳細が気になって検索した方も多いのではないでしょうか。

ちなみに販売者は東洋水産株式会社、製造所は千葉県長生郡長南町にある株式会社酒悦(しゅえつ)の房総工場(製造所固有記号・M74)となっているのですが、酒悦は東洋水産が1983年(昭和58年)7月から資本参加している連結子会社なので、ご安心ください。それでは、引き続き通常商品との違いや共通点に注目しつつ「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:405kcal
たん白質:7.7g
脂  質:15.3g
炭水化物:59.1g
食塩相当量:4.7g
(めん・かやく:1.4g)
   (スープ:3.3g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.26mg
カルシウム:139mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:405kcal(めん・かやく:379kcal)(スープ:26kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく「赤いきつね」と共通

5.0

たとえばライバル関係にある「日清のどん兵衛」の油揚げ麺は、縮れのない “先進的なストレートうどん” をセールスポイントにしているのに対し、こちら「白い力もちうどん」に使われている麺は「赤いきつねうどん」の流れを汲む縮れの強い平打ち麺で、本格さにおいては「日清のどん兵衛」に劣りますが、その “伝統的な質感” が固定ファンを離さない魅力の一つ。

ちょっと柔らかめになった麺もオツですよね

油で揚げた麺なので、常に独特のインスタント感が並行するのですが、ふんわりとした油揚げうどん特有のコクと甘みが優しい和風つゆに寄り添っている、これもリアルな手打ちうどんでは味わえない魅力的なポイント。伝統的といってもファンの期待や安心感を裏切らない程度にマイナーチェンジしているため、何年も前の麺よりも耐久性が増し、食べ始めのコシが強くなりました。

さすがに “10分どん兵衛” よろしく長めに待機した場合、それほどの耐久性は望めないものの、常に先を行く「日清のどん兵衛」よりも「赤いきつね」が好き!というファンが多いように、それを決定付けている要因の一つ。厳密にいうと「伊万里東洋」「酒悦」「東洋水産」それぞれが製造する麺は微妙に違うのですが、なかでも酒悦の油揚げうどんは比較的に “強めのコシが特徴” だと感じています。

つゆ

粉末スープと七味唐辛子はオリジナルと共通かも

5.0

粉末スープと七味唐辛子が別添されている小袋は、通常の「白い力もちうどん」と共通のデザインと前述したように、原材料の構成(食塩、砂糖、しょうゆ、魚介エキス、粉末こんぶ、香辛料、ねぎ、たん白加水分解物、チキンエキス、植物油)も “まったく同じだった” ので、共通の粉末スープを使用している可能性が高く、実際の味としても大きな変化は感じません。

筆者は20年ほど前に「白い力もちうどん」をヘビーリピートしていた時期があり、当時の粉末スープと比較して若干ながら醤油感を強めに感じるのですが、淡口(うすくち)醤油を使用した関西風の味わいで、あっさりとした方向性にありながら、かつお・うるめ・さばなどの雑節と昆布の旨みが強いのも特徴的。

七味唐辛子は “途中入れ” 推奨

別添の七味唐辛子も香り高く、唐辛子の芳ばしい風味が出汁(だし)を重視した和風つゆに映え、七味唐辛子ならではの複雑な味わいが全体を鮮やかに。この七味唐辛子を加えると雰囲気が大きく変わるので、粉末スープと七味唐辛子の小袋は面倒でも事前に切り離し、半分くらい食べ進めた頃合いを見計らって味を変えるのがオススメ。

なお七味唐辛子が多めに杵つき餅に張り付いていた場合、思わぬフックを食らうこともあるため、お召し上がりの際は注意してください。

具材

紅白もちは長めにケアするのがポイント

5.0

刻み揚げは「赤いきつね」の油揚げを刻んだような甘辛い味付けで、常にプカプカと浮かんでいる黄色い卵も共通の具材。あおさ揚玉から滲み出る独特のコクと磯の香りが楽しめないのは寂しい変更点ではあるものの、不自然に赤いカマボコは杵つき餅の白と縁起のいい対比を描き、全体のボリューム感を底上げしてくれる杵つき餅(レトルト紅白もち)がコストパフォーマンスの高さと特別感を表現。

びよ〜ん

杵つき餅は餅米の甘みが強く、端っこを挟んで持ち上げるとパッケージのイメージ写真よろしく伸びますが、熱湯5分ジャストだと中心部が戻りきっていなかったので、しばらく麺の下に沈めておくのが得策。もしくは実食前に “かならず餅の上から注ぐのが鉄則” と書きましたが、調理の際は “杵つき餅を麺の下に” 仕込み、麺の上に粉末スープをあけ、その上から熱湯を注ぐのが効率のいい作り方になるかもしれません。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

単純に味だけで評価した場合、筆者は “あおさ揚玉” のアクセントが印象的な通常の「白い力もちうどん」に一票を投じますが、紅白の杵つき餅は今しか楽しめない縁起物。麺の質と量をはじめ、粉末スープの味もオリジナルのフレームワークを踏襲している、それでいて見た目にも華やかな年末年始にピッタリの良品でした。

年明け前にリリースされた数量限定の新商品ですが、ライバル関係にある日清食品が年末年始に力を入れている「日清のどん兵衛 年明けうどん」の対抗馬といっても過言ではないカップ麺なので、マルちゃん派の方は特に要チェックな一杯です(author・taka :a)

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