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おでんにうどんでおどん!? おでんつゆにうどんを入れたらおいしかった。実際どうなのガチレビュー

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年12月2日(月)新発売、エースコックのカップ麺「おでんにうどん おどん」(271円+税)の実食レビューです。

うでんじゃないよ、おどんだよ。素材引き立つ昆布と鰹の深みだし “関西風おでんの味わいが楽しめる„ ありそうでなかったカップうどん爆誕!!

おいしい? まずい‥‥? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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おでんにうどん おどん

おどんとは、コンビニ業界も力を入れている冬の定番「おでん」に「うどん」を組み合わせた和風カップめんで、製造者はチャレンジ精神旺盛なエースコック。 “おでんつゆにうどんを入れてたらおいしかった„ などと、まるでラノベのタイトルみたいなキャッチフレーズを掲げているのですが、おでんとうどんは数年前にブームを巻き起こした伝説のコンビ。

一周まわって威厳を感じなくもない

現在を遡ること15年以上、2009年(平成21年)の夏、朝晩ちょっと肌寒くなる8月18日に “コンビニおでん初の新メニュー„ として「さぬきうどん」の提供を始めたローソン。15年前の8月下旬って、そんな過ごしやすい気温だったのか‥‥などと。さておき「おでんうどん」の先駆けはローソンで、翌年10月にファミリーマートとサークルKサンクスも “おでんの麺化„ に参入。

先駆けはローソンと前述しましたが、バリエーションを増やしたのは後発組のファミリーマート。うどんの他に「蕎麦(和そば)」と「ラーメン」も提供するなど、おでんの麺化ブームが勃発。しかし、セブン-イレブンだけは静観の構えを続け、ローソン・ファミリーマート・サークルK・サンクスも静かに撤退。

直近だと2021年9月14日にファミリーマートが「おでんうどん」を復活させていたり、今年もローソン沖縄が(うどんじゃないけど)おでん専用の沖縄そばを販売していたり、コンビニおでんの麺化が完全に絶滅したわけではないけれど、少なくとも近年の即席カップめん業界で「おでんうどん」を題材にした商品は前例がありません。

これが関西風たる所以?

そういえば、たけだみりこさんの漫画『セイシュンの食卓』でも “おでん+うどん„ が紹介されていましたけど、そこでの呼び名も「うでん」じゃなくて「おどん」だったんですよね。うでんじゃダメなのかな‥‥と、さておき “素材引き立つ昆布と鰹の深みだし+うどん„ なら珍しくも何ともないけれど、おでん=練り物のイメージが強いので、それっぽさが楽しめるのかどうか、仕上がりが楽しみです。

開封

謎に風格を漂わせている天面

エースコックが販売している縦型カップの製品といえば、かなりの確率で最初から容器の中に小袋が入っているのが定番。どうせ今回の「おどん」も同じパターンなのだろうと思いつつ、フタを開けてみたところ‥‥あれ? 入ってない。

かやくの構成は個性的

かやくは “程良く味付けした鶏だんご、ふんわりとした食感のえび風味卵加工品、麸„ の組み合わせで、えび風味卵加工品は「渾身の逸品 特製蛤だし塩そば 大盛り」で見覚えのあるトッピング。エースコックの “程良く味付けした肉そぼろ„ は高確率でスポンジみたいな食感のハズレなのですが、今回の「鶏だんご」は見るからに大きく、あたりの雰囲気。

さらに麩も全体の優しさを強調してくれるようなアイテムなのですが、おでんらしいかと聞かれたら‥‥んー、えび風味卵加工品がギリギリ練り物っぽい? おでんのタネに鶏だんごも異質なチョイスではないけれど、おでんに真っ直ぐ結び付くラインナップではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:おでんにうどん おどん
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175)
内容量:80g(めん70g)
商品コード:4901071406257(JAN)
発売日:2024年12月02日(月)
実食日:2024年12月03日(火)
発売地域:全国
小売価格:271円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、チキンエキス)、スープ(食塩、糖類、たん白加水分解物、コンブエキス、カツオブシパウダー、粉末しょうゆ、酵母エキス、でん粉、マッシュルームパウダー、粉末酢、香味油、ジンジャーエキス、卵黄粉)、かやく(味付鶏だんご、えび風味卵加工品、麸)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、リン酸Na、香料、増粘剤(キサンタンガム)、微粒二酸化ケイ素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

コシが強そう

麺は油で揚げたフライうどんで、極端に太いわけではないけれど、湯戻し時間は5分と長めの設定。エースコックの通年商品でカップうどんに該当する商品といえば「まる旨」や「だしの旨みで減塩」あと「焼うどんモッチッチ」くらいですが、そのいずれにも属さない系統の佇まい。

調理後のファーストインプレッションは悪くない

前述のように小袋は別添されていないため、フタを開けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。鶏だんご、えび風味卵加工品、麸の存在感は明確で、それについてのファーストインプレッションは悪くないけれど、香りは‥‥うどんっすね。いや、もちろん共通点はありますよ。

コンビニおでんを例に引いても、出汁(だし)文化の関西では醤油感が弱く、出汁の中でも昆布は強めに、鰹は優しく効かせているようなイメージ。ただ、うどんの出汁もベースは似たような方向性なので、どのように「おでん」らしさを打ち出しているのかに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(80g)あたり
カロリー:345kcal
たん白質:7.6g
脂  質:12.7g
炭水化物:50.1g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:224mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:345kcal(めん・かやく:306kcal)(スープ:39kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

お、けっこう高品質

4.0

縦型カップは丼型の容器よりも制約が多いので、部分的に戻っていなかったり、逆に耐久力がなかったり、そういったフライうどんも珍しくないけれど、いやはやコイツは高品質。なめらかな口当たりから入ってきたと思いきや、噛むと密度のある食感で、もっちりとした弾力が食べ応えに寄与。

さらにエースコックのフライ麺といえば、揚げ油に由来する特有のニオイが評価の足を引っ張ることもあるので、今回も身構えていたんですけど、それについても比較的に控えめ。しかも時間の経過に伴う食感の劣化もネガティブに思えない、なかなかハイクオリティな仕上がりなんですけれども、問題はスープ(つゆ)とのバランス。

このフライうどんを単体で見ると高品質なのに、後述するスープ(つゆ)が繊細だったので、もうすこし柔らかくても、あるいは熱湯3分で戻る細さに切り出しても‥‥みたいな。ローソンをパイオニアとするコンビニの “おでんうどん„ も冷凍うどんからスタートしているので、それを意識したのかもしれませんが、もうちょっと一体感が欲しかったです。

スープ

まぁ、関西風だとは思います。

3.0

このブログを書いている私 taka :a は関西人なので、関西の味に慣れ親しんでいる立場から言わせてもらうと、丁寧に昆布の旨みを効かせていたり、鰹の効かせ方も上品だったり、醤油は表に立たせていなかったり、いわゆる関西風の味だと思います。ただ、おでんって諸々の具材から滲み出る “あの複雑な味„ ありきじゃないですか。

原材料名を見ると「マッシュルームパウダー」や「粉末酢」さらに「卵黄粉」なども入っているため、ただのうどんつゆではないけれど、その中でほんのり伝わってくるのはマッシュルームの隠し味くらい。体感的には “関西のうどんつゆ„ から逸脱しないため、おでんらしさはイマイチでした。関西風はさておき、もうちょっと醤油感を強める、または麺が細いとバランスよかったんですけどね。

かやく

鶏だんごウマい

3.5

麩(ふ)は「ご当地の一杯 函館 塩ラーメン」や「家で食べるミスドの汁そば」などにも使われていた具材で、関西風の和風スープにシンデレラフィット。えび風味卵加工品もスープとの相性バッチリで、鶏だんごもウマい! な ん で す け れ ど も・・・おでんか???

再現可能かどうかはさておき、牛すじ風とか、がんもどき風とか、さつま揚げ風とか、もっとこう “THE おでん„ みたいな新具材を入れてほしかったなと。エースコック、まだまだやれんだろ。

総評

3.0

結果的に「おいしい」か「まずい」の二択でいうなら前者なんですけど、おでんのタネを入れる前の出汁にフライうどん放り込んだ感じというか、うん。そもそも関西風おでんの定義(なにを入れるか)って家庭ごとにも違うと思うので、どうせ商品化するなら「静岡(しぞ〜か)おどん」とかのほうが個性的でインパクトあったんじゃないのかなと。

高品質なフライうどんに、マッシュルームの隠し味が面白い繊細な和風つゆ、そこに存在感のある具材とくれば、このブログで高評価が堅いパターンなんですけれども、これでは啓蒙が足りません(※オドン教会についてはググりやがれください)。エースコックは新具材にも強いメーカーなので、値段を度外視した感動おどんのリベンジに期待しています。【author・taka :a(大石敬之)】

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