明星×丸美屋の “間違いない” やつ「のりたま焼うどん」再販を望むファンの声に応え今年も復活!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年6月28日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」の実食レビューです。

丸美屋の人気商品「のりたま」を使用したコラボ焼きうどん “2021年は5代目” になって再登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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のりたま焼うどん 五代目

のりたまとは、ふりかけの最大手企業「丸美屋食品」を代表する人気商品で、1960年(昭和35年)1月から販売を続けているロングセラー。まだ海苔と卵は高級品で、魚が主原料のふりかけが主流とされていた当時、丸美屋の創業者・阿部末吉(あべ すえきち)氏が “旅館の朝食のような雰囲気を家庭でも手軽に味わえないか——” と「のりたま」を考案。

「のりたま」初代パッケージは大高重治氏がデザイン

発売当初のパッケージデザインは、ニッカウヰスキーのラベルに描かれているヒゲのおじさん(キング・オブ・ブレンダーズ)を手掛けたデザイナー・大髙重治(おおたか しげじ)氏に依頼し、当時の食品業界ではタブーとされていた深緑色の背景を採用。そこに体が卵の独創的な鶏を大々的に配置し、山手線の初乗りが10円とされていた頃、1袋(20g)あたり30円の値段で売り出されました。

今回のカップ麺「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」は、明星食品と丸美屋食品工業の共同開発商品で、焼きうどんなのに焼いてない‥‥という永遠の疑問はさておき、丸美屋を代表する「のりたま」を実際に使用した湯切りタイプの汁なし和風カップ麺。2017年5月の発売から定期的に再販を繰り返し、TBSテレビ『マツコの知らない世界』で取り上げられたこともあるので、ご存知の方も多いでしょう。

2017年5月8日発売の初代「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」は、もっちりとした食べ応えのある油揚げ麺に、豚肉・カツオ・ローストした醤油の風味などを加えた液体ソースを合わせ、ふりかけに本物の「のりたま」を別添。ネット民の間でも “間違いないやつ” と話題になり、大好評のうちに予定数量を完売します。

歴代「のりたま焼うどん」

その後、2017年10月2日に二代目、2018年3月5日に三代目、2020年4月13日に四代目を発売しているため、このページでレビューする2021年6月28日発売品は “五代目” に該当するのですが、実は2017年10月発売の「のりたま焼うどん」以前に「のりたま」とコラボしていた明星食品。それは時を遡ること20年以上前となる、1999年(平成11年)10月24日の話——。

明星食品や丸美屋の公式ウェブサイトに記録は残っていませんが、1999年10月に「明星 のりたまやきそば」という汁なしカップ麺を発売しており、それが明星食品と丸美屋によるコラボ商品の第1弾。焼きうどんではなく焼きそばだったので、麺の種別は現在と異なりますが、それも市販されていた「のりたま」を別添し、レギュラーサイズと大盛りサイズの2種類を展開していました。

念のため明星食品に問い合わせてみたところ、2017年5月発売の初代「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」から商品名が変わっていないように、ほとんど中身も変えていないそうですが、2020年(令和2年)1月に「のりたま」がパッケージデザインと中身を変更しているため、まったく違いがないわけではありません。

「のりたま」の現行パッケージと同じデザイン

カップ麺にも別添されている「のりたま」は、発売60周年を機にパッケージのデザインと内容を見直し、2020年1月のリニューアル以降、既存の “ふっくらたまごそぼろ” と “サクサクたまご顆粒” に加え “ホロッとたまご顆粒” を隠し味にブレンド。このブログでは初代「明星 のりたま 焼うどん だし醤油味」の発売以来、ちゃんとレビューできていなかったので、久々に取り上げます。

開封

一見して明白に「のりたま」であることは間違いない

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体ソース」と「のりたま」の合計2種類で、後者については「のりたまミニパック」をそのまま使っているような雰囲気。ただ、パッケージに “お召し上がりの直前にふりかけてください” とあるように、きちんとカップ焼きうどん用の表記が追加されています。

熱湯5分の油揚げうどん

麺は太めの油揚げ麺(うどん)で、湯戻し時間は熱湯5分。初代のニュースリリースでは “ソースとの馴染みがよく、もっちりとして食べ応えのある麺” と紹介していたのに対し、今回のニュースリリースには “うどんらしい、ふっくらもっちりとした太麺” と記載されていたので、もしかするとマイナーチェンジしているかもしれません。

メーカー希望小売価格は193円(税別)なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は198円になりますが、販売店を問わないNB(ナショナルブランド)のカップ麺。コンビニ以外の店舗であれば、税込100円前後で取り扱っているスーパーやドラッグストアも多いかと思いますし、パッケージのデザインが「のりたま」を忠実に再現しているため、手に取りやすい安心感のある商品です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 のりたま 焼うどん だし醤油味
販売者:明星食品株式会社
製造所:R・東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:113g(めん90g)
商品コード:4902881438629(JAN)
発売日:2021年06月28日(月)
実食日:2021年07月02日(金)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:138円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー・湯切りタイプ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:550ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体ソース・のりたま)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、卵粉)、ソース(植物油脂、糖類、しょうゆ、食塩、ビーフエキス、たん白加水分解物、豚・鶏エキス、醸造酢、かつおぶしエキス、香辛料、香味油)、ふりかけ(のりたま(糖類、ごま、卵、小麦粉、食塩、のり、大豆加工品、加工油脂、こしあん、さば削り節、みそ、乳製品、鶏肉エキス、海藻カルシウム、植物油脂、鶏肉、でん粉、しょうゆ、植物性たん白、鶏脂、アオサ、抹茶、みりん、イースト、デキストリン))、かやく(キャベツ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、酒精、トレハロース、炭酸カルシウム、増粘剤(アラビアガム)、リン酸塩(Na)、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香料、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチノイド色素、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔、アオサは、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

キャベツは最初から容器の中に入っている

別添の小袋は2種類とも後入れで、具材は最初から容器の中に入っている “キャベツ” のみ。この構成は2017年5月発売の初代「のりたま焼うどん」から変わっておらず、明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば」みたいに特製マヨが別添されているわけではないけれど、実際に市販されている「のりたま」を別添しているのが最大のステータス。

今年も間違いない調理後の姿

2種類の小袋を取り出したら内側の線まで熱湯を注ぎ、湯切り後に「液体ソース」を馴染ませて、仕上げに「のりたま」をトッピングしたら出来上がり。具材らしい具材はキャベツしか入っていませんが、のりたまの量は意外と多く、色鮮やかな調理直後。やはり2021年も “間違いない雰囲気” で、ファンの期待を裏切るような素振りは見せません。

ただ、初代「のりたま焼うどん」は液体ソースの醤油が強く、もうちょっとバランスを見直したほうがいいのでは‥‥などと思ったので、ふりかけ投入前の味にも注目しつつ「めん」「ソース」「のりたま・キャベツ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(113g)あたり
カロリー:531kcal
たん白質:6.9g
脂  質:25.3g
炭水化物:68.9g
食塩相当量:4.2g
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:162mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

徐々に改良されている

5.0

明星食品の看板ブランド「一平ちゃん」からも定期的に「焼うどん」が登場するので、おそらく同じ油揚げ麺なのではないかと思いますが、それはそれとして明星食品のニュースリリースに書いてあった “ふっくら” という表現にも納得の口当たり。噛むと表面はソフトな食感で、見た目のイメージから感じるほどの強付きはありません。

とはいえ頼りないわけではない

しかし、やわやわに伸びきってしまった食感とは違う、もっちりとした適度な弾力もあって、レギュラーサイズ(めん90g)でも食べ応えはバッチリ。けっこう油揚げ麺ならではの風味も強いので、白米ほどクリアな味ではないけれど、後述する「のりたま」との相性も申し分なく、むしろ油揚げ麺の甘さと玉子の甘さに相乗効果を感じたくらい。

四代目の事細かな感想は記録していませんが、2017年5月発売品(初代)の油揚げ麺はコシが弱く、ペラッペラなヤツだったので、それよりも確実な成長が感じられました。あれはあれで好きなんですけど、それはさておき麺の存在感が増した分、全体のバランスが向上したように思います。

ソース

ただの「だし醤油味」ではない

5.0

明星食品曰く “豚肉やカツオの旨みの効いた醤油ダレに、香ばしくローストした醤油風味を加えて仕上げたコクのある醤油ソースです” ということで、ほぼほぼフレームワークは初代から変わっていません。まさに商品名にもなっている「だし醤油味」なのですが、豚・鶏エキスでコクを深め、さらにビーフエキスも併用しているところが明星食品らしいポイント。

うどんはもちろん「のりたま」との親和性も高く、けっこうアブラは多めに含まれていますが、そこまでギトギトした印象は受けません。また醤油の量を減らしたのか、麺のマイナーチェンジが功を奏したのか、初代よりも醤油の主張が控えめで、濃いめの味でも頻りに喉が乾くような濃さではありませんでした。

のりたま・キャベツ

 たまごの甘さが増した印象

5.0

市販されている「のりたま」と原材料名を比較してみたところ、いくらか明星食品の表記に切り替わっている素材もありますが、さば削り節、みそ、海藻カルシウム、鶏肉エキス、しょうゆ、鶏脂、あおさ、抹茶、味醂(みりん)など、主要原料は完全に一致。またネットで話題になった「こしあん」を使っているのも共通で、紛れもなく本家「のりたま」を使っていることが分かります。

今回も液体ソース単体で成立するような味でしたが、絶妙に優しい玉子の甘さが心地よく、それでいて白ごはん片手にカップ焼きうどん(炭水化物×炭水化物)がイケる方にとっても朗報の塩梅。ちなみに原材料の「こしあん」は、1960年の発売当初から使われている原料で、和菓子などに使われる甘い餡子(あんこ)ではなく “豆を粉末状にしたもの” だそうです。※以前に丸美屋が公表

けっこうキャベツも入ってる

それとキャベツも集めてみたら意外と多かったので、なんの変哲もないキャベツではあるものの、特に不満を感じることはありませんでした。

総評

5.0

油で揚げた麺に、だし醤油味のソースを合わせ、仕上げに「のりたま」をかける——。その骨組みは変わっていませんが、以前よりも麺の存在感が強くなり、醤油の加減も適切で、意識すると「のりたま」も甘さが増したように感じるなど、明らかに初代よりも全体のバランスが向上していました。

なかには本物のうどんに「のりたま」をかけたほうがコスパ的に‥‥という意見もありますが、本物のうどんにはないジャンクさが楽しめるのもカップ麺ならではの魅力。再販を待ち望んでいたファンの皆様はもちろん「のりたま」が好きなら世代を問わずオススメしたい、そう素直に思えた良品なので、一度は試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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