お店を超える【NO LIMIT】カップ麺「感動の担担麺」がヤバい!? エースコックが “ウマさ、最重量級。” のハイクラス系を展開!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年3月20日(月)新発売、エースコックのカップ麺「NO LIMIT 感動の担担麺」の実食レビューです。

エースコックの技術を際限なく搭載!? おいしさにこだわり過ぎて豪華4パック仕様 “最重量級の一杯” ついに実現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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NO LIMIT 感動の担担麺

NO LIMIT(ノーリミット)とは、大阪府吹田市に本社を置くエースコックの新たな挑戦で、同社が培ってきた技術を際限なく、無制限に搭載した-・というのが “no limit” たる所以。即席カップめんの限界に挑戦し、インスタント食品でありながらも「お店を超えるウマさ」を目指した、超本格志向のカップめんブランドです。

No Limit 〜お店を超えるウマさへ〜

今回の新商品「NO LIMIT 感動の担担麺」は、突如として現れた「NO LIMIT」第1弾を飾るカップラーメンで、担担麺といえば長年に亘りエースコックが得意としているジャンル。内容量は217g(めん70g)と最重量級で、手に取ればズッシリと重く、その時点で本格さが実感できるほど、かなり高級感あふれる一杯なのですが、498円(税別)というメーカー希望小売価格の設定も見逃せないポイント。

カップや袋などのカテゴリーを問わず、インスタントめん業界は “1銭(100分の1円)単位でコストを調整しなければいけない” シビアな世界。そのため販売価格もピンキリなのですが、2023年3月現在のメーカー希望小売価格を例に挙げると、レギュラーサイズのカップラーメンなら214円(税別)が標準的な設定で、大盛りサイズだと245円(税別)が基準になります。

インスタント食品の代名詞でもあるカップ麺は “早い・安い・うまい” が正義! という意見も全力で認めますが、コンビニでの販売価格が税込300円以上も珍しくない “高級志向のカップ麺” に注目が集まっているのも事実。暗黙の了解を打ち破るようなメーカー希望小売価格で差別化を図った「ハイクラス系」の製品は、2023年(令和5年)におけるトレンドの一つといっても過言ではありません。

躍動感あふれるデザインも印象的

担担麺(たんたんめん)といっても系統は様々で、そもそも発祥の地である四川省の担担麺(元祖は汁なし)と日本の担担麺(四川料理の父・陳建民その人が本場の担担麺を日本人の味覚に合わせてアレンジした汁ありタイプ)を比較すると別物なのですが、それはさておきエースコックが得意としている担担麺は練り胡麻のコクを全面に押し出した芝麻醤(チーマージャン)たっぷりタイプ。

唐辛子の辛味や花椒(ホワジャオ)の痺れに特化した、いわゆる麻辣(マーラー)系のスープには興味を示さない傾向があり、それよりも徹底的に胡麻を追求するスタンスが特徴となっています。今回の「NO LIMIT 感動の担担麺」にも “大容量の練り胡麻” を使用しているようなので、エースコックだからこその強みが楽しめそうな予感。

さらにエースコックといえば乾燥肉そぼろの当たり外れが激しく、このブログで酷評されることも珍しくないのですが(すいません)、今回の「NO LIMIT 感動の担担麺」には “レトルト挽肉” を別添と具材についても抜かりない様子。さらに、麺も生地に “たっぷり水を抱かせた多加水ノンフライめん” ということで、これについてもエースコックが得意としている分野。

「より美味しい お召しあがり方」にも注目

「より美味しいお召し上がり方」として、お湯で事前に後入れパックを温めるとか、スプーンでスープと挽肉を味わうとか、〆のご飯で二度おいしい(本商品にご飯は入っておりません)とか、意識高い系のラーメン店にありがちな能書き‥‥とまではいいませんけどw かなりエースコックの “こだわり” が伝わってくるので、お店を超えるウマさに期待しながらレビューします。

開封

重量感の原因はコレ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」「特製ペースト」「レトルト調理品」の計4パック。かやく以外の小袋には、熱湯を注いだ後、フタの上で温めるようにと記載されているのですが、レトルト調理品に関しては “お湯で袋のまま2分ほど温めますと いっそうおいしく召しあがれます。” となっているため、別途お湯を用意しておきましょう。

くすんだ感じの色合いが印象的なノンフライ麺

麺は油で揚げずに乾燥させた “多加水ノンフライめん” で、湯戻し時間は熱湯5分。色合い的に全粒粉が練り込まれているのかと思ったのですが、そういった訴求はプレスリリースにもなく、原材料名にも全粒粉の文字はありません。この時点で部分的に癒着しているため、ほぐれやすさが最初の関門。なんですけど‥‥もうひとつの関門は、エースコックが定めている販売エリア。

もしかすると今後、販路が拡大される可能性もゼロとはいえないのですが、2023年3月21日現在 “関東エリア限定発売” となっているため、それ以外の地域には売ってないのが玉に瑕。ちなみに火曜日より順次、埼玉・千葉・東京・神奈川のセブンイレブン店舗で販売開始となっているため、どこに売ってるのか気になっている方は参考にしてください(ただし、コンビニでの税込価格は537.84円になります)

製品詳細情報・購入価格等

製品名:NO LIMIT 感動の担担麺
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:217g(めん70g)
商品コード:4901071400613(JAN)
発売日:2023年03月20日(月)
実食日:2023年03月21日(火)
発売地域:関東
小売価格:498円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・特製ペースト・レトルト調理品・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】スープ(ねりごま、豚脂、植物油脂、食塩、ポークエキス、香辛料、コチュジャン、砂糖、たん白加水分解物、香味油)、かやく入りスープ(豚挽肉、みそ、しょうゆ、香辛料、砂糖、蝦醤、ポークエキス)、めん(小麦粉(国内製造)、植物性たん白、たん白加水分解物、食塩、大豆食物繊維、植物油脂、卵白粉)、かやく(ごま、チンゲン菜、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、酒精、乳化剤、炭酸Ca、かんすい、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、カロチノイド色素、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース)、(一部にえび・小麦・卵・ごま・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

FDチンゲン菜と多めのゴマ

別添の「かやく」は先入れで、多めの煎り胡麻に、フリーズドライのチンゲン菜と唐辛子の組み合わせ。これだけでは値段相応といえないけれど、今回は後入れのレトルト調理品(挽肉)が別添されているため、かやくを入れてから内側の線まで熱湯を注ぎ、ワクワクしながら待つこと5分——。

‥‥あれ?

「レトルト調理品」の小袋には “お湯で袋のまま2分ほど-・” と記載されていましたが、ついでに「液体スープ」と「特製ペースト」の小袋も温めておくと効率的。‥‥なんですけど、たっぷりのレトルト挽肉が入っているのかと思いきや、レトルト調理品の内容物は半分以上が液体で、肝心の挽肉は多めに見積もってもレンゲに1杯分ないし半分程度。なんかこう、期待値と裏腹な展開w

ただ、総カロリーは741kcalと凄まじく、そのうちスープ単体のカロリーは428kcalと “めん・かやく” を上回る値。原材料名の並びも「めん」より「スープ」が先に記載されているため、それほどスープにウェイトが置かれていることを意味しているのですが、果たして値段に見合った感動が得られるのかどうか「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(217g)あたり
カロリー:741kcal
たん白質:21.9g
脂  質:42.5g
炭水化物:67.7g
食塩相当量:8.5g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:6.7g)
カルシウム:553mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:741kcal(めん・かやく:312kcal)(スープ:429kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

基礎クオリティは高い

3.0

エースコックが訴求している “多加水ノンフライめん” の多加水(たかすい)とは、麺の水分含有量が多い・少ないを表す名称で、小麦を100とした場合の加水率が30〜35%の麺を一般的な水分量の麺=中加水麺とし、それを下回ると低加水(ていかすい)麺、それを上回ると多加水麺に分類されます。

しっかりとした噛み応えが魅力

つまり、今回のノンフライ麺は小麦粉100に対する水分含有量が35%以上であることを意味しているのですが、想像以上に強靭な食感で、そう簡単には噛みきれない反発性の持ち主。そのため噛み応えについては文句なしではあるものの、ややスープを弾く傾向がある多加水麺ならではの肌質に、丸刃で切り出された中太ストレートという形状が相俟って、スープとの一体感に難ありなのが残念なポイント。

後述するスープが薄いわけではないため、結果的に麺が孤立しているわけではないけれど、調和の観点から見ると加水率を下げたほうが(より自然に)楽しめたかもしれません。なお “ほぐれやすさが最初の関門” と触れた部分に関しては、これといって問題を感じることはありませんでした。しかし、食べ始めはゴムっぽい質感と部分的な戻りムラが気になったので、すこし長めにケアしてください。

スープ

素晴らしい

6.0

まずは「液体スープ」だけの状態で味を確認してみたところ、すでに練り胡麻の存在感は明白で、動物系は豚脂とポークエキスを主軸に据えていたのですが、豚骨を強火でガンガンに炊き出した白湯(ぱいたん)ではなく、どちらかといえば清湯(ちんたん)寄りの澄んだ味わい。

辛味についてはラー油以外にコチュジャンも使用しているため、ピリ辛くらいの辛味はありますが、それよりも五香粉(ウーシャンフェン)のアクセントが印象に残ります。ちなみに花椒の痺れも特筆して気になることはないので、よほど辛い食べ物が苦手でない限り、構える必要はありません。ちょっと塩気は強めですけど、〆に白ご飯ドボンするなら嬉しい塩梅。

NE・RI・GO・MA

特筆すべきといえば「特製ペースト」で、ちょっと画像では分かりにくいと思いますが、ほぼ中身は練り胡麻という認識で問題ありません。しかも前述した液体スープよりも量が多いため、その存在感たるや凄まじく、もはや “ねりごま味” といっても過言ではないくらい。これまで練り胡麻推しの担担スープは何度も実食してきましたけど、カップ麺のスープとしては完全に規格外。

それは胃にズシンと入ってくるのがリアルタイムに伝わってくるほど強烈だったので、たとえば醸造酢のアクセントを効かせるとか、花椒の痺れではなく清涼感を強めるとか、そういったアクセントが欲しくなった瞬間もありましたけど、ここまで練り胡麻に特化させた思い切りは素晴らしく、もはや清々しいとさえ感じました。さすがエースコック、いい意味で極端w

かやく

大量の煎り胡麻は嬉しいけど‥‥

3.0

唐辛子は飾りに過ぎない存在ですが、煎り胡麻はスープの表面を覆い尽くすほど多く、どこを食べても常に弾けるような芳ばしさとプチプチ食感が楽しくて、練り胡麻とは違った魅力で自己主張を放ちながら、胡麻同士の相乗効果で全体の胡麻感を高めることにも寄与。チンゲン菜も熱風乾燥に耐えられる野菜なのに、あえてランニングコストの高い凍結乾燥のチンゲン菜を採用しています。しかし‥‥

挽肉が少ない

もちろん野菜の種類にも左右されますけど、チンゲン菜の場合、食感と風味が強く出るのは凍結乾燥(FD)よりも熱風乾燥(AD)なので、どちらかというと食感のベクトルは白菜みたいな。また前述のようにレトルト調理品の挽肉も量が少なく、食感や肉の旨みについては文句なしではあったものの、如何せん少ないのが難点で、せめてレンゲに1杯分くらいは頑張ってほしかったです。

ただ、挽肉の味付けに蝦醤(シャージャン / えびみそ)を使っていたので、その調味液がスープに馴染むと深みが増し、ワンランク上の味わいに昇華していたところには技を感じました。

総評

4.0

というわけで、スープの味わいに関しては498円(税別)というメーカー希望小売価格にも納得の‥‥いや、スープだけに関していえば値段以上といっても差し支えないくらい、とても高い満足感が得られたのですが、具材は挽肉の量に不満を覚える内容で値段相応といえません。

また麺についても他に選択肢が‥‥などと感じたんですけど、エースコックがハイクラス系に進出したのは大きな展開。今回は総合力の観点から少し厳しめに評価しましたが、このブログでの「★4」は低評価ではありません。またトレンド的に「NO LIMIT」の需要とポテンシャルは高いので、このままシリーズ化されることを願っています。もちろん、次は全国発売で【author・taka :a(大石敬之)】

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