最新カップ麺【今週の新商品】元祖ニュータンタンメンの激辛 “メチャ辛” 再現!? すみれや大砲の動きにも注目

どうも、taka :a です。

このページでは、2021年3月8日（月）に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。

コンビニの新商品や新作カップ麺（カップラーメン、カップ焼そば等）の最新情報、話題のニュースが気になる方は（こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので）、よろしければ最後までご覧ください。

今週の新商品 新作カップ麺リスト

▼日清食品
・日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 春限定 柚子塩らーめん 淡麗 / 220円（全国）
・チキンラーメンどんぶり わかめ / 193円（全国）
・チキンラーメンの油そば / 193円（全国）R
・出前一丁 具付き3食パック ゴリラ一丁 スタミナガーリックニラそば野郎 / 408円（全国）R *1

▼明星食品
・明星 大砲ラーメン 昔ラーメン / 278円（全国）R

▼東洋水産（マルちゃん）
・マルちゃん正麺 カップ 濃厚こくソース焼そば / 225円（全国）R
・マルちゃん正麺 カップ 汁なし担々麺 / 225円（全国）R
・マルちゃん正麺 カップ 辛ニボ / 225円（全国）R
・讃岐風天ぷらうどん でか盛 / 220円（全国）
・ホットワンタン 貝だしスープ / 177円（全国）

▼サンヨー食品（サッポロ一番）
・元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン メチャ辛 / 220円（全国）

▼エースコック
・ロカボデリ CoCo壱番屋監修カレーラーメン 糖質オフ / 230円（全国）R
・ロカボデリ リンガーハットの長崎ちゃんぽん 糖質オフ / 230円（全国）R
・すこやか和膳 もち麦めん 鰹と昆布だし / 193円（全国）R
・すこやか和膳 もち麦めん 鶏だしと柚子胡椒 / 193円（全国）R
・だしの旨みで減塩 鶏炊きうどん / 120円（全国）R
・だしの旨みで減塩 小海老天そば / 120円（全国）R
・だしの旨みで減塩 中華そば / 120円（全国）R
・わかめラーメン ごま・しょうゆ / 193円（全国）R
・わかめラーメン ごま・みそ / 193円（全国）R

▼ファミリーマート
・なりたけ監修 しょうゆラーメン / 258円（全国）*2
・もちっと食感のスープ春雨 かきたま / 137円（全国）*2
・もちっと食感のスープ春雨 ワンタン / 137円（全国）*2

▼ローソン
・炭火焼肉たむら監修 ねぎ塩カルビ味焼そば / 230円（全国）*2

▼セブンプレミアム
・すみれ 黒胡麻味噌 / 208円（全国）*2

*1 袋麺
*2 火曜日（2021年3月9日）以降順次発売

日清食品「THE NOODLE TOKYO AFURI 春限定 柚子塩らーめん 淡麗」新発売

おしゃれ淡麗系のパイオニア「AFURI」監修の春限定フレーバーが今年も登場!! AFURI（あふり）とは、神奈川県厚木市の山間で2001年9月3日に開業した「ZUND-BAR（ズンド・バー）」を前身とするラーメン店で、名前の由来は神奈川県丹沢山系にそびえる大山（通称：阿夫利山）の天然水を仕込みに使っていることにちなみ、素材の力を丁寧に引き出した淡麗系の「らーめん」は、国内外を問わず人気を集めています。

出典：日清食品「2021年3月発売商品のご案内」

今回の新商品「日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 春限定 柚子塩らーめん 淡麗」は、日清食品と「AFURI」の共同開発商品で、AFURIの代表・中村比呂人（なかむら ひろと）氏監修のもと、コンビニ向けのカップラーメンで「柚子塩らーめん 淡麗」の味わいを忠実に再現。2020年4月6日にも同じコンセプトの商品を発売しているため、その続編というか再販の立ち位置。

前回の “春限定” は「AFURI」シリーズ発売5周年記念商品で、JAPANデザインの限定パッケージに身を包んでいたのですが、それ以前に販売されていた「柚子塩らーめん」と同じような内容。時系列的に “冬限定” の「まろ味」が出た次の商品だったので、春＝淡麗・冬＝まろ味とシリーズ内で棲み分けを図った様子。さらに日清食品のニュースリリースが簡易版という状況から、おそらく昨年と比較して大幅なテコ入れはないと思います。

日清食品「チキンラーメンどんぶり わかめ」新発売

チキンラーメンどんぶり初わかめ!? ありそうでなかった満を持す “チキンラーメン×わかめ” ついに爆誕!! チキンラーメンとは、1958年（昭和33年）8月25日に発売された日清食品のロングセラーブランドで、事実上 “世界で3番目のインスタントラーメン” なのですが、現存している即席麺の中では最古の商品。現在は基準となる袋麺をはじめ、数量限定のカップ麺にも力を入れています。

出典：日清食品「チキンラーメンどんぶり わかめ」（3月8日発売）

今回の新商品「チキンラーメンどんぶり わかめ」は、文字通り “わかめ入りのチキンラーメン” で、それ以上でもそれ以下でもないのですが、おそらくチキンラーメン史上初の with わかめ。すくなくとも「チキンラーメンどんぶり」が発売された1990年（平成2年）3月11日以降、わかめを組み合わせた商品はリリースされていないため、ここ30年ほどの歴史を遡っても初の組み合わせであることは間違いありません。

おそらく麺は定番の「チキンラーメンどんぶり」と同じ内容で、スープも味付け麺から滲み出る芳ばしい旨味が決め手の元祖鶏がらスープとなっているようですが、そこに滲み出る磯の風味（わかめ）と別添の粗びきホワイトペッパーがポイント。ちなみに同日、エースコックの「わかめラーメン」がリニューアルしているので、なんらかの示し合わせがあったのかも——。というのは憶測ですが、とりあえず満を持しての with わかめ。

明星食品「明星 大砲ラーメン 昔ラーメン」リニューアル発売

「大砲ラーメン」の “昔ラーメン” が進化!? スープの香り立ちと口当たりの良さを見直してリニューアル!! 大砲（たいほう）ラーメンとは、福岡県久留米市・櫛原（くしわら）に本店を構える豚骨ラーメン専門店で、創業は1953年（昭和28年）と半世紀以上前の話。現在の久留米で主流となっている伝統技法 “呼び戻し” の名付親としても知られ、現在は九州内でのみ12店舗を展開しています。

出典：明星食品「明星 大砲ラーメン 昔ラーメン」（3月8日リニューアル発売）

今回の新商品「明星 大砲ラーメン 昔ラーメン」は、久留米の名店「大砲ラーメン」監修のもと、明星食品が製造・販売している大判どんぶり型のカップラーメンで、初めて発売されたのは2006年8月。2009年4月にリニューアル後、2016年頃までは九州エリア限定商品の時期があり、現在は全国で販売されているのですが、実は “2009年4月以来初のリニューアル” という、何気に歴史的なテコ入れ。

麺は引き続き油で揚げていないノンフライ麺で、スープは豚骨と豚頭を炊き上げて作る呼び戻しスープを再現しているようですが、およそ15年ぶりとなる今回のリニューアルで “スープの香り立ちと口当たりのクリーミーさを感じるように改良” したとのこと。数量限定の縦型ビッグと汁なしカップ麺は賛否両論ある反面、定番の「昔ラーメン」は評判がよく、それだけに改悪がないかどうか、実食の際は気を引き締めてレビューします。

東洋水産「マルちゃん正麺カップ」3品リニューアル発売

東洋水産もマルちゃん正麺カップの定番ラインをテコ入れ!! マルちゃん正麺（せいめん）とは「いま抜群においしく、そして10年後20年後も古びることなく愛され続ける即席麺」をコンセプトに、東洋水産が製造・販売している本格志向のノンフライめんブランドで、2011年（平成23年）11月7日に袋めん「マルちゃん正麺 醤油味」「同 味噌味」「同 豚骨味」を市場に投下。

出典：東洋水産「マルちゃん正麺 カップ 濃厚こくソース焼そば」「同 汁なし担々麺」「同 辛ニボ」リニューアル発売のお知らせ

その「マルちゃん正麺」から初のカップ入り即席麺が発売されたのは、袋麺の登場から約4年後の2015年10月5日。さらに麺の改良を重ね、2019年4月1日にシリーズ初の湯切りタイプ「汁なし担々麺」と「焼そば」を発売するのですが、今回のリニューアルから「汁なし担々麺」のスープに使われているゴマの種類や量を見直し、なおかつ「焼そば」のソースにラードを加えることで味のブラッシュアップを図った様子。

さらにブランドの活性化を図るため、汁ありのカップラーメン「辛ニボ」も “春夏限定の辛さ” を目指し、山椒の清涼感をプラスしたとのこと。それ以外のフレーバーについては特にアナウンスがなかったので、ひとまずリニューアルされるのは3品のみ。はたして改良なのか、それとも年度末にありがちなコスト調整を感じる結果になるか——。

東洋水産「讃岐風天ぷらうどん でか盛」新発売

マルちゃんの和風丼カップ麺シリーズに “でか盛” 版「天ぷら讃岐風うどん」参戦!! マルちゃんの和風丼カップ麺シリーズとは、東洋水産を代表する「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」「白い力もちうどん」などが分類されているカテゴリーで、旧名称は和風麺・色シリーズ。赤いきつねや緑のたぬきをはじめ、あえて奇抜な路線は狙わない、安心感のある製品作りに定評があります。

出典：東洋水産「讃岐風天ぷらうどん でか盛」新発売のお知らせ

今回の新商品「マルちゃん 讃岐風天ぷらうどん でか盛」は、2021年1月25日に発売された「マルちゃん 天ぷら讃岐風うどん」の “でか盛” バージョンで、一見すると麺の量を増やしただけの焼き直しに思えるのですが、パッケージでも “天ぷらの食べ方” を訴求しているように、東洋水産のカップうどんにしては珍しく天ぷらの先入れ・後入れを選択できるのがポイント。

東洋水産のニュースリリースには “小えび天ぷらをリニューアルし、たまねぎの風味をアップさせました” とあるため、おそらく天ぷら自体は「緑のたぬき天そば でか盛」（最終リニューアル：2021年2月22日）と同じもの。あえて先入れ専用に改良した「天ぷら讃岐風うどん」の天ぷらも美味しかったので、それをサイズアップしてもよかったように思いますが、マルちゃん的に先入れ・後入れの提唱は快挙といえるかもしれません。

サンヨー食品「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン メチャ辛」新発売

今度は激辛!? 元祖ニュータンタンメン本舗のカップラーメンに “今限定” の「メチャ辛」降臨!! 元祖ニュータンタンメン本舗とは、神奈川県川崎市を代表する中華系チェーンストアで、創業は1964年（昭和39年）と半世紀以上の歴史を紡いできた老舗。2019年11月と2020年9月にもサンヨー食品（サッポロ一番）とタイアップした再現カップ麺を発売していたので、これが初の商品化ではないのですが——

出典：サンヨー食品 > ホーム > 製品情報 > 元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン メチャ辛

今回の新商品「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン メチャ辛」は、サンヨー食品と「元祖ニュータンタンメン本舗」のタイアップ商品 “第3弾” の新作で、シリーズ初の激辛系。これまでは “川崎溶き卵系” の源流とされるオーソドックスな「タンタンメン」を再現していたのですが、今度は実店舗の辛さレベルで最強の「メチャ辛」を再現ということで、辛味の強さが気になるところ。

ちなみに2019年11月発売の初代「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」は、中毒性の強いスープに魅力を感じた反面、とにもかくにもスナック的な麺が安っぽく、それは2020年9月発売の二代目「帰ってきた!! 元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」でも気になったポイント。その傾向から三代目も麺の改良には期待できそうにないので、事前に割り切っておくのが賢明かもしれません。

エースコック「すこやか和膳 もち麦めん」2品リニューアル発売

もち麦を配合した新しい和風めんブランド「すこやか和膳」が仕様を変更!! すこやか和膳（わぜん）とは、いまエースコックが力を入れている “うどんでも日本蕎麦でも中華麺でもない” 新しい麺「もち麦めん」を使用した機能系カップ麺で、2020年9月14日に「鰹と昆布だし」と「鶏だしと柚子胡椒」を市場に投下。レタス1個分の食物繊維が摂れる健康に配慮した新しいブランドは、即席めん市場に新風を吹き込みます。

出典：エースコック「すこやか和膳 もち麦めん 鰹と昆布だし」「鶏だしと柚子胡椒」2021/3/8 リニューアルPDF

今回の新商品「すこやか和膳 もち麦めん 鰹と昆布だし」及び「同 鶏だしと柚子胡椒」は、2020年9月発売品のテコ入れで、シリーズ初のリニューアル。エースコックのニュースリリースには “もち麦めんと一体感のある和風つゆへとおいしさを高めるとともに、上質感と和風の本格感を高めたデザインに仕上げました” とあるため、つゆとパッケージが主な変更点になるのですが、そこに「はくばく」の文字は見当たりません。

というのも初代「すこやか和膳」の「もち麦めん」には、株式会社はくばくの「もち麦」を使い、それを当時のニュースリリースでも大々的にアピールしていたのですが、その旨に関する記載が商品のパッケージにもニュースリリースにも見当たらない今回。もしかして株式会社はくばくとの契約が切れたのかも‥‥とはいえ発売前に試食してみたところ、麺に変わった様子はなかったので、マイナーチェンジという認識で問題ないと思います。

ファミリーマート「なりたけ監修 しょうゆラーメン」新発売

津田沼の名店「こってりらーめん なりたけ」監修 “コンビニ限定発売” のカップラーメンが今年も登場!! なりたけとは、千葉県船橋市前原西・津田沼に本店を構える背脂チャッチャ系の名店で、創業は1996年（平成8年）3月1日。創業者の成田達秋氏は、らーめん弁慶（千駄ケ谷「ホープ軒」系列）出身の経歴を持ち、現在は日本に6店舗、パリに1店舗、いずれの店舗も人気を博しています。

出典：ファミリーマート > HOME > 商品情報 > 加工食品 > なりたけ監修 しょうゆラーメン

今回の新商品「なりたけ監修 しょうゆラーメン」は、エースコックと「なりたけ」の共同開発商品で、コンビニの中でもファミリーマートでしか買えない販路限定・数量限定商品として企画されたカップ麺。これまでにも同じ条件の商品を何度か発売しているため、やや飽和的な印象が無きにしも非ずではあるものの、たっぷりの背脂とノンフライ麺が人気の一杯。

ちなみに2020年は2月4日に「しょうゆラーメン」を、11月16日に「みそラーメン」を発売しているため、今年も同じような流れになりそうな雰囲気。前回の「しょうゆラーメン」と2021年3月発売品のパッケージを比較してみたところ、屋号の下に “千葉 東京 福岡 パリ” の文字が追記されているのですが、調理直後のイメージ写真はメンマの向きもネギの位置も完全に同じなので、中身は大差ないかもしれません。

セブンプレミアム「すみれ 黒胡麻味噌」新発売

札幌みそラーメンの老舗「すみれ」が久々に縦型カップ麺を監修!! すみれとは、北海道札幌市豊平区中の島に本店を構える札幌みそラーメン界の重鎮で、創業は1964年（昭和39年）8月2日。現在は「すみれ」と「純連（じゅんれん）」に分断していますが、開業当時の屋号は「純連」と書いて「すみれ」と読み、その創業者である村中明子さんの長男が「純連（じゅんれん）」を、三男が「すみれ」を運営しています。

出典：セブン-イレブン > トップ > 商品のご案内 > セブンプレミアム > 常温・加工食品 > 7プレミアム すみれ黒胡麻味噌

今回の新商品「すみれ 黒胡麻味噌」は、村中家の三男・村中伸宜（むらなか のぶよし）氏と日清食品及びセブン＆アイグループの共同開発商品で、セブンプレミアムゴールドに位置する通年商品「すみれ 札幌濃厚味噌」は大判どんぶり型を基本としていますが、それよりも簡便性に優れた縦型ビッグ容器を採用し、なおかつ味のテーマは「黒胡麻味噌」という3社のタイアップ史上初となる変わり種。

2021年3月8日現在、セブンイレブンの公式ウェブサイトに詳しいことは記載されていませんが、粉末スープに大量の黒胡麻を使用していること、加えて “特製焙煎胡麻風味オイル” を別添していることは確実。製品スタイルは簡便性に優れた縦型ビッグでも、近年の傾向から麺はノンフライ麺である確率が高く、本格さにも期待できそうな予感。おそらく味は間違いないと思うので、あとは黒胡麻のインパクトに注目です。

今週注目のカップ麺と展望

というわけで、先週に続き即席カップめん業界はリニューアルラッシュとなっているのですが、その中でも明星食品×大砲ラーメン「昔ラーメン」のテコ入れは興味深く、純然たる新作の中ではサンヨー食品の激辛カップ麺「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン メチャ辛」と日清食品×セブンプレミアム「すみれ 黒胡麻味噌」の仕上がりが気になるところ。

あとは先週発売分〜それ以前の取り零しやノーアナウンスの販路限定品にも目を光らせつつ、新商品のレビューを優先しながらブログを更新していきますので、今週も一緒にカップ麺を楽しめたらなと思います。

メーカー未公開情報あり！ カップ麺マル秘リスト

それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中にはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの気持ちで話のネタにでもご活用ください（author・taka :a）