【週報】カップ麺 今週の新商品は日清の猛攻に高級正麺カップ!?話題の “カップヌードル炒飯” も「謎肉炒飯」として公式が商品化

どうも、taka :aです。

この記事では、2020年3月2日（月）に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。

コンビニの新商品や新作カップ麺（カップラーメン、カップ焼そば等）の最新情報、話題のニュースが気になる方は（こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので）、よろしければ最後までご覧ください。

今週の新商品 新作カップ麺リスト

▼日清食品
・冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯 / オープン価格（関東甲信越）
・カップヌードル 海老の濃厚トマトクリーム / 193円（全国）
・日清ウマーメシ 台湾まぜ飯 / 230円（全国）
・日清のとんがらし麺 うま辛味噌 / 125円（全国）
・日清のあっさりおだしがおいしいどん兵衛 5種の具材が入ったきざみ揚げうどん / 125円（全国）
・日清のあっさりおだしがおいしいどん兵衛 5種の具材が入った揚げ玉そば / 125円（全国）
・日清のあっさりおだしがおいしいどん兵衛 4種の具材が入った肉だしうどん / 125円（全国）
・日清焼そばU.F.O.大盛 濃い濃いだしソース焼そば / 220円（全国）
・日清焼そばU.F.O.ペロリ かつお節香るだしソース / 125円（全国）R
・日清焼そばU.F.O.ペロリ 柚子香る鶏しおだれ / 125円（全国）R

▼明星食品
・明星 一平ちゃん夜店の焼そば キムマヨ味 / 193（全国）
・明星 ごろっと鶏だんごスープ 焼あごだし味 / 178（全国）

▼東洋水産（マルちゃん）
・汁なし牛すきうどん / 193円（全国）
・汁なしカレーそば / 193円（全国）

▼サンヨー食品（サッポロ一番）
・名店の味 純連 札幌濃厚みそ / 220円（全国）R
・名店の味 桂花 熊本マー油豚骨 / 220円（全国）R

▼エースコック
・タテロング THE中華 揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺 / 220円（全国）
・スーパーカップMAX大盛り 太麺辛だれ油そば / 210円（全国）
・スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば / 210円（全国）R
・みんテレ×スーパーカップ1.5倍 森本稀哲考案 濃厚焦がしごま味噌ラーメン / 210円（北海道）

▼ヤマダイ（ニュータッチ）
・元祖ねぎらーめん / 180円（全国）R
・元祖ねぎみそらーめん / 180円（全国）R

▼テーブルマーク
・ホームラン軒 トマトチーズラーメン / オープン価格（全国）
・東北の味 喜多方醤油ラーメン / オープン価格（全国）

▼徳島製粉
金ちゃん焼うどん / 145円（全国）
金ちゃんぶっかけ明太クリーム / 145円（全国）
金ちゃんぶっかけカレーうどん / 145円（全国）
金ちゃんぶっかけうどん / 145円（全国）

▼ローソン
・くそオヤジ最後のひとふり あさりラーメン / 257円（沖縄除く）

▼ファミリーマート
・マルちゃん正麺 濃厚担々麺 / 298円（全国）

日清食品「カップヌードル 謎肉炒飯」関東甲信越で先行発売

話題の「カップヌードル炒飯」が冷凍食品に!? カップヌードル炒飯（チャーハン）とは、カップヌードルを大胆にもチャーハンにアレンジするレシピの総称で、けっこう前からネット上で話題になっていたのですが、本格的に注目され始めたのは2020年以降。それに目を付けたカップヌードルの公式アカウント（Twitter）が実際に調理した写真をアップして、なおさら大きな反響を呼びました。

出典：日清食品「冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯」（3月1日先行販売）

上記の新商品「冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯」は、安藤徳隆社長率いる日清食品株式会社ではなく、吉田広之社長率いる日清食品冷凍株式会社からの新作なので、常温保存可能なカップ麺ではないのですが、その元ネタは話題になったカップ麺のアレンジレシピ。さらにカップヌードルの人気具材・謎肉の表面をカリッと焼いた “焼謎肉” をアピールするなど、なかなか興味深い冷凍食品です。

残念ながら定番のエビ（プーバラン）は入っていないようですが、焼き目を付けた味付豚ミンチ（焼謎肉）にスクランブルエッグとネギを具材とし、味付けはカップヌードルならではのペッパーを効かせた洋風しょうゆ味で、ごはんは国産米を使用とのこと。今週は関東甲信越地区で先行販売＝裏を返せば “限定発売ではない” やめ、徐々に販路を拡大していく予定なのでしょう。

日清食品「あっさりおだしがおいしいどん兵衛」新発売

シニアや女性の方に嬉しい “ちょっと少なめ” あっさりおだしが美味しい新作どん兵衛が仲間入り!! 1976年（昭和51年）の発売以降、幅広い層のユーザーに愛されている「どん兵衛」から “ちょっと少なめ” でバラエティ豊かな具材が嬉しい「あっさりおだしがおいしい」新シリーズ発足ということで、おそらく2019年3月18日に発売された「おだしがおいしいカップヌードル」の続編とみて間違いないでしょう。

出典：日清食品「日清のあっさりおだしがおいしいどん兵衛」3品（3月2日発売）

今回の新商品「あっさりおだしがおいしいどん兵衛」シリーズ3品は、通常の「どん兵衛」よりもアッサリとした味わいをテーマに、5種の具材が入った「きざみ揚げうどん」と「揚げ玉そば」は既存の「きつねうどん」「天ぷらそば」と比較して約7割、4種の具材が入った「肉だしうどん」は既存の「肉うどん」と比較して約8割の内容量となっているらしく、ダイエット中の方や夜食にも嬉しいコンセプト。

それぞれ手頃な価格（税別125円）でありながら種類豊富な具材をアピールし、レギュラーサイズの「どん兵衛」よりもパッケージの色調を抑えて謙虚に振る舞うなど、きちんとカニバリにも配慮したデザイン。量的にミニサイズの「カップヌードル」よりも多いので、ちょっと食べ応えのある汁物代わりとしても重宝しそうですし、カップヌードルの流れを汲んでいるのであれば、おそらく通年商品になると思います。

日清食品「日清焼そばU.F.O.ペロリ」リニューアル新発売

新開発の「タピオカ粉入り麺」で “もっちり食感” に進化!? 日清焼そばU.F.O.ペロリとは、2019年7月22日に発売された女性に嬉しいカップ焼そばシリーズの第1弾で、おそらくライバルはエースコックの「焼そばモッチッチ」とみて間違いありません。その「焼そばモッチッチ」は “真空仕立て麺” を最大の武器としているのに対し、日清食品は流行りの “タピオカ” を麺に練り込んできました。

出典：日清食品「2020年3月発売商品のご案内」

今回の「かつお節香るだしソース」「柚子香る鶏しおだれ」は両方とも第1弾と同じフレーバーなので、純然たる新商品ではなくリニューアルになるのですが、タピオカといえば2019年のリバイバル以降、空前のタピオカブームを巻き起こしている素材。世間的に有名なのはミルクティーに入ってる例のアレですけど、実は同時にラーメン界でも “タピオカ麺” が話題になっています。

厳密にはタピオカの原料となっているイモの一種「キャッサバ」の粉末を練り込んだ麺で、モチモチとした食感が特徴。新開発のタピオカ粉入り麺も “もっちり” をアピールしているため、エースコックの「焼そばモッチッチ」だけでなく、東洋水産の「マルちゃん正麺」（同じ芋類の “こんにゃく” を練り込んだ生麺ゆでてうまいまま製法）も参考にして開発したのかもしれません。

日清食品「日清ウマーメシ 台湾まぜ飯」新発売

ブーム再燃中の「台湾まぜそば」を濃厚まぜ飯にアレンジ!! 日清ウマーメシとは、忙しさとストレスに溢れる現代社会で『たまには何も考えずに味が濃くてウマいものを食べたい!!』という人々の欲求に応えるブランドで、2019年3月11日に発足。既存の「カレーメシ」とは姉妹関係にあり、ハンパねぇ中毒性を誇る “意識低い系カップメシ” として現れました。

出典：日清食品「日清ウマーメシ 台湾まぜ飯」（3月2日発売）

今回の新商品「台湾まぜ飯」は、2019年3月発売「シビうま担々」と2019年8月発売「豚キムチチゲ」に続くウマーメシ第3弾の新作で、名古屋名物・台湾まぜそばの追い飯（麺を食べ終えた後のスープに白ご飯を追加して〆る食べ方）をイメージしているようなスタイル。おそらくライスは既存の国産パフライスで、スープは唐辛子の辛さと豚のコクを効かせた濃厚 “辛うま醤油” スープとのこと。

さらに4種の素材（カツオ、サバ、イワシ、アジ）をブレンドした香り豊かな魚粉を別添しているらしく、辛さレベルは5段階中「3」と辛口商品ではないようですが、第1弾・第2弾に続いて中毒性が高そうな雰囲気。カップラーメンではないものの、いうなればカップ麺を食べ終えた後の〆（しめ）がいきなり楽しめるようなコンセプトは一定の需要があるので、コンビニでも意欲的に取り扱われると思います。

明星食品「一平ちゃん夜店の焼そば キムマヨ味」新発売

「一平ちゃん夜店の焼そば」が送る “マヨ推しメニュー” 第3弾の新作は旨辛な味わいと絶妙な酸味がクセになるキムチ風味のキムマヨ味!! 一平ちゃんのマヨ推しメニューとは、2019年9月に発売（再販）された「ポテマヨ」及び2019年10月発売「てりマヨ」に続くシリーズで——と、そのような旨がニュースリリースに記載されているのですが、そもそも “マヨ推しメニュー” という単語が出てきたのは今回が初めて。

出典：明星食品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば キムマヨ味」（3月2日発売）

その第1弾とされる「明星 一平ちゃん夜店の焼そば ポテマヨ」が初めて発売されたのは、遡ること2016年9月5日。北海道産じゃがいも100％のフライドポテトを使用した塩焼そばで、ホックホクのジャガイモにマヨネーズと塩コショウをかけた味わいを再現していました。その売れ行きが好調だったのか、同じコンセプトのまま2018年8月6日及び2019年9月2日にも同じ商品名のまま再販しています。

その流れから開発された「明星 一平ちゃん夜店の焼そば てりマヨ」は、てりやきバーガーの味わいをイメージした変わり種で、今回の新商品「キムマヨ味」は「ポテマヨ」の流れを汲んだシリーズとして位置付けられました。キムチシーズニングを使用しているため、いい意味でスナック的かつジャンクな味わいが期待できそうな今回、パッケージに警告文ありの辛さレベル「3」にも注目ですね。

東洋水産「汁なし牛すきうどん / 汁なしカレーそば」新発売

「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」でおなじみのマルちゃん和風丼カップ麺シリーズから新展開!! 2016年11月の発売以降、毎年恒例となっている秋冬限定フレーバー「あつあつ牛すきうどん」を春と夏にも楽しめるように——と、開発されたのが今回の新商品。あつあつ牛すきうどんの湯切りタイプ「汁なし牛すきうどん」の発売に合わせ、カレー味の新作「汁なしカレーそば」もリリースされました。

出典：東洋水産「汁なし牛すきうどん」「同 汁なしカレーそば」新発売のお知らせ

「汁なし牛すきうどん」の特徴は、おおむね「あつあつ牛すきうどん」の流れを汲んでいて、たとえば同日発売「日清のあっさりおだしがおいしいどん兵衛 4種の具材が入った肉だしうどん」には大豆たん白を主原料とした大豆ビーフ（フェイクミート）が使われているのですが、こちらは “本物の牛肉を使っている” のもポイント。味付けは牛すき焼きをイメージした甘辛いテイストいうことで、間違いなさそうな雰囲気。

一方の「汁なしカレーそば」は、中華麺ではなく和蕎麦を使った新商品で、まだまだ汁なしカップ麺にしては珍しいスタイル。これまでの傾向から察するに、おそらく「黒い豚カレーうどん」系統のカレー味である可能性が高いです。両商品ともに “溶き卵を別の容器に入れてつけなが食べるアレンジを提唱している” ので、そのままだと濃いめの味付けに仕上がっているかもしれません。

エースコック「THE中華 揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺」新発売

生きてたの!? エースコックの「THE中華」から久々の新作登場!! THE中華（ザ・ちゅうか）とは、2018年4月23日に発売された「THE和」の姉妹ブランドとして発足したシリーズで、前回のシリーズ第1弾「ラー油を利かせた野菜タンメン」の発売日は約11ヶ月前の2019年4月1日。その第1弾が可も無く不可も無しだったので、しれっと自然消滅したのだと思っていました。

出典：エースコック「タテロング THE中華 揚げねぎの風味を利かせたワンタン麺」2020/3/2 新発売PDF

「THE中華」シリーズ第2弾は、オイスターソースの旨味やブラックペッパーのキレ、さらに芳ばしいネギ油と揚げネギの風味を効かせているらしく、ジャンルもワンタン麺とエースコックの十八番。さらにエースコックの十八番といえば、リンガーハットとのコラボ商品で定評のある国産野菜を具材として採用しているようで、内容はキャベツ、にんじん、ニラとのこと。

最近のエースコックは油揚げ麺のレベルが高くなってきたので、そこは過度な心配不要かと思いますし、揚げネギの風味が効いたスープも素直に美味しそうなのですが、問題はワンタン。昨年あたりからワンタン（特に皮の繋ぎ目部分）の戻りが極端に悪くなっていて、最近ちょいちょい改善されたかな‥‥と思う節はあるものの、まだ完全には安定していない現在、そこが大きな不安要素です。

エースコック「スーパーカップMAX大盛り 太麺辛だれ油そば」新発売

スーパーカップMAX大盛り「太麺濃い旨スパイシー焼そば」のリニューアルにあわせて新作「太麺辛だれ油そば」も市場に投下!!「スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば」とは、2019年3月11日に通年商品として発売されたソース味のカップ焼きそばで、終売商品になってしまった人気商品「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」の後釜を担う後継商品として開発されたフレーバーです。

出典：エースコック「スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば / 太麺辛だれ油そば」2020/3/2 リニューアル・新発売PDF

以前にSNSで縦読み（エースコックマックスガンバリマシタ）が話題になった “100種類のおいしい素材入りMAXふりかけ” はそのままに、既存の「太麺濃い旨スパイシー焼そば」はソースの濃度を高め、新商品の「太麺辛だれ油そば」には “100種類のおいしい素材入りMAX辛節ふりかけ” を別添し、スーパーカップの焼そば・油そば史上最太となる専用の「14番丸極太麺」を採用とのこと。

パッケージのイメージ写真やニュースリリースの解説を見る限り、どちらも具材には期待できそうにないことと、エースコックの油そば系統は高確率で “しょっぱい” ので、そこが懸念すべきポイント。しかしながら麺は焼そば専用、油そば専用と使いわけているようですし、とにかく濃いめの味付けで大盛り極太麺をガツガツと喰らう若者向けの商品なので、そのスタンスで挑みたいと思います。

ファミリーマート「マルちゃん正麺 濃厚担々麺」新発売

今度こそ大丈夫!? ファミリーマート専用の “高級なマルちゃん正麺” が約3年ぶりに復活!! マルちゃん正麺とは、東洋水産が特に力を入れているノンフライ麺ブランドで、袋麺もカップ麺も基本は販路を選ばないNB（ナショナルブランド）商品として販売されているのですが、今回の新商品「濃厚担々麺」はコンビニのファミリーマート限定のPB商品で、なおかつ値段は税込321円の高級品。

出典：ファミリーマート HOME > 商品情報 > 加工食品 > マルちゃん正麺 濃厚担々麺

実は時を遡ること2016年11月29日、当時まだNBラインナップのメーカー希望小売価格が税別205円だった頃、ファミリーマート及び当時のサークルK・サンクス限定商品として「マルちゃん 正麺カップ 至高の一杯 濃厚担担麺」という税別276円（税込298円）のフラッグシップモデルが発売されていたのですが、なるほど値段に見合った完成度の高さに当ブログでは10段階中 “7つ星” の超高評価を叩き出しています。

けれども同年12月13日に発売された至高の一杯シリーズ第2弾「濃厚醤油豚骨」は、味だけでいえば及第点以上ではあったものの、ややコストパフォーマンスの悪さが足を引っ張っていました。現在の定番正麺カップに在籍している「うま辛担々麺」の希望小売価格は税別225円、そしてファミリーマート専用の新作は税別298円と73円もの価格差が生じているので、それなりの差別化が問われるところ——

今週注目のカップ麺と展望

日清食品の新商品が目立っている2020年3月最初の週、新作カップ麺の閑散期に入る年末年始でもないのに “ご当店カップ麺”（有名店監修の再現カップ麺）が見当たらないという異例の事態になっているのですが、それだけにノーアナウンスのコンビニ限定商品が出る可能性大。とりあえず今週注目のカップ麺は、ファミリーマート×マルちゃん正麺「濃厚担々麺」とタピオカ粉を練り込んだ「日清焼そばU.F.O.ペロリ」も気になるところ。

また上記の本文中では詳しく触れなかった大盛U.F.O.の新作「濃い濃いだしソース焼そば」も安定して美味しそうですし、自然消滅を免れたエースコックの「THE中華」やマルちゃんの新展開「汁なし」2品も見逃せません。前回・前々回の取り零し分や紹介したいアレンジレシピもあるので、それも織り交ぜつつ今週も一緒にカップ麺を楽しんでいけたらなと思います。

メーカー未公開情報あり! カップ麺マル秘リスト

それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中にはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの気持ちで話のネタにでもご活用ください。