どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年7月3日(土)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」の実食レビューです。
今年の「北極」は様子が違う!? セブン限定「蒙古タンメン中本」の激辛カップラーメンが “数年ぶりのテコ入れ” で旨味を強化!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
蒙古タンメン中本 北極ラーメン 2021
蒙古タンメン中本(もうこタンメンなかもと)とは、東京都板橋区に本店を構える “辛うまラーメン日本一” の人気チェーンで、先代の故・中本正氏が1968年(昭和43年)9月12日に創業した「中国料理中本」が前身。味噌タンメンに麻婆豆腐(蒙古麻婆)をのせた人気No.1メニュー「蒙古タンメン」に、激辛の「北極ラーメン」ほか、月替わりの店舗限定メニューも根強いファンが多いことで知られます。
今回の新商品「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 北極ラーメン」は、蒙古タンメン中本の店主・白根誠(しらね まこと)氏とセブン&アイグループ及び日清食品株式会社の共同開発商品で、お店の「北極ラーメン」をカップ麺で再現。初代の発売以来、毎年7月の恒例となっているため、ご存知の方も多いのではないかと思いますが、2021年の「北極」は “従来の北極” と同じではありません。
蒙古タンメン中本のカップラーメンが初めて発売されたのは、現在を遡ること12年以上前、2008年(平成20年)11月16日の話。その当初から日清食品と共同開発したセブン&アイ限定のPB(プライベートブランド)商品で、容器の形状はタテ型レギュラーサイズ、1食あたりの内容量は82g・中細めん60g(370kcal)からのスタートでした。
まだ「蒙古タンメン中本」の店舗数が上板橋本店・池袋店・新宿店・目黒店・吉祥寺店・亀戸店・御徒町店の合計7店舗だった当時、それに合わせてカップ麺の販売エリアも関東・甲信越のセブンイレブン6,036店(2008年10月末日時点)に限定されていたのですが、すこしずつ販売エリアを拡大し、人気商品としての地位を確立したのが現「蒙古タンメン中本 辛旨味噌(五代目)」という流れ。
そんな「蒙古タンメン中本」シリーズから初めて「北極ラーメン」が発売されたのは、現在を遡ること7年前、2014年(平成26年)7月14日の話。当初は麺量60gのレギュラーサイズ(168円+税)でデビューを飾り、2015年(平成27年)7月13日に容器のサイズを維持したまま再販後、2016年(平成28年)7月11日発売品から製品スタイルを縦型ビッグ(198円+税)に刷新しているのですが——。
2017年7月10日、2018年7月10日、2019年7月8日、2020年7月3日発売品まで販売価格を維持しつつ、いっさい内容も変えずに再販を繰り返していた北極ラーメン。しかし、今回の2021年7月発売品は “値段を従来の198円(税込213円)から208円(税込224円)に改定” し、カロリーなどの栄養成分表示にも違いがあるため、まったくテコ入れなしの再販ではありません。
正式な商品名は「セブンイレブン 蒙古タンメン中本 北極ラーメン」のまま変わっていませんが、パッケージ側面上部に記載されていた “辛さの極地” を「辛旨の極地」に変更し、サブタイトルの “激辛味噌” も「激辛旨味噌」に更新しているため、今回の主なリニューアルポイントは「旨」であることが伝わってきます。
はたして従来の「北極ラーメン」よりも旨味が増しているのか、それに伴って辛味が弱くなっていないかどうか、その兼ね合いが注目すべきポイント。ちなみに直近の「蒙古タンメン中本」といえば、2021年5月1日にシリーズ初の「北極焼そば」をリリースして話題になったばかり。そちらもレビュー済みなので、詳細が気になる方は以下の関連ページも併せてご覧ください。
>> 辛さの極地【蒙古タンメン中本】監修「北極焼そば」ついに降臨!!
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「極辛オイル」が1袋。この構成は従来の「北極ラーメン」と変わっていませんが、小袋の色は赤から黒に変わり、従来よりも旨味について強調しつつ、フタの上に “辛みによる刺激が大変強いので、充分に注意してお召し上がりください” という注意事項を記載することは忘れていません。
調理直後の見た目は従来の「北極ラーメン」と同様に、大量の粉末スープが出迎えてくれるのですが、ふと気になったのが “大豆たん白加工品” の存在。これまで四角いカットチャーシュー(本物の味付豚肉)を採用していたところ、それがフェイクミートに変わっています。ただ、前述の「北極焼そば」も味付豚肉から大豆たん白加工品に変わっていたので、良し悪しは扨措き想定内の変化。
ちなみにコンビニのセブンイレブンでは7月3日(土)より順次発売で、なかには大量に発注していた店舗もありましたが、すでに各地で売り切れとの声も多く、2021年7月10日現在はイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)にも売ってない状態。
そのため「どこに売ってるの?」という質問をいただくこともあるのですが、おそらく今年も追加生産されるはずなので、再入荷する可能性は高いです。※行動の早い店舗では追加発注をかけているようですが、販売状況については最寄りの販売店にお問い合わせください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 北極ラーメン 製造者:日清食品株式会社 製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:117g(めん85g) 商品コード:4902105267660(JAN) |
発売日:2021年07月03日(土) 実食日:2021年07月10日(土) 発売地域:全国 取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7) 商品購入価格:224円(税込) 希望小売価格:208円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(極辛オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料)、スープ(豚脂、粉末みそ、糖類、香辛料、ごま、でん粉、小麦粉、植物油脂、ポーク調味料、食塩、キャベツ調味油、酵母エキス、クリーミングパウダー、香味油)、かやく(大豆たん白加工品、フライドガーリック、もやし、赤唐辛子、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、香料、増粘多糖類、炭酸Ca、カロチノイド色素、かんすい、グリセリン、トレハロース、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。それについては昨年までの商品と変わっていませんが、微妙に原材料名の構成が違うのと “調理前の麺量が80gから85gに増えている” のも大きな違い。麺の増量については、2019年10月にリニューアルしたセブンプレミアムの定番商品「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」と同じ変化になります。
あとは熱湯を注いで5分間、別添の「極辛オイル」は後入れなので、待っている間に小袋をフタの上で温めた後、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。味付豚肉は大豆たん白加工品に変わったと前述しましたが、調理直後の攻撃力は変わっておらず、しかしながら香りの厚みが増しているような気も——。
ちなみにカロリーは前回発売品(517kcal)と比較して546kcalに増えているのですが、油で揚げた麺の増量が大きな要因という認識で問題なく、しかしながら “スープのカロリーは減っている” というのが気になるところ。というわけで、引き続き従来品との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(117g)あたり |
カロリー:546kcal たん白質:12.2g 脂 質:26.0g 炭水化物:68.0g (糖 質:63.8g) (食物繊維:4.2g) 食塩相当量:7.3g (めん・かやく:3.4g) (スープ:3.9g) ビタミンB1:1.01mg ビタミンB2:0.41mg カルシウム:169mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:546kcal(めん・かやく:441kcal)(スープ:105kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
北極ラーメン専用に開発?
まず従来品との大きな違いは “麺の増量” と前述しましたが、念のため定番の「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」に使われている油揚げ麺とも比較してみたところ、新たに「香味調味料」を配合しているのも明確な差。加えて「しょうゆ」と「たん白加水分解物」の使用量が異なるなど、北極専用にチューンナップしているようなイメージ。
原材料名に表示されている「香辛料」は “にんにく” なので、ガーリック練り込み麺というのは従来の「辛旨味噌」や「チーズの一撃」とも共通の項目になりますが、蒙古タンメン中本シリーズにおいて麺に香味調味料が練り込まれた前例はありません。とはいえスープが辛いのでw 香味調味料の恩恵がダイレクトに伝わってくるわけではないけれど、辛いスープにも負けない存在感が魅力。
また原材料名は微妙に違っても、体感的に目立っているのは “麺の増量” なので、極端に品質が変わっているわけではありません。日清食品らしい縮れのなさに、コシの強さと歯切れの良さの両立を叶え、それでいてスープとの親和性も高く、従来よりも食べ応えがありました。※ただし、ちょっと戻りにくい部分があったので、ひとまず熱湯5分は守ってください。
スープ
明らかに土台はマイルドになった
土台は従来の粉末スープと比較して、たっぷりと入っている擂り胡麻(すりごま)のコクとパンチはそのままに、以前よりも糖類の甘さが強く、新たに “クリーミングパウダーを使用している” というのが大きな違い。また “とろみが増している” のもリニューアルポイントで、別添の「極辛オイル」を入れる前のスープは騒ぐほど辛くありません。
辛い食べ物が得意な方にとってはピリ辛〜それ以下で、一般的に見てもピリ辛〜中辛程度。それよりも味噌のコク、糖類の甘さ、擂り胡麻のパンチ、ガーリックのアクセントなどが目立つため、あまり「北極」らしくはないけれど、この時点でスープを飲み干したくなる中毒性の高さを実現。
そこに別添の「極辛オイル」を加えると、見るからに辛そうな色からも伝わってくるように、体感的な辛さレベルも格段にアップするのですが、従来の北極スープよりも食べやすいと感じた2021年7月——。いや、もちろん辛い食べ物が苦手な方には間違ってもオススメできない辛味の強さではあるものの、なるほど「激辛旨味噌」という表現にも納得できる、以前よりもコクと深みのある辛旨さ。
そのため “前よりも辛くない” と感じる激辛マニアの方は多いかと思いますし、あいかわらずカップラーメンらしい味ではあるものの、パッケージに表示された「辛旨の境地」は伊達じゃありません。ただ辛いだけではない、旨味のブラッシュアップは改良だと感じました。
具材
大豆たん白加工品もネガティブではない
本物の味付豚肉がフェイクミートに変わっていますが、なんのなんの、侮るなかれ。肉の旨味は望めませんが、食感については四角いチップ状のチャーシューと大差なく、そこまでネガティブな置換ではありません。
それ以外の具材については従来と共通で、ネギは飾り程度の存在ですが、もやしのシャキシャキとしたアクセントに、粗挽き唐辛子の芳ばしさ、そしてなによりガツン! と主張してくるフライドガーリックが好印象。スープや麺にもニンニクを使っていますが、もっともダイレクトなのはフライドガーリックで、これも中毒性を高めることに寄与しています。なんか、ちょっと卑怯ですよねw
総評
あくまでもマイナーチェンジに近いリニューアルですが、これまでの「北極ラーメン」と比較して “麺の量が増えた” ことや “スープの土台がマイルドになった” ことについては分かりやすく、具材の “豚肉が大豆たん白加工品に変わった” ことも大きな変化。最後については改悪に思えるものの、実際あまり気にならなかったので、結果的に悪くなかったと感じました。
ちなみに7月10日は納豆の日なので‥‥というわけではないのですが、以前にも紹介した “納豆を入れる” アレンジはもちろん、温泉たまご+カマンベール入り6Pチーズ(2個)をトッピングする悪魔の組み合わせもオススメ。ちょっとマイルドになりましたが、ファンの期待を裏切るような変更ではなかったので、今年の夏も楽しんじゃってください【author・taka :a(大石敬之)】