本場の名店【長浜屋台やまちゃん】監修 “ファミマ限定” カップ麺「博多豚骨ラーメン」2021年は豚骨の旨味UP!!

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日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年2月2日(火)新発売のカップ麺、ファミリーマート「長浜屋台やまちゃん 博多豚骨ラーメン」の実食レビューです。

有名ミュージシャン御用達「長浜屋台やまちゃん」監修のカップラーメンが “豚骨の旨味を強化” して再登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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長浜屋台やまちゃん カップ麺 2021

長浜屋台(ながはまやたい)やまちゃんとは、1986年(昭和61年)7月にオープンした屋台を前身とするラーメン居酒屋で、創業者の “やまちゃん” こと山口浩城氏が代表取締役を務める有限会社ロブが運営母体。昔からミュージシャンや音楽業界の著名人が打ち上げに利用していることで知られ、看板商品の「ラーメン」だけでなく、福岡名物の明太子や玄界灘の魚介類に、地鶏、黒毛和牛など、多彩なメニューも人気の秘訣。

2021年も “やまちゃん” の笑顔は健在

残念ながら2014年(平成26年)1月に屋台での営業を終了した「やまちゃん」ですが、屋台時代の情熱と味が衰えることはなく、天然ブリやサザエなど、屋台時代にはルール上NGだった生モノが提供できるようになり、これまで以上にラインナップの幅を広げ、2021年2月現在は「福岡 天神店」「福岡 中洲店」「東京 銀座店」の3店舗を展開しています。

今回の新商品「長浜屋台やまちゃん 博多豚骨ラーメン」は、東京都新宿区と大阪府大阪市淀川区に本社を置く日清食品株式会社と長浜屋台やまちゃん(有限会社ロブ)の共同開発商品で、1986年7月創業の屋台を発祥とする伝統の味を “やまちゃん” 監修のもと、コンビニの中でもファミリーマートでしか買えない数量限定のカップラーメンで再現。

日清食品と長浜屋台やまちゃんのタイアップは、筆者の知る限り2014年2月18日(火)発売の「博多長浜屋台やまちゃん とんこつラーメン」から続いており、以降は年に1回のペースで(2019年のみ2月と12月に)発売されている人気商品。いずれも旧サークルK・サンクス店を含むファミリーマートでしか買えない数量限定品で、なおかつノンフライ麺を使用した大判どんぶり型の製品スタイルが共通のポイント。

撮影協力:ファミリーマート

九州を代表する豚骨どころ「久留米」「博多」「長浜」のラーメンは、それぞれ異なるルーツを持ち、とんこつ発祥の地とされる久留米のラーメンは明治通りにあった屋台・南京千両(なんきんせんりょう)が発祥というのは有名な話。また博多ラーメンの礎は博多川沿いの屋台・三馬路(さんまろ)が築き、長浜ラーメンは魚市場の前にできた屋台・元祖長浜屋が源流とされ、もちろんラーメンの特徴にも違いがあります。

そのため筆者は「長浜屋台やまちゃん 博多豚骨ラーメン」というカップ麺の商品名に若干の違和感を覚えるのですが、長浜屋台やまちゃんの場合、お店のラーメンは『茹で加減が指定できる丸断面の極細ストレート麺を使用』『スープは臭みのない豚骨白湯』『卓上には煎り胡麻や紅生姜を完備』『替え玉可』などを特徴としているため、カテゴリーとしては “長浜ラーメン” の王道を地で行くスタイル。

2019年は2月26日と12月3日に「長浜屋台やまちゃん」のカップ麺を発売していたので、2020年はリリースされませんでしたが、今回の2021年2月発売品も歴代やまちゃん監修カップ麺の例に漏れず、マイルドで洗練された味わいの長浜とんこつラーメンがテーマ。さらに “豚骨の旨味アップ!” とパッケージにもあるように、従来のスープと比較して豚骨感をアップさせている* のも見どころ。

*2019年12月3日発売品比

従来の商品は、一般的にネガティブとされる豚骨の癖を抑えつつ、しかしながら硬派に骨の旨味を打ち出したスープを筆頭に、トッピングはチャーシュー・紅生姜・ごま・キクラゲ・海苔・青葱と多彩なラインナップ。しかしながら日清食品がパッケージに表示している麺の湯戻し時間に疑問を感じていたので、そこも意識しながらレビューします。

関連ページ:2019年版「長浜屋台やまちゃん 豚骨らーめん」実食レビュー

開封

別添の小袋は5種類と豪華な内容

今回のカップ麺に別添されている小袋は、2019年12月発売の前回と同じく「液体スープ」「粉末スープ」「かやく」「焼きのり」「紅生姜」の豪華5袋構成で、それぞれ小袋のデザインも変わっておらず、油で揚げていないノンフライ麺を使っているのも前回と同じ仕様なのですが、その麺が大きなリニューアルポイント。

熱湯3分から熱湯2分にリニューアル

前回・前々回の商品にもノンフライ麺を搭載していましたが、湯戻し時間は熱湯3分が標準となっていたのに対し、2021年2月発売品には「熱湯2分」の極細ノンフライ麺を起用しています。これについては以前、ノンフライ麺の質を維持しつつ、表記を1分45秒〜2分に改めるべきとブログでも指摘していた項目なので、クオリティのレベルが変わっていなければ、かなり嬉しい改良点。

ファミリーマート通常価格は258円(税込278円)だったので、これについては前回から変わっておらず、お値段据え置きで値上げなし。カップラーメンとしては高い部類に入りますが、ノンフライ麺+5種類の小袋を別添しているハイエンド商品なので、頭ごなしにコストパフォーマンスが悪いとは言い切れません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:長浜屋台やまちゃん 博多豚骨ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:108g(めん65g)
商品コード:4902105264942(JAN)
発売日:2021年02月02日(火)
実食日:2021年02月05日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:278円(税込)
ファミリーマート通常価格:258円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:5袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・焼きのり・紅生姜)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、卵粉、植物性たん白、チキンエキス、大豆食物繊維)、スープ(ポークエキス、しょうゆ、豚脂、チキンエキス、ポーク調味料、香辛料、糖類、香味油、ごま、小麦粉、チキン調味料、食塩、酵母エキス、オニオンパウダー)、かやく(チャーシュー、紅しょうが、きくらげ、ごま、のり、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、キサンタンガム)、加工でん粉、かんすい、pH調整剤、酒精、炭酸Ca、香料、カラメル色素、焼成Ca、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、乳化剤、酸味料、野菜色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

フタ裏には実店舗の概要とラーメンの特徴を表示

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身はチャーシュー、ごま、キクラゲ、青葱と前回から変わっておらず、ちょっと大きめのチャーシューが好印象。あとは熱湯を注いで2分間、液体スープの小袋は中身が凝固しているため、待っている間にフタの上で温めておくのが重要なポイント。

生タイプの紅生姜と海苔が嬉しい調理直後

時間になったらフタをすべて剥がし、後入れの小袋を加えるのですが、その前に “麺をほぐす” のも作り方のコツ。あとは粉末スープと液体スープを馴染ませた後、お好みで別添の焼き海苔と紅生姜をトッピングして出来上がり。調理後の見た目は前回と大差ないけれど、賑やかなトッピングの種類が嬉しく、麺の湯戻し時間が短縮されたのは大きな変化。

ちなみにシレッと調理方法にも記載されているのですが、添付調味料の小袋は “粉末スープを完全に溶かしてから液体スープを入れる” とスムーズなので、調理の際は参考になさってください。それでは、引き続き麺の変化と豚骨の旨味に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(108g)あたり
カロリー:383kcal
たん白質:14.1g
脂  質:11.6g
炭水化物:55.6g
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.22mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:468mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:383kcal(めん・かやく:293kcal)(スープ:90kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

湯戻し時間を見直すことで本格さアップ

5.0

2019年12月発売品のノンフライ麺と比較して、若干ながら細くなったような気がしないでもないのですが、原材料名の「小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、卵粉、植物性たん白、チキンエキス、大豆食物繊維」は変わっておらず、単純に受けた印象としては “勝手にフタを早めにあけて食べてみたときの感想” と大差ありません。

熱湯2分で食べ頃です

もしかするとマイナーチェンジしている可能性もありますが、小麦の風味が豊かに香る加水率の低い低加水麺で、形状は丸断面の極細ストレート。先ほど例に挙げた「久留米ラーメン」の麺は九州とんこつラーメンの中でも太めに切り出され、伝統的な「博多ラーメン」の麺は平打ちなのに対し、カップラーメンのモデルにもなっている「長浜ラーメン」の麺は加水率の低い極細ストレート麺が基本。

そのため今回のノンフライ麺も同じ系統にあり、この手は明星食品の右に出る者がいない分野になりますが、湯戻し時間を見直したことが功を奏し、従来よりもプツッとした歯切れの良さが楽しめました。調理前の麺量も前回の65gから変わっていないため、コスト調整によるトレードオフを感じることもなく、基礎クオリティの高さも踏襲していたことから、ベストなテコ入れだったと思います。

スープ

味の方向性はそのままに重心を下げてきた2021年

5.0

試しに粉末スープだけの状態で味を確認してみたところ、グルタミン酸ナトリウム系の雑味が目立ち、豚骨の骨っぽさを感じることもなく、これだけで味が成立するものではありません。ただ、前回と同じように擂り胡麻(すりごま)を仕込んでいるのは嬉しいポイント。

けっこう濃いめの味

次にフタの上で温めておいた液体スープを加えたところ、長浜屋台やまちゃん監修シリーズの例に漏れず、一般的にネガティブとされる豚骨臭は抑えられていましたが、粉末スープでは出せないコクを豚脂が表現。スープの食塩相当量(4.4g)が示しているように、やや塩分濃度も高めに設定されているのですが、すこしツンとくる香りが臨場感を醸し、後口に残る若干のザラつきが骨っぽさを感じさせてくれるのも見どころ。

鶏に由来する成分も含んでいるため、純度100%の豚骨スープではないのですが、ふと鼻を抜ける豚骨の香りが心地よく、なるほど従来よりもポークエキスの重心を下げているような印象を受けました。ある意味 “特別な個性がないのが個性” ともいえる優等生なスープになりますが、ゆっくり舌の上で転がした後、鼻で深呼吸すると味の向こう側が見えるので、実食の際は試してみてください。

具材

定番かつ豊富なトッピングが魅力

5.0

チャーシューは「日清ラ王」に入っているような厚切焼豚ではないけれど、それを薄めに切り出したような質感で、脂身のジューシーな甘みが心地よく、多彩なトッピングのメインを飾るのに相応しい具材。かやくの中に入っていた煎り胡麻(いりごま)も粉末スープの擂り胡麻とは違う、ぷちっとした食感と芳ばしい風味がスープに映え、スープの魅力を引き立てます。

紅生姜は存在感が強いので “途中から入れる”

対して青葱はランクの低い汎用の乾燥ネギで、キクラゲも細切りを通り越して端材のようなサイズにカットされていましたが、しっかりとした酸味で自己主張を放つ紅生姜の存在感は凄まじく、乾燥の紅生姜では打ち出せない本物さながらの臨場感を実現。

海苔はスープに沈めておくのがオススメ

海苔のサイズは小さめですが、焼き海苔ならではの芳ばしい風味が気分転換に嬉しく、それが麺の粉っぽい小麦の風味とベストマッチ。海苔の食べ方に迷ったときは、しっかりとスープに浸し、麺と一緒に食べるのがオススメです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

あいかわらず豚骨臭を抑えたクセのないスープを筆頭に、トッピングも長浜ラーメンの王道を地で行くラインナップですが、麺の湯戻し時間を “熱湯2分” に改良していたのが2021年2月発売品の勝因。もうちょっと豚脂の芳ばしい風味や雑味のない骨の旨味を感じたいところではあるものの、これで税込278円なら高い買い物ではありません。

たとえばチャーシューの質を落としたり、トッピングのラインナップを減らしたり、そういったコスト調整で値上げを回避しているわけではなかったので、再販を楽しみにしていたファンの期待を裏切ることもないでしょう。ちなみに辛子高菜をトッピングするとスープの雑味が誤魔化せるので、よかったら試してみてください(author・taka :a)

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