【限定】「モモフクヌードル」を徹底解説! 概念を覆す歴史的カップヌードルを食べてみた

スポンサーリンク
日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年10月3日(水)に開店した話題沸騰中のオーダーメイド型カップヌードル専門店、日清食品×阪急うめだ本店「MOMOFUKU NOODLE(モモフクヌードル)」の実食レビューです。

えらべる おいしさ2,145通り!初代店長は俳優の要潤!? 朝ドラ「まんぷく」(NHKの連続テレビ小説 第99作目)が始まり、日清食品60周年を記念した復刻版の袋麺やチキンラーメンの変わり種など、数々の企画商品が開発・発売されている2018年ですが、そんな中で異彩を放ち “未来のカップヌードル” として注目を集めている “野菜がメインの進化型カップヌードル” 「MOMOFUKU NOODLE(モモフクヌードル)」が現れました。

モモフクヌードルって何?どんなカップラーメン?どうやって作るの?プロのカップ麺ブロガーである私taka :aが既存の “おすすめセレクト3種類” と “オーダーメイド販売品1種類” を実際に食べてみた感想に基づいて評価し、総合力を判定します。味の詳細なレビューはもちろん、1食あたりの値段や原材料、賞味期限、混雑状況(待ち時間)など、確かな情報を踏まえながら誰よりも詳しくリポートして丁寧に解説しているので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

未来のカップヌードル モモフクヌードル

数年前にニューヨークで空前のラーメンブームを巻き起こした火付け役とも言われ、シェフ兼実業家のデイビッド・チャン(David Chang)が創業した「Momofuku Noodle Bar」という、日清食品の創業者・安藤百福(あんどう ももふく)氏をオマージュして命名されたレストラン・チェーン(正式な意味は「桃福(ラッキーピーチ)」で日清食品や安藤百福との直接的な関係はない)がNYを拠点に数店舗あるのですが、それとは別物。

「MOMOFUKU NOODLE(モモフクヌードル)」とは、2018年10月3日(水)大阪・阪急うめだ本店の地下1階食品売場(惣菜売場)にオープンした、「野菜たっぷり」がコンセプトのプレミアム版オーダーメイド型カップヌードル専門店で、初の百貨店直営店舗です。



モモフクヌードルは “カップヌードルの進化版” としてデビューしたのですが、お値段なんと歴代カップヌードルの中でもハイエンドブランドの「リッチ」を大幅に上回る1食あたり一律税別500円(税込540円)という驚きの高級カップ麺。しかし、そのこだわりは単なるイベント価格ではありません。麺・スープ・具材すべて化学調味料いっさい不使用で、麺は全粒粉と食物繊維を練り込んだノンフライヌードルを採用。(全フレーバー共通)

それぞれ特殊なペースト(ソース)が別添されている野菜あらごし食感の濃厚スムージースープ(3種類から1つ選択)と野菜でできた「ヤサイコロ」というダイス状の具材(ほうれん草、えだまめ、アボカド、かぼちゃ、とうもろこし、にんじん、じゃがいも、赤ピーマン、トマト、ビーツの10種類から4つまで選択可能)を組み合わせ、 “自分だけのヘルシーなカップヌードル” を作ることができる特別なファクトリーです。

「オーダーメイド販売」の選べる組み合わせのパターンは、なんと2,145通り。開店当時は整理券が配布される行列必至の混雑状況でしたが、日曜日でも朝イチであれば整理券なしで所要時間17分。(情報提供:2018年10月21日 10時20分)

ただし、事前に用意されている「おすすめセレクト」と自分でスムージースープやヤサイコロの組み合わせが選べる「オーダーメイド販売」では列の長さが違うらしく、オーダーメイド販売のコーナーよりも “おすすめセレクトのほうが並んでいた” そうなので、ちょっと意外でした。でも、お土産で買うなら最初から用意してあるほうが楽ですし、おすすめセレクトにはオーダーメイド販売にはない「ギフトBOX 3色セット」(税込1,620円+箱代216円)があるので、それも列の長さを決定付けているのかもしれません。

「オーダーメイド販売」も「おすすめセレクト」もベースは同じで、ノンフライ麺だけが入っているプレーンのモモフクヌードル。オーダーメイドでは品質保護のために密閉してある容器を店頭で開封してもらい、3種類の中からスープを1つ選んで、それに合わせたいヤサイコロを4種類決めます。

ヤサイコロは必ずしも4種類すべて違うものを選ぶ必要はなく、とうもろこし×とうもろこし×かぼちゃ×にんじん、トマト×トマト×アボカド×アボカドなど、2種類の選択枠を使って1種類のヤサイコロ×2みたいなパターンも可能。

その後、特殊な機械で再びフタをしたら、片手で簡単に持ち運べるスターバックス級のオシャレな取っ手を付けて手渡されます。正直かさばるので、ぶっちゃけ荷物になるといえば荷物になるのですがw これなら女性の方でも抵抗ないデザインだと思いますし、なかなかファッショナブルですよね。



私は大阪から遠方の地域に住んでいるので、今回の記事作成にあたり親交のあるブロガー2名と一般の方(じゃないかもしれないけど‥w)1名の協力を得て入手が叶いました。(※入手方法は現地調達のみで通販及び転売などは不可能)

レビューするのは、最初から組み合わせが決まっている「おすすめセレクト」の3種類「Green set」「Red set」「Yellow set」と、大阪在住の主婦兼ブロガーがセレクトした「オーダーメイド販売」のオリジナルモモフクヌードルあわせて計4品。オーダーメイド販売品には容器の裏面、おすすめセレクトは容器側面に賞味期限シールが添付されているのですが、店頭では賞味期限が “製造から2ヶ月程度” の商品が販売されています。

ちなみに「オーダーメイド販売」の賞味期限は購入から “約1ヶ月” と短く、通常のカップ麺は製造から6ヶ月前後が賞味期限の目安とされているので、あまり保存食に向きませんが、可能な限り人工添加物を削減してナチュラルな製品コンセプトを最重要視しているため、これについては致し方ありません。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

オーダーメイド販売品は、スムージースープ(粉末スープ)と具材のヤサイコロが容器の中に入っている状態で手渡されるのですが、おすすめセレクトは容器の中にノンフライ麺しか入っていないので、最初の写真で右下に写っている箱が容器の上に被せられています。

箱の中に各「スムージースープ」と「ヤサイコロ」が別添された小袋が入っているので、家に帰ったら自分でスープと具材をカップの中に入れ、それから熱湯を注ぎましょう。もちろん容器の側面にも原材料に含まれているアレルギー物質(特定原材料等)が記載されているのですが、スープや具材など別添の小袋一つひとつにもアレルゲン表記がありました。とても細かいことですけど、こだわりを感じました。



それぞれカップの容器とスリーブは紙製で、無印良品にありそうな手触り。その上からプラ製(PS)のフタが被せてあるのですが、外フタとカップの間に後がけソース(ペースト)とカップ麺の調理方法、麺・スープ・具材のポイントやオーダーメイドの手順などが記載された蛇腹式の小さな説明書が同封されています。

中には光沢のあるノンフライ麺がセットされていて、はっきりと小麦全粒粉(胚乳だけでなく表皮と胚芽も丸ごと粉にしたもの)が視認できました。ノンフライ麺のカップヌードルといえば「カップヌードル ライト」や「カップヌードル ナイス」が定番品としてありますが、どちらにも属さない特別な仕様ですね。

販売者は「日清食品株式会社」となっているのですが、もちろん加工所は「株式会社阪急百貨店 阪急梅田本店 MOMOFUKU NOODLE」(大阪市北区角田町8-7)です。

実食開始

「おすすめセレクト」はスープと具材が別添なので、まずは箱の中に入っていた「スムージースープ」と「ヤサイコロ」を麺の上に開けましょう。それから “ゆっくりと” 熱湯を内側の線まで注ぎ、外フタをして3分待ちます。それぞれの後がけソースは調味油とかではないので、風味を守るためにフタの上では “温めないほうがいい” かもしれません。

通常の容器と材質が異なるので、熱湯を注いでから待っている間、それこそカフェのスリーブ付き紙容器やデリバリー用のボックスと同じような香りが香りが漂ってくるのですが‥えっと、その感じ伝わってますかねw



写真は「Green set」なのですが、ご覧の通り粉末スープの量が多いです。かなり。先ほどの麺だけ写した画像と比較していただけると分かりやすいのですが、もはや内側の線と同じに位置に粉末スープがあって、ヤサイコロ大丈夫なのか状態なんですよねw まぁなんとかなるでしょう。それにしても、香りがヤバいです。超おいしそう。まだバジルペーストを入れる前なんですけど、バジル。めっちゃバジル。

お湯を入れてから3分後、別添の後がけソース(グリーンなら “バジルペースト” 、レッドなら “バルサミコ酢ソース” 、イエローなら “トムヤムペースト” )を食べる直前に入れて、よく混ぜたら完成。それでは、実際に食べてみましょう。「おすすめセレクト」の「Green set」「Red set」「Yellow set」、そして頂いた「オーダーメイド販売品」までイッキに参りますので、よろしくお願いします(ぺこり)

Green set

「Green set」のテーマは「ほうれん草とブロッコリーのグリーンスムージーヌードル」で、「バジルペースト」を別添。具材は「ほうれん草(濃い緑)」「えだまめ(薄い緑)」「かぼちゃ(橙)」「にんじん(オレンジ)」のヤサイコロなんですけど、ちょっと熱湯の量が多かったかもしれない‥w(すいません)一応、パッケージに記載されている “お湯の目安量” は300mlだったので、容器のサイズも必要湯量も通常のカップヌードルと同じです。

ヤサイコロは「チリトマトヌードル」のトマトキューブよろしく混ぜたら溶けてしまうかと思ったのですが、意外としっかりしています。「ほうれん草」だけは柔らかく、しっかり混ぜると原型を崩してしまいますが、ほうれん草とブロッコリーのグリーンスムージーなので、むしろ一体化させるくらいの気持ちで問題ないかもしれません。



「えだまめ」は少しネットリとした舌触りだったので、ちょっと不自然に思えた反面、そういえば枝豆の食感に近いといえば近いかもしれない。風味は優しく、カルビーの「さやえんどう」よりも軽めでナチュラルです。「かぼちゃ」も舌触りがネットリしていたのですが、特有の甘味が得られ、同じく「にんじん」もネットリ系だったんですけどw この中では人参が一番甘かったかな。正直、驚くほどフレッシュな具材ではないです。ただ、健康的なイメージはバッチリ。

麺はレタス2個分に相当する食物繊維入りの層を全粒粉入りの層でサンドした3層仕込みのノンフライヌードルで、スムージースープとよく絡む平打ちのウェーブタイプ。それぞれフレーバーによって内容量は微妙に異なっているのですが、モモフクヌードルの麺量は一律40g(※通常の「カップヌードル」は麺量65g、「シーフード」「カレー」「チリトマト」などは麺量60g)となっており、けっして多いとは言えません。

正直、麺は2分ちょっとでもイケそうなんですけど、ヤサイコロが最低3分は必須なんですよね。大量の粉末スープを相手にしても難なく戻ったのは好印象だったんですけど、中盤以降はコシを失うヌードルタイプのノンフライ麺で、全粒粉が特別に目立っているわけでもなく、かなり主張は弱いです。でも、それで正解。モモフクヌードルの真価は、何と言っても「スムージースープ」にあると感じました。

バジルペーストを加える前からバジルの香りが強く、ジェノヴェーゼ系がダメならゼッタイに近付いてはいけない雰囲気だったんですけど、実際そこまで強烈ではありません。思っていたよりも実際は大人しいんだなぁ‥などと思ったのも束の間、まるで野菜を丸ごと潰したような繊維感たっぷりの舌触りから「スムージー」という表現がピッタリで、ちょっと感動。

化学調味料不使用なので、カップ麺ならではのジャンクな魅力は皆無に等しく、そのかわりホットスムージー系のスープが好きなら “確実に” ハマります。麺を食べている時にも野菜のシャリシャリとした歯触りを感じ、箸を見ると粉末野菜が付着しているレベル。とろみは強くありませんが、素材そのまま系のナチュラルなポタージュが好きな方にとっても間違いありません。

そんな野菜の存在感も然る事乍らクリーミーなテイストが強く、それは乳等を主要原料とする食品によるものなんですけど、加工油脂特有の鼻に付くニオイや脱脂粉乳のような不自然さは感じられず、自然にポタージュ系の優しいコクを与え、バジルソースの香りと塩気が後味をキュッ‥と引き締めている、なるほど完全にカップ麺の概念を覆しにかかってきましたね。

原材料名:めん(小麦粉、植物性たん白、植物油脂、食塩、でん粉、小麦全粒粉、チキンエキス、しょうゆ、ポークエキス、香辛料、大豆食物繊維)、スープ(乳等を主要原料とする食品、豚脂、香辛料、でん粉、オニオンパウダー、チキンパウダー、バジルソース、食塩、糖類、小麦粉、ブロッコリーパウダー、酵母エキス、ほうれん草粉末)、かやく(かぼちゃ加工品、えだまめ加工品、にんじん加工品、ほうれん草加工品)/ 加工でん粉、酒精、かんすい、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、炭酸Ca、香料、環状オリゴ糖、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カロチン色素、乳化剤、セルロース、パプリカ色素、酸味料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、チャ抽出物、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
アレルギー:小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉
栄養成分表示:1食(79g)当たり / 熱量353kcal、たんぱく質6.7g、脂質16.1g、炭水化物45.3g、食塩相当量3.8g(めん・かやく1.8g、スープ2.0g)、ビタミンB₁ 0.08mg、ビタミンB₂ 0.14mg、カルシウム102mg

Red set

「Red set」のテーマは「トマトと赤パプリカのイタリアンレッドスムージーヌードル」で、「バルサミコ酢ソース」を別添。具材は「トマト(赤)」「赤ピーマン(これも赤w)」「かぼちゃ(橙)」「アボカド(緑)」のヤサイコロで、麺は全粒粉と食物繊維が練り込まれた共通のノンフライヌードルです。

熱湯を注ぐ前の段階からトマト+チリっぽい香りが漂っていたのですが、「チリトマトヌードル」のようにジャンクな香りではなく、イタリアンやテクス・メクス系の雰囲気を漂わせつつも洗練された面持ち。ただ、粉末スープの量が多すぎてヤサイコロすべてが熱湯に浸からないので、何個か乾いたままでした。(すぐに馴染みますけどね)

「アボカド」はネットリ系の舌触りが雰囲気にマッチしており、風味のベクトルも生ではなく加熱した後のタイプで、青臭いと書いたらアレなんですけど、アボカド特有の風味がハッキリと得られます。ちなみに私はアボカドが好きで、ほぼ毎日1個は食べているのですが(わさび醬油で生のまま冷やして)、加熱すると大の苦手なんですよね‥ええ、その私が言うのですから再現度は間違いありませんw あまり今回のスープには合っていないと感じたのですが、たぶん好みによるバイアスだと思います。

一見すると「トマト」「赤ピーマン」の見分けがつきにくいのですが、おそらくトマトは「チリトマトヌードル」にも入っているトマトキューブと同じ具材で、混ぜると溶けました。赤ピーマンは他のヤサイコロと同じく独特の食感で、「かぼちゃ」以上に甘さが強く、ちょっと赤ピーマンから遠ざかっているような気がしないでもないものの、スープとの相性は悪くありません。

さて、おそらく具材のトマトが溶けたことも大きく関連していそうですが、スープは「Green」よりも重量があり、それこそトマトベースのパスタソースに近い印象。野菜そのまま潰したようなスムージー感も相俟って、もはや “食べるスープ” の領域に差し掛かっています。でもってニンニクのパンチがスゴいw かなりガツンと効いているので、お仕事中のランチには気を付けてください。

原材料の筆頭(最も含有量の多い成分を掲載する位置)に「香辛料」とあるのですが、ニンニクは香辛料に要約されるので、おそらく間違いないでしょう。スナック的ではないトマトの風味と適度な酸味、オニオンパウダーの香味、ほのかなパプリカパウダーとバジル系ハーブのアクセント、そして野性味あふれるガーリックがガツンと効いたパスタソース系の力強いテイストです。

かなり「Green」は優しい方向性にありましたが、「Red」はパンチの効いたパワフルな仕上がりで、がっつり食べ応えがありました。しかし、バルサミコ酢ソースのアクセントで大味な印象は皆無に等しく、とてもフレッシュで本格的ですよ。

めん(小麦粉、植物性たん白、植物油脂、食塩、でん粉、小麦全粒粉、チキンエキス、しょうゆ、ポークエキス、香辛料、大豆食物繊維)、スープ(香辛料、豚脂、チキン調味料、小麦粉、でん粉、たん白加水分解物、トマトパウダー、還元水あめ、バルサミコ酢、糖類、カラメルソース、酵母エキス、食塩、オニオンパウダー、パプリカパウダー)、かやく(かぼちゃ加工品、トマト加工品、赤ピーマン加工品、アボカド加工品)/ 加工でん粉、香料、酸味料、かんすい、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、炭酸Ca、パプリカ色素、ベニコウジ色素、環状オリゴ糖、セルロース、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、カロチン色素、乳化剤、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、チャ抽出物、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
アレルギー:小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉
栄養成分表示:1食(74g)当たり / 熱量301kcal、たんぱく質7.0g、脂質9.6g、炭水化物46.7g、食塩相当量3.7g(めん・かやく1.7g、スープ2.0g)、ビタミンB₁ 0.10mg、ビタミンB₂ 0.14mg、カルシウム133mg

Yellow set

「Yellow set」のテーマは「にんじんとココナッツミルクのエスニックカレーイエロースムージーヌードル」で、「トムヤムペースト」を別添。具材は「にんじん(オレンジ)」「とうもろこし(黄)」「じゃがいも(白)」「ビーツ(紫)」のヤサイコロで、麺は全粒粉と食物繊維が練り込まれた共通のノンフライヌードルです。

「とうもろこし」は粒のままでも使えるのに、わざわざサイコロ状にしているのが面白かったりもするのですが、自然なトウモロコシの甘味が好印象。さらに「ビーツ」は甘味が強く、本物さながらとは言えませんが、他の野菜にはない独特の風味が残っています。で、「じゃがいも」は「カップヌードル カレー」と共通の具材かと思いきや、まったくの別物でした。

ホクホク系でもシャリシャリ系でもなく、しっかり混ぜたら溶けちゃったんですよね。「Green」の “ほうれん草” や「Red」の “トマト” など、スープの濃度を底上げするために “あえて溶ける系のヤサイコロ” を1つ仕込んでいるようですね。その効果あって動物系の厚みとは違う、野菜の重厚感が増すことになります。

具材のポテトとスープに仕込まれている繊維感でスムージーの雰囲気はバッチリなんですけど、あくまでもカレーの強さはカレー風味の枠を出ません。適度に香辛料のアクセントと複雑味を感じるのですが、ココナッツミルクパウダーの含有量が多いように、かなりクリーミーでマイルドな路線です。刺激に期待すると物足りませんが、これなら辛い食べ物が苦手な方でも大丈夫。

トムヤムペーストは「トムヤムクンヌードル」のペーストとは異なり、酸味は穏やかでパクチー系の癖は感じません。ほんのりとした酸味のアクセントに加えてエシャロット系の芳ばしさと乾物系の旨味が印象的で、スープのコクを確かに深めている、 “粗ごし野菜の繊維質が強い甘口のエスニックカレー” という立ち位置が人を選ぶかもしれませんが、それだけに個性派で記憶に残る仕上がりと言えるでしょう。

原材料名:めん(小麦粉、植物性たん白、植物油脂、食塩、でん粉、小麦全粒粉、チキンエキス、しょうゆ、ポークエキス、香辛料、大豆食物繊維)、スープ(香辛料、豚脂、ココナッツミルクパウダー、トムヤムペースト、魚醤、クリーミングパウダー、でん粉、チキン調味料、たん白加水分解物、糖類、小麦粉、にんじん、カレー粉、植物油脂、酵母エキス、乳等を主要原料とする食品)、かやく(フライドポテト、コーン加工品、にんじん加工品、ビーツ加工品)/ 加工でん粉、クチナシ色素、かんすい、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、炭酸Ca、香料、環状オリゴ糖、セルロース、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、酸味料、カロチン色素、乳化剤、パプリカ色素、アントシアニン色素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、チャ抽出物、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
アレルギー:えび・小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉
栄養成分表示:1食(75g)当たり / 熱量330kcal、たんぱく質7.1g、脂質13.9g、炭水化物44.1g、食塩相当量4.1g(めん・かやく1.7g、スープ2.4g)、ビタミンB₁ 0.09mg、ビタミンB₂ 0.16mg、カルシウム94mg

オーダーメイド 〜marimo’s select〜

汚部屋改善に取り組む子持ちのパワフルなワーキングママで、「朝5時に、ちょっとだけ」というブログを運営している大阪のブロガー・marimoがセレクトしたオーダーメイド販売品。ベースのスムージースープはバルサミコ酢ソース付きの「Red」、ヤサイコロは「トマト」「アボカド」「かぼちゃ」「ビーツ」で、このラインナップは私の好みを的確に心得ております(笑)

おすすめセレクトとは違い、オーダーメイド販売ではスープと具材を先に容器の中に入れて密閉されているので、フタを開けたら熱湯を注いで3分待ったら別添の後がけソースを入れて完成。容器のスリーブもオーダーメイド販売品専用となっているのですが、選択したスープのフレーバーと使用しているヤサイコロにチェックマークが入ります。もしトマト×トマトなどの組み合わせをした場合、横に「T」の文字が付くようですね。

スープの味は「Red set」と同じなので、そちらをご参考ください。前述したように私は加熱したアボカドが苦手なのでw それについてはアレだったんですけど、ビーツを入れた理由はなんだろう‥私のアボカド好きは一部で有名なのですが、実はビーツも大好きなんですよ。どこかに書いたかな‥で、今回の「Red」×ビーツの組み合わせは既存の赤ピーマンよりも相性がいいですね。トマトとの見分けもつきますし(笑)

もし自分で入れるなら、「Green」は特に手直しする点は見当たらなかったんですけど、アクセントに人参かカボチャをトマトに変えてみると面白いかも。「Red」はトマト×トマト×ビーツ×えだまめ、「Yellow」は人参よりもカボチャが合いそうかなぁ‥「Green」ほうれん草×4とか、「Red」トマト×4とか、溶ける系のヤサイコロを中心にしたら超濃厚スムージースープが作れそうですねw「Red」トマト×4はガチで美味しいと思う。

まとめ

それぞれの個性をまとめると、「グリーン」は優しくてクリーミー、「レッド」はニンニクがガツンと効いたパワフル系で、どちらもパスタチックな雰囲気。「イエロー」はココナッツミルクの効いたエスニックカレー風で三者三様でしたが、ヤサイコロの食感は慣れるのまでに少しタイムラグが生じるかもしれません。個人的な好みとしては、「レッド」が一番おいしかったです。(次にグリーン > イエローかな)

「おすすめセレクト」「オーダーメイド販売」どちらも1食あたり本体価格500円(税込価格540円)なので、正直これを自分用に買いたいかと言われたら‥もし買ったとしても1回でいいですw でも、 “また食べたいか” と言われたら素直に食べたいですね。どれもカップ麺の概念を覆すテイストだったし、もちろん値段も伴ってなんですけどw お土産や話のネタにも打って付けなので、『贈答用に買うなら大いにあり』でしょう。

特に女性の方への贈り物や女子会なんかにも最適ですが、ノンフライ麺×スープと具材のW野菜×化学調味料不使用の配慮から体への負担も比較的に少ないので、シニア世代の方に贈るオシャレな引き出物としての需要も見込めますし、比較的フランクな取引先との商談や打ち合わせの時に渡す、ちょっとしたセンスのある手土産としても活躍してくれるでしょう。商品の配送及び進物包装不可ですが、専用の「ギフトBOX 3色セット」もありますし、デザイン性についてはデフォルトで問題ないと思います。

「おすすめセレクト」3品には特定原材料のアレルギー物質 “卵” が含まれていないので、卵に対して懸念を抱いている方でも安心ですね。ただし、突然の変更などもあるため、お手元の商品を召し上がる前に必ず確認してください。「阪急うめだ本店」限定商品なので、それなりに入手のハードルは高めですが、それだけに格別のギフトになりますよ。

タイトルとURLをコピーしました