こっちが正解!? 駄菓子の「バトルラーメン」を “湯切りして” 食べてみた結果‥‥

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新栄食品(東京拉麺)

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、東京拉麺(新栄食品)の駄菓子カップ麺「ミニカップ しんちゃんバトルラーメン」を汁なしアレンジしてみた感想です。

令和のバトルはパスタ風のアレンジ必至!? 突然の復活を果たしたミニカップシリーズのラーメンを “食後のスープまで楽しめるカップ焼きそばスタイル” で作ってみた結果——。

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バトルラーメンを “汁なし” にアレンジ

miniCUP(ミニカップめん)シリーズとは、現在を遡ること49年以上、1974年(昭和49年)5月に “世界初となるミニサイズの即席麺” として商品化された「ミニカップラーメン(コップ型)」に端を発するシリーズで、現在は “子どもがお小遣いで買える商品” をコンセプトに、栃木県足利市を拠点とする新栄食品株式会社が製造、東京拉麺株式会社が販売しているロングセラー。

(左)バトルラーメン /(右)ねぎ塩カルビ焼そば

不動の人気No.1「ペペロンチーノ」に次ぐパスタ第2弾「トマッチーノ」及び創作メニューの「カルビラーメン」は、2022年10月に惜しまれながらも生産を終了し、定番の「しんちゃんラーメン」及び「同 とんこつラーメン」並びに「うどん屋しんちゃん」も絶賛リニューアル中の2023年7月現在。その一方で、過去に人気を博した「バトルラーメン」と「ねぎ塩カルビ焼そば」が復活を果たしました。

ミニカップの「バトルラーメン」が初めて発売されたのは、現在から11年以上前となる2002年(平成14年)2月の話。燃え盛る炎をイメージした背景に “君はこの辛さに耐えられるか!” などと挑発的な謳い文句を目印にしていた「バトルラーメン」は‥‥ぜんぜん辛くなかったんですけどw しばらく通年的に販売され、いつの間にやら生産終了。

同じくミニカップの「ねぎ塩カルビ焼そば」が初めて発売されたのは、初代「バトルラーメン」から約1年半後となる2003年(平成15年)9月の吉日。焼肉屋さんで人気の「ねぎ塩カルビ」をイメージした商品でありながら、パッケージの “しんちゃん” はホルスタイン(乳牛)柄の着ぐるみ姿でネギを持っている、なかなかにシュールなパッケージが目を引く商品でした。

従来の「バトルラーメンと「ねぎ塩カルビ焼そば」

令和の時代に復活した「ねぎ塩カルビ焼そば」は手に入らなかったので、いつか機会に恵まれたらと考えているのですが、新生「バトルラーメン」は発売日から1ヶ月後に運よく捕獲。あいかわらず辛そうなパッケージに、唐辛子のイラストまであしらって、なおかつ『Spicy Noodle』と書いてあるけれど、そういえば商品の “どこにも『辛い』とは書いてないよね” っていう‥‥これぞ先入観w

とはいえ東京拉麺の公式ホームページには “醤油と味噌を合わせたスープに、唐辛子やにんにくなどのスパイスをプラスして、まろやかな中にもスパイシーな辛さが楽しめます。ミニサイズで手軽に食べられるので、夜食や小腹がすいた時にもぴったりです。” という辛味に対しての言及があるので、的外れなイメージでもないんですけど、結論からいうとリニューアル後もピリ辛の枠を出ませんでした。

それよりも “1食あたり(35g)の食塩相当量を確認すると3.0g” だったので、いくら駄菓子サイズとはいえ異様に塩分濃度が高く、そっちのほうが心配になったくらいw また味も深みに欠けるというか、ミニカップシリーズ特有のジャンクさが控えめで、ちょっと不完全燃焼だった、というのが正直な感想。

2023年版「バトルラーメン」(調理後)

というわけで、次の商品レビューに取り掛かろうかと思っていたのですが、ちょっと待てよと。これミニカップの「ペペロンチーノ」よろしく “パスタ風の食べ方” で化けるんじゃね? などと思ったので、さっそく試してみることにしました。なおアレンジ前の感想や評価についての詳細は、下記の関連ページ(※)にて。

駄菓子界の “負けられない戦い” 11年ぶりのゴング、東京拉麺「バトルラーメン」令和の時代に返り咲く。

開封

湯切り口なし

ミニカップの「ペペロンチーノ」には、フタのコーナーに湯切り口があるのに対し、そもそも「バトルラーメン」は湯切りを想定していない仕様から、フタに湯切り口が存在しません。強引に穴を空けて湯切り口を生み出すことも可能ではあるものの、ザルとか使ったほうが手っ取り早いのでw 今回は横着します。

粉末スープを入れる量に注意

別添は「粉末スープ」1袋のみで、これについてはミニカップの「ペペロンチーノ」と共通する項目になるのですが、ひとつ気をつけなければいけないのが粉末スープの使用量。これはレギュラーサイズ以上のカップ麺にもいえることなのですが、汁ありのカップラーメンは基本的に “湯切りタイプの汁なしカップ麺よりも1gあたりの食塩相当量が多い” ため、まったく同じ量を使うのは危険。

元来「汁あり」前提で開発された商品を「汁なし」にアレンジする場合は “添付調味料の使用量を半分くらいに” 減らし、逆に「汁なし」前提で開発された商品を「汁あり」にアレンジする場合は “お湯を注ぐ量を少なめにする” のがポイントです。後者のパターンについては以前にも何度か記事にしているのですが、そうですね‥‥詳しくは下記の関連ページ(※)をご覧ください。

セブン-イレブン限定の「ペペロンチーノBIG」を “湯切りせずに” 食べてみた結果‥‥

製品詳細情報・購入価格等

製品名:東京拉麺 しんちゃんバトルラーメン
販売者:東京拉麺株式会社
製造所:新栄食品株式会社
内容量:35g(めん30g)
商品コード:4906871022225(JAN)
発売日:2023年06月08日(木)
実食日:2023年07月09日(日)
発売地域:全国
取得店舗:TRIAL(トライアル)
小売価格:80円(税別)
購入価格:69円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:ミニカップ
容器材質:プラ(PS)
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、食用油脂(パーム油、ラード、なたね油)、食塩)、スープ(食塩、砂糖、キムチ風味調味料、粉末しょうゆ、香辛料、ごま、粉末みそ、ポークエキスパウダー、オイスターエキスパウダー、たまねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料、かんすい、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(V.E)、(一部に小麦・ごま・大豆・豚肉・魚醤(魚介類)を含む)

実食開始

3分後に、こう!

まずは熱湯を注ぎ、フタをして3分待って‥‥までは通常の手順通りに調理するのですが、時間になったらフタを開け、ザルにテイッ。ちょっと火傷しかけたw もちろん戻し湯が廃棄できれば方法は問いません。あとは前述のように「粉末スープ」を “半分くらい” 麺の上にあけ、よく混ぜ合わせたら完成です。

なんとなく切なさを演出してみた(特に意味はない)

残りの「粉末スープ」をマグカップに入れ、そのまま付け合わせのスープにしても問題ないのですが、ミニカップの人気No.1に君臨されている「ペペロンチーノ」氏の美学を守り、麺を食べ終えた後の容器を再利用して食後のスープを楽しむ、これですよ。

‥‥とはいえ食べ方は自由なのでw 付け合わせのスープが欲しい方は、事前にマグカップなどの容器を準備してください。それでは、名付けるならバトル焼そば? 安直なネーミングですけど。通常通りに調理したラーメン版との違いに注目しつつ、どっちが美味しいのか、いざ参らん。

栄養成分表示:1食(35g)あたり
カロリー:151kcal
たん白質:3.3g
脂  質:5.9g
炭水化物:20.9g
食塩相当量:3.0g
(めん・かやく:1.1g)
   (スープ:1.9g)
※スープを全量使った場合の値です。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

個人的には “汁なし派”

一見すると頼りない雰囲気ですが、けっこうハリのある質感で、意外とコシも強く、たとえば日清食品が誇る世界初のカップ麺「カップヌードル」よりも高い耐久性の持ち主。すこしボソボソとした、加水率低めの質感で‥‥というのは “汁あり” で受けた印象と変わらないのですが、コシの強さは “汁なし” のほうが上。

いまさらですけど白いフォークがよかったですかね

使用している麺そのものは「ペペロンチーノ」と同じ油揚げ麺だと思うのですが、数年前に食べたときよりも洗練されていて、なかでもラードの風味は弱くなっているように感じます。もしかしたらロット差かも? ただ、同じ日に同じ店で購入した「バトルラーメン」と比べると、ラードの風味は比較的 “汁なし” のほうが強かったので、それを基準に好みで調理方法を変えてみるのも一つの手。

またスープの中に浸かっているわけではなく、粉末スープが麺の表面に付着するため、その味わいがダイレクトに楽しめるのも魅力的なポイント。なにかしらの方法で湯切りしなければいけないので、その手間は掛かりますけど、駄菓子らしさがダイレクトに楽しめたのも “汁なし” のほうでした。

粉末スープ

ジャンクさ増します

汁なしアレンジでも「粉末スープ」の配合が変わるわけではないので、味の方向性も大きく変わりません。ただ、ひとつ前の項目でも触れたように、ジャンクな味わいは “汁あり” よりもダイレクト。逆にキムチの香り立ちは弱くなったので、そこはマイナスになりますけど、なんというか何味と説明できない感じの謎な旨みが強調されてw これぞ駄菓子っぽい不健康さマシマシ。

「粉末スープ」の投入量は、ぴったり半分を狙ったので、しっかり濃いめでもショッパすぎない、なかなか絶妙な塩梅に仕上がりました。これでもし調理前の麺重量が90g、あるいは130gとかだったらシンドかったと思いますけど、駄菓子サイズだからこそベストと思える感じの塩梅です。ちなみに余談ですが、塩梅(しおうめ)ではなく塩梅(あんばい)と読みます。

食後のスープ

ちょっと熱湯は少なめでいいかも

お湯で溶かしただけの「粉末スープ」は、ひとつ前のページと感想が重複するため、これといって特筆すべきポイントは‥‥などと、実食の前は思っていたのですが、油揚げ麺の戻し湯ではなく “ただの熱湯で溶かした” スープはクリアな味わい。

ちょっと線より下を狙って熱湯を注いだのですが、おかげでショッパいと感じることもなく、食中にも食後でも対応してくれるテイストでした。汁なしバトルラーメンとの相性は、無論です。

まとめ

というわけで、結論‥‥これも “湯切り口付きのフタ” にリニューアルしてもらえませんかねw いや、草生やしてますけど真面目に。2WAYは「ペペロンチーノ」だけの特権である、みたいな社内ルールがあるなら諦めますけど、ぶっちゃけ通常通りに調理するよりも「汁なしバトルラーメン」のほうが美味しかったです。

なにかしらの方法で湯切りしないといけないので、ザルを使えば洗い物が増えますし、ちょっと手間ではあるものの、その手間に相応しい発見は得られると思います。販売店は○○と断言することはできませんが、公式ネット通販サイトに「お好みでミニカップ詰め合わせ 30入」とかもあるので、気が向いたら挑戦してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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