再現度98.5点以上!? 麺屋一燈のカップ麺「濃厚魚介鶏白湯ラーメン」ローソン名店シリーズの本格派が “二代目” に進化!!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年4月21日(火)新発売のカップ麺、日清食品「麺屋一燈 東京 濃厚魚介鶏白湯ラーメン(特製ホタテ鶏油付き)」の実食レビューです。

コンビニ限定「麺屋一燈」監修のカップラーメンが “二代目” にリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺屋一燈監修カップ麺 二代目

麺屋一燈(めんや いっとう)とは、ラーメンマニアが “いま食べるべき一杯” と口を揃える濃厚魚介鶏白湯の名店で、2010年6月18日に東京都葛飾区東新小岩で1号店をオープン。店主の坂本幸彦(さかもと ゆきひこ)氏は、業界を牽引し続ける千葉・松戸の「中華蕎麦とみ田(富田治氏)」や東京・東十条の「麺処 ほん田(本田裕樹氏)」と同じ「麺屋こうじグループ」の出身で、当時42歳の頃「麺屋一燈」を開業しました。

本店は女性デザイナーのデザイン

「麺屋一燈」という屋号の由来は、安岡正篤氏の言葉「一灯照隅・萬燈照国(いっとうしょうぐう・ばんとうしょうこく)」に因んだもの。自分が置かれた場所で精一杯の努力を重ね、誠心誠意の歩みを続けていれば、かならず共鳴する人が現れてくる、そのためには自分自身が光を発する一つの燈(ともしび)にならなければいけない、そんな思いから「麺屋一燈」と名付けたそうです。

2020年5月現在、家族連れの客層を意識したグループ店舗「煮干し中華そば一燈」は閉店していますが、濃厚鶏白湯魚介と芳醇淡麗スープをメインにした本家「麺屋一燈」をはじめ、都内でも屈指の濃度を誇るド乳化スープが特徴的な二郎エボリューション「ラーメン燈朗(とうろう)」、つけめん専門店「つけ麺一燈」、豚骨に特化した「豚骨一燈」は日本のみならず複数の海外店舗も展開。

日清食品株式会社と「麺屋一燈」のタイアップは、カップ麺になった有名店がリレー形式で次の店主に繋いでいく縦型カップ麺 “有名店が推す一杯” シリーズ第8弾「日清 有名店が推す一杯 麺屋一燈 芳醇香味塩そば」(2012年10月9日発売)から始まり、埼玉県川越市に本店を置く濃厚豚骨魚介つけ麺のパイオニア的存在「頑者(がんじゃ)」店主・大橋英貴氏の推薦によって商品化されました。

「有名店が推す一杯」は、販売チャネルを問わないNB(ナショナルブランド)だったので、全国のコンビニやスーパーマーケットも取扱販売店に登録されていたのですが、2014年7月22日にローソン限定のPB(プライベートブランド)商品として「麺屋一燈 芳醇香味塩そば」を新発売。今度はノンフライ麺を使用した大判どんぶり型のカップ麺に刷新し、業界の常識を覆した次世代淡麗ラーメンを再現します。

さらに翌2015年7月27日にも同じスタイルの「麺屋一燈 芳醇香味塩そば(二代目)」をリリースしているのですが、その後しばらく新たな展開は見られず、再び三社のコラボ商品が発売されたのは2018年10月2日。同店の濃厚魚介つけ麺をベースにした “濃厚魚介らーめん” の再現カップ麺「麺屋一燈 ホタテ鶏油の濃厚魚介ラーメン」が発売され、ローソン名店シリーズの定番商品に位置付けられました。

その後もローソン名店シリーズのレギュラーラインナップとして、2019年10月1日にシリーズ初のカップメシ「麺屋一燈 濃厚魚介鶏白湯飯(とりぱいたんめし)」を発売。続けて2019年11月5日にミニサイズのカップ麺「麺屋一燈ミニ 濃厚魚介ラーメン」をリリースするなど、即席カップめん及び即席カップライスは通年商品で、いずれも一貫して日清食品が製造を担当しています。

撮影協力:ローソン

今回の新商品「麺屋一燈 東京 濃厚魚介鶏白湯ラーメン(特製ホタテ鶏油付き)」は、2018年10月にリリースされた「麺屋一燈 ホタテ鶏油の濃厚魚介ラーメン」のリニューアルで、ローソンの店内に掲出されていたポップには “鶏の旨みアップ 食欲そそる香ばしい一杯” とリニューアルポイントを表示。発売以来のテコ入れなので、前回との違いが気になるところ‥‥

開封

別添の小袋は4種類

さて、別添の小袋は「粉末スープ」「液体スープ」「特製ホタテ鶏油」「かやく」の合計4袋、それぞれデザインはリニューアル前と変わりません。なお、今回のカップラーメンとは別にローソン限定のレンジ麺や冷やしつけ麺、おにぎりなどの日配食品も定期的に企画されているのですが、基本的に要冷蔵の中食は関東限定商品なので、売ってない地域がほとんど。しかし、常温保存のカップ麺とカップメシは、全国のローソンが対象です。

実はフタがクーポンに‥‥?

麺は光沢のあるノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。小袋の構成と同じように、調理前の麺も大幅に変わった様子はありません。ちなみにフタの裏には何も印刷されていませんが、麺屋一燈の坂本店主曰く “カップ麺の空蓋は、捨てずに保管しておいてください” とのこと。なにやら後日、実店舗での企画を提案していただけるそうなので、お店に近い方はフタを捨てずにとっておきましょう。

なお、リニューアル前のローソン標準価格は税込258円だったのですが、リニューアル後の値段は税込278円と20円も値上がりしています。しかし、2019年6月1日に実施された即席めん業界全体の価格改定以降、日清食品を筆頭に各社の袋麺やカップ麺などが一斉に値上げされたので、今回のテコ入れは品質維持のためのコスト調整も兼ねているのかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清 麺屋一燈 東京 濃厚魚介鶏白湯ラーメン(特製ホタテ鶏油付き)
製造者:日清食品株式会社 関東工場
製造所:茨城県取手市清水667-1(A)
内容量:121g(めん70g)
商品コード:4902105261866(JAN)
発売日:2020年04月21日(火)
実食日:2020年05月04日(月)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:278円(税込)
ローソン標準価格:257円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(粉末スープ・液体スープ・特製ホタテ鶏油・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、植物性たん白、大豆食物繊維、チキンエキス)、スープ(鶏脂、チキンエキス、たん白加水分解物、豚脂、しょうゆ、糖類、ポークエキス、ほたてエキス、魚介調味料、ポテトフレーク、チキン調味料、魚粉、ねぎ、乳化油脂、香辛料、卵粉、ほたて調味油、魚介調味油)、かやく(チャーシュー、味付メンマ)/ 加工でん粉、増粘多糖類(加工でん粉、キサンタンガム)、調味料(アミノ酸等)、かんすい、酒精、炭酸Ca、香料、カラメル色素、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

先入れの小袋は「かやく」のみ

先入れの小袋は「かやく」1袋のみ、その中に入っているのはチャーシュー、味付メンマとシンプルな構成で、これについてもリニューアル前から変わっていません。なお、粉末スープ・液体スープ・特製ホタテ鶏油を先に入れると麺が戻らなくなるので、スープ2袋と特製ホタテ鶏油は熱湯を注いでから5分後に加えてください。

調理後の見た目は初代に酷似

というわけで熱湯5分後、それぞれ後入れの小袋を加える前にノンフライ麺をほぐし、まずは「粉末スープ」を完全に溶かしてから「液体スープ」を馴染ませて、最後に「特製ホタテ鶏油」を加えるのがオススメです。そういえば “リニューアル前の粉末スープは先入れだった” ので、それが後入れになったのは大きな改善点。

ただ、とろみ成分が粉末スープと液体スープの両方に含まれていたので、かならず後入れを守ることはもちろん、粉末スープを完全に溶かした後、液体スープを入れてからも念入りに混ぜ合わせてください。それでは、特定のコンビニ限定で税込278円というコストパフォーマンスにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(121g)あたり
カロリー:466kcal
たん白質:11.4g
脂  質:18.5g
炭水化物:63.4g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:4.1g)
ビタミンB1:0.41mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:173mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:466kcal(めん・かやく:313kcal)(スープ:153kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

部分的な戻りムラ改善

5.5

「麺屋一燈」の実店舗では、限定を除く通常メニューだけで合計6種類の小麦粉を使用し、3種類の自家製麺を提供していたのですが、2017年10月以降は「中華蕎麦とみ田」のセントラルキッチンとして機能している「心の味食品株式会社」製造の麺に全面移行。やや加水率は低めの設定で、内側から弾けるような歯切れのよさが特徴的な、細めのストレート麺を使用しています。

安定のハイレベル

対する今回のカップ麺に使用されているノンフライ麺の形状は、鋭利な角刃でカットされた日清食品らしい平打ちストレート麺で、摩擦抵抗ゼロの滑らかな喉越しと輪郭のある口当たりの両立を実現。表面のキメが細かいため、どうしてもスープを弾く側面もありますが、どろっと濃厚な高粘度スープとの相性はよく、埋没することも孤立することもない適切な存在感。

比較的に加水率は高く、小麦の風味は芳醇で、おそらく麺そのものは大幅に変わっていないと思うのですが、とろみ成分が含まれている粉末スープを後入れに変更したのは大正解。リニューアル前は麺の端っこが束になっていたり、ややカタい部分が残っていたりしたのですが、今回そういった戻りムラは気になりませんでした。

スープ

方向性を維持しつつレベルアップ

7.0

後入れの粉末スープに含まれている主な成分は、大きく分けて「とろみ成分」と「魚粉」の2本柱。魚介はシャープな煮干しの旨味よりも膨よかな節(かつお・さば)の旨味が優勢で、まだ鶏白湯の要素はありません。繰り返しになりますが、とろみ成分の溶け残りを許すと残念な仕上がりになってしまうので、かならず完全に溶かしてから液体スープを投入してください。

ぽってり鶏白湯

液体スープを馴染ませた後は、さらに全体の濃度が底上げされ、ぽってりとした重たい口当たり。ナチュラルではない人工的な粘度の高さではあるものの、かなり鶏の旨味が芳醇なので、まったくネガティブではありません。豚脂やポークエキスも併用しているため、動物系は純粋な鶏白湯100%ではないものの、鶏が軸を担っているのは一見して明白と思える濃度の高さ。

加えてカツオなどから抽出したと思われる魚介エキスの自己主張も強く、鶏の旨味に負けないほどの存在感を放ってくるのですが、どちらも濃厚なのに共存しているバランスの調整は見事。さらに液体しょうゆダレの適度なキレが全体を適切に整えてくれているので、ぽってり濃厚でも最後まで味がピンボケすることはありません。

個性的なオイル

おそらく特製ホタテ鶏油についてはリニューアル前から変わっておらず、鶏油の風味もさることながら、なにより干し貝柱を彷彿とさせる芳ばしさが個性的。その風味が強く主張してくるため、場合によっては人を選ぶ項目になるのですが、実店舗の「濃厚魚介らーめん」にも “肝付きホタテ貝のペースト” が添えられていたので、これも「麺屋一燈」を構成するうえで外せないポイント。

ベースの鶏白湯を台無しにするようなアクセントではなく、むしろ濃厚な魚介鶏白湯をワンランク上のレベルに押し上げてくれる重要な役割を担っているのですが、あえて最初から入れずに鶏が強めの鶏白湯を堪能し、それから特製ホタテ鶏油を入れて味を変えてみるのがいいかもしれません。

具材

おそらく具材は変更なし

4.0

日清食品は斜め切りの高品質なネギを持っているのですが、今回のネギは最初から粉末スープの中に入っていた乾燥の青ネギで、まったく高級感はありません。むしろ変に繊維質が残る安っぽい歯触りなので、ここはマイナスポイントです。しかし、厚みのあるメンマは風味も食感もナチュラルで、サイズこそ小さめですが、今回の濃厚な魚介鶏白湯との相性はバッチリ。

薄いけどケミカル臭は控えめ

チャーシューは日清食品が誇る側面に焼き目の付いた厚切焼豚ではなく、箸で持ち上げたら破れそうなほど柔らかい薄切りで、ちょっと値段に伴っていない品質ではあるものの、入っているだけでスープの邪魔をするようなチープさではありません。今回は特にスープの満足感が高かったので、具材については正直あまり気になりませんでした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

ローソン標準価格(税込)が258円から278円に値上げされた今回の二代目、しかしながらカップめん業界ではリニューアルを謳うコスト調整の改悪も珍しくない中、初代「ホタテ鶏油の濃厚魚介ラーメン」の欠点を補いつつ、結果20円アップ以上の満足感が得られました。鶏白湯×魚介×ホタテ鶏油という組み合わせも唯一無二ですし、かなりレベルの高いカップラーメンだと思います。

ただ、かならず “かやく以外の小袋は先に入れないこと” が重要なポイント。それに麺と具材の再現度は高くないため、そこにウェイトを置いている方やコストパフォーマンスの高さを重視している方にはオススメしにくいのですが、とりあえず鰹の旨味が大丈夫で濃厚な鶏白湯が好きなら試す価値のある一杯なので、気になった方は最寄りのローソンをチェックしてみてください。

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