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麺創研【紅】監修のカップ麺 4年連続商品化 2021年は注文率75%の「紅らーめん」を “野菜大盛り” で再現

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年11月22日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン」の実食レビューです。

東京・府中の人気店「麺創研 紅」監修のカップラーメン第4弾は1番人気「紅らーめん」の味わいを “野菜大盛り” で商品化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン

麺創研 紅(めんそうけん くれない)とは、濃厚辛みそ×自家製乱切り麺×ドカ盛り野菜を特徴とするラーメン店で、2008年(平成20年)10月10日に創業した「麺創研かなで」のセカンドブランドとしてオープン。2010年(平成22年)7月29日に前身の「麺創研かなで 紅 -KURENAI-」が立ち上がり、現在は府中と国分寺に店舗を構え、唯一無二の独創的なラーメンを提供しています。

麺創研の由来は「ラー麺を創造する研究所」

今回の新商品「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン」は、店舗で注文率75%の1番人気メニュー「紅らーめん」を再現したカップラーメンで、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と「麺創研 紅」が共同開発。2018年(平成30年)11月12日発売の「麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅」以降、毎年恒例となっているコラボレーションで、大好評につき4年連続の商品化となりました。

カップ麺のモデルになった「紅らーめん」とは、大規模展開しないラーメン店としては異例の自社製麺所「KANADE Noodle Factory」から直送される、特殊な切刃で7種類の太さ(2mm, 3mm, 4mm, 5mm, 6mm, 7mm, 10mm)に切り出された自家製の乱切り麺に、豚骨・丸鶏・モミジ(鶏足)などを主原料とする動物系の濃厚なスープを合わせた逸品で、ボリューム満点のドカ盛り肉野菜も人気の秘訣。

タレは熟成味噌を主体とし、数種類のスパイスを独自にブレンド。強烈な個性と存在感を放つ極太乱切り麺に負けないように、こってりとした味付けで、お店の名前にもなっている「紅」の指標は唐辛子。すべての基本となる「紅らーめん」は、店舗の辛さレベルで「3」の “うま辛” に位置し、やみつきになる中毒性の高い味わいから、多くのラーメンファンを虜にしています。

カップ麺の容器側面には店舗の辛さレベル表をプリント

他にも刺激的な辛さで勝負する人向けの激辛商品「鬼紅らーめん」(辛さレベル5)に、辛味を抑えたチビ辛の「みそラーメン」(辛さレベル0.5)など、さらに店舗では限定の「紅つけ麺」やピリ辛の豚バラ肉丼「紅丼」といったサイドメニューも提供されているのですが、その中でも圧倒的な人気を誇るのが標準(デフォルト)の「紅らーめん」で、それを再現したのが今回のカップ麺。

これまでのコラボ商品を振り返ると、2018年11月発売の第1弾「麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅」を皮切りに、2019年11月発売の第2弾「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅」でも1番人気「紅らーめん」を再現。2020年11月発売の第3弾「麺創研紅監修 鬼紅 濃厚激辛味噌」では激辛の「鬼紅らーめん」を再現していましたが、このページでレビューする第4弾の2021年11月発売品では原点回帰。

お店の特製乱切り麺を再現するために、サンヨー食品独自の特殊切刃技術を駆使した “3種の乱切り麺” を搭載している‥‥というのは2019年11月発売品(コラボ第2弾)以降の商品と共通する特徴なのですが、今年は「麺創研 紅」シリーズ初の “野菜大盛り” をアピールしているため、そこが従来品との大きな違い。

野菜大盛りは「麺創研 紅」監修シリーズ初

サンヨー食品が誇る “3種の乱切り麺” は素晴らしく、このブログでは高く評価しているのですが、そこにコストを注力しているため、具材の貧弱さに目を瞑らなければいけないのが恒例でした。さて、ついに弱点が克服されたのか、それとも “野菜大盛り” に対するトレードオフが生じているのか、従来品との違いやコスト配分などに注目しながらレビューします。

開封

天面には大きく「紅」とデザイン

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けられた「仕上げの小袋」1種類。これについてはサンヨー食品が販売する縦型ビッグ製品の定番的な構成で、2018年11月発売の「サッポロ一番 麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅」から変わっていません。

なるほど「野菜大盛り」は伊達じゃない

かやくの内容はキャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、唐辛子ということで、ラインナップそのものは従来と大きく変わっていませんが、パッケージにも記載されている野菜大盛り(2019年11月発売品比)のアピールは誇張ではなく、特にキャベツのボリューム感は圧倒的。ただ、手放しに喜べないのがメーカー希望小売価格の設定です。

たとえば2019年11月発売の「濃厚辛味噌ラーメン 紅」及び2020年11月発売の「鬼紅 濃厚激辛味噌」に設定されていたメーカー希望小売価格は220円(税別)だったのに対し、今回の2021年11月発売品では20円も高い240円(税別)に値上げ。カップ麺における20円の差は大きく、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は258円が相場になるため、けっこう思い切った判断。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:W・太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:110g(めん90g)
商品コード:4901734044512(JAN)
発売日:2021年11月22日(月)
実食日:2021年11月28日(日)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:240円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(みそ、糖類、香辛料、食塩、豚脂、植物油脂、ポークエキス、チキンエキス、酵母エキス、たまねぎ加工品、にんにく調味料、香味油)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、香辛料抽出物、香料、かんすい、レシチン、増粘剤(キサンタン)、微粒二酸化ケイ素、パプリカ色素、クチナシ色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

麺は前回・前々回と同じような雰囲気

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。2019年11月発売品及び2020年11月発売品に搭載されていた “3種の乱切り麺” と比較して、調理前の見た目はもちろん、原材料名の構成や湯戻し時間の設定も一致します。そのため新規に開発された目新しさこそ感じられないものの、従来と同じ油揚げ麺を使っているのであれば、今回も高評価を叩き出してくれそうな予感。

明らかに従来品とは具材のボリューム感が違う

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、小袋をフタの上で温めながら待つこと4分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。具材の大半はキャベツが占めているのですが、これまでの貧弱すぎた印象とは打って変わり、麺が見えないほどのボリューム感が好印象。ただ、前述のように20円の値上げは大きいので、それも踏まえなければいけないところ。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続きコストパフォーマンスと辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(110g)あたり
カロリー:475kcal
たん白質:9.2g
脂  質:18.2g
炭水化物:68.5g
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.59mg
カルシウム:230mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:475kcal(めん・かやく:355kcal)(スープ:120kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

あいかわらず素晴らしい

7.0

「麺創研 紅」監修のカップ麺では2019年11月月発売品から採用されている “3種の乱切り麺” は、手もみ風ちぢれ麺や刀削風麺(とうしょうふうめん)など、以前よりサンヨー食品が有する特許製法を駆使した逸品で、中央に溝が引いてある “捩れ中細麺” に、左右の厚みが非対称になるように切り出した “中幅広麺” と “太幅広麺” を組み合わせたもの。

左右で厚みが異なる形状に注目

上記の写真は “太幅広麺” の断面をアップで撮影した画像で、厚みのある部分はコシが強く、噛み応えに重点を置いているのですが、その片側はピロピロとした薄めの形状に切り出すことでランダムな口当たりを演出。啜り上げたときの不規則な躍動感に始まり、口の中で踊るような弾力も面白く、その予想できないアプローチは数あるカップ麺の中でも唯一無二。

おそらく “3種の乱切り麺” 自体は2年前から変わっていないと思うので、だとすれば3年連続の使い回しになるのですが、まったく問題ありません。メーカー希望小売価格は20円も上がっていると前述しましたが、それでも値段相応の‥‥いや、値段以上の価値がある、素晴らしい個性の持ち主なので、この油揚げ麺を楽しむためだけに買っても損はないと思います。

スープ

フレームワークは変わったけど悪くない

5.0

土台の粉末スープに使われている味噌は、サンヨー食品が誇る「サッポロ一番 みそラーメン」の流れを汲んだ力強い赤味噌に、コクのある白味噌をブレンドした合わせ味噌で、すこし米粉でザラつきを持たせているのもポイント。さすがに店舗の濃厚なスープには負けますが、動物系はポークとチキンをバランスよく使い、体感的な辛さレベルは “中辛〜ふつうに辛口” くらいの程よい辛さ。

炒め野菜の風味をカットしてガーリックオイルを導入

そこに加える「仕上げの小袋」には、まさに「紅」色のオイルが入っていて、実に辛そうな見た目に仕上がっているのですが、なんのこれしき辛味は弱く、それについては虚仮威(こけおど)し。けれども従来品よりガーリックの風味が強く、スープ全体のニンニク感がイッキにブースト。

けっこう粉末スープの砂糖が強いので、気になる方は気になるかもしれないけれど、舌に纏わり付いてくる系の人工甘味料や糖類を使用していないのは好印象。むしろ砂糖の甘さと対比を描く、程よい唐辛子の辛さとガーリックオイルの兼ね合いは中毒性の高い組み合わせで、まさに後引く味わいでした。

具材

もやしは入ってないけど野菜たっぷり

5.0

写真ではキャベツを積み上げるように盛り付けていますが、もちろん写っているのは1食あたりのキャベツのみ。むしろスープに沈んでいるキャベツも少なくないので、実際に入っているキャベツの量は写真以上。これ以外の商品にも使い回している汎用の野菜なので、目新しさこそないけれど、湯戻し後のキャベツは大体おたま1杯弱くらいの量で食べ応えはバッチリ。

粗挽き唐辛子は極端に辛い品種ではなかったので、単体で食べても辛くなかったのですが、芳ばしい風味を高めることに寄与。ジャンクな味付けの肉そぼろもスープと相性がよく、しっかり野菜(キャベツ)が大盛りで、これまでのように具材の貧弱さに目を瞑る必要はありません。もちろん店舗の「紅らーめん」とは異なりますけど、従来品比「野菜大盛り」は合格です。

総評

5.0

2019年11月発売の「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅」と比較して、スープにおける花椒や山椒の要素が弱くなり、炒め野菜風の調理感もカットされるなど、そういった変化を感じながら実食していたのですが、新たにガーリックオイルを導入したのは悪くない判断。さらに「野菜大盛り」も誇張ではなく、20円の値上げを加味しても上出来と思える良品でした。

おそらく「麺創研 紅」のカップ麺は今後も毎年11月の恒例商品になると思うので、次は2022年11月頃に新作を展開してくるハズ。引き続き「紅らーめん」もしくは「鬼紅らーめん」を再現するのか、カップ麺だけの限定メニューや汁なし系を企画するのか、乱切り麺の種類を増やすのか、グループ店の「荒節にはらい」や「紅BLACK」が出てくるのか、次回作も楽しみにしています【author・taka :a(大石敬之)】

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