「麺魚 濃厚鯛だしラーメン」真鯛×鶏白湯!?鮮魚系の巨匠 “麺魚” がイオン限定カップ麺に!!

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年10月7日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 麺魚 濃厚鯛だしラーメン」の実食レビューです。

東京・錦糸町にある鮮魚系ラーメンの名店「真鯛らーめん 麺魚 本店」監修カップラーメンがイオングループ限定で復活!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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真鯛らーめん「麺魚」本店監修カップ麺

「真鯛らーめん 麺魚(まだいラーメン めんぎょ)」とは、東京都墨田区江東橋・錦糸町駅付近に本店及び支店(錦糸町PARCO店)を構える人気ラーメン店で、創業は2016年1月6日と比較的に新しいのですが、オープン直後から人気爆発。さらに開業同年、講談社発行「第17回 TRYラーメン大賞 2016-2017」の新人大賞部門・総合1位も獲得した実力者です。

「真鯛らーめん 麺魚」のコンセプトは、お店の名前にもなっている濃厚な鯛だしラーメンで、真鯛から抽出した真鯛100%のスープが最大の特徴。元和食料理人で築地市場のブローカー(仲買人)をしていた経歴を持ち、「麺屋武蔵」出身という店主・橋本友則氏が手掛ける濃厚な真鯛ラーメンは、開店して間も無く当時の旧店舗(現「中華そば 満鶏軒」から道路を挟んだ向かいの公園前に行列を作るほど。



“麺と魚が恋をして、桜が咲いて塔が立つ——” 今回の再現カップ麺「麺魚 濃厚鯛だしラーメン」のモデルになっている「濃厚真鯛らーめん」のスープは、築地直送の愛媛県宇和島産真鯛100%から抽出した「真鯛らーめん」の鯛だしを土台にし、鶏白湯スープを “鯛9:鶏1” の割合でブレンドしたもの。さらに真鯛の鯛脂を合わせ、鯛特有の芳ばしさを完全に消すことなく調和させた力強い味わいが行列の秘訣。

そのスープに泳がされる麺は、カネジン食品に特注した北海道産小麦100%の石臼挽き全粒粉入り中太麺。トッピングの焼豚は真空低温調理した豚肉(肩ロース)を桜のチップで燻した独特のSmokeチャーシューで、旬の青菜には生産者直送の西船橋産小松菜を使用し、濃厚な鮮魚スープにスッ‥と通る柚子の上品なアクセントも注目すべきポイント。

実は、「第17回 TRY(東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー)ラーメン大賞 2016-2017」の「新人大賞部門」で総合1位に輝いたことを記念し、2017年6月19日に「マルちゃん 縦型ビッグ 麺魚 濃厚鯛だしラーメン」というコラボ商品を発売しているので、東洋水産株式会社と「真鯛らーめん 麺魚」のカップラーメンは今回が初のタイアップではありません。

当時の同店監修カップ麺も看板メニュー「濃厚真鯛らーめん」をイメージしたもので、鯛を中心とした魚介系の出汁に鶏白湯を合わせた濃厚鯛だしスープを再現。その一見して明白な鯛の旨味もさることながら、柚子の爽やかな香りと燻製したチャーシューの風味まで打ち出されていた完成度の高い一杯だったと記憶しています。



しかし、当時は現在の東洋水産が誇る次世代系の油揚げ麺は開発されていなかったので、2年前のマルちゃん縦型ビッグ製品で懸念されがちだった本気盛(マジモリ)系統の無骨な太麺を採用していました。つまり、麺の基礎水準が飛躍的に向上している現在の東洋水産とのタイアップ、かなり印象が変わっているかもしれません。

さて、「イオングループ限定で復活!」と冒頭でも触れたように、今回のカップ麺「麺魚 濃厚鯛だしラーメン」はNB(ナショナルブランド)商品ではなく、イオンのPB(プライベートブランド)商品として開発されたもの。トップバリュではありませんが、イオングループの系列店舗にしか売ってない販路限定商品になります。

開封

別添の小袋は「特製スープ」が1袋、これについては2017年6月発売品と変わっていません。販売店は全国の「イオンリテール」、コンビニだと「ミニストップ」、それから薬局の「ウエルシア」でも販売されているのを確認しました。けれども場所によっては売ってない店舗もあったのと、縦型ビッグは基本的にコンビニ向けの商品なので、ミニストップが堅実かもしれません。



2019年10月現在、縦型ビッグのメーカー希望小売価格は税別220円が平均となっているのですが、今回の「麺魚」監修カップ麺はコンビニのミニストップでも税別200円ジャスト。持ち帰り購入なら軽減税率制度の対象商品なので、税込価格216円と現在の相場(税込232円)よりも安い値段で買えました(※イートインスペースで飲食する場合は標準税率10%適用なので、税込価格は220円です)。

開封すると白い粉末スープが大量に入っていて、麺が見えないのも前回と同じ状況ですが、具材は味付豚肉、青梗菜、玉ねぎ、ネギの4種類に増え、前回の再現カップ麺には入っていなかった刻み玉ねぎが新たに追加されていました。さすがに桜チップの燻製レアチャーシューは入っていませんが、東洋水産の味付豚肉は手放しに美味しいですからね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺魚 濃厚鯛だしラーメン
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:101g(めん70g)
商品コード:4901990364577(JANコード)
商品サイズ:縦108mm×横108mm×高さ122mm

発売日:2019年10月07日(月)
実食日:2019年10月09日(水)
発売地域:全国(イオングループ限定)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:216円(税込)
希望小売価格:200円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙+プラ
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(鯛エキス、チキンエキス、乳糖、でん粉、食塩、豚脂、しょうゆ、かつおエキス、香味油脂、砂糖、香辛料)、かやく(味付豚肉、チンゲン菜、たまねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、酒精、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、クチナシ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺は熱湯3分の油揚げ麺で、前回の本気盛ライクな太麺の面影は皆無。むしろ調理前から表面に独特の艶がある “マルちゃん新世代系フライ麺” 共通の特徴が見られ、調理前の段階から食欲をそそってくる和風出汁(だし)の芳醇な香り——ただ、お湯を注ぐ前の現在、これといって鯛らしさは目立っていません。



ちなみに「麺魚」には、「中華そば 満鶏軒(まんちーけん)」というセカンドブランドの2号店もあって、そちらは “鴨と水だけ” がコンセプト(2018年4月24日開業)。合鴨と水だけを炊き上げた鴨100%の純スープにフォアグラ油を浮かべ、ドイツの岩塩のみで味付けした「鴨中華そば」や創作メニューの「フォアグラ油そば」など、こだわりのメニューで瞬く間に話題の店になりました。

さて、熱湯を注いでから3分後、とろみ成分が含まれている粉末スープが麺の表面で凝固しているため、かならず “念入りに粉末スープを溶かしてから” 特製スープを “食べる直前に” 入れてください。現段階あまり燻製感は目立っていませんが、鯛の旨味と柚子のアクセントにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)当たり

カロリー:416kcal
たん白質:10.1g
脂  質:17.0g
炭水化物:55.7g
食塩相当量:6.5g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:152mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:416kcal(めん・かやく:316kcal)(スープ:100kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

最新版ナチュラルウェーブ製法
5.5

実店舗の麺は、やや太めで厚みのある中太麺を採用しているのに対し、カップラーメンの麺は比較的に細く、そんなに厚みもなければ全粒粉も練り込まれていません。けれども厚みのわりにコシと弾力は強く、しっとりとした口当たりが心地よい、今現在の東洋水産が培ってきた油揚げ麺の粋を結集させたような完成度の高さ。

形状は角刃でカットされた平打ち麺で、同社の「QTTA」やカップ焼そば系統ではラードを使用した揚げ油を使っているのですが、現在の縦型ビッグで基準となっている麺は特有の油揚げ麺臭が弱く、スープの味を壊しません。しっかりとコシは強いのに、どこか女性的な繊細さも並行するため、有名店の再現カップ麺にも幅広く運用できます。



ただ、指定の熱湯3分で食べられないこともないけれど、まだ3分では本来のポテンシャルを完全に発揮できていません。とろみ成分の含まれている粉末スープを念入りに(念のため1分以上)溶かすことを加味しても、「熱湯4分」が適切。麺の表面は滑らかで喉越しが良く、それでいて自然な縮れからスープとの一体感も申し分ありませんし、熱湯4分で再食しても最後までコシのある弾力が楽しめました。

スープ

鯛5:鶏5
4.5

2017年6月発売品のスープは柚子のアクセントが強く、桜のチップで燻製したレアチャーを彷彿とさせる芳ばしい風味も意識されていましたが、今回のスープからも若干ながら酸味を感じるものの、一見して明白に柚子が主張してくるわけではありません。そして、魚介は鯖(さば)や鰹(かつお)などのサポートありきですが、もっとも含有量の多い成分が「鯛エキス」というのが最大のポイント。

別添の特製スープは醤油ダレ的な成分で、特製油(調味オイル)ではなくタレ系の成分が含まれているのですが、単なる醤油ダレではありません。これは小袋に残っている特製スープを直接ちょっと舐めると分かりやすく、鯛の骨を炙ったような焼きガラと鯛油の芳ばしい風味が添加されている特別なもの。

ただし、鮮魚系らーめん特有の生臭さは極限まで抑えながら鯛のポジティブな部分だけを抽出したような、そして前回のスープでは完全に脇役だった鶏白湯の密度がアップして、体感的には鯛5:鶏5くらいのバランスでした。もうちょっと柚子の清涼感や燻製の風味、鯛の荒々しさも感じたかったのですが、ぽってりとした高粘度スープも鶏白湯のおかげで不自然ではなかったです。

先ほども触れたように、麺の上部で粘性率の高い粉末スープが凝固しているため、こいつを重点的に溶かし、なおかつ容器の底に溶け残りが発生しないよう “必ず特製スープ(液体スープ)を入れる前に” しっかり粉末スープを溶かしてください(※熱湯4分+この工程の後で麺は食べごろを迎えます)。

具材

味付豚肉と刻み玉ねぎがツートップ
4.5

お店のラーメンに入っている鯛ほぐし身や味玉、海苔は入っていませんし、小松菜は青梗菜で代用。味付豚肉も燻製の風味は施されておらず、もちろん低温調理チャーシューでもない東洋水産の甘辛い豚肉なんですけど、あいかわらず赤身の部分は噛めば噛むほど旨味が滲み出るリアルなタイプ、そして甘味が嬉しい脂身の部分もチラホラと。

あまり青梗菜は量が多くなかったのと、逆にシャッキシャキのネギは必要以上に量が多く、ちょっと歯触りがアンバランスに思えた反面、実売価格を思えば許容範囲内。そして、前回の再現カップ麺では意識されていなかった玉ねぎのフレッシュな食感と香味が鯛×鶏白湯の濃厚スープと絶妙にフィットしていたのがリアル系の豚肉に匹敵するハイライトでした。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4.5)

2017年6月発売品と同じく「麺魚」の「濃厚真鯛らーめん」を再現した今回のカップ麺、前回と比較して圧倒的に鶏白湯の要素が強くなり、柚子の清涼感や燻製風のアクセントは目立たなくなっていましたが、麺のクオリティは別次元の勢いで大幅にアップデート。スープ(鯛だし)のイメージが変わったので、ちょっと厳し目に見ていますが、単純に味だけでいえばズバッと★5です。

もうちょっとゴリゴリの鯛押しだと嬉しかった反面、しっかり鯛エキスの旨味は行き渡っていますし、濃厚だけど食べやすく、2019年6月1日の価格改定(値上げ)後にもかかわらずコンビニ税込216円には企業努力を感じました。イオングループ限定・数量限定商品なので、気になった方はミニストップ・ウエルシアを含む最寄りのイオン系列店舗をチェックしてみてください。

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