どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年10月24日(火)セブン-イレブン限定発売、明星食品のカップ麺「明星 麺神カップ 明太クリーム味うどん」の実食レビューです。
セブンイレブン専用モデルの麺神カップ!? ほぼ明太子と独自製法の極太うどんを使用した “まるで有名店で味わうような格別の一杯” を限定的に展開!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
麺神カップ 明太クリーム味うどん
麺神(めがみ)とは、空前の極太麺ブームを背景に、従来の即席麺とは一線を画す、真の “お店品質” を目指して生まれたブランドで、2020年(令和2年)9月21日発売の即席袋めん「明星 麺神 神太麺(かみふとめん)×旨 醤油」及び「同 神太麺×旨 味噌」を皮切りに発足。2週間後には「麺神カップ」が現れ、即席カップめん業界でも太麺ブームを牽引し、唯一無二のポジションを確立しました。
今回の新商品「明星 麺神カップ 明太クリーム味うどん」は、コンビニの中でもセブンイレブンにしか売ってない、留型(とめがた)の即席カップうどんで、2022年10月25日にリリースされた「明星 麺神カップ 濃香(のうこう)ちゃんぽん」に続くセブンイレブン専用モデルの第2弾。これまでに様々なフレーバーを展開している「麺神カップ」ですが、明太クリーム味の創作うどんは前例がありません。
ちなみに「麺神カップ」から初めて “うどん” が発売されたのは、2022年7月18日と比較的に最近の話。その記念すべき第1弾を飾ったのは、麺密もっちり製法による超極太うどんを搭載した「明星 麺神カップ 濃香カレーうどん」で、明星食品は常識を覆すコシを訴求していましたが、このブログでは及第点以上〜上出来以下を意味する「★4」と評価しています。
その後、2023年1月9日に名古屋の味噌煮込うどんが題材と思われる、八丁味噌(味噌中25%使用)を効かせた「明星 麺神カップ 濃香味噌煮込みうどん」が市場に投下されているのですが、当時のニュースリリースは『2023年1月発売商品のご案内』という簡易版で、営業に力が入っていなかったのかどうかは不確かですけど、私の住んでいる地域では入手が叶いませんでした。
以降、麺神カップから “うどん” のリリースはなかったので、通算すると今回の「明太クリーム味うどん」は3回目の麺神うどん。パッケージには “麺神独自の製法で作るコシが強く、かみ応えのあるもっちりとした食感のうどん。コク深く、濃厚でクリーミーな明太スープはうどんとの一体感が特徴です。” と記載されているのですが、ひとつ気になるのが “麺神独自の製法” について。
というのも麺神カップうどん第1弾「濃香カレーうどん」及び第2弾「濃香味噌煮込みうどん」では “麺密もっちり製法” をアピールしていましたが、2023年9月18日のリニューアル以降「麺神カップ」の独自製法は3層麺製法×乾燥方法を組み合わせた “新・生めん風3層極太製法” にブラッシュアップされているため、うどんの質感も大幅に変わっているのではないかと。
“麺密もっちり製法” のノンフライうどんは、なるほど縦型ビッグの常識を覆すサイズの極太うどんで、たしかに密度の高い麺質を実現していたのですが、もっちり感は弱く、そこが発展途上的な部分と評価しました。しかし、セブンイレブン限定の「明星 麺神カップ 明太クリーム味うどん」は “新・生めん風3層極太製法” を確立してからのリリースなので、そこが注目すべき項目の一つ。
ちなみにパッケージでもアピールされている “ほぼ明太子” は、2020年7月13日発売の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 たらこ味」の “ほぼたらこ” にルーツを持ち、その後「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 明太子味」(2021年10月18日発売品)や「明星 大砲ラーメン 明太高菜とんこつ味まぜそば」(2022年2月21日発売品)にも使われていたアイテムなので、その使い回しだとは思いますけど、だとすれば具材についても高評価を叩き出してくれるかもしれません。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、明太子とバターが香り立つ「麺神の雫(めがみのしずく)」1パックのみで、いつもは小袋を剥がした先(天面)に製品の見どころを記載している「麺神カップ」ですが、そのパターンから外れています。ただ、○○が香り立つ麺神の雫という表現は “新・生めん風3層極太製法” 実装以降の「麺神カップ」と共通するポイント。
かやくは、ほぼ明太子こと明太子風魚肉練り製品に、卵、ネギの組み合わせで、明太子は明太子風魚肉練り製品中45%使用とのこと。明太子の使用倍率は、前述の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 明太子味」や「明星 大砲ラーメン 明太高菜とんこつ味まぜそば」と同じなので、引き続き期待が持てる展開です。
ちなみに2023年10月現在、NB(ナショナルブランド)の「明星 麺神カップ 家系豚骨醤油」及び「同 肉野菜味噌」に設定されているメーカー希望小売価格は278円(税別)なので、それをセブンイレブンで購入した場合の税込価格は300.24円。今回の新作「同 明太クリーム味うどん」における販売価格も278円(税込300.24円)となっているため、留型にしては珍しく、NBと同じ価格設定でした。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 麺神カップ 明太クリーム味うどん 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:98g(めん70g) 商品コード:4902881485395(JAN) |
発売日:2023年10月24日(火) 実食日:2023年10月29日(日) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:278円(税別) 購入価格:300.24円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:400ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(麺神の雫) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、植物性たん白)、スープ(クリーミングパウダー、チキンエキス、豚脂、デキストリン、糖類、食塩、チキン調味料、たん白加水分解物、魚醤、酵母エキス、かつおエキス、昆布エキス、しょうゆ、香辛料(ガーリック、ペッパー)、香味油、香味調味料)、かやく(明太子風魚肉練り製品、卵、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、トレハロース、炭酸カルシウム、乳化剤、炭酸ナトリウム、香料、ソルビット、ベニコウジ色素、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・さけ・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。 |
実食開始
麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライうどんで、小麦粉(国内製造)から始まり、植物性たん白で終わる原材料名の構成は “麺密もっちり製法” 時代の麺神うどんから変わっていません。つまり、麺神カップの中華麺には塩麹が練り込まれているのですが、うどんには練り込まれていない、という特徴も引き継がれたまま。しかし、形状は “麺密もっちり製法” 時代とは異なります。
別添の小袋は後入れなので、フタを開けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「麺神の雫」を温めながら待つこと5分。時間になったら「麺神の雫」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。麺が見えないほどの具材も然る事乍ら、明太子クリーム系のパスタを彷彿とさせる洋風の香りが強い、うどんらしからぬファーストインプレッション。
ちなみに明太子の辛味に関する警告文や辛さレベルなどは表示されていませんが、この製品には “にんにくを使用しています。” との注意事項は記載されていたので、その効き目や念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(98g)あたり |
カロリー:388kcal たん白質:9.1g 脂 質:8.4g 炭水化物:69.0g 食塩相当量:6.3g (めん・かやく:2.9g) (スープ:3.4g) ビタミンB1:0.27mg ビタミンB2:0.34mg カルシウム:134mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:388kcal(めん・かやく:338kcal)(スープ:50kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
あきらかに「濃香カレーうどん」とは違う
“麺密もっちり製法” 時代のノンフライ極太うどんと比較して、やや幅が狭くなり、厚みも削られていたのですが、なんのなんの。噛むと内側からブチンと弾けるようなコシの強さは鳴りを潜めてしまったので、それが好きだった方にとってはマイナスの変更になるかもしれないけれど、よりナチュラルな麺質に変わり、もっちり感もアップ。
それでもサイズとしては「麺神カップ」らしく太麺の部類に入り、なおかつスープに “とろみ成分” が仕込まれ、しかも制約が多い縦型カップでありながら、きちんと熱湯5分で目立った戻りムラなく仕上がるのも高く評価できるポイント。ノンフライうどん=揚げ油を通過していないため、それ特有のコクは楽しめないけれど、雑味のなさが本格さを表現することに貢献しています。
麺神うどん第2弾の「濃香味噌煮込みうどん」はレビューできなかったので、そこからの進化については言及できませんけど、すくなくとも「濃香カレーうどん」からの進化は大幅に感じられる仕上がり。麺そのものにクセがないので、後述する洋風スープとの相性も問題なく、これなら和風つゆと合わせても違和感ないでしょうから、ずいぶんとポテンシャルあがったんじゃないですかね。
スープ
めっちゃクリーミー
まずは「麺神の雫」を入れる前に味を確認してみたところ、明太子の辛さは皆無に等しく、クリーミングパウダーをメインに使用し、クリーム感の表現に全振りしているようなテイスト。しかし、かつおエキスや昆布エキスなど、隠し味的に和のエッセンスも備わっているため、純然たる洋風スープではありません。
ほぼ明太子が口に飛び込んできた瞬間、その風味とクリーム感の強いスープが融合し、明太クリーム味が成立してしまうのですが、忘れちゃいけないのが別添「麺神の雫」の存在。
小袋の中からピンクの液体が出てきたので、ちょっとビックリしたんですけどw 明太子とバターの風味がプラスされ、いっきに本格的かつ臨場感のある味わいにグレードアップ。小袋には “明太子香料、バター香料使用” と記載されているのですが、きちんと味覚に訴えかけてくる魅力があったので、香料使用もネガティブではありません。あと、そこそこ強めのガーリック感も飽きないアクセントに効果的。
辛さレベルは明星食品の5段階基準で1〜2程度だと感じたので、辛味の強さは一般的に見てもピリ辛の枠を出ることはないけれど、オイルが喉に直撃するとヒリヒリする感じ。とろみ成分の加減も明太クリーム味のイメージ的にポジティブで、狙ったかどうかは定かでないけれど、混ぜるとピンクのオイルが分離し、明太子の粒みたいに見えた演出も印象に残りました。
かやく
ほぼ明太子すごいですよ
パッケージには “ほぼ明太子のつぶつぶ食感が楽しい” との記載があり、なるほど明太子風魚肉練り製品の粒感は非常にリアルな仕上がりで、ちゃんと明太子の味が楽しめるのもポイント。それにスープの鰹や昆布、魚醤の旨みが反応するため、クリーム感と喧嘩することはなく、むしろ明太子の風味が加速するような、明星食品の緻密な計算を感じるフレームワーク。
たまごは散り散りになってしまうので、実食中は目立ちませんが、多めに入っているネギの存在感はバッチリ。後者については大きめの斜め切りかつフリーズドライ加工なので、食感と風味がリアルなのもポイント。比較的にシンプルなラインナップになりますが、ほぼ明太子の個性とリアリティ、さらにFDネギから得られる満足感が相俟って、まったく物足りなさはありませんでした。
総評
セブンイレブン専用モデル第2弾にして「麺神カップ」初となる「明太クリーム味うどん」でしたが、その完成度は凄まじく、現時点でのブランド史上最高傑作といっても過言ではありません。というか、これまでに日清食品や東洋水産、エースコックも明太クリーム(たらこクリーム)系のカップ麺をリリースしていましたけど、めん・スープ・かやくの何れを取っても最強なんじゃないですかね。
セブンイレブンでの販売価格は278円(税込300.24円)なので、留型にしては珍しく特別に安いわけではないと触れましたが、もしNB商品だったら既存のメーカー希望小売価格に20〜30円ほど上乗せされていたかもしれません。つまり、これが300円で楽しめることを踏まえると、コストパフォーマンス的にも高く評価できる一杯です【author・taka :a(大石敬之)】