SNSで話題の “にぼっ” が目印「マルちゃん正麺」の新フレーバー「煮干し担々麺」が絶妙に美味しかった件

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年1月17日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん正麺 カップ 煮干し担々麺」の実食レビューです。

満を持してのマリアージュ!? 正麺カップの定番フレーバー「うま辛担々麺」の派生品として “煮干し” と “担々麺” を掛け合わせた新味登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん正麺 煮干し担々麺

マルちゃん正麺(せいめん)とは “いま抜群に美味しく、そして10年後・20年後も古びることなく愛され続ける即席麺” をコンセプトに、東洋水産が力を入れているブランドで、2011年(平成23年)11月7日に袋麺の「マルちゃん正麺 醤油味」「同 味噌味」「同 豚骨味」を鳴り物入りで市場に投下。みごと爆発的な売り上げを記録し、ダウントレンドが続いていた当時の即席袋めん市場に衝撃を与えます。

「正麺カップ」の通年商品は6種類(2022年1月現在)

その衝撃は業界で “マルちゃんショック” と呼ばれ、既存の乾燥方法とは一線を画す東洋水産の独自技術「生麺うまいまま製法」に多くの関係者が震撼したのも束の間、袋麺の登場から約4年後となる2015年(平成27年)10月5日に「マルちゃん正麺 カップ」を新発売。わずか1ヶ月で1200万食という驚異の出荷数を叩き出し、即席カップめん市場に “第2のマルちゃんショック” を与えました。

今回の新商品「マルちゃん正麺 カップ 煮干し担々麺」は、正麺カップの定番フレーバー「うま辛担々麺」の派生品で、東洋水産が誇る生麺ゆでてうまいまま製法(特許 第5719064号)のノンフライ麺に、スープは “コクのある煮干し” と “まろやかな練り胡麻のハーモニー” が特徴とのこと。

正麺カップにおけるニボ系といえば、2019年4月29日発売の「濃い煮干醤油」を皮切りに、現在は2020年9月7日発売(2021年9月6日リニューアル)の「辛ニボ」を通年販売していますが、意外にも煮干しと担々麺の組み合わせは前例がありません。

香り高い「自家製だし」仕込みにも注目

正麺カップの「うま辛担々麺」が初めて発売されたのは、現在を遡ること6年以上、2016年1月18日の話。以降、数量限定フレーバーとして「辛こく塩担担麺」や「ごま辛担担麺 黒」「濃ごま担担麺」「うま辛辛辛担担麺 STRONG」「炎のうま辛担々麺」など、定期的に派生品をリリースしてきました。

片や煮干し系の正麺カップも「濃い煮干醤油」の登場以降、シリーズ過去最大量(当時)の背脂を搭載した「濃ニボ」に、みごとレギュラー入りを果たした「辛ニボ」や鶏白湯と掛け合わせた「鶏ニボ」など、こちらも定期的に変わり種をリリースしていましたが、正麺カップにおける “煮干し×担々麺” の組み合わせは前述のように初めての試み。

パッケージには「にぼっ!」とユニークな吹き出しを添えた煮干しのイラストを印刷し、Twitterでは「にぼしはそんなこと言わない」などとイジられて話題になっていましたがw 東洋水産は社名の通り水産物に強い企業。

にぼっ!

さらに「うま辛担々麺」の完成度も高いので、ふたつの個性が違和感なく調和を果たしているのであれば、高評価を叩き出してくれる可能性大。パッケージやニュースリリースに辛さレベルの記載はありませんが、念のため辛味の強さにも注目しながらレビューします。

開封

別添の小袋は3種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が1袋に、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」で合計3袋。正麺カップの例に漏れず、今回の液体スープにも “自家製だしを使用” とのこと。ここでいうところの自家製は、おそらく “OEM(相手先ブランド名製造)に頼り切ったスープではない” ことを意味しているのでしょう。

安心と信頼のノンフライ麺

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、最近は同社の他商品にも採用していますが、もともと正麺カップ専用に開発された “生麺ゆでてうまいまま製法” を採用しています。いくつかのパターンが存在する正麺カップのノンフライ麺ですが、今回は「うま辛担々麺」の派生品という位置付けなので、それと同じ麺かもしれません。

ちなみに袋麺の「生麺うまいまま製法」とカップ麺の「生麺ゆでてうまいまま製法」は別物なのですが、それについては2021年12月27日発売の「濃厚もやし辛味噌」をレビューした際に詳しく触れているので、詳細が気になる方は関連ページ「この味、値段以上【マルちゃん正麺】最新作『濃厚もやし辛味噌』は “シャッキリもやし入り” で本格さ爆上げ!!」をご覧ください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん正麺 カップ 煮干し担々麺
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:128g(めん75g)
商品コード:4901990370462(JAN)
発売日:2022年01月17日(月)
実食日:2022年01月20日(木)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:225円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(みそ、ポークエキス、ねりごま、粉末煮干し、香味油脂、すりごま、砂糖、豚脂、植物油、食塩、しょうゆ、豆板醤、でん粉、香辛料、脱脂大豆粉、チキンエキス、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(味付挽肉、たまねぎ、チンゲン菜)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、増粘多糖類、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カラメル色素、クチナシ色素、pH調整剤、香辛料抽出物、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

かやくは先入れ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、天面にプリントされていた調理後のイメージ写真では “もやし” がトッピングされているようにも見えましたが、具材のラインナップは味付挽肉、たまねぎ、チンゲン菜の3種類。あとは熱湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で液体スープの小袋を温めながら待つこと5分。

調理後の香りは担々と煮干しがバランスよく調和

液体スープと粉末スープを先に入れてしまった場合、麺が適切に戻らなくなるおそれがあるので、かならず後入れするのがポイント。それから熱湯5分きちんと待った後 “添付調味料を入れる前にノンフライ麺をほぐし、粉末スープを溶かしてから液体スープを馴染ませる” と作りやすいので、調理の際は参考にしてください。

ちなみに筆者は最寄りのスーパーで購入しましたが、コンビニではミニストップとセブンイレブンでの取り扱いが多く、そこでの販売価格は税込240.84円でした。というわけで、念のためコストパフォーマンス的な部分も意識しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(128g)あたり
カロリー:462kcal
たん白質:15.4g
脂  質:14.8g
炭水化物:66.9g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:462mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:462kcal(めん・かやく:304kcal)(スープ:158kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく「うま辛担々麺」と同じノンフライ麺

6.0

既存の「マルちゃん正麺 カップ」に使われているノンフライ麺は、2021年9月6日発売品(現時点での最終リニューアル)以降、より生麺らしい自然な食感を追求し、なめらかさをキープしながら弾力をアップさせているのですが、従来のノンフライ麺と比較して粘りが弱くなったのと、箸で持ち上げたときの重量感も旧タイプほどではなくなっています。

リニューアル以降の麺には “乳糖” を使用

今回の「煮干し担々麺」も例に漏れず、たとえば初期の「うま辛担々麺」に使われていたノンフライ麺ほど粘りは強くないですし、箸で持ち上げたときの重量感についても劣ってしまうのですが、伸びにくさとコシの強さ・反発性につてはリニューアル後に軍配。おそらく現行の「うま辛担々麺」と同じノンフライ麺で、後述するスープとの相性は申し分ありません。

ちょっと昔の麺が恋しくもあるけれど、この仕様が現在の東洋水産が導き出した “正解” なので、あとは慣れと好みの問題。あいかわらず硬派な豚骨ラーメンには向かない質感ですが、清湯(ちんたん)系の醤油や塩に、白湯(ぱいたん)系の味噌や担々系のスープとは相性がよく、今回のスープは担々の要素が強かったので、なんの違和感も覚えませんでした。

スープ

想像通りだったけどヤバめのマリアージュ

6.5

最初に馴染ませた粉末スープの主成分は、粉末煮干しと擂り胡麻に、ほどよく砂糖の甘み効かせ、濃厚さを表現するために脱脂大豆粉でザラつきのある舌触りを持たせているのも注目したい手法。この時点で担々の要素は目立っていませんが、粉末の煮干しを使いながらも出汁(だし)の繊細さを備え、すーっと馴染んでくるような煮干し感が印象的。

一般にはネガティブとされる煮干しの苦味・えぐ味などは抑えてありますが、旨味の存在感は明確で、鯖(さば)や鰹(かつお)などの削り節は使わずに、魚介は煮干しだけでシャープかつ膨よかな旨味を表現しています。

とろみの強さも不自然じゃない

そこに液体スープを加えると、多めの練り胡麻を筆頭に、ラー油のピリッとした辛味がプラスされ、いっきに担々らしい要素がブースト。味付けには日本の味噌と隠し味に醤油も併用し、花椒の痺れもアクセントの枠を出なかったので、四川風ではなく日本式の味に仕上がっているのですが、重心の低い練り胡麻のコクと煮干しの個性が違和感なく溶け合い、物足りなさを感じることはありません。

おそらく「自家製だし」は豚ガラ・鶏ガラ・香味野菜などを自社工場で煮込んだもので、どこか和食にも通じる繊細さがあり、しかしながら全体で見ると野太く濃厚なテイスト。辛さは “硬派にピリ辛” で、辛い食べ物が極端に苦手な方は注意しておいたほうが安全ですが、万人受けするギリギリを絶妙に狙った辛さだと思います。

具材

精鋭揃い

5.5

味付挽肉は食感も風味もジャンクな肉具材なので、カップラーメンらしい要素になりますが、そのジャンクさがスープの力強さを底上げ。甘くてシャキシャキとしたチンゲン菜も前述の煮干し担々スープと相性がよく、もっとも印象に残ったのは玉ねぎで、フレッシュな香味と歯触りが実に効果的。

どれも既存の商品に使われている汎用の具材なので、新規に開発されたものではないけれど、まったく過不足のないラインナップ。口径の広い大判どんぶり型の容器を使用していますが、主張の強い玉ねぎを筆頭に、なにかしらの具材が常に口の中に飛び込んでくるので、スープは濃厚でも最後まで飽きずに食べられると思います。

総評

6.0

食べる前から間違いなく美味しいだろうなー、とは思っていましたけど、その期待を微塵も裏切らない仕上がりで、しっかり担々、しっかり煮干し。おそらく麺は既存の「うま辛担々麺」と共通ですが、この品質であれば使い回しでもネガティブではないですし、具材も精鋭揃いと隙のない一杯でした。

スーパーやドラッグストアなど、税込200円以下で販売している店舗も多かったので、コスパ面も高く評価できる商品。すでに「うま辛担々麺」と「辛ニボ」が通年販売されている現在、ブランド内でのカニバリゼーションを想定すると、今回の「煮干し担々麺」がレギュラー入りする可能性は低いといわざるを得ませんが、今後も定期的に発売してほしいです【author・taka :a(大石敬之)】

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