どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年1月27日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 本気盛(マジモリ)コク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー味」の実食レビューです。
第11回 最強の次世代ラーメン決定戦! “次世代こってり部門” 優勝「麺屋一翔」のカップラーメンついに登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
本気盛×麺屋一翔
「最強の次世代ラーメン決定戦」とは、2003年から続くYahoo!特別企画「ラーメン特集」にて、全国のラーメン店から応募を募り、ユーザーの投票によって優勝を決める “ユーザー参加型” の企画です。Yahoo!特別企画とラーメンデータバンク協力のもと、これまでにない新しいラーメン=次世代ラーメンを生み出すことを目的とし、今回の “ラーメン特集 2019-2020” で11回目を迎えました。

この企画の審査基準は実に曖昧にして明快で、実際にラーメンを食べて美味しかった店に投票するのではなく、Yahoo!特別企画のラーメン特集サイトに掲載されているラーメンの写真や店主のコメントなど、それを見たユーザーが “食べてみたい” と思った味(店)に投票し、もっとも票を集めたラーメンが「優勝」というシステム。
そのため協力的なファンが多い店やSNSでの発信力が強い店が有利だったりもするのですが、それも実力のうち。第11回は例年以上に個性の際立ったメニューを募るため、これまで1つの部門だった “次世代部門” を「次世代こってり部門」と「次世代あっさり部門」に二分化し、加えて従来の「ガツ盛り部門」と「汁なし部門」あわせて4部門を設定。
それぞれ優勝した店舗には賞金とカップ麺化の権利が授与される流れになっていて、新メニューのみエントリー可能な「次世代こってり部門」と「次世代あっさり部門」は「本気盛」で商品化+優勝賞金100万円、新メニュー・既存メニューどちらもエントリー可能な「ガツ盛り部門」と「汁なし部門」は「でかまる」で商品化+優勝賞金50万円となっています。

すでに “Yahoo!特別企画 ラーメン特集 2019-2020” の投票期間は終わり、次世代こってり部門=麺屋一翔(コク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー)、次世代あっさり部門=麺処あす花(貝出汁白醤油 らーめん)、ガツ盛り部門=ハイパーファットン(スタミナにんにくん)、汁なし部門=豚骨まぜそばKOZOU+(豚骨ネギ塩まぜそば)の優勝が発表されました。
さて、トップバッターは「次世代こってり部門」で優勝に輝いた「麺屋一翔」の再現カップ麺。鶏白湯で作ったカレーにガーリックを効かせ、そこに味噌を加えるとビターでクセになる甘みが生まれるらしく、さらにチーズで全体を包み込んでいるとのこと。青森といえば「味噌カレー牛乳ラーメン」が有名ですが、それとは違ったアプローチの味噌カレーに仕上がっているようですね。
麺屋一翔(めんや いっしょう)とは、青森県青森市に本店を置くラーメン店で、創業は2017年3月29日。店主・升田貴大さんは、東京・恵比寿にある「九十九ラーメン」で長年にわたり商品開発や新規出店、店舗プロデュースに携わっていたらしく、そこから独立する形で妻・真理子さんの実家がある青森に移り、現在の「麺屋一翔」をオープンしたそうです。

青森といえば煮干しラーメンの印象が強い中、麺屋一翔では丸鶏と豚の大腿骨に県産野菜を加え、12時間以上煮込んだ “鶏豚湯(とりとんたん)” と呼ばれるスープを軸に、野菜ソムリエの資格を持つ奥様の実家で採れた野菜をふんだんに使ったメニューや無料の自家製野菜スムージーを提供するなど、かなり健康にも配慮したメニューを展開しているようですね。
開封

“こってり” といえば罪悪が強く、しかしながら「麺屋一翔」では罪悪感のないラーメンに定評があるようなので、まさに今回のタイアップは「次世代」というか、既存の “こってり” とは相反したイメージ。ひとまず今回のカップラーメンに別添の小袋などは貼り付けられていないので、コンビニなどの出先でも食べやすいフタを開けたら熱湯を注ぐだけの簡単調理。

具材は味付鶏肉団子、キャベツ、フライドガーリック、メンマの4種類。いずれの具材も東洋水産のカップ麺に使用されている汎用の資材で、やや「本気盛」のブランドイメージ的に具材の量が寂しくも思えるのですが、開封した瞬間「マルちゃん 黒い豚カレーうどん」に通じる普遍的で優しいカレー粉の香りが漂ってきて、食欲を刺激された実食前。
今回の優勝とカップ麺化を機に「麺屋一翔」の実店舗でも “次世代こってりコク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー” がグランドメニュー化されたらしく、具材はキャベツと紫キャベツの千切りに肉団子、自家製穂先メンマ、フライドガーリック、粗挽き唐辛子となっているようなので、どうやら構成の再現度は高い様子(※2020年1月31日現在)。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:マルちゃん 本気盛 コク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー味 販売者:東洋水産株式会社 製造者:株式会社酒悦 房総工場 製造所:千葉県長生郡長南町美原台1-34 内容量:102g(めん80g) 商品コード:4901990365147(JAN) |
発売日:2020年01月27日(月) 実食日:2020年01月31日(金) 発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:232円(税込) 希望小売価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙+プラ 湯量目安:440ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(香辛料、砂糖、チキンエキス、食塩、豚脂、乳等を主要原料とする食品、ポークエキス、たん白加水分解物、みそ、でん粉、植物油)、かやく(キャベツ、味付鶏肉だんご、フライドガーリック、メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、乳化剤、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
実食開始

麺は熱湯3分の油揚げ麺で、調理前のサイズは平打ちの中細といったところ。2、3年前の「本気盛」といえば不安要素の大部分が麺に集中していて、いかにスープを麺に合わせられるか——みたいな印象が強かったのですが、ここ最近の麺は軒並みクオリティが高く、お店の再現モノでも麺に対する不安はほとんどなくなりました。

メーカー希望小売価格は税別220円、コンビニで購入した場合の値段は税込232円が2020年1月現在の相場。このシリーズは取扱店が多く、今回は実際に立ち寄ったコンビニ大手4社「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」すべての企業で取り扱いを確認しました(※一部の店舗と地域によっては売ってないかもしれません)。
なお、今回は熱湯を注ぐだけで食べられるのですが、東洋水産の縦型ビッグ製品は熱湯を注いで数十秒後には “素手で持つことが困難なほど熱くなることが多い” ので、くれぐれもご注意ください。それでは、次世代の要素に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(102g)あたり |
カロリー:454kcal たん白質:9.4g 脂 質:20.1g 炭水化物:58.8g 食塩相当量:5.1g (めん・かやく:2.4g) (スープ:2.7g) ビタミンB1:3.00mg ビタミンB2:0.41mg カルシウム:194mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:454kcal(めん・かやく:380kcal)(スープ:74kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


しなやかな中細ストレート麺
進化した東洋水産の油揚げ麺には何種類かのパターンがあって、中には緩やかに縮れているナチュラルウェーブ製法の麺もあるのですが、今回は久々に “ほぼ縮れのない” 平打ちストレート麺が採用されています。この麺を初めて見たときは「OEM‥‥?」などと疑ってしまったくらい、かつての本気盛では考えられないほど上品な質感になりました。

無駄な気泡を丁寧に押し出したようなコシもさることながら、しっとりとアシのある麺で、なおかつストレート麺でもスープの掴みは悪くありません。実店舗の「コク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー」にも細めのストレート麺が採用されているようなので、東洋水産が持っている現状の麺としては、もっとも適切な選択だと思います。
ちなみに販売者は東洋水産株式会社、製造所は株式会社酒悦の房総工場となっているのですが、酒悦(しゅえつ)は酒悦の房総工場は東洋水産の縦型カップ麺を製造することに特化した工場で、東洋水産グループの一員。それに今回のような有名店監修のスポット商品は、縦型ビッグでも麺量70gが一般的なのに対し、きっちり80gで食べ応えがありました。
スープ


こってり感もあるのに繊細
原材料に乳等を主要原料とする食品を使用していますが、ちゃんとしたチーズは不使用で、実際そんなにチーズっぽい風味も強くありません。タイトルに “チーズカレー” を冠しているだけに、もうちょっとチーズにも頑張ってほしかったところではあるものの、意外とカレーの刺激は強く、動物系のコクも濃厚で、かなりガーリックが強めに主張してきます。
カレーは「黒い豚カレー」に使っている香辛料の配合と似ているのですが、刺激の強いスパイスの使用量を増やしていて、ふつうに中辛〜辛口ちょい下くらいのピリピリ感。鶏油は目立っていないので、鶏白湯よりも圧倒的にカレーが強く、ふわっとした味噌の隠し味と乳製品系のコクが “味噌カレー牛乳ラーメン” にルーツを感じさせる個性的なテイスト。

ちなみにスープの粘度は高く、とろみ成分が粉末スープに含まれていて、かるく混ぜたくらいでは溶けません。人工的な粘度の高さも不自然に思わせないくらい動物系もカレーも濃厚だったので、そこは問題ないのですが、とにかく粉末スープの溶け残りだけは気を付けてください(※最短でも30秒以上、理想は1分くらい混ぜ続けたほうが安全です)。
具材


バイプレイヤーはフライドガーリック
キャベツは本店の千切りキャベツ(生)と違って汎用の茹でキャベツですが、ピリッとくるカレースープと相性がよく、カレー味のカップ麺にメンマも意外と珍しい組み合わせ。そんな中、特にフライドガーリックの存在感が強烈で、スープのニンニクが強いと感じた源泉はココ。フライド系特有のホロ苦い風味も強く、スープのビターな印象を確固たるものにしていました。

味付鶏肉だんごも特注ではなく既存の具材だと思うのですが、この味付鶏肉だんごがカレー味のカップ麺に入っているのも珍しい組み合わせ。これが “味付鶏挽肉” なら頻繁にありますけど、東洋水産のカレー味で肉具材といえば味付豚肉か挽肉系が定番なので、新鮮味を感じました。食感も風味もリアルでクオリティが高く、再現カップ麺にもピッタリですね。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
「コク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー味」というタイトルから、文字通り鶏白湯やチーズに期待していた場合、ちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、 “コク辛ガーリックカレー” については明白で、意識して味わうと面白いのが味噌のコク。味噌カレー牛乳ラーメンほどの個性派ではないものの、今までにないカレー味なのは間違いありません。
もうちょい味噌とチーズが強いと面白かったような気もするのですが、具材のラインナップをはじめ、けっこう雰囲気の再現度は高いのではないかと感じました。実店舗の “次世代こってりコク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー” には粉チーズを後がけしているようなので、もし粉チーズが家にある方は、ちょい足しアレンジも試してみてください。
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