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「麺処あす花」監修カップ麺「本気盛 貝ダシ醤油味」第11回 “最強の次世代ラーメン決定戦” 次世代あっさり部門【優勝】

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月3日(月)新発売のカップ麺、東洋水産(マルちゃん)「本気盛 貝ダシ醤油味」の実食レビューです。

第11回「最強の次世代ラーメン決定戦」の “次世代あっさり部門” で優勝に輝いた「麺処 あす花」のカップラーメンついに登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺処あす花×本気盛 貝ダシ醤油味

「最強の次世代ラーメン決定戦」とは、これまでにない新しいラーメン=次世代ラーメンを生み出すことを目的としした “ユーザー参加型” の企画で、「Yahoo!特別企画」並びに「ラーメンデータバンク」協力のもと2003年に発足。今回の「ラーメン特集 2019-2020」で11回目を迎え、今年から “次世代部門” が「次世代こってり部門」と「次世代あっさり部門」に二分化されました。

今回は「麺処あす花」監修

したがって “第11回 最強の次世代ラーメン決定戦” は「次世代こってり部門」「次世代あっさり部門」「汁なし部門」「ガツ盛り部門」の4部門となり、各部門の優勝店は東洋水産によるカップ麺化の権利と賞金(次世代2部門=100万円、汁なし・ガツ盛り部門=50万円)が授与される流れになっていて、今回の新商品「本気盛 貝ダシ醤油味」は「麺処 あす花」のエントリーを再現したカップ麺。

「麺処 あす花(あすか)」とは、もともと新橋2丁目にあった「東京酒場 一八屋台(いっぱちやたい)」という居酒屋の間借り営業からスタートしたラーメン店で、2016年5月19日にオープン。当時は1日30杯限定で昼の2時間(11時30分~13時30分)のみラーメン店「麺処 あす花」として営業し、夜は居酒屋「一八屋台」として二毛作営業を行っていたようです。

しかし、母体となっていた「一八屋台」が2018年3月に閉店。居酒屋の営業終了に伴い「麺処 あす花」も新橋2丁目からの移転を余儀なくされ、2018年5月16日に現在の東京都千代田区西神田2丁目(水道橋)にて再度オープン。間借り営業時代から “割烹着姿の美人女将が切り盛りするラーメン店” として話題になっていた「麺処 あす花」は、この移転を機に完全独立しました。

ほんとに美人

現在は水道橋に本店を置く「麺処 あす花」の店主・福田 明日香(ふくだ あすか)さんは、東京の名門「せたが屋グループ」出身という経歴を持ち、学生時代は表参道にあった “調味料ゼロ” のラーメン店「ラーメンゼロ」でアルバイト。その後、いったん別の企業に就職していたらしいのですが、再び「せたが屋グループ」に戻り、2016年5月から居酒屋での間借り営業を始めたそうです。

看板商品の「らーめん」は、大山鶏のガラを大量に使用した鶏がらスープに昆布や煮干しを合わせ、カエシには7種類の醤油と乾物をブレンド。他にも辛味を効かせた「赤いらーめん」と “裏メニュー” から定番商品に格上げされた「しおらーめん」がグランドメニューの柱となっているようですが、今回の「次世代あっさり部門」で優勝したラーメンは “白醤油” を使った限定メニュー。

再現元のラーメンは「貝出汁白醤油らーめん」というタイトルで、「麺処 あす花」らしさを活かすためにベースの鶏がらスープは既存の “らーめん” と同じものを使用。そのスープを邪魔しないように貝出汁を合わせ、旨味を存分に引き出すべく、かえしのバランスを整えながら試行錯誤を繰り返し、通常の醤油ではなく “白醤油” を合わせたのだとか。

「次世代こってり部門」の優勝作

「第11回 最強の次世代ラーメン決定戦!次世代こってり部門」で優勝した「麺屋一翔」のカップ麺「本気盛 コク辛鶏白湯ガーリックチーズカレー味」は、2020年1月27日(月)に一足早く発売。次世代2部門は「本気盛(まじもり)」で、汁なし部門(大阪「豚骨まぜそばKOZOU+」)とガツ盛り部門(横浜「ハイパーファットン」)は「でかまる」から商品化されます。

開封

別添の小袋は1つ

さて、「麺処あす花」のカップラーメンに別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製スープ」が1袋。同店では “毎日でも食べられるような” シンプルであっさりとした最高の “普通のらーめん” をテーマにしているらしく、あえて今回の貝出汁も尖り過ぎないように調整しているとのことなので、女性店主ならではの繊細さに期待したいところ。

本気盛は具材も本気

今回の企画にエントリー中、実際の「貝出汁白醤油らーめん」には豚バラ肉のチャーシューを筆頭に白髪葱や糸唐辛子、かいわれ大根、海苔をトッピングしていたのですが、カップ麺での具材は味付豚肉、メンマ、ねぎとシンプルな構成。いずれも東洋水産の縦型ビッグで頻繁に見かける資材ではあるものの、さすが「本気盛」なかなか全体的に量が多く、実食前のイメージは悪くありません。

メーカー希望小売価格は税別220円、コンビニで購入した場合の値段は軽減税率8%適用で税込232円(2020年2月5日現在の価格)。店舗によっては売ってないかもしれませんが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」すべての企業で取り扱いを確認しているので、全国的にもエンカウント率は高いと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:本気盛 貝ダシ醤油味
販売者:東洋水産株式会社
製造者:株式会社酒悦 房総工場
製造所:千葉県長生郡長南町美原台1-34
内容量:102g(めん80g)
商品コード:4901990365284(JAN)
商品サイズ:縦108mm×横108mm×高さ122mm
発売日:2020年02月03日(月)
実食日:2020年02月05日(火)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(植物油、チキンエキス、魚介エキス、しょうゆ、食塩、砂糖、粉末野菜、こんぶエキス、チキン風味パウダー、香辛料)、かやく(味付豚肉、メンマ、ねぎ)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、増粘多糖類、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、酒精、クチナシ色素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

最近は安心のマルちゃん縦型BIG

麺は油で揚げられた中細ちぢれ麺で、湯戻し時間は熱湯2分。数年前の「本気盛」といえば、麺を筆頭に繊細さとは無縁のブランドだったので、もし当時「次世代あっさり部門」があったら地雷でしかなかったでしょう。けれども近年のマルちゃん縦型ビッグは麺が大幅に改善されたことにより、お店の再現カップ麺でも弱みを見せなくなってきました。

※ただし容器はべらぼうに熱い

今回の小袋(特製スープ)は、食べる直前に入れる “後入れ” なので、お湯を注ぐ前にフタの上から取り外し、熱湯2分後に加えます。なるほど「麺処あす花」のコンセプトに倣い、漂う香りから貝のエッジは感じません。しかし、東洋水産の縦型ビッグは熱に弱く、今回も熱湯を注いだ後は強烈に熱くなったので、くれぐれも持ち運びには注意してください。本気で熱いです本気盛だk(ry

なお、製造所は株式会社酒悦(しゅえつ)の房総工場となっていますが、以前より東洋水産の縦型カップ麺を担当している東洋水産グループの老舗企業なので、ご安心ください。それでは、美人店主が手掛ける “麺処あす花” らしさに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(102g)あたり
カロリー:454kcal
たん白質:10.6g
脂  質:22.2g
炭水化物:53.0g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:1,8g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.48mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:163mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:454kcal(めん・かやく:377kcal)(スープ:77kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。なお、星の数は “2=イマイチ、3=及第点、5=上出来” が目安です。

めん

インスタント的でも嫌味じゃない

5.0

「麺処あす花」の実店舗では「あさひや製麺所」のストレート中細麺を使用している、という情報がチラホラとネット上に転がっていて、今回の再現元(貝出汁白醤油らーめん)にも細めのストレート麺を使用しているようですが、対するカップ麺での油揚げ麺は縮れが強く、形状の再現度は高いと言えないかもしれません。

とはいえ悪くない

現在の東洋水産(酒悦)が誇る熱湯3~4分の油揚げ麺よりもスナック的で、本物志向というよりもカップラーメンサイドに位置しているのですが、今回の優しいスープに対して違和感なくフィット。油揚げ麺特有のインスタント感がネガティブに作用するのではなく、いい意味でカップラーメンらしく美味しいというか、きれいに落とし込んでいます。

それなりに油揚げ麺特有の風味も並行するのですが、スープに対して闇雲に干渉したり、蹴散らしたりするようなタイプではありません。むしろ油揚げ麺特有のコクが楽しめる余裕があって、細めの平打ち麺でありながら一定のコシをキープ。熱湯2分ジャストで開封した場合、サクッとした戻りムラが気になったので、かき混ぜ終えてから15秒ほど休ませるのがベスト。

スープ

白醤油は目立ってないけど繊細で美味

5.0

「白醤油」とは、愛知県碧南市を主産地とする “小麦が主原料の醤油” で、一般的な大豆を主原料とする醤油よりも熟成期間が短く、淡白で上品な味わいが特徴となっています。素材を活かすための醤油として重宝されていて、濃口醤油や薄口醤油よりも甘味が強く、独特の風味を含んでいるのですが、今回のスープから感じるのは一般的な薄口醤油の風味で小麦の癖は目立ちません。

“オリーブオイルの風味” に注目

しかし、特製スープの中に含まれている貝の香りと「オリーブオイル」が個性的で、貝出汁も押しの強い味ではなく、じわじわと旨味が蓄積されていくような味。貝は膨よかで丸みを帯びたホタテとシャープなアサリを重ねていて、イメージとしてはアサリよりもホタテの占める割合が大きく、「麺処あす花」の掲げているコンセプト通り尖った味ではないのですが、きちんと貝出汁。

鶏の旨味も丁寧に下処理されたように癖がなくて、全体的に優等生なフレームワークとなっているのですが、なるほど毎日でも食べたくなる感じの素朴で飽きのこないテイスト。スープの食塩相当量は4.2gと地味に高く、けれども舌にストレスを与えない塩梅で、大きく分けると「鶏」「貝」「昆布」の旨味がスープが舌の上を通るたびに重ねられていくような奥床しいスープです。

ちなみに貝の旨味は温度が低下すると強く感じられるので、わざとスープを残し、冷めてから味見すると緻密な貝出汁が楽しめますよ(※ただし体感的な塩分濃度も高くなるので、スープが冷めてから白ご飯で中和するのもオススメの食べ方)。

具材

あいかわらず具材に強いマルちゃん

5.0

かなりネギの歯触りが強かったので、スープの優しさを思うとネギの量が多すぎる気もしたのですが、気になった点といえばそのくらい。ややメンマの風味は淡く、けれどもコリコリとした歯触りは強めで存在感はバッチリ。味付豚肉も定評のあるリアルな味と食感で、いつも通り醤油と砂糖で煮込んだような甘辛い味付けが施されています。

裁ち落とし系でも質は上等

今回は歯触りの強い赤身の部分が多めに入っていて、脂身の部分は少なめでしたが、おそらく個体差でバラつきのある項目。赤身の部分は若干ながら獣臭を漂わせ、しかしながら嫌な風味ではなく、それも含めてリアルと思える臨場感を打ち出します。特別に量が多いわけではないものの、これだけ入っていれば寂しくもありません。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

残念ながら白醤油らしい味は楽しめなかったのですが、よくよくパッケージを見直してみると “どこにも白醤油なんて書いていない” ので、事前の下調べなしで食べる方も多いと思いますし、その場合であれば白醤油に関する期待とのギャップが生じることはありません。また女性店主が監修していることも一目瞭然なので、配慮の行き届いた繊細な味わいにも納得できるでしょう。

カップ麺のヘビーユーザーにとっては箸休めに最適かと思いますし、普段あまりカップラーメンを食べ慣れていない方や女性の方でも食べやすいはず。麺の量は80gの大盛りですけど、標準サイズの「赤いきつねうどん」が麺量74gとなっているため、それが完食できるなら問題ありません。けっこうオリーブオイルの風味が印象に残ったので、実食の際は意識してみてください。

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