どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年2月4日(火)新発売のレンジ麺、ローソン「ピリ辛ひき肉が決め手! ミニ台湾ラーメン」の実食レビューです。
辛い? 辛くない? ローソンのカップ入りチルド麺にミニサイズの「台湾ラーメン」が新登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ピリ辛ひき肉が決め手! ミニ台湾ラーメン
「ピリ辛ひき肉が決め手! ミニ台湾ラーメン」とは、文字通りミニサイズのレンジ麺(電子レンジ専用の要冷蔵カップ入りチルド麺)で、台湾ラーメンといえば「中国台湾料理 味仙(みせん)」発祥の激辛ラーメンですが、今回のミニ台湾ラーメンは株式会社ローソンのオリジナル商品として開発されたもの。
どのくらい小さいのかというと、同じ日に発売されたローソン標準サイズのレンジ麺「コクが決め手! 麻婆ラーメン」と比較して3分の2くらいのサイズ。具材やスープによって前後しますが、「麻婆ラーメン」のカロリーは506kcalとなっているのに対し、「ミニ台湾ラーメン」のカロリーは342kcalなので、ちょうど熱量的にも3分の2くらい。
「台湾ラーメン(たいわんラーメン)」とは、1960年(昭和35年)創業の中国台湾料理専門店「味仙」で生まれた激辛ご当地ラーメンで、愛知県は名古屋市の名物料理・名古屋めし(なごやめし)の中でも不動の人気を誇る食べ物。商品名に外国の名前を冠していますが、台湾で生まれた麺料理ではありません。
台湾ラーメンは「味仙」の創業者・郭 明優(かく めいゆう)氏が “日本で考案した” 麺料理で、台湾・台南市名物の中でも小吃(シャオチー)と呼ばれるジャンルの一品料理「担仔麺(タンツーメン)」をモデルに開発。台湾ラーメンという名前の由来は、考案者が台湾出身だったこと、また故郷の台湾で食べた麺料理をアレンジしたことに因んで名付けられたそうです。
「台湾ラーメン」のモデルになった台南ご当地グルメ「担仔麺」は、もとより辛い麺類だったわけではなく、辛い食べ物が好きな「味仙」の創業者が唐辛子やニンニクで自分好みにアレンジしたから。最初は従業員の賄いとして提供していたところ、それを味見した常連客からメニューに加えたほうがいいと説得され、正式にグランドメニュー入りしたのが1971年(昭和46年)頃の話。
それでも当初は知る人ぞ知る隠れメニューとして存在し、辛い食べ物が好きな一部のファンにのみ提供していたそうですが、しばらくして一斉を風靡した80年代の激辛ブームを追い風にブレイク。さらに名古屋めしブームの到来やカプサイシンのダイエット効果(脂肪燃焼効果)が取り上げられたことが重なって、台湾ラーメンは「味仙」の名とともに全国へ広がりました。
ちなみに今回の新商品「ピリ辛ひき肉が決め手! ミニ台湾ラーメン」はローソンのオリジナル商品と書きましたが、実は過去に「味仙監修 レンジ台湾ラーメン」というローソン専売のレンジ調理麺を取り扱っていたことがあるらしく、発売日は2015年9月29日。東海・北陸地域のローソン限定商品として、4週間のみ販売されていたようです。
さらに検索してみたところ、オリジナル商品では「大盛冷し台湾ラーメン」という冷やしバージョンもヒットしたのですが、そちらも東海地方のローソンでスポット的に展開。もしかすると全国版のローソン専用レンジ台湾ラーメンが発売されるのは今回が初‥‥? そんな手のひらサイズの「ミニ台湾ラーメン」には、 “辛味に注意してお召し上がりください” との注意事項が記載してあります。
開封
調理前のスープはゼラチンで固めてあるスープゼラチンで(いちごジャムみたいw)、中央には豚挽肉唐辛子味噌炒めが鎮座。その周りにはニラが散らしてあり、サイズはミニでも台湾ラーメンの基本は押さえています。ちなみにスープがプルップルに固めてあるのは、下にある茹で置きの麺が伸びないようにするための構造で——
さらにローソンのレンジ麺には “麺とスープゼラチンの間に透明なシート(寒天加工品)が挟んである” というのが特徴的なポイント。加熱後にシートが残ることもありますが、身体に害はありません。なお、今回は撮影と解説のために開封していますが、場合によっては調理不良の原因になってしまうので、コンビニのレンジ麺は “過熱前に開封しない” でください。
ちなみに「台湾ラーメン」の本場であり、発祥の地となっている中部地域のローソンでは、2週間遅れの2020年2月18日(火)からの発売となっています。とりあえず台湾ラーメンに馴染みのある地域で先行販売、それから全国的にも展開する——という流れなら自然なんですけど、本場が後回しにされるのは珍しいかもしれません。もしかしたら微妙に仕様が違うのかも?
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ピリ辛ひき肉が決め手! ミニ台湾ラーメン 製造者:株式会社オイシス 加古川工場 製造所:兵庫県加古郡稲美町六分一 1362番62 内容量:-(記載なし) 商品コード:2302518214534 |
発売日:2020年02月04日(火) 実食日:2020年02月06日(木) 発売地域:全国(中部のみ2週間遅れ) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:399円(税込) ローソン標準価格:369円(税別) |
麺の種類:ゆで中華麺 スタイル:レンジ麺 容器材質:プラ(PS) 保存方法:要冷蔵(10℃以下) 調理時間:電子レンジ500W 3分30秒 / 1500W 1分10秒 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】台湾ラーメンスープゼラチン、茹中華麺、豚挽肉唐辛子味噌炒め、にら、ラー油、寒天加工品、唐辛子 / 加工澱粉、かんすい、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、糊料(増粘多糖類、加工澱粉)、クチナシ色素、カラメル色素、(原材料の一部に小麦・卵・ごま・さば・鶏肉を含む)(本品製造工場では、そば・卵を含む製品を生産しています) |
実食開始
調理方法は電子レンジ専用で、加熱時間の目安はローソンの業務用電子レンジ(1500W)で1分10秒、家庭用の電子レンジ(500W)で3分30秒とレンジ麺の中では短めの時間。もし家にある電子レンジのワット数が違う場合は、600W=3分00秒、700W=2分30秒、800W=2分10秒、900W=2分00秒、1000W=1分50秒を目安にしてください。
ちなみにサイズもカロリーも標準サイズのレンジ麺と比較して3分の2くらいと書きましたが、ローソン標準価格は税込399円。冒頭で比較した「コクが決め手! 麻婆ラーメン」や同じ日に発売された「魚介と鶏の旨み! 醤油ラーメン」のローソン標準価格は税込498円となっているので、値段は標準サイズ対比80%といったところ。
2020年2月6日現在、ベストタイミングで “おにぎり100円セール” などは実施されていませんが、標準サイズとの差額で税込100円の塩にぎりが買えますね。それでは、台湾ラーメンらしさと注意喚起ありの辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」それぞれの特徴を解説し、レンジ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示(1食当り) |
カロリー:342kcal たん白質:21.7g 脂 質:7.1g 炭水化物:47.8g ナトリウム:2.3g |
食塩相当量:5.84g(※当ブログ調べ) 計算式:ナトリウム(mg)×2.54÷1000 |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
何気に食べ応えあり
ローソンの公式ウェブサイトには “中細ストレート麺を使用” と書いてあるのですが、そんなに細い麺ではなく、標準サイズのレンジ麺でも一般的な中くらいの太さ。なんとなくミニサイズのイメージから、もうちょっと細めの麺を想像していたので、けっこう思っていたよりも太いぞ——というのがファーストインプレッション。
おそらくローソンで販売中のレンジ麺に使われている汎用麺の一つで、断面は正方形に近い角断面の茹で中華麺を採用。スープゼラチンを加熱する工程によって茹で置きの麺を茹で直すことになるため、セパレートの新容器(蒸し調理)に進化したセブンイレブンのレンジ麺には程遠く、ちょっと食感は旧世代的に思えてしまうものの、小麦の風味は芳醇です。
コンビニのカップ入りチルド麺は地域によって製造者(企業そのもの)が違う、つまり各工場が培ってきたノウハウや設備の違いで食感に差が生じることも珍しくないので、今回の感想と微妙にズレるかもしれませんが、おそらく麺の太さは規格サイズ。きもちワンサイズ落としたほうがベストかも——と思ったのですが、台湾ラーメンとしては標準的な太さですね。
スープ
辛味は弱いけど雰囲気ばっちり
ラー油に加えて粗挽き唐辛子も浮いている辛そうな見た目のスープですが、実際の辛さレベルは万人ウケするピリ辛程度だったので、よほど辛い食べ物が苦手じゃなければ大丈夫。もし、湖池屋の「カラムーチョ」でも辛すぎる無理!! といった場合には厳しい辛さになるかもしれませんけど、たとえば市販の担担麺や麻婆豆腐の素で中辛が余裕なら構える必要はありません。
そのため強い辛味に期待していると逆に物足りなさを感じてしまうことになりますが、なかなか味は硬派に仕上がっていて、台湾ラーメンらしい中毒性の高さを表現。土台は清湯(ちんたん)系のガラスープをベースにした濃口しょうゆ味で、けっこうニンニクの風味もガツンと強く、ミニサイズでもレギュラーサイズの商品に負けないパンチの効いた味わい。
あいかわらず冷えるとゼラチン状に戻ってくるのがローソンのレンジ麺らしい不自然さではあるものの、挽肉炒め(具材)から滲み出る旨味も相俟って、ミニサイズでも頼りないスープではありません。味は濃いめでも計画性のない濃さではなく、ふわっと上がってくる甘味と辛味のコントラストに常習性があり、台湾ラーメンを食べたことがない人でも雰囲気が掴めると思います。
具材
さすがカップ麺の具材とは違うw
具材はニラと挽肉(豚挽肉唐辛子味噌炒め)のみというシンプルな構成ですが、実際の台湾ラーメンもニラと挽肉が基本なので、ラインナップとしての再現度は実に高く、とうぜんニラも乾燥の加薬(かやく)ではなく本物のニラ。スタミナ感のあるピリ辛スープとニラの相性はバッチリで、台湾ラーメンの臨場感をグッと高めてくれます。
メイン具材の挽肉は和味噌と唐辛子で味付けした肉味噌っぽい内容で、加熱した挽肉特有の弾力と旨味が楽しめる上質な肉具材。スープの項目でも触れたように、この旨味がスープに寄与している部分も大きく、しっかり台湾ラーメンらしさを表現していました。そこまで量は多くないけれど、全体的にミニサイズですし、こんなもんですかね。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
内容量が記載されていなかったので、容器の重さを差し引いて計測してみたところ、約340gといった結果に。やはり内容量は標準サイズのレンジ麺(例「コクが決め手! 麻婆ラーメン」約520g)と比較しても65%(3分の2)だったので、若干ながら値段は割高になりますけど、基本的にミニサイズ系の商品は標準サイズよりも割り増しというのは世の常。
ちょっと麺類も食べたいけど1食は多い、どんな味か分からないからお試しサイズで取り敢えず——といったミニサイズ特有の需要も高いと感じたので、総評は上出来の五つ星としました。めちゃくちゃコストパフォーマンスが高いわけではないけれど、台湾ラーメンを知らない方でも雰囲気を掴むことができる良品です。もしスープが余ったら、〆のアレンジに “追い飯” も間違いないですよ。