どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年1月28日(火)新発売のローソン限定カップ麺、サンヨー食品「ラッキーマヨネーズおかき味 油そば」の実食レビューです。
ローソン×三真コラボ第2弾は「ラッキーマヨネーズおかき」を油そばにアレンジ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ラッキーマヨネーズの油そば
「ラッキーマヨネーズおかき」とは、個性的な米菓を製造・販売している企業「株式会社 三真(さんしん)」を代表する人気商品で、落書きみたいな小鳥(マヨネーズだからヒヨコ?)のイラストが目印。今回の新商品「ラッキーマヨネーズおかき味 油そば」は、サンヨー食品(サッポロ一番)と三真の共同開発商品で、前回の「ネギバカ」に続くコラボ第2弾の新作です。
2020年1月29日現在、ローソンの店内には専用のポップが掲示されていて、マヨラーでなくてもやみつきになってしまう!と、商品の魅力をアピール(かわいすぎる)。その下には念のため “本製品は「ラッキーマヨネーズおかき」の味わいをイメージしたカップめんです。「ラッキーマヨネーズおかき」を使用した製品ではありません” との注意書きがあり、続けて——
“本製品は丸和油脂(株)製「ラッキーマヨネーズ」を使用しておりません” との記載があるので、ちょっと関係を解説。「丸和油脂株式会社」とは、業務用のマーガリンや学校給食用スプレッド、マヨネーズ、ドレッシングなどを製造・販売している1923年(大正12年)創業の企業で、同社の商品に「ラッキーマヨネーズ」という業務用のマヨネーズが現行商品として存在します。
もともと三真の「ラッキーマヨネーズおかき」は丸和油脂とのコラボ商品として開発されたもので、名前の由来は丸和油脂の商品に因んだもの。たしか2016年後期に三真の工場直売店「あられちゃん家」(旧店名「餅工房」)限定で販売されていたのですが、しばらくしてから公式オンラインショップでも取り扱われるようになり、2017年2月頃から一般販売が解禁されました。
今回のカップ麺「ラッキーマヨネーズおかき味 油そば」に丸和油脂のラッキーマヨネーズは使用していないようですが、本家「ラッキーマヨネーズおかき」には現在も使用しているらしく、前回の三真コラボ第1弾「青ネギオイル仕立てのネギバカおかき」シリーズと同じように、チップスバージョンの「ラッキーマヨネーズ ポテトチップ」も発売。
「ラッキーマヨネーズおかき」はNB商品(販路を限定しないナショナルブランド商品)、「ラッキーマヨネーズ ポテトチップ」はローソン限定のPB商品、ポテチ版に “ラッキーマヨネーズは使用しておりません” などの表示はなく、製造所も本家と同じ三真の千葉工場(千葉県茂原市萱場2244-1)なので、おそらくポテチにはラッキーマヨネーズ使用と思われます。
ちょいちょい冒頭から触れている前回の「青ネギオイル仕立てのネギバカおかき」コラボが実施されたのは、2019年12月17日の火曜日。三真は “創作米菓” をコンセプトに、伝統的な製法を残しつつ、常に新しい資材・製法を取り入れる創作意欲あふれた社風が持ち味なので、今回のコラボレーションが発足したのでしょう。
前回のカップ麺「青ネギオイル仕立てのネギバカにんにく塩ラーメン」は、ネギよりもニンニクがバカみたいに強烈で、かなり中毒性の高い一杯でした。もし今回のカップ麺も前回のニンニクと同じくらいマヨネーズに特化していたら、正直かなりヤバい商品に仕上がっているかもしれません。
開封
さて、別添の小袋は「調味油」「特製粉末ソース」「マヨネーズ」の合計3袋。そういえば今回のテーマは「油そば」ということで、けっこう調味油の量が多く、マヨネーズの小袋には “マヨライナーノズル” を搭載しています。2019年2月のリニューアルでカットされてしまったのですが、それ以前の「サッポロ一番 オタフクお好みソース味焼そば」にも入っていた小袋ですね。
ちなみにコンビニ限定のカップ油そばといえば、麺量130gの大盛サイズが基本となっているのに対し、今回の容器は標準量のレギュラーサイズ。それに汁なしカップ麺の標準サイズといえば麺量90gが平均となっているところ、やや多めの麺量100gとなっているのですが、ローソン標準価格も税込228円と若干ながら高めの設定です。
ローソン標準価格とは、株式会社ローソンが各店舗に推奨している売価のこと。通常、レギュラーサイズのカップ麺はメーカー希望小売価格193円、コンビニでの実売価格は税込198円(軽減税率8%適用)が2020年1月現在の相場となっているので、麺量100gでトントンか、ちょっと高いですね。パッケージを見てたら値段とか気にならなくなりますけどw
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ラッキーマヨネーズおかき味 油そば 販売者:サンヨー食品株式会社 製造者:太平食品工業株式会社 関西工場 製造所:奈良県大和郡山市額田部北町944(W) 内容量:131g(めん100g) 商品コード:4901734039174(JAN) |
発売日:2020年01月28日(火) 実食日:2020年01月29日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:228円(税込) 希望小売価格:211円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:600ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(調味油・特製粉末ソース・マヨネーズ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、ソース(植物油脂、マヨネーズ、糖類、粉末醸造酢、香辛料、食塩、香味油、しょうゆ、野菜粉末、魚介エキス(魚介類)、酵母エキス、昆布エキス、かつお節粉末、たん白加水分解物)、かやく(キャベツ、鶏・豚肉味付肉そぼろ)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、香料、クチナシ色素、香辛料抽出物、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・魚介エキス(魚介類)を含む) |
実食開始
本家のラッキーマヨネーズおかきに具材は入っていませんが、某ブタメンBIGの二の舞を踏むことなく、油そばサイドに合わせてキャベツと鶏・豚肉味付肉そぼろが入っています。特筆して全体量が多いわけではないものの、とりあえず貧弱なイメージはないですし、サンヨー食品の肉そぼろは基本的に美味しいので安心。
3つの小袋はすべて後入れなので、それぞれ取り出したら熱湯を注ぎ、フタをしめて4分後——お湯を捨てたら “調味油を馴染ませてから” 特製粉末ソースを投入し、粉末ソースを全体に混ぜ合わせ、マヨネーズをかけたら出来上がり。調理前はキャベツそうでもないと思ったんですけど、けっこう熱湯4分で膨張してくれました。
さて、粉末ソースを入れた瞬間から漂ってくる醸造酢の酸っぱい香り、加えてマヨネーズのコンビネーションは本家の “おかき” に通じるポイントになるのですが、ブラックペッパーはサンヨー食品のオリジナル。それでは、引き続き再現度の高さに注目しつつ、「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(131g)あたり |
カロリー:638kcal たん白質:11.7g 脂 質:33.6g 炭水化物:72.2g 食塩相当量:4.2g カルシウム:233mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
けっこう軽めの食感
欠き餅みたいな食感だと油そば的に大問題なので、おかき感の再現度が低いのは言うまでもなく——と、冗談はさておきローソンの公式ウェブサイト(研究所)には “麺が若干太めで、もちもちしているのが特徴” と記載されていたのですが、油そばとしては細めのサイズかつ縮れは強く、もちもちとした粘り気は控えめで、むしろ歯切れの良さが目立つタイプ。
やや麺の内部にある気泡の数が多く、気泡のサイズも大きめというか、ローソン(お兄ちゃん研究員)の感想から受ける印象とは反対で、もちもちとした密度の高い弾力や粘り気が楽しめるような麺ではありません。ただ、それこそ「ラッキーマヨネーズおかき」の食感じゃないけれど、あえて粘り気を抑えているようにも感じます。
実際に今回のソースやマヨネーズとの相性も悪くなかったですし、後半のボソッと切れるような粉っぽさも独特で面白く、結果的にネガティブではありませんでした。麺量100gでも食べやすかったので、普段あまり油そばに慣れていない方でも親しみやすいと思います(※つまり油そばのヘビーユーザーはイメージ調整の必要あり)。
ソース・マヨネーズ
再現度は低いけど美味しいw
まず最初に馴染ませる調味油は植物油脂が中心で、ほんのり芳ばしい香りが漂ってくるのですが、フルで胡麻油ほど強烈な香りではなく、動物油脂(ラード等)のような重さはありません。油そばらしく多少は唇がコッテリするものの、同じ系統の中では比較的にサラッとしていて食べやすいタイプ。ただ、けっこう特製粉末ソースの香りは強烈で——
とりあえずラッキーマヨネーズの匂いじゃないw よくよく考えてみたら本家「ラッキーマヨネーズおかき」の味付けは “マヨネーズ、食塩、粉末酢” くらいなので、それを実直にトレースしたら “油揚げ麺のマヨネーズ和え(ちょっと酸味強めバージョン)” 的なことになりかねません。というか、確実にそうなるでしょう。
対する今回の粉末ソースには粉末醸造酢の酸味を筆頭にブラックペッパーと若干の一味唐辛子、塩、薄口しょうゆ少々、野菜粉末は粉末ポテトかな? それに昆布エキスに鰹節粉末とラッキーマヨネーズの原型はなく、特製マヨネーズは酸味を意識したプレーンタイプではあるものの、オリジナリティが強すぎるため別物に近い味付け。
上記の写真は混ぜる前ですが、いっそ思い切って全体を大きく混ぜ合わせてみたところ、あれです‥‥ポテトサラダっぽいw いや、ほんとに。それも素材の風味を活かしました的なジャガイモ推しのポテトサラダじゃなくて、安い弁当の付け合わせに入っているようなドレッシングメインの業務用ポテトサラダ。
ちょっと強めの酸味にマヨネーズのコクや黒胡椒のアクセント、決定打になったのが粉末ポテト(たぶん)の風味で、ラッキーマヨネーズおかき味でも硬派な油そばでもなく、もしポテトサラダをカップ麺に落とし込んだら——みたいな。ほんとにw これマヨネーズを入れてから “がっつり混ぜたほうが美味しい” です。
具材
みずみずしいキャベツとスナック的な肉そぼろ
かなり具材はシンプルですが、そこそこキャベツは多めに入っていて、ポテトサラダのドレッシング的な味付けと相性抜群。なんかイメージ的にニンジンとかシャキシャキの玉ねぎとかも欲しくなったんですけど、いよいよラッキーマヨネーズおかき味そっちのけ的なことに‥‥いや、なんかもういいですかねラッキーマヨネーズおかき味(※待て)。
実際に味付肉そぼろも本来のラッキーマヨネーズおかきには存在しない要素ですし、発売日の時期的に部屋が寒いと部分的にサクッとしているかもしれませんが、麺もスナック的、味も業務用っぽい感じでジャンクな肉そぼも相性は悪くありませんでした。再現度を高めるためにアラレの粉末(ふりかけ)を——とも思ったんですけど、味がボヤけそうというか、なくて正解だったと思います。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
パッケージの再現度は120%で、見かけた瞬間にジャケ買い必至の可愛さなんですけど、いざフタを開けてみたらラッキーマヨネーズおかきというよりも業務用ライクなポテトサラダでした、みたいな。とはいえ忠実に再現していた場合、それこそ油揚げ麺のマヨネーズ和えになりかねないのと、単純に味は悪くなかったので、及第点に星ひとつプラスしました。
それから同時発売品の新商品「ラッキーマヨネーズ ポテトチップ」もついでに食べてみたところ、米国産の乾燥マッシュポテトと米国産米合わせた生地を揚げたもので、ザクザクとした粗めの食感。一般的なポテトチップスではないのですが、濃いめのマヨ味と米の風味に慣れてくると、けっこう癖になる感じで美味しかったです。
果たして三真コラボ第3弾に続くのかどうか、とりあえずラッキシリーズだけで「ラッキーカレーマヨ」「ラッキー明太マヨ」「ラッキーベーコンマヨ」「炭火焼肉たむら監修 ラッキーマヨたむら(マヨネーズ+ラー油)」と手付かずが4種類ありますし、今後は既存の商品だけでなくローソン限定フレーバーの開発にも期待したいですね。