どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年9月16日(月)リニューアル新発売のカップ麺、エースコック「ロカボデリ CoCo壱番屋監修カレーラーメン 糖質オフ」と「ロカボデリ リンガーハットの長崎ちゃんぽん 糖質オフ」の実食レビューです。
ほんとにおいしい? 人気外食チェーン店監修の低糖質カップ麺が美味しさそのまま麺増量!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
低糖質カップ麺「ロカボデリ」麺14%増量
ロカボデリ(Locabo is Delicious)とは、一般社団法人「食・楽・健康協会」代表理事・山田悟医師(北里研究所病院 糖尿病センター長)推奨の機能系カップ麺で、エースコックと太いパイプを持つカレー専門店「カレーハウス CoCo壱番屋」と長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」ともコラボした、おいしく健康にコミットする糖質30%オフ* のカップラーメンです。
* 日本食料標準成分表2015年版(七訂)中華スタイル即席カップめん(非油揚げ麺)との比較
初めて発売されたのは2019年2月19日、デビュー当時から「CoCo壱番屋(ココイチ)」と「リンガーハット」が監修しているコラボ商品で、エースコックの独自技術を使用した新開発の低糖質麺を搭載。人気外食チェーンならではの安心感と健康の付加価値を兼ね備え、当時は記者会見も開き、糖質オフなのに有名専門店の本格的なスープが楽しめる新商品として話題になりました。
今回のリニューアルによる主な変更点は、麺増量に伴うスープの微調整。引き続き「ココイチ」のテーマはカレーラーメンで、「リンガーハット」は長崎ちゃんぽんとフレーバーの大本は変わっていませんが、ココイチ×ロカボデリのカレーラーメンは “程良く味付けした肉そぼろ(鶏・豚味付肉そぼろ)が食感の良い大豆そぼろ(大豆加工品)に変わっている” 模様。
また、販売エリア及び取扱店は全国のスーパー・コンビニ等となっており、そのうちコンビニでは「CoCo壱番屋監修カレーラーメン」=ローソン限定、「リンガーハットの長崎ちゃんぽん」=京浜地区(東京都特別区から神奈川県川崎市を経て、同横浜市にかけての地域一帯)にあるセブンイレブン限定でしたが、リニューアル後は “どちらも「ローソン」と「ポプラ」限定” に変わります。
あくまでも “コンビニ企業の中では「ローソン」と「ポプラ」にしか売ってない” という話なので、引き続き全国のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアでも購入できますし、リニューアル後の「リンガーハットの長崎ちゃんぽん」はMEGAドン・キホーテでも販売されているのを確認しました(※ドンキホーテでの販売価格は178円+税)。
2019年6月1日に施行された価格改定による値上げの影響は受けておらず、引き続きメーカー希望小売価格は前回と同じく税別230円。お値段据え置きで麺増量は嬉しいところではあるものの、ローソンやポプラで購入すると1食あたりの税込価格は245円(2019年9月19日現在)、さすがに格安カップラーメンとは言えない値段ですね。
「ロカボ」とは、2013年11月14日(世界糖尿病デー)に設立された「食・楽・健康協会」が裾野を広げている糖質制限のジャンルで、科学的根拠に基づいた “おいしく、楽しく食べて、健康に” 「適正糖質」を現実化していくことがコンセプト。極端な糖質制限も含む概念であるローカーボ(low-carb)と区別し、緩やかな糖質制限の考え方を提唱しています。
ロカボの目安は1食あたりの糖質量を20~40g+間食10g以内、1日あたりの糖質摂取量は70~130gほど。今回のカップ麺に含まれる糖質量は、「CoCo壱番屋監修カレーラーメン」1食あたり28.1g、「リンガーハットの長崎ちゃんぽん」1食あたり33.7gなので、いわゆるライザップなどに取り組んでいるガチ勢にはオススメできませんが、ロカボダイエット中にも食べられる糖質量ですね。
開封
さて、両商品ともに熱湯5分のノンフライ低糖質麺を使用しているのですが、2品共通の使い回しではありません。「CoCo壱番屋監修カレーラーメン」のノンフライ麺は比較的に細く、濃い目の色合いで “ジンジャーパウダー” を練り込んでいるのが特徴的なポイント。別添の小袋は「粉末スープ」と「かやく」の合計2袋、どちらの小袋も “先入れ” です。
前回、2019年2月発売品の初版は「カレーラーメン」のみローソンで購入、同時発売品の「長崎ちゃんぽん」はどこにも売ってなかったので、レビューすることはできませんでした。ちなみに前回の「カレーラーメン」は、このブログで “上出来” を意味する高評価の「星5」を叩き出しており、ちゃんと美味しい良品と評価しています。で、リンガーハットの「長崎ちゃんぽん」は初見の今回——
ココイチのカレーラーメンと比較して、およそ2倍ちかい太さのノンフライ麺が入っていてビックリ。こちらも小袋は2袋構成ですが、先入れの「かやく」と後入れの「液体スープ」が別添されていて、フタの表中央にも “具材に国産野菜使用” と表示されているように、お店と同じく国産野菜を使用しています。これについては、エースコック×リンガーハットの関連商品に共通する特徴ですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ロカボデリ CoCo壱番屋監修カレーラーメン 糖質オフ / ロカボデリ リンガーハットの長崎ちゃんぽん 糖質オフ 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(W)兵庫県加東市河高1816-175 内容量:72g(めん57g)/ 85g(めん57g) 商品コード:4901071211738 / 4901071211721 商品サイズ:縦165mm×横165mm×高さ75mm 発売日:2019年09月16日(月) |
麺の種類:低糖質ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:360ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【CoCo壱番屋監修カレーラーメン】めん(植物性たん白(国内製造)、小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、ジンジャーパウダー、大豆食物繊維、卵白粉)、スープ(ポークエキス、ポーク調味料、カレー粉、食塩、野菜パウダー、香辛料、粉末ソース、香味調味料、たん白加水分解物)、かやく(大豆加工品、ポテト、玉ねぎ、ねぎ、人参)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)、乳化剤、カラメル色素、ソルビット、重曹、香料、かんすい、炭酸カルシウム、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、酸味料、カロチノイド色素、甘味料(カンゾウ、スクラロース、アセスルファムK)、(一部に小麦・卵・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【リンガーハットの長崎ちゃんぽん】めん(小麦粉(国内製造)、植物性たん白、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、大豆食物繊維、ジンジャーパウダー、卵白粉)、スープ(ポークエキス、動物油脂、香味油、食塩、チキンエキス、たん白加水分解物、発酵調味料、香辛料、しょうゆ、乳化油脂、魚介エキス)、かやく(キャベツ、人参、かまぼこ、もやし)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、酒精、ソルビット、香料、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、カラメル色素、クチナシ色素、甘味料(カンゾウ)、酸味料、香辛料抽出物、紅麹色素、(一部に小麦・卵・乳成分・いか・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む) |
実食開始
「CoCo壱番屋監修カレーラーメン」は、前述したように2袋とも小袋は先入れで、熱湯を注ぐ時は可能な限り粉末スープを溶かしながら入れるように意識し、5分後は念入りにかき混ぜます(※とろみ成分が強い)。具材の内容は大豆加工品、ポテト、玉ねぎ、ねぎ、人参で、前回は “あたり” だった程良く味付けした肉そぼろが大豆そぼろ(大豆加工品)に変わってしまいました。
ちなみに麺増量(2019年2月発売品対比14%)にリニューアルされた今回、何グラム増えたのかというと、50gから「57g」に増えてます。たしかに50×1.14=57ですけどもw カップラーメン(スープあり商品)の平均麺量は、だいたいレギュラーサイズで60gとなっているため、そんなに量が多いわけではありません。
そして、このブログでは初となる「リンガーハットの長崎ちゃんぽん」の調理後は、思いのほか野菜たっぷりでビックリ。カレーラーメンの大豆たん白も多くて驚きましたけどw それでは、糖質オフでも “ちゃんとおいしいのか” どうかに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
【CoCo壱番屋 / リンガーハット】
栄養成分表示:1食(72g / 85g)当たり カロリー:219kcal / 290kcal |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:219kcal / 290kcal(めん・かやく:189kcal / 205kcal)(スープ:30kcal / 85kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
CoCo壱番屋サイド「カレーラーメン」の麺は、廃盤になった「麺ごこち」の流れを汲む細めの多加水麺で、前回から大幅に変わっていません。細身の平打ち状でも反発性は強く、あえて不満をあげるなら何箇所か束になった部分が戻りにくいことくらい。ただ、その戻りムラも硬くて噛めないほど致命的なものではありませんし、生姜を練り込むことでスープとの親和性もあります。
リンガーハットサイド「長崎ちゃんぽん」の麺は、比較して幅が広く、こちらにもジンジャーパウダーが練り込まれていますが、大きな違いは “植物性たん白よりも小麦粉の使用量が多い” こと。ただ、ちょっとフカフカした弾力が不自然なのと、前半はカレーラーメンよりも戻りムラが目立つので、熱湯5分後に混ぜ終えてからプラス1、2分ほど休ませてください。
どちらも低糖質麺特有の風味(癖)は控えめで、同時に小麦の甘味や香りも控えめなんですけど、言われなければ違和感なく楽しめますし、カレーラーメンについては言われて意識すると違和感を覚えるどころか逆に “これで糖質オフなのか——” と感心してしまうレベルの高さ。低糖質カップ麺のパイオニア「はじめ屋」(明星食品)は歯切れのいい低加水麺なので、差別化もバッチリです。
スープ
機能系食品は薄味で頼りないから‥‥と、ネガティブなイメージを持っている方は実に多いのですが、それは “減塩” に抱かれがちな懸念。「CoCo壱番屋」のスープはカロリーこそ30kcalと低カロリーなんですけど、食塩相当量は3.2gと遠慮なく、しっかりスパイシーで味は濃いめ。辛さレベルも「中辛」かつ硬派な刺激で、強めのスパイス感にカレー専門店監修のこだわりを感じます。
かなり粘性率は高く、あまり自然なトロミではありませんし、甘さも甘味料(カンゾウ、スクラロース、アセスルファムK)による人工的な甘味ですが、強めのスパイスで人工甘味料特有の野暮ったさは目立ちません。また、とろみが強いことで物量的な重さがあり、たった30kcalとは思えない飲み応えが得られました。
「リンガーハット」は液体スープで、使用している甘味料は天然由来のカンゾウ(甘草)のみ。したがって人工甘味料特有の執拗な甘味はありませんが、同社製造の定番商品「タテロング リンガーハットの長崎ちゃんぽん」(縦型ビッグ)のスープと比較した場合、もちろん油揚げ麺特有のコクはなく、旨み成分についても頼りない印象を受けます。
けれども液体スープを開封した瞬間に漂ってくるオニオンを中心とした香味野菜の香りには調理感があり、ジャンクな印象は控えめ。それでいてカレーラーメンよりも塩気は強く、幅広麺との相性は悪くありませんでした。もうちょっと豚骨や魚介のコクを感じたかったところではあるものの、機能性の高さと国産野菜使用のコストを思えば納得できなくもありません(★3〜4)。
具材
「CoCo壱番屋」の具材は、食感の良い大豆そぼろ、ホクホクとしたポテト、玉ねぎ、ねぎ、人参の5種類。糖質の高いジャガイモを入れるならヘルシーな鶏肉(本物)を入れてくれー! という思いが無きにしも非ずではあるものの、ジャガイモおいしいですw あれですかね、ローカーボ(ガチ)じゃなくてロカボ(緩い糖質制限)だから、たまにはジャガイモほくほく食べてもええんやで、みたいな。
玉ねぎも糖質の高い野菜ですが、それ以上に脂肪燃焼などのダイエット効果に期待できますし、異様な見た目の大豆ミートも地味にイケます。特に味付けは施されていませんし、大豆タンパク特有のクニッとした独特の食感なんですけど、ぜんぜんスカスカしたスポンジ肉そぼろよりマシで、むしろちょっとクセになるかもしれないw そして主原料は大豆由来の蛋白質、テーマ的にも悪くありません。
一方、「リンガーハット」の具材は定番の “国産野菜” が最大のポイント。海老やイカなどの魚介類や豚肉などの肉具材も入っていませんが、分厚いキャベツは一般的な中国産のキャベツよりも甘みが控えめで逆に新鮮。CoCo壱番屋のカレーラーメンでは書くことがなかった(ぜんぜん存在感なかったw)人参は大きくてコリコリですし、実は何気に皮付きだったりします。
もやしも小さいながらにシャキシャキで、国産具材については文句なし。最近ちょっとエンカウント率が低くなってきたピンクかまぼこで雰囲気も出ているのですが、このピンクかまぼこ‥‥なんか臭いですね。生臭い(魚臭い)とかではなく、ちょっと風化しているような、とりあえず味がよくなかったです。こんなこと今までなかったので、念のために再食しましたが、2食目も同じでした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
結論、どっちがおいしいか(オススメか)聞かれたら、迷わず「ロカボデリ CoCo壱番屋監修カレーラーメン」と即答します。リンガーハットの長崎ちゃんぽんも糖質オフ製品にしては普通に美味しかったけど、麺はカレーラーメンのほうが自然ですし、かまぼこの違和感がスープにまで侵食していたので、単独評価は★3.5〜贔屓目に見ても★4くらいが妥当かもしれません。
ただ、おいしい・まずいについては好みの差もありますし、ココイチのスープは地味に辛いので、辛い食べ物が苦手な方にとっては他の選択肢があるのも強み。とりあえず立ち寄ったローソンに並んでいたのはカレーラーメンばかりだったのと、個人的にもオススメしたいのはロカボデリ×ココイチなので、もし迷ったらご参考ください。たぶん、想像以上に違和感なく楽しんでいただけると思います。