あの味が “おにぎり” に!?「どん兵衛きつね風」「チキンラーメン風」おにぎり爆誕!!

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他社商品比較・激辛対決等

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、日清食品とローソンが共同開発したコンビニおにぎり、「どん兵衛(きつね)風 濃厚かつおだしおにぎり」と「チキンラーメン ローストしょうゆ風おにぎり」の比較・実食レビューです。

日清食品のカップ麺「どん兵衛」と「チキンラーメン」がローソンの “おにぎり屋” をジャック!?

実際に食べてみた感想と経験に基づき、おにぎりとカップ麺の違いや共通点・再現度を評価します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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どん兵衛おにぎり / チキンラーメンおにぎり

ローソンで「悪魔おにぎり」シリーズの新作「悪魔のおにぎり 明太バター醤油味」が売ってないと話題になっていた中、日清食品の和風カップ麺とコラボした「どん兵衛(きつね)風おにぎり」と「チキンラーメン風おにぎり」が颯爽と登場。このブログは普段、カップ麺のレビューを生業にしているのですが、それだけに見過ごすわけにはいきません。

「日清のどん兵衛 きつね」とは、1976年8月9日に発売された和風どんぶり型のカップ麺で、当時バカ売れしていた東洋水産のカップうどん「マルちゃん 赤いきつねうどん」(当時の商品名は「マルちゃんのカップうどんきつね」)に対抗すべく開発されたもの。発売当初から粉末スープの味を東日本向け・西日本向けに分けており、初版発売の翌年には西日本で売り上げ1位を記録します。



「チキンラーメン」の味は全国共通ですが、「日清のどん兵衛 きつねうどん」は現在 “4種類” の味があり、昆布だしの効いた「北海道」、かつおと醤油が強めの「東日本」、だし重視で醤油を抑えた「西日本」、さらに東日本限定の中でも特別な「液体つゆ仕上げ」があって合計4種類。「どん兵衛(きつね)風おにぎり」には “濃厚かつおだし” とあるので、イメージは東日本の味でしょうか。

「どん兵衛(きつね)風おにぎり」の包装は、笹で包んだようなデザインで “0秒どん兵衛できました! ※おにぎりです。” とユニークなキャッチフレーズがあり、きざみあげ・かまぼこ入りとのこと。「チキンラーメン風おにぎり」には「チキンラーメンの香ばしい麺入り!」とあり、さりげなく両商品のパッケージには “国産米使用 おにぎり屋” のロゴを表示して、ローソンの専売商品であることをアピールしています。

「チキンラーメン」とは、日清食品(当時「サンシー殖産」)初の即席麺として発売されたインスタントラーメンで、初めて正規の販売商品になったのは1958年8月25日、大阪中央卸売市場でのこと。うどん1玉6円の時代に35円で売り出しましたが、三菱商事、伊藤忠商事、東食(現・カーギルジャパン)協力のもと、約4ヶ月後の12月22日には生産数1,300万食に達する大ヒット商品に。

日清食品がマーケティング部門に “ブランドマネージャー制” を導入したのが1990年3月11日、それまでは「袋めん」「カップめん」と大きなジャンル別のプロダクトマネージャー制度でしたが、「チキンラーメン」「カップヌードル」「どん兵衛」といったブランド別のマーケティング制度に移行。熾烈な社内競争の中、同年8月21日に初のカップ麺バージョン「チキンラーメンどんぶり」が誕生しました。



以来、袋麺・カップ麺ともに様々な味の変わり種が開発され、「チキンラーメン ぶっこみ飯」という湯かけ調理のカップライスや「チキンラーメン 金の炒飯」といった冷凍食品の米飯モノ、そして過去に「冷凍 日清カプセルスタイル チキンラーメンおにぎり」という冷凍おにぎりも販売されていたのですが、おそらくローソン限定のコンビニおにぎりになるのは今回が初めてのこと。

どちらも本体価格は111円(税込120円)、2019年9月29日までの期間中はローソンで対象商品のカップ麺「日清のどん兵衛」各種、または「チキンラーメンどんぶり」(※いずれもミニカップ・袋麺・カップスープ類を除く)と今回のコラボおにぎり各1個ずつを一緒に買ったら “レジにて1セット40円引き” になるキャンペーンも実施していました。

製造者が違う?

どちらの商品も日清食品が製造しているわけではなく、消費期限の短いデイリー食品なので、それぞれの地域に根差した契約工場が製造を担当しています。消費期限は搬入の翌日くらいに切れるため、購入した当日に食べるのが理想(※今回は3度に分けて実食しているため、この記事に掲載している商品裏面概要写真の消費期限は気にしないでください)。



購入店舗は兵庫県北部のローソンで、「どん兵衛(きつね)風おにぎり」の製造者は(株)サンデリカ 関空事業所(阪府泉佐野市りんくう往来北2-11)。株式会社サンデリカ(SunDelica)とは、 “山崎製パン株式会社” の完全子会社で、設立は昭和55年5月9日。ヤマザキグループとして初めて中食部門に参入し、調理パンや米飯、惣菜類、麺類などを製造しています。

製造者は同じかと思いきや、「チキンラーメン風おにぎり」は(株)グルメデリカ関西工場(兵庫県三木市志染町1838-221)が製造を担当。株式会社グルメデリカとは、 “キユーピー株式会社” の完全子会社として平成2年5月30日に設立、現在はローソンの親会社 “三菱商事株式会社” に株式80%が譲渡され、そちらの完全子会社になりました。

三菱商事はチキンラーメンの発売当初から発売元として関わっていた会社、昭和40年代のキャッチフレーズ「ラーメンからミサイルまで」の “ラーメン” は「チキンラーメン」のことで、「ローソンは三菱商事の子会社」という、ある意味かなり歴史的なコラボ商品と言えるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:おにぎり どん兵衛(きつね)風 / おにぎり チキンラーメン風おにぎり
製造者:サンデリカ関西事業所 / グルメデリカ関西工場
実食日:2019年09月20日(金)
発売地域:全国(ナチュラルローソン除くローソン限定)
取得店舗:ローソン(近畿)
商品購入価格:120円(税込)
ローソン標準価格:111円(税別)
スタイル:コンビニおにぎり
容器材質:プラ(PP)
調理時間:0秒

原材料名とアレルギー表示

【どん兵衛(きつね)風おにぎり】味付ご飯(うるち米、刻み油揚げ煮、醤油たれ、ねぎ、蒲鉾、その他)/ 調味料(アミノ酸等)、酸味料、pH調整剤、グリシン、糊料(キサンタンガム)、加工澱粉、豆腐用凝固剤、クチナシ色素、トマト色素、酵素、ソルビット(原材料の一部に小麦・卵・乳・ごま・さばを含む)
【チキンラーメン風おにぎり】醤油味ご飯、味付揚げ麺、味付ねぎ、卵そぼろ / 調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、グリシン、酢酸Na、酸化防止剤(V.E)、増粘剤(キサンタン)、加工澱粉、かんすい、甘味料(ステビア、カンゾウ)、乳化剤、カラメル色素、カロチノイド色素、酵素、(原材料の一部に小麦・乳・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)

実食開始

今回は「日清のどん兵衛 きつねうどん(東日本向け)」を用意できたので、おにぎりとリアルタイムで食べ比べを行い、再現度をチェックします。先ほど粉末スープの味が違うことについて触れましたが、実は油揚げ(きつね)や彩り七味の配合にも東西で違いがあり、東日本の油揚げは西日本よりも甘濃い味付けで、彩り七味には一味唐辛子を多めにブレンド。



販売エリアの境界線は、マルちゃんの「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」と同じく “関ヶ原” とされており、「日清のどん兵衛」は富山県、石川県、福井県、滋賀県、奈良県、和歌山県以西は西日本向け、以東は東日本向け商品を販売。2019年3月上旬、こっそりと麺に “昆布エキス” や “糖類” が練り込まれ、リニューアル前よりも食感の耐久性がアップしました。

「チキンラーメンどんぶり」の味は全国共通で、現時点の最終リニューアルは2018年6月4日。具材の掻き玉が “とろふわ” 食感にプチ進化して、より滑らかな口当たりと優しい卵の風味がアップしました。それでは、「おにぎりvs.カップ麺」の感想に基づいて再現度を解説し、おにぎりを残ったスープに入れてみたらどうなるのか「おにぎり雑炊風」のアレンジも試してみたいと思います。

栄養成分表示:1食あたり

どん兵衛きつね風おにぎり / チキンラーメン風おにぎり

カロリー:170kcal / 187kcal
たん白質:4.1g / 4.6g
脂  質:1.2g / 2.4g
炭水化物:35.7g / 36.9g
ナトリウム:710mg(2品共通)

食塩相当量(推定値):約1.8g(当ブログ調べ)
(計算式 “ナトリウム700mg×2.54÷1000” )
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

どん兵衛(きつね風)おにぎり

やはり意識しているのは東日本向け

米は国産うるち米を使用した炊き込みご飯で、原材料名はカップ麺のように詳しく記載されていませんが、味付けはカップ麺の粉末スープよりも甘く、醤油は濃口。出汁は昆布・カツオ・サバをブレンドしたような甘濃い味付けで、西のどん兵衛とは違いますが、典型的な関西人の舌にも優しくフィット。具材は刻み油揚げ煮や蒲鉾、ネギ、ときおり七味唐辛子の黒ごまがプチッと主張してきます。

原材料名にある “豆腐凝固剤” は、おそらく油揚げを作る過程で使用した添加物で、硫酸カルシウム、塩化マグネシウム(いわゆる「ニガリ」)、グルコノデルタラクトン、塩化カルシウムが一般的。カップ麺の油揚げは丸大豆100%の “ふっくら” おあげで、おにぎりの刻み揚げはパサつきのある食感。どん兵衛の麺は入っていませんが、小さな刻み揚げの食感は素朴な趣があって悪くありません。



かまぼこはカップ麺よりも厚みがあり、プリッとした弾力でリアル。そして、ある意味もっとも再現度が高い具材はネギかもしれないw けっこう余韻に残る甘味が強く、粉末スープの味よりも “東日本向け及び北のどん兵衛(北海道限定商品)に使用している油揚げの味付け” に通じる味わいで、その甘味をピリッと引き締める赤唐辛子のアクセントに東日本向けの雰囲気を感じました(カロリー:170kcal)。

チキンラーメン風おにぎり

チキンラーメン炒飯風おにぎり的な味

原材料名には「醤油味ご飯」という要約しか書いてありませんが、パッケージには “国産米使用” とあるため、とりあえず白米は国産。味はチキンラーメンのスープほど醤油にロースト感はなく、意外と穏やかで、どん兵衛おにぎりと同じように余韻として長引く甘味が強いです。ナトリウムは710mg(食塩相当量換算1.8g)と地味に多くて、実際に味も濃いめですが、攻撃性はありません。

具材は卵そぼろ、ねぎ、味付揚げ麺で、この味付揚げ麺が “チキンラーメンの麺” に該当する表示。食感は砕いたチキンラーメンを後がけしているようなパリパリの乾燥状態ではなく、すでに茹でてから混ぜ込んでいるようなもの。おそらく日清食品から各地域の工場に供給されたものを戻して調理しているはずなので、麺についての再現度は100%の認識で問題ないでしょう。

意外にも麺の弾力はモチッとしていて、グダグダに湯伸びたような食感ではありません。全体の味付けが鶏がら醤油ベースなので麺との親和性も高く、卵そぼろは掻き玉というより油を使って炒めているような印象で、炊き込みご飯というよりも「そばめし」よろしくチャーハン風に軽く煎り付けてから三角に成型しているような味わいでした(カロリー:187kcal)

カップ麺×おにぎり雑炊アレンジ

けっこう “あり” かも

「日清のどん兵衛 きつねうどん(東)」の粉末スープに含まれている食塩相当量は3.5g、「どん兵衛風おにぎり」に含まれる食塩相当量量は1.8g、そのまま入れると当たり前のように濃い味ですw ちなみに「きつねうどん(西)」の粉末スープに含まれている食塩相当量は3.6gなので、実は微妙に “東日本向けの粉末スープよりも塩気が強い” 西日本。

さすがに「液体つゆ仕上げ」だとヤバいかもしれませんが、おにぎりの味付けは北海道(北のどん兵衛)・東日本向け・東日本向けの粉末スープと親和性が高いので、ちょっと熱湯を足してみたところ、濃厚な “出汁茶漬け” っぽい感じになりました。けっこう濃い味なので、飲んだ後の〆(しめ)にいいかもしれません。

そして「チキンラーメン風おにぎり」を「チキンラーメンどんぶり」に入れてみたところ、どん兵衛風おにぎりに使用されていた米よりも澱粉(でんぷん)質が多く、明らかに粘り気が強いことを発見。ただ、これについては各工場で使用している米の品種(契約農家等)に違いがあると思うので、逆パターンもあり得ます。

「チキンラーメンどんぶり」と「おにぎり」の相性は申し分なく、チキンラーメンを食べ終わった後に白ご飯を入れるよりも複雑な、特に炒め油っぽいチャーハン風のコクがフワッと広がって、なかなか “あり” だと思いました。でも、熱湯の量は最初ちょっと多めに注ぐ(もしくは後から少し足す)のがいいですね。

総評

両商品しっかり「おにぎり」として成立しているので、再現度の高さを厳密に評価すると、部分的に遠からず・近からずの部分はあります。また、「どん兵衛きつね風おにぎり」には本家と同じ麺が入っているわけではないため、もしパッケージが無印だったら “具の少ない炊き込みご飯おにぎり” みたいなw パッケージ勝負の力技ありきですけど、味はバッチリです。

地域(製造工場)によっては若干しょうゆが濃いめ・薄め、また米の澱粉質(粘り気)に違いがあるかもしれませんが、両商品ともにズッコケることはないと思いますし、話のネタに食べておいて損はありません。9月29日(日)23:59までの期間中は、おにぎりと一緒に対象商品のカップ麺を買うと40円引きなので、お近くのローソンでチェックしてみてください。

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