高コスパ!! ローソン限定カップ麺「まろやか鶏白湯ラーメン」は、あの “銀座の名店” を彷彿とさせる名作だった

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L marche(エル マルシェ)

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年10月13日(火)新発売のカップ麺、日清食品「まろやか鶏白湯ラーメン」の実食レビューです。

コストパフォーマンスの高いローソンセレクトの後身から待望の新作カップラーメンが登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ローソン まろやか鶏白湯ラーメン

ローソンセレクト(Lawson Select)とは、株式会社ローソンが展開しているプライベートブランドで、2007年5月にプライベートブランドの根底を覆したセブン&アイグループの「セブンプレミアム」に対抗すべく、2010年7月から販売開始。働く女性の増加や超高齢社会の到来など、変化する日本の需要に対応するために、有職女性・主婦やシニア層の生活支援に力点を置いた製品を企画・販売していました。

パッケージには新しいロゴを配置

今回の新商品「まろやか鶏白湯ラーメン」は、株式会社ローソンと日清食品株式会社の共同開発商品で、ローソンのPB(プライベートブランド)商品として開発されたオリジナルカップ麺の最新作。以前よりローソンセレクトからコストパフォーマンスの高いカップ麺を展開していた両社ですが、2020年春にローソンセレクトは事実上の廃盤となり、現在は「L marche(エル マルシェ)」からオリジナル商品を展開しています。

私たちローソンは、これから人々の暮らしにどのように役立っていくべきか——そのような問いに応えるため「利便性」「規格」「品質」「美味しい+健康」をコンセプトに、食品から日用品まで幅広い生活必需品を約500種類ほど取り揃えていたローソンセレクトですが、佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス「nendo(ネンド)」をクリエイティブパートナーとして迎え、2020年春にPB商品のロゴとパッケージを全面的に刷新。

このタイミングからローソンのPB商品すべて、日常使いのミニマルな商品として約80品目を集めたブランド「L basic(エル ベーシック)」と、それ以外の菓子や加工食品・冷凍食品など約600品目を集めたブランド「L marche(エル マルシェ)」の2種類に再編し、日清食品と共同開発したカップ麺はローソンの公式ウェブサイト上で「Lベーシック」と紹介していますが、パッケージには「Lマルシェ」のロゴを配置しています。

「L basic」と「L marche」の位置付け

L basic(エル ベーシック)とは、適切なサイズや量で無駄を省き、優しさを感じてもらえる肩肘張らない「適正品質」を目指したブランドで、生活の基本となる商品及び日用品をカテゴライズ。牛乳・パン・卵・米・調味料などの食品はベージュを基調とし、ティッシュや石鹸などの生活雑貨製品はグレーを基調としたパッケージに統一するだけでなく、商品名を4ヶ国語(日本語・英語・中国語・韓国語)で記載して海外需要にも対応。

L marche(エル マルシェ)とは、Lベーシック以外の食品を中心とするブランドで、従来のパッケージにあった大きい商品写真を撤廃。優しい印象のフォントと中身や原材料などが一目で分かる手描きのイラストをパターン状にあしらうことで、これまで以上に女性でも購入しやすい柔らかな表現を目指したそうですが、ネット上では “パッと見で区別がつかない” という否定的な意見もあり、賛否両論を巻き起こしました。

しかし、そのタイミングで大幅な進化を遂げたのがカップラーメン。2012年4月に登場したローソンセレクトのカップ麺も日清食品との共同開発商品で、基本は「しょうゆ」「みそ」「しお」「担々麺」「とんこつ」と5種類のフレーバーを展開していたのですが、それぞれ油で揚げたフライ麺を使用していたのに対し、2020年4月14日(火)から全粒粉入りノンフライ麺を採用した商品として大幅にリニューアル。

たしかにパッと見では区別がつきにくいw

2020年10月現在の定番ラインナップは、レギュラーサイズの縦型カップ麺「芳醇しょうゆラーメン」「濃厚みそラーメン」「濃厚コクしおラーメン」「コク旨担々麺」の4品で、リニューアル版の “とんこつ” が出る前に「まろやか鶏白湯ラーメン」がリリースされた今回。

近年、日清食品は銀座の名店「篝(かがり)」とタイアップしたクオリティの高い鶏白湯ラーメン「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Soba」(第2弾「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Sobaトリュフ」 第3弾「日清 東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba」)を発売しているため、その流れを汲んでいた場合、かなりの高評価を叩き出してくれるかもしれません。

開封

後入れの「特製鶏油」を別添

さて、今回のカップ麺「まろやか鶏白湯ラーメン」に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けられている「特製鶏油」が1袋。あまり今まで注意深く観察していなかったのですが、パッケージにデザインされている手描きのイラストは “にわとり・キャベツ・たまご・葱” ということで、なるほど具材やスープに使われている原材料が描かれています。

なるほど具材はイラストの通り

具材はキャベツ、味付鶏肉、味付卵、葱の4種類で、なるほどイラストのイメージ通り。粉末スープを豚脂で固めているのも日清食品らしく、前述の「篝」監修カップ麺・第2弾(鶏白湯Sobaトリュフ)のようにトリュフなどの香りは重ねてないのですが、土台の鶏白湯(粉末スープ)に関しては通じるところがあったので、やはり期待していいかもしれません。

ローソン標準価格はリニューアル前(税込120円)と比較して30円高い税込150円に値上がりしているのですが、2020年10月現在のセブンプレミアム(セブン-イレブン)並びにファミコレ(ファミリーマート)の通年商品に全粒粉入りノンフライ麺を採用したカップラーメンは存在しないため、これについては健康にも配慮しているローソンらしい先駆けのステータスになっています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:まろやか鶏白湯ラーメン
製造者:日清食品株式会社(F)
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:59g(めん40g)
商品コード:4902105265604(JAN)
発売日:2020年10月13日(火)
実食日:2020年10月14日(水)
発売地域:全国(ナチュラルローソンを除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:150円(税込)
希望小売価格:139円(税別)
麺の種類:全粒粉入りノンフライ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製鶏油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、チキンエキス)、スープ(チキン調味料、豚脂、食塩、糖類、小麦粉、でん粉、乳化油脂、鶏脂、植物油脂、粉末しょうゆ、卵粉、香辛料)、かやく(キャベツ、味付鶏肉、味付卵、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、増粘多糖類、炭酸Ca、酸味料、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、フラボノイド色素、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

中央の穴が気になる‥‥w

麺は小麦全粒粉を練り込んだノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。ちなみに同社が製造・販売している世界初のカップ麺「カップヌードル」の麺量は65g(変わり種のレギュラーサイズは麺量60gが標準)なのに対し、今回のノンフライ麺は40gと平均以下。ローソンセレクト時代のレギュラー商品も麺の量は60gに統一されていたので、だいぶ量は少なくなりました。

調理後の香りは「篝」に通じるところあり

しかし、油揚げ麺とノンフライ麺ではコストが違うため、頭ごなしにパフォーマンスが悪いとは言い切れず、女性を意識してデザインを刷新したパッケージのデザインや前述のコンセプトからも伝わってくるように、今回のカップ麺も働く女性や主婦・シニア層の方々に向けて開発されたもの。熱湯5分後に加える「特製鶏油」の芳醇な香りが食欲を刺激してくる実食前、コンセプトを加味すれば麺量のイメージも悪くありません。

ちなみにパッケージ側面の調理方法には記載されていないのですが、文字通り小袋の中身は動物油脂なので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で温めておいたほうがいいでしょう。それでは、全粒粉入りノンフライ麺とコストパフォーマンスの高さに注目しつつ、商品の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(59g)あたり
カロリー:227kcal
たん白質:5.0g
脂  質:6.3g
炭水化物:38.5g
(糖  質:36.5g)
(食物繊維:2.0g)
食塩相当量:4.4g
(めん・かやく:1.2g)
   (スープ:3.2g)
ビタミンB1:0.17mg
ビタミンB2:0.22mg
カルシウム:124mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:227kcal(めん・かやく:172kcal)(スープ:55kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

値段以上の品質!!

6.5

縦型カップの商品にノンフライ麺といえば、日清食品の子会社でもある明星食品(スチームノンフライ製法)が強く、数年前までは明星の独擅場といっても過言ではなかったのですが、近年の日清食品も積極的に取り組んでいる組み合わせ。特に全粒粉入りノンフライ麺といえば、2019年8月19日にリニューアルした「日清麺職人」にも使用されている日清食品の十八番。

すこし長めに待つのもオススメ

形状は鋭い角刃で切り出された縮れのないストレート麺で、口当たりには輪郭があり、中心部までギュッと詰まっているコシの強さが魅力。画像にも目視できるサイズの茶色い粒が写っているように、これが麺に練り込まれている小麦全粒粉で、荒々しく主張してくるタイプではないのですが、じっくり噛んでいると奥のほうから全粒粉特有の芳ばしい風味がフワッ‥‥と、繊細に香ってきます。

熱湯5分きちんと時間を守って直後、やや部分的に麺と麺が癒着していたのですが、致命的な戻りムラではありません。しかし、全体を混ぜて粉末スープを念入りに溶かしたあと、すこし休ませたほうが小麦の風味も噛んだときの弾力もナチュラルに仕上がるので、時間に余裕があれば2分前後ほど休ませてみてください。

スープ

スープも高級感あふれる味わい

6.5

土台の粉末スープには前述のように豚脂(ラード)を使用しているため、鶏100%の鶏白湯ではなく、小麦や澱粉(でんぷん)、増粘多糖類などで粘性を高めているのですが、きちんと丁寧な鶏の旨味が好印象。ほとんど骨っぽさは目立っていないので、そこに期待すると肩透かしかもしれないけれど、一般的にネガティブとされる特有の癖も抑えてあり、なるほど狙っている客層がハッキリと伝わってくる繊細なテイスト。

その丁寧で繊細な鶏白湯に黄金色の特製鶏油(ちーゆ)を加えると、粉末スープでは出せない鶏油ならではの芳ばしい風味が重なって、スープがワンランクもといツーランク上の味わいに。やや香料による人工的な芳ばしさも並行するため、純粋な鶏油とは異なるのですが、それだけに分かりやすいインパクトをプラスしてくれます。

これなら女性の方はもちろん、普段あまりカップ麺を食べ慣れていない方でも楽しめる味わいかと思いますし、土台は繊細で特製鶏油は大胆というメリハリもいいですね。

とりあえず粉末スープの溶け残りがないように、容器の底から “特製鶏油を入れる前に” かき混ぜること。特製鶏油を入れた後に混ぜると風味が散ってしまうため、特製鶏油はスープの表面に浮かべたまま食べるのがオススメです。

具材

麺とスープの仕上がりを思えば悪くない

4.0

具材のキャベツ、味付鶏肉、味付卵、青ネギは「カップヌードル」シリーズにも使われている汎用の具材なので、特別な具材ではないのですが、キャベツの優しい甘みが繊細な鶏白湯に寄り添い、同じく定番の「カップヌードル」にも入っている味付卵(スクランブルエッグ)も攻撃性はなく、あえて反発させずに柔らかい構成をとっているようなイメージ。

噛めば噛むほど味わい深いタイプ

味付鶏肉は “白い謎肉” が起用される前(2017年6月26日に実施されたリニューアル前)の「カップヌードル チリトマトヌードル」に入っていたチキンを彷彿とさせる、しっかりとした食感の鶏肉で、噛めば噛むほど旨味が出てくるタイプ。それぞれに特別感こそないものの、全粒粉入りノンフライ麺を使用した税込150円のコンビニ限定商品なので、麺とスープの出来栄えを思えば悪くありません。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6+)

まったく同じ味ではないものの、やはりフレームワークは銀座の名店「篝」が監修した日清食品のカップラーメンに通じるところがあり、それをローソン限定のPB商品に落とし込んだような一杯だったので、正直ちょっと驚きました。思えばセブンプレミアムやファミコレが通年販売しているの縦型カップ麺に「鶏白湯」はないですし、様々な商品で培ってきた技術を持つ現在の日清食品だからこそ実現できた一杯だと思います。

骨の太い鶏白湯に期待していると肩透かしかもしれないけれど、特製鶏油の風味には量以上のインパクトが感じられ、全粒粉入りノンフライ麺のクオリティも高く、これで税込150円なら文句なし。コストパフォーマンスの高さはもちろん、ローソンセレクトの後身「L marche」の狙い通り、女性の方にもオススメできる仕上がりから、このままレギュラー化(通年販売)も夢ではないでしょう。

とはいえ場合によっては期間限定で終売してしまうかもしれないので、気になっている方は早めに最寄りのローソンをチェックしてください(※ナチュラローソンでは取り扱いがありません)

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