店主も唸る再現度!?「日清 東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba」篝(かがり)のカップ麺 “第3弾” は鶏の旨味アップ!!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年5月11日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清 東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba」の実食レビューです。

東京・銀座の名店「篝」のカップラーメン第3弾は “東京NOODLES” から展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba

銀座 篝(かがり)とは、東京都中央区銀座6丁目に本店を置く鶏白湯(とりぱいたん)の名店で、創業は2013年3月1日。店主は水炊き専門店で腕を振るっていた和食料理人出身という経歴を持ち、東京都中央区銀座4丁目の路地裏・銀座Aビル1Fに「銀座 篝」の1号店を立ち上げ、その開業当初から路地裏で行列をつくる店として有名でした。

2016年〜2017年には2年連続で『ミシュランガイド東京』のビブグルマンに掲載されるなど、噂に違わぬ実力店とミシュランにも認められましたが、店舗移転のため銀座4丁目の店舗は2017年11月15日に閉店。2018年12月27日から現在の銀座6丁目で営業を再開しているため、惜しくも3年連続ミシュランガイド掲載は逃したものの、仮に移転していなければ3年連続選出も夢ではなかったでしょう。

銀座6丁目に本店を移転させた後は、いち早く完全キャッスレス決済(原則として支払はクレジットカード及び電子マネーのみ取り扱い)を導入するなど、業界の最先端を行く「銀座 篝」ですが、東京にある本店をはじめ埼玉・神奈川・大阪に合計8店舗を構えている2020年5月現在、いまだに公式ウェブサイトは開設しておらず、経営母体も公開していません。

今回のカップ麺「日清 東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba」は、銀座の名店「篝」と日清食品株式会社の共同開発商品で、料亭のような木造りの店内で提供される同店の看板メニュー「鶏白湯Soba(とりぱいたんそば)」を再現したもの。日清食品とのタイアップは、2016年9月1日発売のチルド麺「一度は食べてみたかった日本の名店 銀座 篝 2人前」から始まり、カップラーメンは現時点で3作目。

2019年4月22日に発売された「銀座 篝」のカップ麺・第1弾「篝 鶏白湯Soba」及び2019年11月25日発売の第2弾「篝 鶏白湯Sobaトリュフ」は、どちらも「名店が認た本格style」から展開していたのに対し、今回からAFURI(あふり)の所属している「日清 東京NOODLES」と統合。さらに元を辿ると、2015年3月9日に登場した有名店監修の縦型カップ麺ブランド「日清 THE NOODLE」が前身です。

まだ今回の商品パッケージには「名店が認た本格style」のブランド表示と “炊き出した鶏の” マークは残っていますが、前述の「日清 THE NOODLE」は最終的に「AFURI」の専用ブランドみたいな状態になり、同じく「名店が認た本格style」もシリーズ第1弾・第2弾ともに「銀座 篝」のカップ麺しか開発していないので、もしかすると今後は「日清 東京NOODLES」として完全にブランドを統合するつもりなのかもしれません。

「篝」監修シリーズ第1弾「名店が認た本格style 篝 鶏白湯Soba」は、今回の第3弾と同じく「鶏白湯Soba」の再現カップ麺で、炊き出した鶏の旨み×生めん風ノンフライ麺に特化したスタイル。第2弾「名店が認た本格style 篝 鶏白湯Sobaトリュフ」は第1弾をベースにしつつ、冬らしい限定パッケージに身を包み、トリュフオイルを強めに効かせた変わり種に仕上がっていました。

その第1弾と第2弾はスープの完成度こそ実に高い水準を打ち出していたのですが、どちらもノンフライ麺の戻りが悪かったのと、スープに振り切った分かなり具材が貧弱だったので、具材はともかく麺の戻りは解消されているのかどうか、第1弾との違いにも注目しながらレビューしていきます。

開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製鶏油(とくせいちーゆ)」1袋、これについては2019年4月発売の第1弾「鶏白湯Soba」から変わっていません。しかし、日清食品の公式ウェブサイト内にあるニュースリリースによると “お店の味をこれまで以上に再現すべく、鶏の旨みをさらにアップした” とのこと。

今回も具材は卵、味付鶏肉、ねぎ、赤ピーマンの4種類なので、前回・前々回の「篝」監修商品から変わっておらず、量も多いとはいえない実食前。テーマは鶏白湯ですが、粉末スープを豚脂(ラード)で固めているのが日清食品らしく、開封直後のイメージは変わっていません。実店舗の “五感” で楽しめる「鶏白湯Soba」は、旬の彩り豊かな野菜も特徴となっているため、ここは従来品と同じく妥協が必要なところ。

2020年5月現在、縦型ビッグ製品のメーカー希望小売価格は税別220円が標準なのですが、今回の「篝 鶏白湯Soba」は税別228円に設定されているため、コンビニで買った場合の税込価格は246円と標準(税別220円=税込232円)以上の値段。ただ、前回の「鶏白湯Sobaトリュフ」も税別228円だったので、これが「篝」の標準価格になっているようですね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清 東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba
製造者:日清食品株式会社 静岡工場
製造所:静岡県焼津市相川17-2(F)
内容量:90g(めん70g)
商品コード:4902105262450(JAN)
発売日:2020年05月11日(月)
実食日:2020年05月14日(木)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:246円(税込)
希望小売価格:228円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製鶏油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、チキン調味料、食塩、クリーミングパウダー、鶏脂、でん粉、糖類、乳化油脂)、かやく(卵、味付鶏肉、ねぎ、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、増粘多糖類、炭酸Ca、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、フラボノイド色素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

麺は前回と同じような雰囲気のノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。通常、縦型カップ麺の構造は、基本的に麺の下が空洞になっているのに対し、ノンフライ麺を使用した日清食品の縦型ビッグ製品は麺が容器の半分から下に位置しています。湯戻しに時間を要する多加水麺を使用しているため、麺が5分間ちゃんと熱湯に浸かるようにするための工夫かもしれません。

あとは熱湯を注いで5分待機、別添の特製鶏油」は後入れなので、かならず食べる直前に加えてください(小袋を先に入れると麺が適切に戻らなくなります)。それから粉末スープに粘性率を上げる成分が入っているため、とろみが確認できるまで容器の底から念入りに混ぜるのも重要な手順(※推奨まぜ時間30秒くらい)。

実際に立ち寄ったコンビニ大手4社では「ローソン」「ミニストップ」「ファミリーマート」でのみ取り扱いを確認しているのですが、日清食品曰く “セブンイレブンも販売店に含まれる” とのことだったので、1軒目で売ってない場合は最寄りのコンビニをハシゴしてみてください。それでは、さらにアップしたという鶏の旨味に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:391kcal
たん白質:8.9g
脂  質:12.5g
炭水化物:60.7g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.25mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:187mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:391kcal(めん・かやく:286kcal)(スープ:105kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

戻りムラ以外は高品質

5.0

形状は角刃でカットされた平打ち麺で、すすりあげた時の口当たりには輪郭があり、ちぢれは控えめ。表面は摩擦抵抗を感じないほど滑らかなので、ややスープの掴みが悪いのですが、しっかり芳醇に薫ってくる小麦の風味が心地よく、それを優先して楽しむスタンスで食べるのがオススメ。ただし、今回も熱湯5分では部分的な戻りムラが気になります。

これはタテ型・どんぶり型を問わず、日清食品のノンフライ多加水麺で頻繁に起こる現象なので、今回の「篝 鶏白湯Soba」に限った話ではないのですが、天下のNISSINもうちょっと頑張ってほしいところ。もちろん熱湯5分で食べられないわけではないけれど、たとえば麺の先が束になっている部分は頑固なところが多く、引っ付いたまま離れません。

カップ麺としては終売商品になった「行列のできる店のラーメン」シリーズほどではないものの、熱湯5分+かき混ぜ時間30秒では戻りムラが気になるので、しっかり混ぜ終えてから1分〜2分ほど休ませてください。それでも頑固なところは頑固なまま残りますけど‥‥w そう簡単に伸びるような麺ではないので、まだナチュラルに楽しめます。

スープ

お店の鶏ポタージュスープを再現

6.0

前述のように粉末スープには粘度を上げるためのトロミ成分が含まれているため、やや人工的な粘性が気になりますが、ポタージュのようなトロミは実際の「銀座 篝」でも特徴とされているポイント。前述のように豚脂を併用しているので、鶏の純度100%の鶏白湯とはいえず、鶏骨の骨っぽさが感じられるタイプではないものの、前回と同じく旨味にストレスを与えないように低温で炊き出しているような印象。

クリーミングパウダーや乳化油脂など、ギミック的な食品も使用しているのですが、動物の臭みを抑えるために実店舗の「銀座 篝 本店」でも “生クリーム” や “バター” を使っていると聞いたことがあるので、あながち的外れな組み方ではありません。味付けはシンプルに塩(塩かえし)、鶏のネガティブな癖もなく、例年通りクリーミーなテイストは健在です。

そのためインパクトのある鶏白湯ではないものの、別添「特製鶏油」は香りが強く、鶏油特有の芳ばしい風味が広がって、癖を抑えた鶏白湯にメリハリがつき、全体の臨場感も大幅にアップ。塩のキレも強すぎず、弱すぎない適切な塩梅で、あいかわらず完成度の高い鶏白湯でした。もしインパクトが欲しい方は、粗挽き黒胡椒ちょい足しアレンジがオススメです。

具材

麺とスープを考慮しても及第点

3.0

ここ最近、カップ麺でも遭遇率がアップしてきた大豆たん白加工品(フェイクミート)ではなく、ちゃんと本物の鶏肉を使ってくれているのは嬉しいのですが、具材については可も無く不可も無しというのが正直な感想です。上記の写真ではトッピングを丁寧に整えていますけど、ふつうに調理したら‥‥

現実

こうなります(さみしい)。おそらく鶏肉は “白い謎肉” 導入前の「カップヌードル チリトマトヌードル」に入っていた肉具材で、歯応えのあるパサついた食感。たまごは散り散りになってしまうため、やや頼りない存在ではあるものの、赤ピーマンの風味は今回の鶏白湯と相性がよく、見た目も風味も映えていて、もっとも具材の中では価値を感じた存在でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

前回の「鶏白湯Sobaトリュフ」ほど強い個性の持ち主ではなく、前々回の「鶏白湯Soba」と比較して見違えるような変化があったわけではないけれど、それだけに今回も安定のクオリティの高さ。麺の戻りムラと具材の貧弱さがネックではあるものの、スープは本格的なので、そこにウェイトを置きながら食べてみてください。で、もし麺を食べ終わってから胃袋に余裕があったら‥‥

「白ご飯」と「粉チーズ」「粗挽きのブラックペッパー」でリゾット風に追い飯するのがオススメ(カルボナーラっぽい雰囲気の味になります)。縦型ビッグのカップラーメンですが、麺の量は「日清のどん兵衛 きつねうどん(めん74g)」よりも少ないうえにノンフライ麺なので、女性の方にもオススメの一杯です。

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