「中華そば処 琴平荘 中華そば」ファミリーマート限定カップ麺[数量限定]

東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年1月15日(火)新発売のファミリーマート限定カップ麺、東洋水産「中華そば処 琴平荘 中華そば」の実食レビューです。

山形県の旅館「琴平荘」が冬季限定で営業する幻のラーメンをカップ麺で再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

中華そば処 琴平荘 中華そば 2019

製造はマルちゃんこと東洋水産(とうようすいさん)が担当しているファミリーマート限定・数量限定のカップ麺で、「琴平荘」の「中華そば」を再現したカップ麺は以前にも何度か発売されているのですが、サークルK・サンクスとファミリーマートが統合する以前はサークルKサンクス限定発売品でした。

「中華そば処 琴平荘(こんぴらそう)」とは、山形県・鶴岡市にある中華そばの名店で、「旅館」の創業は推定昭和40年(1965年)、「中華そば処」は平成14年(2002年)より営業開始、「琴平荘」の由来は宿側の岩 “琴平岩” の麓に建てたからだそうです。夏場は「旅館」を営み、10月1日~翌年5月31日の冬季限定で「中華そば処」を営んでいる珍しいラーメン店。



三瀬海岸(さんぜかいがん)沿いにある郊外という場所にもかかわらず、営業期間中の多い時には1日に600人も訪れるなど、行列が絶えません。夏場は旅館営業なので、冬はその大広間でラーメンが食べられる、というのも大きな特色ですよね。

もともとは店主の祖母が始めた簡易宿泊所だったそうですが、旅館の客足が遠退く冬場の閑散期対策としてラーメン業を始めたそうで(創業当時の営業期間は11月〜翌年4月の6ヶ月だった)、最初は旅館業と二足の草鞋を履いていたところ、ファンの声も相俟って冬場はラーメン業に専念。利益率については旅館営業のほうが圧倒的によかったらしいのですが、中途半端になるくらいならと割り切ったそうです。

山形県といえばラーメン消費量日本一の県としても有名で、山形ご当地ラーメンといえば赤湯市の「赤湯ラーメン」(龍上海)、新庄市の「とりもつラーメン」(一茶庵支店)、酒田市の「酒田ラーメン」(三日月軒系譜・満月系譜)、そして純和風スープに中華麺を合わせた絶品の味わい「鳥中華」などがあるんですけど、「琴平荘」のこだわりは “とにかく自家製” 。

麺は加水率の高い自家製の中太ちぢれ多加水麺、スープはアゴだし(トビウオ)・アジ・サバ・丸鶏などから出汁を取り、メンマも乾燥メンマの状態から1週間くらいかけて戻したものをチャーシューの煮汁で煮るという(もちろんチャーシューも自家製)、なんとトッピングの “海苔以外すべて自家製” で、夏場は店主自らスープに使うトビウオを干して仕込んでいるのだとか。

そんなラーメンに対する熱い想いを持っている店主・掛神淳(かけがみ じゅん)氏は、高校時代からラーメンが大好きで、以前からラーメンの食べ歩きを行い、趣味でラーメンを作っていたそうです。しかし、もし客から金を取るなら片手間じゃダメだ、やるなら自家製からと徹底的にこだわり、現在は「幻の中華そば」とまで称えられるようになりました。



「琴平荘」のカップ麺は以前にも何度か発売されていると書きましたが、私が最後に食べたのは2016年8月30日(火)発売品。その当時、長野・新潟県を除く東北・関東・信越・近畿のサークルK・サンクス限定商品としてリリースされ、レトルト調理品のメンマと強いアゴだしが印象的だったのを覚えています。

パッケージには「生麺ゆでてうまいまま製法」という「マルちゃん正麺カップ」と同じ特許製法が使用されているようなので、この時点からして明らかな進化を感じざるを得ないのですが、軽く自分の過去記事(移転前のブログ)と比較しつつ、当時との違いにも注目しながら食べてみたいと思います。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

別添の小袋は「液体スープ」「かやく」「焼のり」の合計3袋構成で、残念ながらレトルト調理品のメンマは乾燥かやくに変わっていました。しかし、サークルKサンクス時代には入っていなかった焼のりが入っています。2017年11月28日(火)にもファミリーマート限定で琴平荘の中華そばが再現されていたのですが、その頃からレトルト調理品なし、焼のり採用の構成だったようですね。



麺はノンフライ麺で、マルちゃん正麺カップと同じ「生麺ゆでてうまいまま製法」(※特許 第5153964号)を採用。たしかに乾燥状態の見た目は似ているのですが、たとえば「ラーメン横綱」のカップ麺など、同じ製法・同じ原料でも正麺カップと期間限定の有名店監修商品では微妙にサイズや質感を変えているそうなので、既存品の使い回しではないかもしれません。

ファミリーマート通常価格は、高級カップ麺ラインの税別258円(税込価格278円)。最近の東洋水産が手掛けるカップ麺の新商品は、特に有名店監修モノだとグループ会社の「酒悦 房総工場」で製造されていることが多かったりするんですけど、今回は特許製法の関係か群馬県館林市赤生田本町にある東洋水産の関東工場となっていました。

製品情報・購入価格

製品名:中華そば処 琴平荘 中華そば
販売者:東洋水産
製造所:関東工場(製造所固有記号[P11])
内容量:105g(めん65g)
発売日:2019年1月15日(火)
実食日:2019年1月15日(火)
JANコード:4901990362399
ファミリーマート通常価格:258円(税抜)

発売地域:全国(ファミリーマート限定)
購入価格:278円(税込)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・焼のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、こんにゃく、植物性たん白、植物油脂、大豆食物繊維)、添付調味料(しょうゆ、チキンエキス、たん白加水分解物、鶏脂、植物油、酵母エキス、かつおエキス、野菜エキス、砂糖、ほたてエキス、香辛料、粉末さばぶし、粉末煮干し、発酵調味料)、かやく(焼豚、メンマ、のり、ねぎ)/ 加工でん粉、酒精、レシチン、かんすい、炭酸カルシウム、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、増粘多糖類、クチナシ色素、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】小麦・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン

実食開始

液体スープと焼き海苔は後入れなので、かやくだけ先に開封します。中には大きめのチャーシューが2枚、小さな乾燥メンマがチラホラと。ネギは比較的に大きめカットですが、そんなに多くありません。焼き海苔付きでチャーシューも2枚入りではあるものの、迫力のあるレトルト調理品の廃止は寂しいですね。



さて、完成です。早くも魚介の香りが漂ってきて、なかなか芳醇な香り。今回は熱湯5分なので、待っている間に液体スープをフタの上で温めておくのですが、液体スープを入れる前にノンフライ麺をほぐし、それからスープを馴染ませましょう。ちょっと液体スープ自体の粘度は高めでしたが、特にトロミを付ける成分が含まれているわけではありませんでした。

それでは、実際に食べてみましょう。お店の特徴は自家製の多加水ちぢれ麺と手塩に掛けて作った焼きアゴから取る出汁が特徴とされているため、そういった部分を意識しながら以前に製品化されたカップ麺の印象とも比較しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(105g)当たり

カロリー:326kcal
たん白質:11.1g
脂  質:7.1g
炭水化物:54.3g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:1.5g)
(スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.25mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:147mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:326kcal(めん・かやく:256kcal)(スープ:70kcal)

めん

正麺カップの流れを汲んでいるノンフライ麺

体感的には「マルちゃん正麺カップ」に近く、こんにゃくが練り込まれているのも共通のポイントですし、急いで食べなくても伸びにくい‥というか、伸びません。わざと麺を残して試しに25分(フタを明けてから20分)くらい放置してみたんですけど、ぜんぜん中心部にコシが残っていました。すごいぞ、生麺ゆでてうまいまま製法。

若干ほぐれにくさが気になったものの、それはストレスを感じるほどではなく、伸びにくいといってもノンフライ麺らしいクセは控えめで、角のない丸刃の形状と摩擦抵抗のない表面の滑らかな質感から口当たりと喉越しがよく、小麦の風味も自然に芳醇。たっぷりと水分を抱いた重量感とナチュラルなコシの強さが印象的で、実にクオリティの高いノンフライ麺です。



ただ、実際のラーメンは加水率50%以上の手揉み多加水ちぢれ麺を使用しているそうなので、サークルKサンクス時代よりも加水率が上がっていたことにはレベルアップを感じた反面、ほぼ縮れのないストレート麺という形状から、ちょっとイメージは遠いかもしれません。加水率も大切だけど、縮れ麺とストレート麺って大幅に印象が異なりますよね。

スープ

チキンエキスをベースに、魚介の旨みを加えた、あっさりとした魚介醤油スープが特徴です。

(出典:ファミリーマート公式サイト「商品情報」)

かなり魚介が強い清湯しょうゆ

シンプルで何の変哲も無い見た目のスープなんですけど、さすが魚介に強い東洋水産と三瀬海岸に隣接する名店のタッグですね。一にも二にも魚介の旨味を全面的に打ち出し、ファーストインプレッションから余韻に至るまで力強く、それでいて野蛮ではない、むしろ繊細な印象さえ覚える多重奏で濃厚な旨味の波が押し寄せます。

しかし、原材料にチキンエキスや鶏脂も使用されているのですが、ほぼオイル感は無いに等しいため、動物系の旨味は下支えに過ぎません。以前は表面に油脂が浮かんでいたんですけど、そういった意味では大幅な路線変更です。お店のラーメンは「あっさり」「こってり」が選べるそうなので、再現元の題材を「あっさり」にシフトチェンジしたのでしょうか。

ただ、かつおエキス、粉末さばぶし、粉末煮干しの旨味は雑味なく、アッサリながら物足りなさは感じさせない濃い味のテイスト‥なんですけど、こだわりの「アゴだし」は消えました。前にも鰹・鯖・煮干が使用されていたのですが、何と言っても主張が強かったのはアゴだしで、それも焼アゴの芳ばしさが最大の個性だと印象に残っているのですが、今回ぜんぜん微塵もありません。

以前は原材料の中でも含有量の多い順トップ3に「焼あごだし」が使用されていたのですが、含有量が減ったとかではなく、原材料そのものがカットされていました。繊細な鶏出汁、複合的な魚介の旨味、カドが丸くなった醤油、魚介を主体にしながらも調律の取れたバランスは見事! なんですけど、店主自ら旅館そっちのけで夏に仕込むというアゴだしが楽しめなかったのは残念でした。

かやく

海苔は効果的だがギリ及第点か

チャーシューはダブルで海苔もはいっているのですが、メンマは歯応えこそ強かったものの風味は控えめで小さくて少量。チャーシューのクオリティもリアリティより成形感(インスタント感)の強いタイプだったので、いくら2枚でも値段を思うと贔屓目に見て及第点スレスレでしょうか。しかし、海苔いいですね。

いつも海苔入りのカップ麺を食べる時、しっかりとスープに浸してから麺を包むようにして食べているのですが、今回のスープにもベストマッチ。この食べ方は家系ラーメンやギトギトとんこつ系の油脂感たっぷりスープの時に行うのが至高だと考えていたのですが、なんのなんの。

カツオやサバ、煮干などの魚介が効いた丁寧な清湯スープと海苔の風味は和の調和を果たし、微塵の違和感もなく溶け込んで、麺の小麦感を引き立てます。そんなに大きくもなければカップ麺的に小さくもない海苔が2枚なので、残念ながら2回しか発動できませんが、かなり気分転換になりますよ。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)
(味だけでいえば★5クラス!)

私は実際の中華そばを食べたことがないため、あくまでもカップ麺としての総合力しか評価できないのですが、お店の特徴とされ、数年前のカップ麺でも高評価(★5)の決め手となっていたアゴ(トビウオ)の個性が完全に消えていたこと、また麺自体のクオリティは高くなっていたけど縮れはなくなり、食べ応えのあったレトルト調理品(メンマ)の廃止など、かなり没個性な印象を受けてしまいました。

たとえば今回のカップ麺が「琴平荘」を名乗っていなければ、ハイクオリティなノンフライ麺に旨味ばっちり高品質なスープで★5、でもコンビニ限定で税込278円だから差し引いて★4かな? といったとこですが、せめて多加水ちぢれ麺と決め手の焼きアゴあご出汁を味わいたかったです。いや、琴平荘のラーメンって実際そんなのじゃないよ、だったら申し訳ありません。

繰り返しますが、味としてはバッチリおいしいです。税込278円のカップ麺にしては可も無く不可も無しの具材ではあるものの、魚介の濃厚なスープと正麺カップ品質のノンフライ麺は実に好印象でした。その美味しさから総評は及第点(イマイチではない)としているのですが、レトルト調理品はともかく焼きアゴのリストラが痛かったです。お店の中華そばは幻と呼ばれるほどの逸品らしいので、次回のタイアップに期待したいですね。

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