吉祥寺武蔵家の “めめめ系MAXカップ麺” 家系MAX「アジコメ アブラオオメ カタメ」2022年は過去最高の完成度を実現!!

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寿がきや食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年9月5日(月)新発売、寿がきや食品のカップ麺「吉祥寺武蔵家 家系MAX 豚骨醤油ラーメン(三代目)」の実食レビューです。

東京は吉祥寺で人気を博す家系ラーメンの最高峰「吉祥寺 武蔵家」監修 “味濃いめ・脂多め・麺硬め” を再現したカップラーメン3年連続商品化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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吉祥寺武蔵家 家系MAX(三代目)

吉祥寺 武蔵家(きちじょうじ むさしや / THEE KICHIJOJI MUSASHIYA)とは、遡ること1999年(平成11年)5月13日、JR中央線東小金井駅の高架下で創業以来、現在は丸井裏で人気を博す家系(いえけい)ラーメンの専門店で、都内における “家系ラーメンの最高峰” との呼び声が高い、ラーメンマニアも唸る名店中の名店。

吉祥寺 武蔵家(THEE KICHIJOJI MUSASHIYA)

今回の新商品「吉祥寺武蔵家 家系MAX 豚骨醤油ラーメン」は、同店の人気オーダーである「家系MAX(いえけいマックス)」の味わいを再現したカップラーメンで、製造者は愛知県豊明市沓掛町に本社工場を置く寿がきや食品。2020年5月18日発売品及び2021年9月7日発売品に続く “三代目” 家系MAX で、2022年は “豚の風味と鶏油でこってり感をアップしました” とのこと。

実際の店舗で提供されている「ラーメン」は、家系御三家と呼ばれた名門「六角家(ろっかくや)」の系譜に連なり、核となるスープはコクとキレの両立を追求。1928年(昭和3年)3月に精肉店として創業した、吉祥寺の老舗「いせや」から仕入れている国産の豚骨と鶏ガラを1日あたり計150kg以上も炊き出し、10年以上継ぎ足した秘伝の自家製醤油ダレを合わせ、表面に鶏油を浮かべた渾身の一杯。

麺は中太の平打ち縮れ麺で、やや加水率が低く、短めに切り出しているのも家系といえばの特徴的なポイント。通常のトッピングはチャーシュー、ほうれん草、大きな海苔が3枚と基本に忠実で、さらにチャーシュー2枚(計3枚)、海苔4枚(計7枚)、味玉、白髪ネギをトッピングした「吉祥寺盛りラーメン(吉盛り)」や “非家系” の「あご塩ラーメン」なども提供しているのですが‥‥

アジコメ! アブラオオメ! カタメ!

カップ麺のモデルになっている「家系MAX(アジコメアブラオオメカタメノリ多め)」は、選べる味の濃さ(濃い・普通・うすい)、あぶらの量(多い・普通・少ない・なし)、めんの硬さ(硬い・普通・やわらかい)すべてマックス仕様の人気メニュー。実際は海苔も計10枚に増量されているのですが、寿がきや食品は “味濃いめ・脂多め・麺硬め” までを再現。

前回・前々回のパッケージでは「味濃いめ」の “め” だけ一文字ずれていましたが、間の “い” を縮小することで綺麗な横並びになり、Twitterではファンの間で “#めめめ系MAXカップ麺” のハッシュタグが付けられるなど、ネット上でも話題になっています。

商品名は第1弾の初代「吉祥寺武蔵家 家系MAX 豚骨醤油ラーメン」から一言半句も変わっていませんが、前述のように第3弾となる2022年発売品では “豚の風味と鶏油” を強化しているようなので、そこが見どころ。

ついに「めめめ」の真横並びを実現した三代目

このブログでは、初代*1 二代目*2 どちらも高評価を叩き出しているため、前回からの進化についてはもちろん、それに伴うトレードオフが生じていないかどうかにも注目しながらレビューします。

*1 家系ラーメンの名門「吉祥寺武蔵家」監修 人気の “家系MAX” を寿がきや食品がカップ麺にアレンジ!!
*2 ファミマ先行発売【吉祥寺武蔵家】監修カップ麺 “アジコメ アブラオオメ カタメ” 二代目「家系MAX」はスープの濃さを強化!!

開封

液体スープの小袋はカラーリングが変わった

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「海苔」の計3種で、構成は前回・前々回の「吉祥寺武蔵家 家系MAX 豚骨醤油ラーメン」から変わっていません。寿がきや食品のカップラーメンは具材が貧弱になりがちなので、トッピング用の海苔は嬉しい要素。

前回発売品と同じかな?

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、縮れの加減や黄色味の強い見た目など、これといって特に変わった様子は見られません。原材料名の表示も昨年と完全に一致しますし、麺重量の増減がないことから、おそらく同じノンフライ麺を使用しているのだと思います。

メーカー希望小売価格は260円(税別)から280円(税別)に値上がりしていますが、2022年6月1日出荷分から適用されている価格改定の影響で、これは寿がきや食品のカップラーメンに限った話ではありません。ちなみに昨年は “ファミリーマート先行発売” となっており、今年もコンビニではファミリーマートでの取り扱いがメインになるようですが、スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれます。

※ただし、寿がきや食品のカップラーメンは流通の問題で “沖縄には出荷されない” ため、沖縄の市場には出回りません(2022年9月25日現在、公式の通信販売サイトで在庫を確認済みですが、別途送料が必要になります)

製品詳細情報・購入価格等

製品名:吉祥寺武蔵家 家系MAX 豚骨醤油ラーメン
製造者:寿がきや食品株式会社
製造所:関東工場(群馬県高崎市新町2330-26)
内容量:133g(めん70g)
商品コード:4901677190468(JAN)
発売日:2022年09月05日(月)
実食日:2022年09月25日(日)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:ウエルシア
商品購入価格:248円(税込)
希望小売価格:280円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・海苔)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、小麦たん白、たん白加水分解物)、スープ(しょうゆ、チキンオイル、ポークエキス、チキンエキス、食塩、香味油、酵母エキス、魚醤、ゼラチン)、かやく(チャーシュー、海苔、ほうれん草)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、かんすい、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、香料、炭酸カルシウム、着色料(クチナシ、カラメル)、カゼインNa、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(V.E)、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本製品で使用している海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

ここも前回発売品と同じかな?

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容はチャーシュー、ほうれん草と従来品から変わっていません。数年前の(向こうが透けて見えるような)ペラチャーと比較して、いくらか分厚くはなりましたけど、280円(税別)のカップラーメンに使われる具材としては可もなく不可もなしといわざるを得ない品質です。ただ、前述のように3枚の焼き海苔は嬉しいポイント。

あれ? 海苔のサイズが‥‥

別添の「液体スープ」は後入れで、お湯を注いでから4分間 “フタの上にのせ温める” と、容器側面の調理方法にも記載されているのですが、大きめの丼に別途熱湯を用意し、ちゃぽんと小袋を浸けておくのが得策(液体スープの量が多いため)。時間になったら温めておいた「液体スープ」を馴染ませて、3枚の海苔をトッピングしたら出来上がり‥‥なんですけど、しれっと海苔がサイズダウンしていた件w

ちなみに前回発売品と栄養成分表示を比較してみたところ、カロリーは464kcalから472kcalに微増し、脂質も19.7gから21.4gに増え、食塩相当量はそのままに、カルシウムの値は下がるなど、興味深い変化が生じていました。というわけで、引き続き進化とトレードオフの有無に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(133g)あたり
カロリー:472kcal
たん白質:12.9g
脂  質:21.4g
炭水化物:56.8g
食塩相当量:9.1g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:6.6g)
カルシウム:266mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく前回と同じノンフライ麺

5.0

「小麦粉(国内製造)、食塩、小麦たん白、たん白加水分解物」という原材料名の構成は、2021年9月発売の二代目と完全に同じ内容で、本来は熱湯5分の湯戻し時間を必要とするノンフライ麺なのでは‥‥などと感じるくらいガッシリとした食感。しかし、熱湯4分でフタを開けてもストレスなく解れるため、無理やり時間を縮めているわけではありません。

寿がきや食品のノンフライ麺が好きなら確実にハマる

後半にかけて粘りが出てくるのですが、食べ始めは加水率が低めの食感で、なるほど硬めの茹で加減をイメージさせる歯応えに仕上がっており、後述する濃いめのスープにも埋没しない存在感。それでいて強めの縮れが功を奏し、スープを弾く嫌いを見せることはなく、程よいリフト性能から濃いめのスープが小麦の甘味を引き立ててくれる絶妙な取り合わせ。

ちなみに初代「家系MAX」の製造所は加ト吉水産フーズ部の群馬工場となっており、二代目と三代目では寿がきや食品の関東工場となっているのですが、2021年6月末日にテーブルマーク(JT系)が同工場の土地建物と機械設備一式を寿がきや食品に譲渡。そのタイミングで従業員も寿がきや食品に移籍しているため、劇的な進化は生じていないものの、これといった劣化を感じることもありませんでした。

スープ

白ご飯はマストで

6.5

ノンフライ麺と同じように、液体スープの原材料名(しょうゆ、チキンオイル、ポークエキス、チキンエキス、食塩、香味油、酵母エキス、魚醤、ゼラチン)も前回発売品と完全に一致するのですが、なるほど豚骨のコクが深くなっていることに加え、鶏油の香り立ちも臨場感を増しているような、それぞれ微調整的な変化ではあるものの、まったく同じ味ではありません。

全体の食塩相当量は9.1gと脅威的に高く、スープだけで6.6gと凄まじい数値を叩き出しているように、実際の濃さも白ご飯がマストで必要なレベルに達しているのですが、アジコメの指標は食塩よりも醤油の濃さを指しているのがポイント。しょっぱさも家系ラーメンの魅力に数えられる要素の一つですし、それに負けじと動物系の旨みも重心が低く、より “お店の味に” ブラッシュアップされていました。

具材

海苔のサイズは小さくなっていたけれど‥‥

4.0

丸いチャーシュー、ほうれん草は従来と同じ仕様で、チャーシューは加工肉特有のプリッとした食感だし、ほうれん草の量も多いとはいえないけれど、後者は家系の臨場感を表現する上で欠かせないアイテム。食べた感じ製法はフリーズドライなので、エアドライの野菜よりも風味がよく、アジコメスープとの相性は申し分ありません。

従来品よりも風味を豊かに感じた

よく見ると海苔は小さくなっていましたが、枚数は前回発売品と同じ3枚で、こちらも家系を象徴するトッピング。しっかりとスープに沈め、旨みを染み込ませたら、麺と一緒に食べるもよし、白ご飯と一緒に頬張るもよし。なんだか昨年よりもスープとの相性がいいように感じたんですけど、今年は寿がきや食品の公式ウェブサイトに “わざわざ「焼き海苔」と書いてあった” ので、それが理由かも。

総評

5.5

2020年と2021年の「吉祥寺武蔵家 家系MAX 豚骨醤油ラーメン」と比較して、基本的な路線は変わっていませんが、リニューアルポイントである「豚の風味と鶏油で “こってり感” をアップした」という訴求にも納得できる仕上がり。そのトレードオフとして海苔のサイズが小さくなっていますけど、鶏油をはじめとする原材料の高騰が相次いでいる現在、そこを強化したのは評価すべきポイント。

アジコメの文字通り、カップラーメンとしては濃いめの味わいですが、いたずらに塩分濃度が高いわけではありません。実際の家系ラーメンよろしく白ご飯との相性もバッチリなので、たとえばファミリーマートで購入した場合の税込価格は302円になりますけど、その価値は充分にある一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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