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名店の味、純連(じゅんれん)のカップ麺に期間限定「花椒ラー油仕上げ 辛口札幌濃厚みそ」初登場!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月15日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 名店の味 純連 花椒ラー油仕上げ 辛口札幌濃厚みそ」の実食レビューです。

名店の味シリーズ “期間限定” 第3弾は「さっぽろ純連(じゅんれん)」定番商品とは違う辛いカップラーメンを監修!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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名店の味 純連 花椒ラー油仕上げ 辛口札幌濃厚みそ

さっぽろ純連(じゅんれん)とは、1964年(昭和39年)8月2日に初代・村中明子(むらなか あけこ)さんが創業した「純連(すみれ)」にルーツを持つ名店で、1987年(昭和62年)に村中家の長男・教愛(のりよし)さんが事業を継承。2011年(平成23年)4月には「純連」で10年以上の修行経験を持つ山岸敬典さんに経営のバトンが渡り、三代に亘って創業当時の味を守り続けています。

期間限定・第3弾は順当に「さっぽろ純連」監修

今回の新商品「サッポロ一番 名店の味 純連 花椒ラー油仕上げ 辛口札幌濃厚みそ」は、2023年6月12日発売の「桂花 赤マー油仕上げ 辛口熊本豚骨拉麺」及び同年12月11日発売の「天下一品 赤んこってり味 京都濃厚鶏白湯」に次ぐ「名店の味」シリーズの “期間限定” 第3弾で、これまでの流れから順当に「さっぽろ純連」監修の辛いカップラーメンを展開してきたサンヨー食品。

2017年(平成29年)9月4日に発売された「名店の味 純連 札幌濃厚みそ」を皮切りに、現在もタイアップを続けている “サンヨー食品×さっぽろ純連” ですが、意外にも変わり種の展開は初の試み。しかもカップ麺だけのオリジナル商品ではなく、店舗で人気の「辛味噌ラーメン」を再現した一杯。

パッケージに印刷されている調理後のイメージ画像を見ると「名店の味 純連 札幌濃厚みそ」には使用していないキャベツが写っているのですが、さっぽろ純連の公式サイト曰く “自社特製の辛味噌を使用した、刺激ある味わいがクセになる一杯。具材にキャベツを添えることで、最後まで飽きずに味わえます。” とのことで、とりあえず入っているわけではありません。

花椒の効き目も気になるところ

私は今回のモデルになっている「辛味噌ラーメン」を食べたことがないので、評判・口コミを知ろうと検索してみたところ、実店舗のレビューよりも菊水の「さっぽろ純連 辛みそ 2人前」や「さっぽろ純連監修 野菜と煮込んでラーメン鍋 辛味噌つゆ付」なんかが先にヒットしちゃって。そのまま菊水の商品についても調べちゃったんですけど()

サンヨー食品のカップラーメンは「花椒ラー油仕上げ」となっているのに対し、菊水の商品パッケージや原材料名に花椒(ホワジャオ)の文字は見当たらず。しかし、菊水の「さっぽろ純連 辛みそ 2人前」にも “花椒油” を使用しているらしく、実際の「辛味噌ラーメン」に関するレビューを見ても花椒の刺激について言及している方が複数人いたことから、キャベツと同じく再現度に貢献しているポイント。

商品名には「辛口」とありますが、唐辛子の辛さや花椒の痺れに関する警告文は見当たらないため、辛口いうてるけど中辛くらいかな? などと。そう思いながら先に製品情報をブログに打ち込んでいたのですが、容器側面にシレッと “辛味成分が強いので、小さなお子様や辛みの苦手な方の喫食には十分ご注意ください。” と記載されていたので、そういった部分にも注目しながらレビューします。

注意事項は原材料名などの製品情報欄下に

——ちなみに余談なんですけど、北海道札幌市豊平区中の島に本店を置く「すみれ」は、1989年(平成元年)に村中家の三男・伸宜(のぶよし)さんが開業した店で、サンヨー食品のカップ麺を監修している「純連」とは文字通り血を分けた兄弟店。セブンプレミアムゴールドのカップラーメン(日清食品)を筆頭に、全国的な知名度は「すみれ」に分がある印象ですが、どちらも北海道を代表する名店です。

開封

4種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「調味油」の合計4パックで、サンヨー食品の公式サイト曰く、スープの特徴は “しっかりとしたみそのコクにポークのうまみを加え、ジンジャーやガーリック、スパイスの風味を合わせた、濃厚でコク深い味わいのみそ味スープです。期間限定で、花椒とラー油で辛みを加えました。” とのこと。

通常品と同じかな?

麺は “極力ウェーブをつけた、張りとコシが特徴の黄色みの強いやや幅広のめん” とのことで、なるほど札幌の味噌ラーメンといえばの熟成たまご麺を彷彿とさせるビジュアル。その見た目も然る事乍ら、原材料名の構成も通常の「純連 札幌濃厚みそ」と一致するため、同じノンフライ麺を使用しているのかもしれません。

またメーカー希望小売価格も268円(税別)ということで、いつもの「純連 札幌濃厚みそ」と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は289.44円になりますが、スーパーやドラッグストアなど、販売店を問わないNB(ナショナルブランド)のカップラーメンなので、普段から「名店の味」シリーズを取り扱っている店舗であれば、積極的に発注しているかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 名店の味 純連 花椒ラー油仕上げ 辛口札幌濃厚みそ
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)
内容量:139g(めん70g)
商品コード:4901734052708(JAN)
発売日:2024年01月15日(月)
実食日:2024年01月20日(土)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア薬局
小売価格:268円(税別)
購入価格:267.84円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(粉末スープ・液体スープ・調味油・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維、粉末卵)、スープ(みそ、植物油脂、糖類、調味油脂、ポークエキス、豚脂、食塩、ポーク調味料、香辛料、オニオンペースト、香味油、四川醤、ごま、酵母エキス、豆板醤、粉末ソース、発酵調味料)、かやく(キャベツ、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、酒精、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、レシチン、クチナシ色素、かんすい、香辛料抽出物、増粘剤(キサンタン)、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、パプリカ色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ちょっと寂し過ぎないか‥‥?

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、前述したキャベツを筆頭に、ネギと唐辛子も入っているのですが、さっぽろ純連が大切にしている自家製メンマだったり、肩ロースのチャーシューだったり、それらを彷彿とさせる具材は入っていません。麺とスープにコストを大きく振った反動か、しょぼいといわざるを得ない内容です。

具材は頼りないけど、香りの掴みは悪くない

かやく以外の小袋は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」と「調味油」を温めながら待つこと5分。時間になったら「粉末スープ」「液体スープ」「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。花椒の香りは想像していたよりも穏やかで、それとは異なるスパイス感と野菜を炒めたような香りが印象的な調理直後。ただ、具材の寂しさは否めません。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純に “サッポロ一番の工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き唐辛子の辛味や花椒の効き目にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(139g)あたり
カロリー:503kcal
たん白質:10.4g
脂  質:21.3g
炭水化物:67.5g
食塩相当量:8.2g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:6.0g)
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:503kcal(めん・かやく:322kcal)(スープ:181kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

本場の空気が伝わってくるような躍動感

5.0

サンヨー食品の公式サイトには “やや幅広のめん” と記載されているのですが、どちらかといえば厚みのある形状で、手揉み風のランダムな縮れが面白く、すすり上げたときの躍動感たるや。食べ始めは部分的に硬かったので、まだポテンシャルを発揮し切れていないような状態だったんですけど、しばらく待てばプリプリとした歯切れのよさが目立ってきます。

見た目も雰囲気ありますよね

私が初めて「名店の味 純連 札幌濃厚みそ」を食べたとき、後半にかけて粉っぽさが気になるというか、現在とは異なる仕様だったんですけど、それも6年以上前の話。不自然な粉っぽさについては完全に払拭され、プリプリとした歯切れと適度な粘りが最後まで楽しめる、より札幌の味噌ラーメンらしい質感に進化していました。

というわけで、おそらく既存の「純連 札幌濃厚みそ」と同じノンフライ麺を使用しているのだとは思いますが、調理前の麺重量は通常品よりも5g少なめ。これについては完全にコストの問題なのでしょうけれど、スポット商品では珍しくないパターンですし、きちんと雰囲気を持ったノンフライ麺なので、量の差については気になりませんでした。

スープ

辛口というかスパイシーで複雑な味

5.0

ちょっと興味本位で「粉末スープ」を舐めてみたところ、ソースを入れたカレーっぽいというか、複雑にスパイシーな味わいで、これ味噌ラーメンのスープに使う? みたいな。実際に粉末ソースを使用しているようなので、それを私の舌が顕著に捕まえてしまったのだとは思いますが、群雄割拠の即席カップめん市場でも珍しいフレームワーク。

ずっしりと重心が低い味噌のコク

続けて「液体スープ」を馴染ませてみたところ、中華鍋で味噌を焼く “純すみ系” ならではの風味は再現されていなかったのですが、脳裏に味噌蔵の木桶が浮かぶような熟成感が印象的。ほとんど油脂を含んでいなかったので、札幌の味噌ラーメンを象徴するラードの層は生まれませんが、おかげで味噌の熟成感がダイレクトに広がります。そこに粉末スープのフルーティさが相俟って、なかなかに独創的。

辛さレベルは中くらい? でも油断は禁物

そして、商品名が「花椒ラー油仕上げ」となっているように、それを表現しているのが「調味油」なのですが、花椒の麻味(痺れ)は強くありません。しかし、唐辛子だけでは出せない清涼感がプラスされ、同時に炒め野菜の風味が加わるところも印象的なポイント。

ラー油の辣味(辛さ)については極端に強いわけではないけれど、うっかり喉に張り付いたらゲッホゲホなるタイプだったので、油断は禁物(※くらった)。花椒の清涼感で味噌の熟成感は弱くなってしまうのですが、このオイルで味が極端に濃くなることはないので、ひとまず「調味油」を入れずに味を確認し、適当なタイミングで味変的に使う、みたいな楽しみ方もできますよ。

かやく

残念

2.0

キャベツは実際の「辛味噌ラーメン」にも使われている具材ですが、メンマや肉具材は入っておらず、キャベツの量も多いとはいえません。ネギは熱風乾燥させられていたので、味が濃いめのスープに対し、ジャキジャキとした歯触りが映えていたけれど、唐辛子は飾りでした。

総評

4.0

具材は値段相応とはいえない内容だったので、部分的に及第点以下と評価しましたが、麺のクオリティとスープのオリジナリティは印象に残る仕上がり。通常の「札幌濃厚みそ」と比較した場合、さっぽろ純連らしさは劣ってしまいますけど、イマイチな商品ではありません。

正直、総評は及第点(★3)にしようか迷ったのですが、期間限定の味ですし、星ひとつプラスしました。めちゃくちゃ辛いわけではないけれど、スパイシーで個性的な味噌ラーメンなので、気になっているなら試す価値ありです【author・taka :a(大石敬之)】

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