エースコック「JAPAN FOOD記 山形ひっぱり風うどん」にっぽんふーどき第1弾!

エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年11月5日(月)新発売のカップ麺、エースコック「JAPAN FOOD記 山形ひっぱり風うどん」の実食レビューです。

新シリーズ「JAPAN FOOD記」(にっぽん ふーどき)登場!第1弾は、納豆風味と鯖(さば)粉を効かせた山形の郷土料理「ひっぱりうどん」をカップめんとして再現・アレンジした変わり種がリリースされました。

“山形ひっぱりうどんって?おいしい?まずい?納豆風味ってマジ‥?w ” 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

JAPAN FOOD記 山形ひっぱり風うどん

「JAPAN FOOD記」(にっぽん ふーどき)とは、地域の風土に合わせて古くから地元の人々に親しまれてきた郷土料理をカップ麺にアレンジし、まだまだ全国的に知られていないレアな「ニッポンの味」が手軽に楽しめるエースコックの新ブランドです。

つまりタイトルの「JAPAN FOOD記」は、日本(JAPAN)の “FOOD(フード)” と “風土” をかけた造語ということですね。(※NHKの「新日本風土記」は関係ありません)

第1弾は、山形県内陸部・村山市戸沢地域が発祥(たぶん)といわれている郷土料理「ひっぱりうどん」がテーマ。「ひっぱりうどん」は、醤油ベースのタレと具材(納豆やサバの缶詰)を混ぜた器の中に茹で上げたうどんを鍋から “ひっぱり” 上げて食べるのが基本のスタイルとなっている独特の麺料理です。

名前の由来には諸説あるようで、うどんを鍋から “ひっぱり” 上げて食べるから、というのが一般的なんですけど、他にも “ひっぱり合うほど美味しいから” 、ひっぱりうどんには欠かせない “納豆が糸を引くから” という説もあります。地方によっては、「つっぱりうどん」「ひきずりうどん」「ひっぱりあげうどん」という別の呼び名もあるそうですね。

厳しい寒さを迎える山形県の内陸部では、非常時に備えて保存食の乾麺や缶詰を常備している家庭が多く、さらに農家の多くが自家製の納豆を作っていたこともあり、家にあるもので手軽に美味しく、さらに効率よく栄養が摂取できることから「ひっぱりうどん」が普及したと言われているのですが、かつて村山市戸沢地域の生業として盛んだった「炭焼き」とも深い関係があり、火力の調整から目が離せない職人さんが作業中に手早く食べられる料理として考案されたとも言われています。

しかし、当初はサバ缶を使ったレシピではありませんでした。

1961年に山形の名産品である “さくらんぼ” を保存食にできないかと缶詰の加工を主目的としたマルハニチロ系列の工場が西村山に建ち、その缶詰工場の親会社・マルハニチロが製造していたサバ缶が地域に普及したことで納豆×サバ缶×うどん=ひっぱりうどんが王道のレシピとして定着したようですね。さて、そんな郷土料理の雰囲気をカップ麺でも楽しめるのかどうか、まずは開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

通常、湯切りが必要なカップ麺は「ここまではがす」(今回の場合は「B」)の位置でフタと容器の間にある接着剤の粘着力が変わっているので、ピタッとイイ感じに止まるのですが、今回かなりスムーズに開封できちゃいますw 湯切りの際にヤケドしないように、そっと開封してください。

別添の小袋は「後入れかやく入り粉末スープ」と「調味たれ」の2袋構成で、どちらも湯切りを行った後に投入します。メーカー希望小売価格は税別230円という大台なんですけど、私が購入した近畿のローカルスーパーでは、前回記事でレビューした定価218円の「明星 ぶぶか油〜めん 大盛 にんにくみそ」と同じ税込192円で販売されていました。

もしコンビニで購入したら税込245円が相場になると思うのですが、麺は油で揚げていないノンフライうどんを採用。エースコックのノンフライうどんといえば「うどどん!」や「NEW UDON STYLE」などがあったので、その技術を応用しているのでしょうね。

ひっぱるのか‥ひっぱらないのか‥(?)後入れかやく入り粉末スープにドキドキしている実食前の現在。とりあえず待ち時間は熱湯5分なので、調味たれをフタの上で温めながら気長に待ちましょう。

製品情報・購入価格

製品名:JAPAN FOOD記 山形ひっぱり風うどん
製造者:エースコック
内容量:92g(めん70g)
発売日:2018年11月5日(月)
JANコード:4901071211684
希望小売価格:230円(税抜)

発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
購入価格:192円(税込)
取得店舗:スーパー(フレッシュバザール)

麺の種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(後入れかやく入り粉末スープ・調味たれ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
めん(小麦粉、食塩、植物性たん白、植物油脂、大豆食物繊維、卵白粉)、たれ(しょうゆ、植物油脂、動物油脂、発酵調味料、砂糖、香味油、しょうゆ加工品、食塩、香味調味料、ニボシペースト、ポーク調味料、カツオ風味調味料、香辛料)、かやく入り添付調味料(大豆加工品、香味調味料、魚介パウダー、ねぎ、焼のり、食塩、発酵大豆パウダー)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、ソルビット、炭酸カルシウム、酒精、リン酸三ナトリウム、香料、カラメル色素、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・さば・大豆・鶏肉・豚肉

実食開始

えっと、なんかこうアレです納豆のタレと同じニオイw ぜんぜん納豆臭は強くないんですけど、純然たる和風ベースの「調味たれ」を入れた瞬間、納豆のタレを忠実に再現しているかのような香りが立ち込め、記憶の中からイメージを引っ張りだしてきます。

調味たれ(液体スープ)を混ぜてから「後入れかやく入り粉末スープ」を入れるのですが、しっかり混ぜるようにと注意書きがあるので、よ〜くかき混ぜましょう。

はい、あんまりフォトジェニックな見た目ではありませんがw 調理方法の手順通りに作るとこんな感じに仕上がります。うーん‥希望小売価格230円のカップ麺にしては具材が貧弱ですね。それでは、実際に食べてみましょう。おそらくノンフライうどんの完成度は間違いないと思うので、納豆の威力に注目しながらレビューします。

1食(92g)当たり

カロリー:329kcal
たん白質:7.0g
脂  質:8.2g
炭水化物:56.9g
食塩相当量:4.1g
カルシウム:245mg

めん

生地にたっぷり水を抱かせた多加水めんです。幅広でしっかりとしたコシを持つ滑らかなめんに仕上げました。 

(エースコック「商品情報」より引用)

さすがのクオリティ!

メーカーの製品説明には “しっかりとしたコシを持つ” と書かれていますが、実際そこまでコシの強い剛麺ではありません。それにノンフライうどんとはいえ生麺ではなく乾麺を茹で上げたような雰囲気なんですけど、お湯を注ぐだけで食べられるカップ麺として、この茹で上げたような臨場感は上等クラスですし、買い出しに行けない非常時などにも気軽に食べらる「ひっぱりうどん」のルーツ的にも乾麺っぽい雰囲気は正解ですよね。

小麦の風味も強く、お湯を注いでから湯切りまで待っている間にも小麦の香りが漂ってくるのですが、それだけに表面の滑りが気になるかもしれません。しかし、いわゆる “釜揚げうどん” の派生系にあるので、むしろ滑りに関しては評価すべきポイントになります。

麺量は70gと控えめですし、ひっぱりうどんの乾麺と比較して厚みもありませんが、油揚げ麺では出せない粘り気と小麦の風味、そして雑味のなさは特筆すべきポイント。それに加ト吉水産が製造しているノンフライうどんのような戻りムラは皆無に等しいため、麺に関しては値段相応の納得品質ですね。

たれ

醤油に鰹や煮干しなどのだしを加えた旨みのある調味たれです。後入れのかやく入り粉末スープを加えると、さばの旨み、納豆の風味が広がり、いっそう食欲をそそる味わいに仕上げました。

(エースコック「商品情報」より引用)

納豆のタレw

上記の写真を撮影する際、事前に温めておいた別の容器に麺を移動させているのですが、容器に調味タレを入れた瞬間、真っ先に思い浮かんだのが “納豆のタレ” でした。これはもしやタレにも納豆の風味が仕込まれているのか!? と、期待に胸を膨らませ、かやく入り粉末スープを入れる前に味見してみたんですけど、別に納豆の味がするわけでもなく‥

麺がノンフライうどんだからなのか油脂成分の量が多く、厚みを持たせるためにポーク調味料も含まれています。しかし、油そばのように重たいテイストではありません。調味たれの魚介はカツオよりもニボシの含有量が多かったんですけど、かやく入り粉末スープを入れると立場は逆転します。

魚粉は体感的にサバとカツオのミックスだったのですが、これによって魚介のベクトルは “節” が優勢になり、後述する大豆加工品は大したことなかったんですけど、発酵大豆パウダーが活躍。どれだけ混ぜても糸を引くことはありませんでしたが、うどんの滑りとは違う粘りが口の中に停滞し、納豆風の個性を演出していました。

かやく

納豆風味に味付けした大豆加工品、色調の良いねぎ、磯の風味豊かな焼のりを加えて仕上げました。

(エースコック「商品情報」より引用)

具材はショボい

以前、まるか食品がセブン&アイグループ限定で「ペヤング ソースやきそば プラス納豆」という納豆入りのカップ焼そばを販売していた時期があって(2017年2月27日)、それはガチの乾燥ひきわり納豆だったんですけど、今回は “納豆風味に味付けした大豆加工品” です。しかも単体で食べたところで納豆風味というほど個性的な味ではなく、食感もアラレみたいに最後までサックサクでした。

先ほど大豆加工品は大したことないと書きましたが、納豆らしさを演出しているのは主に発酵大豆パウダーで、ペヤングのプラス納豆みたいなインパクトは得られません。それだけに比較的万人ウケしやすいレベルではあるものの、ひっぱりうどんの中で最も個性を植え付けられるポイントで保守的になってどうするですよ。

しかし、発酵大豆パウダーの粘りと刻み海苔のアクセントは効果的だったので、そこは好印象でした。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(3+)
(標準は★3です)

けっきょくウマいのかマズいのかと聞かれたら、味としてはウマいです。納豆っぽいニオイや小麦の滑りとは違う粘りを感じたので、たぶん納豆が大嫌いな方はダメだと思いますけど、納豆が好きなら物足りなさを感じてしまうかもしれません。(※極度の納豆好きである筆者は肩透かしを喰らいました)

鯖缶のイメージを魚粉で補ったアレンジはカップ麺として適切ですし、クオリティの高い(それだけに製造原価が高そうな)ノンフライ多加水うどんを採用しているため、「ペヤング プラス納豆」レベルの納豆攻めは望めませんが、値段が値段のカップ麺なので、ちょっと厳しめに見ています。

とはいえ今回の製品を通じて「ひっぱりうどん」が山形の郷土料理であることを初めて知った方は少なくないと思うので、その知名度を全国的に広げることに関しての貢献度は高いと言えるでしょう。具材の貧弱さをカバーするためにガチの納豆をプラスし、お好みでネギ、みょうが、天かす、みじん切りにした沢庵(たくあん)などの薬味や卵黄をトッピングすると‥いや、そこまでするなら麺つゆ、納豆、乾麺(うどん)を買ったほうがいいかもしれませんけどw 税込200円以下ならプラス納豆で楽しめるカップ麺だと思います。