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激辛党が指名買い!?【辛さレベルMAX】激辛マーラー味「一平ちゃん夜店の焼そば」に “大魔辛” 降臨!!

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明星食品

本日の一杯は、2020年10月26日(月)新発売のカップ麺、明星食品「一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛 激辛マーラー味」の実食レビューです。

辛い? 辛くない? 話題の「辛さ」と「痺れ」を特徴とする一平ちゃんオリジナル激辛焼そば登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛

一平ちゃん(いっぺいちゃん)とは、1993年(平成5年)1月18日に発足した明星食品のロングセラーブランドで、当初はカップラーメンからスタートしたシリーズですが、おなじみ “いっぺん食べたら、やめられない” をキャッチフレーズに、1995年(平成7年)2月20日からカップ焼そばの「一平ちゃん夜店の焼そば」を市場に投下。

その後、数年前まで標準どんぶり型のカップラーメン(しょうゆ味、とんこつ味、みそ味、ちゃんぽん)を通年販売していましたが、ブランド20周年を迎えた2013年8月5日の最終リニューアルをもって標準どんぶり型のカップラーメンは製造・販売を終了しており、現在はカップ焼そばに特化したブランドに切り替わりました。

今回の新商品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛」は、外食をはじめ “第4次激辛ブーム” の真っ只中にある、2020年のトレンドを背景に開発された変わり種で、大魔辛の読み方は「だいまじん」が正解。

一平ちゃんらしく特製マヨの辛さにまでこだわり、ふりかけには数年前から空前のブームとなっている花椒(カホクザンショウ)を加え、人気の “辛さ” と “痺れ” が特徴の「激辛マーラー味」が楽しめる商品に仕上がっているらしく、パッケージに表示されている辛さレベルも5段階基準で最大の「5」と本気モード。

加えて一平ちゃんシリーズ初登場のキャラクター(名前は「大魔辛くん」)をデザインしているのですが、なんかこう‥‥そんなに可愛くないw と、それはさておき日本における「激辛ブーム」について、すこし解説しておきます。

大魔辛くん(ランプの魔神がモデル?)

日本に「第1次激辛ブーム」が到来したのは、バブル景気の目前となる1980年代の前半で、外食産業では “辛さ○○倍カレー” の元祖・ボルツが激辛ブームを牽引。さらに1984年(昭和59年)9月、湖池屋が満を持してリリースした「カラムーチョ」が “辛いポテトチップス” という新ジャンルを開拓し、激辛ブームの礎を築き上げました。

その後、1986年(昭和61年)には新語・流行語大賞の新語部門で「激辛」が銀賞に選ばれ、最高潮の盛り上がりを見せましたが、徐々に「第1次激辛ブーム」は収束。しかし、1990年代のエスニックブーム到来にあわせ、青唐辛子をはじめとするアジア特有の辛さに注目が集まった結果、タイやベトナムなど、アジアの辛い料理を中心とした「第2次激辛ブーム」が到来します。

1990年代の辛味水準は現在よりも低かったのですが、激辛唐辛子の代名詞ともいえるハバネロの知名度が一般的になってきた2003年頃、ハバネロの存在が世間に浸透し始めたことで辛味水準が跳ね上がり「第3次激辛ブーム」が勃発。それまで以上に人々は辛味の強い食べ物を求め始め、非常識な辛さの市販品も出回るようになりました。

第4次激辛ブームのキーワードは麻辣味

辛い食べ物にはエンドルフィンやドーパミンといった陶酔感をもたらす神経伝達物質を分泌させる作用があるため、それも激辛ブームを牽引している大きな要因なのですが、コンプライアンスによるストレスや景気の低迷など、その捌け口に激辛を求める人が後を絶たない昨今——そんなストレス社会の中、新たな刺激として注目され始めたのが花椒(華北山椒)の存在で、2018年以降の食品業界では麻辣(マーラー)がトレンド入り。

それが2020年現在も続いている「第4次激辛ブーム」の幕開けで、もちろんトレンドと話題性に敏感な即席カップめん業界も例外ではなく、このページで評価する「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛」のパッケージにも “魔辛のひとふり 花椒入り唐辛子ふりかけで激辛マーラー味” とあるように、トレンドの直球ど真ん中を突いた新作です。

開封

別添の小袋は一平ちゃんにおける3種の神器

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「ソース」に「特製マヨ」と「ふりかけ」の合計3種類。一平ちゃんの代名詞ともいえる特製マヨ(からしマヨネーズ)は “とうがらしマヨ” にアレンジされ、ソースはポークの旨みをベースにガーリック、ジンジャーなどの香味野菜、さらに唐辛子で辛味を加えた醤油ダレにラー油と花椒の風味を効かせているとのこと。

麺は一平ちゃんらしい細麺

麺は熱湯3分の油揚げ麺で、形状は丸刃で切り出された細めの縮れ麺を搭載。たとえば定期的に販売されている「一平ちゃん夜店の焼そば 太麺甘濃ソース」を筆頭に、熱湯5分のハイクオリティな太麺を採用してくることも珍しくなくなってきた近年、しかしながら “一平ちゃん夜店の焼そばといえばスナック的な細麺だろ” という方も多いのではないでしょうか。

なお今回は激辛がテーマとなっている話題性の高い変わり種ですが、コンビニよりもスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどの量販店・一般小売店向けに開発されたレギュラーサイズのカップ焼そばで、メーカー希望小売価格は税別193円と標準的な値段。筆者の住む北近畿のコンビニでは見かけなかったのですが、行きつけのローカルスーパーやイオンリテールでの取り扱いを確認しています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大魔辛 激辛マーラー味
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(R)
内容量:113g(めん90g)
商品コード:4902881437714(JAN)
商品サイズ:縦157mm×横174.5mm×高さ58mm
発売日:2020年10月26日(月)
実食日:2020年10月29日(木)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:ローカルスーパー(北近畿)
商品購入価格:116円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:550ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・特製マヨ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、ソース(半固体状ドレッシング、植物油脂、糖類、しょうゆ、食塩、香辛料、ビーフエキス、香味油、豚・鶏エキス、たん白加水分解物、醸造酢)、かやく(キャベツ)、ふりかけ(香辛料)/ カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、酒精、カロチノイド色素、乳化剤、香料、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

具材は少量のキャベツのみ

固形具材は最初から容器の中に入っている汎用のキャベツのみ、しかも量は多くないのですが、一平ちゃん夜店の焼そば特製の「とうがらしマヨ」と「ふりかけ」を別添かつスーパーなどであれば税込120円以下もザラなので、それを思えば悪くありません。あとは熱湯を注いで3分後、湯切りしてからソースを絡め、特製マヨ・ふりかけをトッピングしたら出来上がり。

一平ちゃんといえば特製マヨ&ふりかけ

けっこう辛そうな見た目に仕上がりますが、同ブランドにおける “辛さレベル5” の激辛焼そばといえば「明星 一平ちゃん夜店の焼そば大盛 辛辛辛(カラカラカラ)カラムーチョ味」(2019年7月8日発売品)が記憶に新しく、しかしながら実際の辛さは大辛くらい。そこまで強烈な辛さではなかったので、今回の「大魔辛」でリベンジを果たしてほしいところ——

たとえばペヤング(まるか食品)が誇る激辛ソースのように、実食前から本能に訴えかけてくるほどの香りではないものの、なかなか辛そうな香りの実食前。今回は “ちゃんと激辛マーラー味” なのかどうか、唐辛子の辛さと花椒の痺れに注目しつつ「めん」「ソース・特製マヨ」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(113g)あたり
カロリー:514kcal
たん白質:9.3g
脂  質:23.7g
炭水化物:65.9g
食塩相当量:3.8g
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:160mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

これぞ一平ちゃんらしいスナック麺

4.0

たとえば “からしマヨネーズ付” の定番商品「一平ちゃん夜店の焼そば」に使われている油揚げ麺は、歯切れのいいソース練り込み麺を搭載しているのに対し、今回の原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩” とシンプルな構成で、特別な素材や工夫が練り込まれているわけではありません。

軽めの食感が魅力

とはいえ油揚げ麺ならではのスナック的な風味や歯切れのよさなど、いい意味で軽い食感は「一平ちゃん夜店の焼そば」らしいと思えるポイント。その印象とシンプルな原材料の構成から察するに、おそらく同ブランドの「豚旨塩だれ味」や「旨辛明太子味」にも使われている汎用のフライ麺だと思います。

加水率は低く、コシや粘りの強さは二の次で、とにかくインスタント感の強い仕上がり。そのため生麺や蒸し麺のような臨場感は楽しめない反面、本格志向の焼そば専門店では楽しめないC級感が魅力。スナック的な風味も食感も今回のソースや特製マヨ、ふりかけと相性が良かったので、ブランドのイメージを裏切らない麺でした。

ソース・特製マヨ

激辛じゃないけど中毒性は高い

4.0

液体ソースは濃口醤油ベースの味付けで、豚・鶏エキスを使用しているのですが、それとはベクトルの違うビーフの旨味が印象的。それを引き立てるガーリックやジンジャーのアクセントに、唐辛子の辛味や花椒も仕込んであるのですが、この段階での辛さレベルは中辛〜辛口で、舌に訴えかけてくる花椒の存在感は隠し味。

辛い食べ物が好きな方にとっては物足りない辛さかもしれないけれど、人工的な旨味成分をはじめ、かなり中毒性が高く、味についての不満はありません。

実際もうちょっとピンクっぽい

明星食品のニュースリリースには “唐辛子の刺激がたまらない、一平ちゃん特製とうがらしマヨ” と書いてありましたが、実際の辛さは騒ぐほど強くありません。むしろ唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは脂溶性なので、マヨネーズが辛味を緩和してくるのですが、単体で舐めると後味にピリッとした辛味を残します。

とはいえ辛さを増幅させるアイテムというよりも、マヨネーズ特有のコクで味のバリエーションを増やすことに寄与しているため、最初から特製マヨを入れるのではなく、味の気分転換に少しずつ足しながら食べるのがいいかもしれません。

具材・ふりかけ

もうちょい思い切ってほしかった

4.0

キャベツはレギュラー商品の「一平ちゃん夜店の焼そば」にも入っている汎用の野菜具材なので、まったく新鮮味はなく、前述のように量も多くないのですが、麻辣ソースと対比を描くキャベツの甘さは箸休めに効果的。欲を言えばジャンクな肉そぼろを入れてほしかったところではあるものの、キャベツがあるのとないのとでは雲泥の差。

ふりかけは花椒が優勢

ふりかけの中に入っている赤唐辛子は粒子の細かいパウダー状、対する花椒は比較的に粗挽きで、体感的に赤唐辛子の辛さよりも花椒の痺れが優勢のバランス。しかし、赤唐辛子は非常識な激辛唐辛子ではく、日本で市販されている一味唐辛子(ハバネロ以下)と大差ありません。

花椒の痺れも明確でありながら、刺激の強さとしては常識的で、ふりかけが集中しているところを食べても辛さレベルは激辛ないし “大辛” クラス。花椒の清涼感がフレッシュだったのは好印象だった反面、やや刺激の強さに関しては期待外れでした。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

現在の水準を思えば激辛とはいえなかったので、たとえばセブンプレミアムの人気カップ麺「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」など、そのレベルが問題なく食べらるのであれば、今回の「大魔辛」なんぞ恐るるに足らず。むしろ2020年10月19日に発売された “辛口” 表示の「ペヤング 辛口チゲ風やきそば」のほうが “よっぽど凶悪” だったので、強烈な辛味を求めている時にはオススメできません。

そのため刺激の強さについては物足りなさを感じてしまったのですが、単純に味としての中毒性は高く、割り切れば印象は悪くありませんでした。さて、次は “ちゃんと激辛” の大盛りサイズでリベンジを狙ってくるか、まったく違う方向から意表を突いてくるか、大魔辛くんの再登場に期待しましょう(author・taka :a)

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