どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年7月22日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 一平ちゃん大盛 HOTカレーうどん」の実食レビューです。
「一平ちゃん」からホットな辛さとニンニクのパンチが効いた “追い飯推奨” 辛口こってりカレーうどん登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
一平ちゃん大盛 HOTカレーうどん
「一平ちゃん」とは、1993年(平成5年)1月18日に誕生した明星食品の人気ブランドで、「一平ちゃん大盛 カレーうどん」シリーズは例年、こってりとした豚だしの濃厚な味わいが楽しめる “冬の定番商品” として発売されています。けれども辛いカップ麺がブームになっている2019年、夏のHOTな変わり種として、辛口にアレンジされた辛い大盛カレーうどんが登場しました。
「一平ちゃん大盛 HOTカレーうどん」の発売と同じ日に「明星 一平ちゃん夜店の焼そば ツナマヨ味」も再販となっているのですが、今回の辛さレベルは5段階中「4」、イメージとしては「大辛」くらいでしょうか。ちなみに「一平ちゃん夜店の焼そば ツナマヨ味」は2017年8月7日にも発売されていて、当時の記事では上出来と評価しています。
「一平ちゃん大盛 カレーうどん」が初めて発売されたのは、2012年12月17日。初代「コクとろカレーうどん」の容器は大盛バケツ型で、2014年から2016年まではシンプルに「カレーうどん」というタイトルでしたが、2017年12月4日発売の「焦がしにんにく仕上げ カレーうどん」から大判どんぶり型に刷新、容器のスタイルが大幅に変わりました。
けれども毎年こってりがコンセプトの基本で、「一平ちゃん大盛 カレーうどん」シリーズとしては通算第7弾となる今回も「こってり」「濃厚」「にんにく」などの力強いワードが明星食品のニュースリリースでもアピールされていたのですが、辛い大盛りのカレーうどんはシリーズ初の試みですね。
夏限定なので年恒例の雪だるまは描かれていませんが、イメージキャラクターのブタさんは目を燃やしながら輝く唐辛子を掲げ、「追い飯推奨」をアピール。「追い飯」とは、名古屋名物(名古屋めし)として定着した「台湾まぜそば」と同時に流行り始めた言葉で、麺を食べ終えた後に白ご飯を投入する背徳的な行為のこと——
これについては大盛バケツ型カップ時代(2015年12月7日発売品)からアピールされていて、シリーズ前回に当たる2018年12月3日発売の「一平ちゃん大盛 焦がしにんにく仕上げ カレーうどん」をレビューした時に試してみたんですけど、正直うどんよりも美味しかったのでw 今回も追い飯してみたいと思います。
2018年冬に発売された大盛カレーうどんの詳しい感想や評価が気になる方は、「明星 一平ちゃん大盛 焦がしにんにく仕上げ カレーうどん(2018)」のレビュー記事をご参考ください。
ちなみに最近ぜんぜん見ない「一平ちゃん しょうゆ味」をはじめとする定番どんぶり型のカップラーメンですが、すべて “製造終了” の廃盤となったので、もう売ってません(※2018年夏の最終生産をもって終売、理由は販売戦略上の都合だそうです)。
開封
別添の小袋は「粉末スープ」「調味油」「あとのせかやく」の3袋構成で、調味油には前回と同じくカレーオイルや焦がしニンニク、隠し味のビーフオイルが仕込んである模様。あとのせかやくの小袋は透明で、中には大きめのフライドガーリックに加えて小さなネギと粗挽き赤唐辛子も多めに入っている——これは実食前からテンションを上げてくれるポイントですね。
あとは昨年の大盛カレーうどんと同じく、大きめにカットされた刻み揚げが最初から容器の中に入っているのですが、数は約7個分だったので、多からず少なからず。基本的に一平ちゃんの大盛カレーうどんシリーズは思いっきりスープを動物系に振ってくるので、刻み揚げよりも豚肉とか玉ねぎのほうが相性よさそうと感じているのですが、果たして今回はどうでしょう。
ちなみにメーカー希望小売価格は税別220円、前回の税別205円から15円も値上がりしています。これは2019年6月1日に施行された価格改定による影響で、コンビニの実売価格も税込216円から税込232円と16円も値上がりしました。それから今回の新商品は夏季限定商品につき、おそらく発売から3ヶ月後には売ってないかもしれません。
(※その頃になるとドンキホーテやイオンに流れて安売りされるので、狙い目といえば狙い目です)
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 一平ちゃん大盛 HOTカレーうどん 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(R) 内容量:115g(めん90g) 商品コード:4902881402736(JANコード) 商品サイズ:縦165mm×横165mm×高さ75mm 発売日:2019年07月22日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい不使用) スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:440ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(粉末スープ・調味油・あとのせかやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末油脂、植物性たん白、酵母エキス)、スープ(食塩、カレー調味料、糖類、香辛料、カレー粉、香味調味料、乳等を主要原料とする食品、たん白加水分解物、ビーフオイル、でん粉、豚・鶏エキス、豚脂、酵母粉末、酵母エキス、発酵調味料、香味油、植物油脂)、かやく(味付油揚げ、フライドガーリック、香辛料、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、ソルビット、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:本品製造設備では、そば・かにを含む製品を生産しています。 |
実食開始
麺は汁ありタイプの大盛カップ麺で標準となっている90gをキープしてくれているのですが、毎度このシリーズに使用されている油揚げうどんはソフトな食感に仕上がる傾向にあるので、そこも気になるポイント。それから調理の際は注意点があって、今回は “粉末スープを先に入れないように注意” してください。
それについては容器側面の調理方法や小袋にも書いてありますが、今回の小袋は “すべて後入れ” なので、3つの小袋を取り出してから何も入れずに熱湯を注ぎます。前回の「明星 一平ちゃん大盛 カレーうどん 焦がしにんにく仕上げ」を作る時は粉末スープが先入れとなっていたので、うっかり今回も先に入れそうになりました。
さて、あとのせかやくの量が多く、思いのほか賑やかな仕上がりです。ただ、ぜんぜんトロミは意識されていません。冬の大盛カレーうどんは高粘度スープなので、30秒以上かき混ぜたら粘性率がアップするタイプかも——と思いながら混ぜ続けてみたのですが、おおむね粉末スープが溶けたら大丈夫。
。それでは、辛さレベル4の威力と麺の食感に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材・あとのせかやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(115g)当たり
熱 量:532kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:532kcal(めん・かやく:464kcal)(スープ:68kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
もし昨年と同じだったら麺の評価(星の数)は★3.5が妥当だな——くらいに思っていたんですけど、なんのなんの。幅と厚みのある平打ち麺という形状は前回から変わっていませんが、まず原材料名が「小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白」から「小麦粉、植物油脂、食塩、粉末油脂、植物性たん白、酵母エキス」に変わっています。
前回は熱湯5分ちゃんと守っても食べ始めは部分的にサクッとしたまま戻りムラが見られ、かと思えば2分後(合計7分後)には頼りない食感になり、もっちりとした弾力は粘り気は意識されていませんでした。けれども今回の2019年夏バージョンでは食べ始めに戻りムラは見られず、またモチモチとした粘り気も実現。
明星食品のニュースリリースには前回と同じく “ふっくらとした食感で食べ応えがあるうどんです” と書いてあり、なるほど後半は “ふっくら” してくるのですが、それでも一定の粘り気をキープしていたので、明らかに麺のクオリティはアップしています。ただし、かなり表面が滑らかなので、スープの飛び跳ねにご注意ください(※うっかり箸から滑り落ちた時の被害は甚大です)。
スープ
粉末スープは例年通り、和風だしで伸ばしたようなカレーつゆではなく、ポークとチキンをベースにした動物系のカレースープに仕上がっているのですが、コリアンダーとホワイトペッパーを効かせた夏向けのスパイシーなカレー味にアレンジされています。とはいえパクチー臭いわけではありませんし、カレー粉の調合も日本式なので、大阪のスパイスカレーほど癖は強くありません。
粉末スープだけの状態でも地味に辛く、辛さレベル3が中辛とするならば、食べ始めの辛さレベルは3〜3.5といったところ。激辛ほど辛くないですし、まだ辛口には満たないと感じたのですが、けっこう辛味のタイプは蓄積型だったので、なるほど途中から「辛さレベル4」にも納得です。もし辛い食べ物が苦手、中辛以上は無理——だと軽く苦戦しそうなレベルに達していました。
そして調味油の中にはカレーオイルや焦がしニンニク、ビーフオイルが入っていて、ザラザラとした焦がしニンニクやスパイスの粒が簡単には出てきません。とりあえず小袋を開封する際は、ハサミなどで真一文字に切り、箸を突っ込んで掻き出すのがいいでしょう。これを全体に攪拌するとカレーオイルで風味が膨よかになり、ビーフオイルによって動物系の層もアップ。
粉末スープ自体にもニンニクの風味が効かせてありましたが、別添の焦がしニンニクでブースト。ちょっと癖のある風味のオイルですが、オーソドックスなカレー味に個性が生まれるいいアイディアですし、さらっとした口当たりも夏の暑い日にも食べやすく、カレー粉の風味と辛さにニンニクのパンチが食欲をそそってくるジャンクなカレー味に仕上がっていました。
具材・あとのせかやく
刻み揚げは醤油が控えめで、ほんのり甘い下味が施してあり、これについては冬の大盛カレーうどんと同じ具材と思われます。ただ、今回は辛口のカレースープに仕上がっていたので、ほんのり甘い味付けとジューシーな食感が思いのほかインターバルに効果的。スープと対比を描く優しさは、気分転換の箸休めに嬉しい存在でした。
本日の主役と言っても過言ではなない「あとのせかやく」なんですけど、フライドガーリックは文字通りフライドガーリックなので、当たり前ですが食べた瞬間に即にんにく警報発令です。スープ自体のニンニクも大概でしたけど、完食後はブレスケア必須のニンニクレベルなので、実食のタイミングには気をつけてください。
また、多めの粗挽き唐辛子も重要な役割を担っていて、これ自体は別に激辛唐辛子とかではないんですけど、韓国唐辛子やスイートチリなどのイミテーションではありません。その辛味もさることながら焙煎したような唐辛子の芳ばしさが印象深く、後入れのネギも和の素材というよりもハーブの一種に感じられました。いいですね、こういう手法。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
結果的な辛さレベルは中辛以上〜激辛未満、辛口の中でも中辛寄りに思えましたが、とりあえず辛い食べ物が苦手な方は近づいてはいけませんし、にんにくOKの時じゃないと厳しい一杯です。ただ、サラサラと食べられる口当たりの軽いスープは暑い夏でも食べやすく、麺にも圧倒的な進化が見られ、一平ちゃんらしいジャンクさもあり、今回の総評は上出来の星5即決でした。
そして「追い飯」をする際は、何個かフライドガーリックを残しておくのがオススメ。もちろんニンニクの効いた辛口のカレー味と白ご飯の相性は言うまでもなく最高なんですけど、ふやけたフライドガーリックのリアルなニンニクのパンチは強烈ですw これ、白ご飯と一緒にチーズを入れても間違いなく美味しいヤツですね。ぜひ。