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マルちゃんのトレンド系【今どき】の味は‥‥やっぱりアレ!?「今どきのにんにく豚骨醤油味焼そば」新発売!!

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東洋水産

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年2月1日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 今どきのにんにく豚骨醤油味焼そば」の実食レビューです。

「昔ながらのソース焼そば」発売25周年記念商品はブランドコンセプトと対を成す “今どき” の味!? トレンド感のある「にんにく豚骨醤油味」でブランド全体を活性化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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今どきのにんにく豚骨醤油味焼そば

昔ながらのソース焼そばとは、東洋水産(マルちゃん)が「下町の食堂で食べる懐かしくておいしい焼そば」をコンセプトに展開しているカップ焼そばで、初めて発売されたのは1996年(平成8年)2月。実は東北・信越エリア限定商品「焼そばバゴォーン(BAGOOOON)」の代替商品として生まれ、1997年(平成9年)7月に発売された業界初のカップ塩焼そば「俺の塩」を生み出したシリーズである‥‥というのは、知る人ぞ知る話。

これらの源流は「バゴォーン」にあり

1979年(昭和54年)3月に誕生し、当初は全国で販売されていた「焼そばバゴォーン」ですが、当時のバゴォーンは営業力が弱く、ブランドが定着しなかった地域から順番に撤退。最終的に残った東北と信越でバゴォーンは定番商品になり、それ以外の地域に向けて開発された全国版の代替商品が「昔ながらのソース焼そば」で、そこから派生したカップ塩焼そばの草分けが「俺の塩」という、それぞれ切っても切れない関係です。

今回の新商品「マルちゃん 今どきのにんにく豚骨醤油味焼そば」は、オーソドックスなカップ焼そばとしての美味しさを追究し続けている「昔ながらのソース焼そば」発売25周年を記念したアニバーサリー商品で、昔ながらの〜とは対を成すトレンドを意識した「今どき」の味がテーマ。

外装フィルムの色はショッキングピンクを基調としたデザインで、黒×黄ではないけれど、にんにくをガッツリ効かせた “今どき” の豚骨醤油味といえば、即席カップめん業界にも強く影響を及ぼしている「二郎インスパイア系」を彷彿とさせる組み合わせ。また “今どきのトレンドワード入り” のパッケージも面白く、たとえば‥‥

2019〜2020年の出来事や流行語を背景に採用

「軽減税率」「返納」「働き方改革」「消費税率10%引き上げ」「GoToトラベル」といった政治経済系の言葉をはじめ、2020年上半期インスタ流行語大賞・流行語部門にランクインした「ぴえん超えてぱおん」に、TikTok(ティックトック)流行語2020大賞「きゅんです」など、さらにAMFが発表したJC・JK流行語大賞2020年上半期 “コトバ部門” 第1位「しか勝たん」まで網羅。

対する通年商品「昔ながらのソース焼そば」のパッケージには、1996年〜1997年を代表する「ヴィジュアル系」「世界初のDVDプレーヤー」「マジカルバナナ」「地球温暖化」「消費税3%」「コギャル」「ルーズソックス」などの単語を背景に入れた「25周年記念パッケージ」を展開し、バンドル効果を狙ってきた東洋水産。

二郎インスパイア系をイメージした東洋水産の新商品といえば、このページでレビューする「今どきのにんにく豚骨醤油味焼そば」と同じ日に発売された「でかまる スタミナにんにくまぜそば」という商品があり、パッケージは「ラーメン二郎」の看板を彷彿とさせるカラーリングでありながら、豚骨感は意識されておらず、もやした豚(ぶた)に該当する具材も不使用で、実際のところ中身は二郎っぽくありませんでした。

同日発売「でかまる スタミナにんにくまぜそば」

東洋水産が二郎インスパイアを公言していたわけではないため、こっちが勝手に期待していたと指摘されたら反論できないのですが、明らかに意識していたのは間違いありません。はたして「今どきの」新作は “それっぽい” のか否か——ちなみに「昔ながらのソース焼そば 25周年記念パッケージ」の中身は通常商品と同じなので、新作の「今どき」を掘り下げていきます。

開封

別添の小袋は3種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「液体ソース」と「スパイス」で合計3袋。かやくの袋は小さめで、もやしも見たところ入っていませんが、メーカー希望小売価格は193円(税別)かつブランドの立ち位置から察するに、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の店舗に向けて開発された変わり種。

あいかわらず精製ラードの香りが印象的

そのため「でかまる」の麺量は130g(大盛り)だったのに対し、こちら「今どき」の麺量は90gとレギュラーサイズの標準量で、精製ラードの香りが印象的な開封直後。なかでも香りについては定番「昔ながらのソース焼そば」と同じ特徴になりますが、熱湯4分(「昔ながらのソース焼そば」は熱湯3分)の油揚げ麺なので、まったく同じ麺を使っているわけではない様子。

また筆者が立ち寄ったコンビニ大手4社では取り扱いがなく、新商品に強い最寄りのローカルスーパーで発見。東洋水産が公開しているニュースリリースには “販売ルート:量販店、一般小売店 他” とあり、今回はCVS(コンビニエンスストア)の表示がなかったので、もしかするとコンビニには売ってないかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 今どきのにんにく豚骨醤油味焼そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:M1=関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:119g(めん90g)
商品コード:4901990367899(JAN)
発売日:2021年02月01日(月)
実食日:2021年02月04日(木)
発売地域:全国(量販店・一般小売店 他)
取得店舗:ローカルスーパー
商品購入価格:116円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:560ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(液体ソース・かやく・スパイス)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(しょうゆ、植物油、ポークエキス、香味油脂、香辛料(にんにく、こしょう)、デキストリン、砂糖、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(キャベツ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、酒精、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘多糖類、香料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)

実食開始

別添の小袋は「かやく」のみ先入れ

「かやく」の小袋は先入れで、中身はキャベツのみ(しかも少量)と頼りない構成ですが、前述のように今回はスーパーやドラッグストア向けの商品。実際に筆者が購入した店舗では税込116円だったのと、場合によっては税込98円で販売されることも珍しくない「昔ながらの」シリーズなので、その価格帯を加味すれば納得できないこともありません。

こう見えて香りの臨場感は「でかまる」以上

あとは熱湯を注いで4分間、待っている間に液体ソースの小袋をフタの上で温めて、湯切りの後に液体ソースを馴染ませた後、別添のスパイスを振りかけたら出来上がり。ちょっと寂しい見た目ですが、前述の「でかまる」では意識されていなかった生にんにく系の香りが頼もしく、正直なところ実食前のイメージは今回のほうが上。

ちなみに2021年2月4日現在、イトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)を確認してみたところ、本体価格128円(税込138円)でバラ売りされていたので、最寄りの販売店に取り扱いがない方は参考にしてください。それでは、引き続き今どきのトレンド感に注目しつつ「めん」「ソース・スパイス」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(119g)あたり
カロリー:532kcal
たん白質:9.3g
脂  質:26.3g
炭水化物:64.5g
食塩相当量:3.6g
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:190mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

精製ラードが芳ばしい無骨な麺

5.0

今回の商品名は「今どきの-・」ですが、このシリーズ(昔ながらの○○)に使われている油揚げ麺は “つやもち製法” を売りにしていた時期が長く、それは同社の「QTTA(クッタ)」にも応用された、昔ながらの○○シリーズを象徴するアイデンティティといっても過言ではない製法の一つ。しかし、此度のニュースリリースには、それに関する記載がありません。

とはいえ結果オーライ

また「昔ながらのソース焼そば」に使われている麺を太くしただけかと思いきや、原材料名を確認したところ、定番の麺に使われている “でん粉” が使われておらず、代わりに “しょうゆ” が練り込まれるなど、単なるサイズ違いではありません。しかし、精製ラードの芳ばしい香りが常に並行するのはマルちゃんのカップ焼そばシリーズ共通の魅力。

ちなみに「でかまる スタミナにんにくまぜそば」に使われていた油揚げ麺と同じ原材料名だったので、そちらのサイズ違いかと思ったのですが、やや加水率が高いような気も‥‥いや、吸水率の問題(麺と熱湯の量による違い)ですかね。いずれにせよ東洋水産のカップ油そば系に使われているタイプの無骨な麺なので、洗練さの欠片もないけれど、今回のソースやスパイスと相性がよく、ほぼほぼ欠点は見当たりませんでした。

ソース・スパイス

これを「でかまる」に使っていれば‥‥

5.0

同じ日に発売された「でかまる スタミナにんにくまぜそば」の液体スープと比較して、よく似た原材料で構成されているのですが、ニンニクの指針が “ガーリックパウダーではなく生おろしニンニク” なのがポイント。液体ソース単体の香りが20年以上前に食べて感動した某チルド生ラーメンの液体スープに似ていたので、個人的に “今どき” よりも “懐かしい” 印象を覚えたのですが、それはさておき‥‥

こってりとしたオイルに濃口醤油のキレ、さらに生おろしニンニクの攻撃性を効かせたテイストは、二郎インスパイア系に通じる背徳感があり、加えて豚骨(ポークエキス)に由来する旨みも重心が低く、そのままラーメンのスープとして利用したいくらい。

スパイスで中毒性アップ

さらに別添のスパイスは、砂糖、ガーリックパウダー、ブラックペッパー、ホワイトペッパーを主成分とする粒子の細かい粉末で、砂糖の甘さが中毒性の高さをブースト。

また2種類のコショウもガーリック感をかき消すほどではなく、ガーリックパウダーを重ねながらもニンニクの指針は生おろし系を主軸とするもので、正直 “でかまるの液体スープがコレだったら‥‥” などと思わざるを得ないほど、しっかり「にんにく豚骨醤油味」でした。

具材

及第点だけど悪くない

3.0

具材は少量のキャベツだけなので、これについては書くことがないというか、うん‥‥w いや、このキャベツが入っているか否かによって、かなり印象は変わりますが、内容としては及第点。しかし、食べ応えのある麺と硬派なソース、さらに購入しやすい実売価格が相俟って、結果的にイマイチとは思いませんでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

具材は少量のキャベツのみという、そこだけは妥協すべきポイントになりますが、麺とソースについては文句なし。特に液体ソースは今回の「今どき」(税別193円)よりも希望小売価格の高い「でかまる」(税別220円)と比較しても見劣りすることはなく、むしろ「でかまる」の液体スープよりも完成度が高いと感じたくらい‥‥なんでこうなった東洋水産w いや、真面目に。

オーソドックスな味わいを特徴とする「昔ながらのソース焼そば」とは明らかに方向性が違いますし、にんにくをガツンと効かせた味付けも今どきのトレンドを押さえたポイントで、コストパフォーマンスの高い良品でした。おそらくコンビニでは取り扱っていない(あっても稀だと思う)ので、気になっている方は最寄りのスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどを要チェックです(author・taka :a)

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