帆立の旨み炸裂 “HYBRID X” 第2弾【帆立×鶏】NOODLE VOICE 監修「濃厚ホタテそば」をカップ麺で再現!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年10月25日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 HYBRID X(ハイブリッドクロス)帆立×鶏 NOODLE VOICE 濃厚帆立そば」の実食レビューです。

そのルーツは大勝軒!? 異なる素材の旨みを掛け合わせた新ブランド「HYBRID X」第2弾は「NOODLE VOICE」監修のカップラーメンを展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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HYBRID X 帆立×鶏 NOODLE VOICE 濃厚帆立そば

HYBRID X(ハイブリッドクロス)とは、異素材を掛け合わせた「未体験の濃厚スープ」を “+α” の価値とする明星食品の新ブランドで、2021年6月28日に発売された「明星 HYBRID X crab台風。(クラブタイフウ)蟹そば」を皮切りに発足。第1弾ではワタリガニの旨み広がる唯一無二の濃厚スープを再現し、これまでの即席カップめん業界にはない未体験の味わいを実現しました。

「HYBRID X」第2弾は「NOODLE VOICE」

今回の新商品「明星 HYBRID X 帆立×鶏 NOODLE VOICE 濃厚帆立そば」は、ラーメン激戦区として知られる東京都豊島区西池袋の名店「NOODLE VOICE」監修のもと、同店の看板メニュー「濃厚ホタテそば」をカップラーメンで再現した一杯。鶏だしをベースに、帆立だしと帆立オイルを効かせ、香味野菜と香辛料で味を調えた「未体験の濃厚スープ」が見どころ。

NOODLE VOICE(ヌードルボイス)とは、東京都文京区本郷3丁目にあった「NOODLE SOUNDS(ヌードルサウンズ)」の2号店で、2019年(平成31年)4月8日にオープンしたばかり。そのルーツは「大勝軒」にあるのですが、現在の「NOODLE VOICE」に行き着くまでの経緯が複雑なので、ちょっと整理してみましょう。

店主の酒寄剛(さかより たけし)氏は、サラリーマンからラーメン業に転身した脱サラ組で、つけ麺の元祖「東池袋大勝軒(たいしょうけん)」の系譜にある「七福神」出身の経歴を持ち、2004年(平成16年)1月29日・当時31歳の頃、七福神の暖簾分けとして「麺屋 大斗(だいと)」を開業。東京都千代田区鍛冶町に「神田本店」を構え、瞬く間に支店を増やし、6人の弟子を輩出しました。

大勝軒 → 麺屋大斗 → ○○○ → NOODLE VOICE

そんな酒寄氏を師と仰ぐ弟子の一人・駒清隆(こま きよたか)氏が2008年(平成20年)3月12日に「新橋 おらが」という店を立ち上げ、新橋の地で行列を作ることになるのですが、2010年(平成22年)10月30日、ビルの建て替えを理由に閉店。その後、2011年(平成23年)3月4日に「ORAGA NOODLES(オラガヌードルズ)」と屋号を改め、五反田に移転します。

しかし、2013年(平成25年)5月6日に「ORAGA NOODLES」は閉店。その1年後となる2014年(平成26年)9月2日、今度は新橋5丁目に「ORAGA」として復活を果たすものの、同年11月12日に突然の休業宣言と安定しない経営状況が続き‥‥

「ORAGA」の休業宣言から1ヶ月後、12月28日に西新橋1丁目(「麺屋大斗 西新橋店」の跡地)で「SHIMBASHI おらが T.K.O JPN」として返り咲き、またもや移転するかたちで2017年(平成29年)4月14日に本郷3丁目で「NOODLE SOUNDS」をオープン。最終的に駒氏の師匠である酒寄氏が経営を引き継ぐことになり、その2号店として立ち上がったのが「NOODLE VOICE」という流れ。

濃厚な帆立スープが「NOODLE VOICE」の特徴

しばらく「NOODLE SOUNDS」の経営も自身で行っていた酒寄氏ですが、10年以上多忙な日々を送り続け、ついに体調を崩してしまった結果、その日を境に「NOODLE VOICE」以外の店舗と経営権を売却。現在は「NOODLE VOICE」に専念し、前身である「NOODLE SOUNDS」の味を守りながら、帆立に特化した「濃厚ホタテそば」や「濃厚ホタテつけそば」などを提供しています。

開封

別添の小袋は4種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が2袋に、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」で合計4袋。明星食品といえば、1966年(昭和41年)9月7日の「チャルメラ」発売当初より、貝エキス(ホタテの旨み)をスープに使用してきたメーカーなので、帆立×鶏の濃厚スープというテーマに思わず期待が高まるところ。

スーパーノンフライ製法の麺を搭載

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。明星食品の公式ウェブサイト内にあるニュースリリースやパッケージに製法までは記載されていませんが、大判どんぶり型の容器に使われているノンフライ麺なので、明星食品が得意とする “スーパーノンフライ製法” とみて間違いありません。

スーパーノンフライ製法とは、表面や内部に発生する気泡の数や大きさを自在にコントロールし、多様な食感の麺に仕上げる明星食品の独自製法で、加水率の低い豚骨専用のバリカタ麺からモチモチ食感の多加水麺まで幅広く対応。今回のニュースリリースには “濃厚なスープに負けない噛み応えのあるノンフライ太麺” と記載されていたので、加水率の高い食感に仕上がりそうです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 HYBRID X(ハイブリッドクロス) 帆立×鶏 NOODLE VOICE 濃厚帆立そば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:100g(めん70g)
商品コード:4902881451918(JAN)
発売日:2021年10月25日(月)
実食日:2021年10月29日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:300円(税込)
希望小売価格:278円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、卵粉)、スープ(チキンオイル、糖類、鶏肉エキス、食塩、しょうゆ、植物油脂、デキストリン、粉末油脂、香味調味料、ホタテエキス、香辛料、香味油、たん白加水分解物、とろみ粉末(でん粉、デキストリン、植物油脂)、酵母エキス)、かやく(チャーシュー、たまねぎ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、かんすい、酒精、炭酸カルシウム、乳化剤、炭酸マグネシウム、カラメル色素、香料、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かにを含む製品を生産しています。

実食開始

「かやく」は2袋とも先入れ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、片方には丸いチャーシューだけを包装し、もう片方にはフリーズドライの玉ねぎとエアドライの青ネギが入っている状態。ちなみに「NOODLE VOICE」の店舗で提供される「濃厚ホタテそば」には “賽の目切りの大根” をトッピングしているのが個性的で、ホタテと大根のサラダから着想を得たそうですが、それをカップ麺で再現するのは難しかった様子。

見た目はシンプルだけど香りは強烈

あとは熱湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら、待つこと5分。スープは2袋とも後入れなので、時間になったら先にノンフライ麺をほぐし、とろみ成分が含まれている「粉末スープ」を完全に溶かしてから「液体スープ」の中身を加え、再度よく混ぜ合わせたら出来上がり。

まったく見た目に派手さがないというか、具材を集めてみても地味〜なビジュアルではあるものの、反して香りのインパクトは凄まじく、帆立だしと帆立オイルが全面に主張してくる調理直後。しかし、メーカー希望小売価格は278円(税別)という高価格帯の商品なので、値段的なことも考慮しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:375kcal
たん白質:8.4g
脂  質:9.7g
炭水化物:63.6g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:1.23mg
ビタミンB2:0.27mg
カルシウム:116mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:375kcal(めん・かやく:281kcal)(スープ:94kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

密度感のあるノンフライ麺

5.0

実際の「濃厚ホタテそば」に使われている麺は、酒寄店主が修行時代に培ってきた経験を活かし、丹精込めて打った自家製麺で、全粒粉を配合しているのもポイント。対して今回のノンフライ麺に全粒粉は練り込まれていませんが、なるほど濃厚なスープに負けないコシの強さに魅力を感じる仕上がりで、ひとつのノンフライ麺としてのクオリティは低くありません。

スッとほぐれるのも好印象

形状は縮れの強い平打ち麺で、粘りに特化したタイプの多加水麺ではないのですが、水分の含有量は多く、それでいて内部の気泡を丁寧に押し出したような、締まりのある密度感が印象的。調理前の麺重量は70gなので、特別に多いわけではないものの、特別に少ないわけでもなく、コシの強さが食べ応えに寄与。

食べ始めから食べ終わるまで弾力のある食感が続くため、その伸びにくさが逆に生麺らしかぬ印象に繋がってしまうのですが、メーカー希望小売価格を踏まえても値段に伴った品質。スープとのバランスも悪くない、いい取り合わせだと感じました。しかし、スープとの一体感を重視している方は、粉末スープと液体スープを馴染ませた後、さらに2分くらい休ませるのがオススメです。

スープ

ホタテ全貝

6.5

粉末スープの味は人工的で、けっこう化学調味料の主張も強く、糖類の甘さをフロントに感じるなど、ここに高級感はありません。しかし、とろみ成分が含まれていると前述しましたが、あくまでも自然な粘性に抑えているのがポイントで、土台を支えることに徹しているようなフレームワーク。そこに味の決め手となる液体スープを加えた途端、印象は一変。

ひとくち含んだ瞬間からホタテの旨みが炸裂し、続けて乳化感の強い鶏白湯(とりぱいたん)が追いかけてくるのですが、後に残るのはホタテの余韻。

全面にホタテが主張してくる液体スープ

とにかくホタテの旨みを全面に押し出したテイストで、すこしタレに醤油を使用しているようですが、あくまで醤油は香り付けに過ぎません。その濃厚なホタテの旨みと粉末スープに含まれる黒胡椒が相性抜群で、ポタージュライクな洋風テイストに感じるのですが、きちんとラーメンのスープとして成立さている見事な落とし所。

帆立×鶏のバランスも秀逸

なまじホタテの存在感が強い分、最初は鶏白湯が脇を固めているように感じるのですが、あらためて鶏に目を向けてみると、鶏骨の他に丸鶏やモミジ(鶏の足)も加えて長時間、じっくりと炊き出しているようなイメージ。ホタテの旨みに溶け込みながらも包容力のある、重心の低い鶏白湯であることが伝わってきました。これ、かなり美味しいですよ。

具材

スープのクオリティを思えば妥協すべきポイント

3.5

というわけで、ノンフライ麺とスープの出来については値段相応の‥‥いや、スープについては値段以上の満足感が得られると思えた反面、かやくは値段に伴った品質とはいえないけれど、ひとまず麺とスープに免じて及第点。そこそこチャーシューのサイズが大きかったのと、意外にジューシーな食感だったので、ある程度の満足感は得られますが、もうすこし工夫が欲しかったところ。

実際の「濃厚ホタテそば」にネギは入っていないので、見た目を犠牲にネギを省いてメンマを入れるとか、フリーズドライの柚皮や焼き海苔を別添するとか‥‥などと好き勝手に書いてますけど、濃厚なスープに映える玉ねぎのアクセントは絶妙でした。

総評

5.0

たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は300円とハイエンドクラスの商品なので、もうすこし具材にもこだわってほしかったのですが、スープについては素晴らしく、税込300円でも安いと思える完成度の高さ。強烈なホタテの旨みを筆頭に、それを支える鶏白湯の重心も低く、そこに価値が見出せる一杯でした。

スーパーやドラッグストアなど、販売店を限定しない全チャネル商品ですが、コンビニだと「ローソン」での取り扱いが意欲的だったので、カップラーメンらしからぬ濃厚なホタテの旨みが気になる方は、コンビニで購入しても損はないと思います【author・taka :a(大石敬之)】

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