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あの “ヤバい粉” を再現!? マルちゃん×亀田製菓「ハッピーターン味焼そば」爆誕 / 香りの再現度が高くて笑ったw

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年5月23日(月)CVS先行発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん ハッピーターン味焼そば」の実食レビューです。

ハッピーパウダーで中毒者続出の大人気商品「ハッピーターン」の味わいをカップ焼きそばにアレンジ!? おいしい? まずい? 再現度の高さは——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ハッピーターン味焼そば

ハッピーターン(Happy Turn)とは、亀田製菓を代表する “甘じょっぱい” 人気米菓で、その開発が始まったのは第1次石油危機(オイルショック)の真っ只中、1973年(昭和48年)の話。後に狂乱物価と名付けられる全国規模のインフレが発生した頃、当時の日本で定番だった醤油味の煎餅(せんべい)とは一線を画す、洋風の甘い煎餅をコンセプトに「ハッピーターン」の開発がスタート。

出典:トップ > 商品情報 > ハッピーターン – 亀田製菓

構想段階から足掛け3年、1976年(昭和51年)に満を持して発売された「ハッピーターン」は、文字通り “お客様に幸せ(ハッピー)が戻って来る(ターン)ように” との願いを込めて名付けられ、舌の上で塩っぱいと甘いが延々とループする「ハッピーパウダー」が年々多くのフリークを量産。なかでも西日本でのシェア率が圧倒的に高く、現在の年間売上額は100億円規模の屋台骨に成長しました。

今回の新商品「ハッピーターン味焼そば」は、読んで字の如く「ハッピーターン」の味わいをイメージしたカップ焼きそばで、亀田製菓監修のもと、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産が全力で再現。東洋水産×亀田製菓といえば、2017年(平成29年)11月27日に亀田製菓が発売した米菓「9枚手塩屋 赤いきつね風味」及び「109g 揚一番 緑のたぬき風味」を皮切りに——

——2019年(令和元年)7月29日、東洋水産がカップ入り即席麺「亀田の柿の種味焼そば」及び「亀田の柿の種わさび味焼そば」を発売するなど、以前からコラボしていた経緯があるため、パッケージには「再び登場!」と書かれているのですが、ハッピーターンの味わいを再現したカップ焼きそばの開発は前例がありません。ここで最も重要になるのは、例のヤバい粉(※ハッピーパウダー)の再現度です。

再び登場! 亀田製菓とコラボ

ハッピーターンを象徴するハッピーパウダーは、先味と後味のバランスを緻密に演出するために、粒の形状が違う複数種類の塩を絶妙にブレンドしているのがポイントで、粒の粗い塩はファーストインプレッションにインパクトを、次に塩味と対比を描く砂糖の甘みが味蕾に広がり、粒の細かい塩が絶妙な塩梅で舌に残る、他に類を見ない独特の “甘じょっぱい” テイストが西日本を中心に中毒者を量産。

ネットで検索するとハッピーパウダーのレシピ・作り方がヒットしますが、本物のハッピーパウダーに使われている “うま味成分” は大豆に由来する「たん白加水分解物」と「調味料(アミノ酸等)」なので、特に前者は一般の市場に単体で出回ることはありません。しかし、即席カップめん業界には広く流通している成分で、もはや入っていない製品はないといっても大袈裟ではないレベル。

もちろん「ハッピーターン味焼そば」も例外ではなく、たん白加水分解物は添付調味料に、調味料(アミノ酸等)は添加物として使用されているのですが、本家「ハッピーターン」の原材料名は「うるち米(米国産、国産)、植物油脂、砂糖、でん粉、もち米粉(タイ産)、たん白加水分解物、食塩、粉末油脂、酵母パウダー / 加工でん粉、調味料(アミノ酸)、植物レシチン」とシンプルなのに対し‥‥

「ハッピーターン味焼そば」の原材料名

豚脂や乳等を主要原料とする食品、チキンエキスなど、カップ焼きそばとして成立させるため、本家には使われていない成分が紛れ込んでいます。しかしながら “粉末あられ” を仕込み、米菓の雰囲気を演出しようとした開発背景が伝わってくるフレームワークなので、どれほど再現度が高いのか、ちゃんと「ハッピーターン」らしさは演出できているのか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

2種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「粉末ソース」と「あとのせかやく」の計2種で、小袋のデザインは汎用ですが、粉末ソースで米菓の雰囲気とハッピーパウダーの味わいを再現している様子。ただ、あとのせかやくは “オニオン揚げ玉” なので、これについてはマルちゃんオリジナルのアレンジ(※ハッピーターンは入っていません)。

マルちゃんのカップ焼きそばらしい油揚げ麺

麺は油で揚げたフライ麺で、精製ラードの芳ばしい香りが東洋水産の汁なしカップ麺らしく、しかしながらモデルになってる「ハッピーターン」には含まれない要素。ソース味の焼きそばだったり、クラシカルな路線の油そばだったり、そっち系統だとプラスに作用してくれる風味になるのですが、甘じょっぱいハッピーパウダーど衝突しないかどうか‥‥というのが一つの関門。

ちなみに東洋水産は “2022年5月23日(月)より全国のコンビニエンスストアにて先行発売” と発表しているのですが、コンビニに新商品が出揃うのは実質的に火曜日で、なかでも「からあげクン ハッピーターン味」や「Lチキ ハッピーターン味」「パウダーまみれのハッピーターン(PDM)」「ホームパイミニ ハッピーターン味」「飲むハッピーターンオ・レ」を展開しているローソンでの捕獲が確実かもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん ハッピーターン味焼そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:+M1 関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:107g(めん90g)
商品コード:4901990371575(JAN)
発売日:2022年05月23日(月)
実食日:2022年05月27日(金)
発売地域:全国
取得店舗:CVS(ローソン)
商品購入価格:198円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:560ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(粉末ソース・あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、でん粉、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(砂糖、デキストリン、豚脂、食塩、たん白加水分解物、乳等を主要原料とする食品、チキンエキス、粉末あられ、酵母エキス、植物油)、かやく(オニオン揚玉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、レシチン、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ちょっとフルカラーシュリンクに戻りまして

外装フィルムに “※本商品は、亀田製菓株式会社監修のもと、「ハッピーターン」の味わいをイメージして開発した商品です。※本商品は、「ハッピーターン」を使用した商品ではありません。” との記載があるように、本物のハッピーターンは入っていません。エースコックの駄菓子コラボじゃないですけど、再現元の商品を少量だけ小袋に充填するのって利権的な問題とかで難しいんですかね?

ひとまず見た目は置いといて‥‥

というわけで3分後、湯切り中は精製ラードに由来する香りが強く、いかにも東洋水産らしいなーって。しかし、別添の粉末ソースを加えた途端‥‥けっこうハッピーターンだった件w いや、マジで。これがそのまま味になるかどうかは扨措き、例のハッピーパウダーを彷彿とさせる香りも然る事乍ら、粉末あられがパイプレイヤーで、なるほど米菓に近い雰囲気を感じました。

それと同時に問題は “ちゃんとハッピーターン味なのか” どうか、という部分。オリジナルのハッピーパウダーを忠実にトレースしていた場合、おそらくカップ焼きそばとしては成立しないと思うので、どのように落とし込んでいるのか「めん」「ソース」「あとのせかやく」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:490kcal
たん白質:8.5g
脂  質:20.7g
炭水化物:67.4g
食塩相当量:4.4g
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:182mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

粘りが強く密度の高い油揚げ麺

4.0

ハッピーターン氏に麺の概念は備わっていないため、ここは東洋水産の独擅場。やや表面のボテッ、とした質感が気になるところではあるものの、意外にもガッシリとした噛み応えと粘りの強い弾力を両立した仕上がりで、サイズのわりに噛んでも噛んでも跳ね返してくる反発性の持ち主。

ちょっと混ぜにくいけど

精製ラード特有の芳ばしい風味が常に主張してくるので、そこはハッピーターンらしからぬポイントに‥‥というか、ほぼハッピーターンらしさは備わっていないわけなんですけどw 後述する粉末ソースとの相性に問題はなく、単純に味としての違和感は覚えません。

後述するオニオン揚げ玉の風味が想像以上に強かったこともあり、油揚げ麺特有の風味もネガティブに感じることはありませんでした。しかし、数ある油揚げ麺の中でもジャンクなタイプに入るので、苦手な方は注意してください。

ソース

香りの再現度は高い

4.0

前述のように粉末ソースを麺の上にあけた瞬間、漂ってくる湯気の香りに「ハッピーターン」の姿が見えるくらい、ハッとするほど香りの再現度は高いのですが、結論からいうと味は別物。あの香りとは裏腹に、味の麺では豚脂(ラード)の主張が強く、乳等を主要原料とする食品とチキンエキスの支えが相俟って、例えるなら豚骨味のソースに近いイメージでしょうか。——でもね、美味しいですw

なかなかに「ハッピーターン」な香りとのギャップが凄まじいので、理解するのにワンクッション必要な味ではあるものの、ちょっと甘じょっぱいコントラストがクセになる感じ。ジャンクなカップ焼きそばに理解があって、これはこれと割り切れるのであれば、わりと普通に完食できると思います。

あとのせかやく

これはいいものだ

4.0

別添のオニオン揚げ玉はサイズが大きく、これも「ハッピーターン」らしからぬ要素になるのですが、総評に星ひとつプラスしたアイテムといっても過言ではありません。とにかく風味が芳ばしく、砂糖とは違う揚げ玉ねぎ特有のホロ苦い甘さが絶妙で、これだけ別売りしてほしいレベル。

食感もサクサクと軽快で、精製ラードの風味を醸す油揚げ麺との相性もよく、前述のソースにもピッタリと合っていました。ちょっと真面目に別売り検討してもらえないですかね?w

総評

4.0

ハッピーターン味かと聞かれたらグレーゾーンで、あくまでも “ハッピーターンの香り” が面白い動物系のソースに、食べ応えのある油揚げ麺とサックサクのオニオン揚げ玉を合わせた一杯です。ええ、自分で書きながらカオスな味に思えますけどw 最終的な評価としては「おいしい」です。

ちなみに「亀田のカレーせん」の味わいを再現した「亀田のカレーせん味焼そば」(同時発売品)は仕入れの関係で手に入らなかったのですが、どちらも “2022年7月25日(月)より全国のコンビニエンスストア以外の店舗にて新発売”(※一般販売解禁)となっているため、それ以降は全国的に入手しやすい状況になると思います【author・taka :a(大石敬之)】

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