「元祖泡系 博多一幸舎監修 博多豚骨ラーメン」ローソン先行カップ麺

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味のマルタイ

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年1月29日(火)新発売のローソン先行カップ麺、「マルタイ 元祖泡系 博多一幸舎監修 博多豚骨ラーメン」の実食レビューです。

“元祖泡系” を提唱する「博多一幸舎」の店主・吉村幸助氏が納得した “泡と炊き出し感” を再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルタイ×博多一幸舎 ローソン限定カップ麺 2019

「博多一幸舎」(はかた いっこうしゃ)とは、福岡市中央区大名に創業した豚骨ラーメン専門店で、2004年に開業。「一幸舎」という店名の由来は、「『一』つでも多くの『幸』せを、お客様やスタッフ 関わる人すべてに与えられるような空間 『舎』でありたい」という思いを込めて名付けられたそうです。



2019年1月現在の店舗数は、福岡の総本店を含め国内18店舗、さらに海外はインドネシア14店舗、シンガポール2店舗、アメリカ4店舗、中国10店舗、台湾2店舗、オーストラリア5店舗、フィリピン2店舗、タイ1店舗、ブラジル1店舗という、国内外あわせて59店舗を展開している大所帯で、運営母体は「株式会社ウインズジャパン」(WINDS JAPAN Co., Ltd)。

2004年(平成16年)3月、入沢元氏(「株式会社ウインズジャパン」現 代表取締役社長)、吉村幸助氏(「博多一幸舎」創業者)、入沢功氏の3人が “世界に広がる本物の博多豚骨ラーメンを!” という思いを込めて「博多一幸舎」を開業し、創業当時より “骨の味” にこだわり続けている “元祖泡系”(がんそあわけい)スープが最大の特徴と言われています。

2つの特注巨大羽釜で丁寧に下処理を施した大量の豚骨(頭骨・背骨・丸骨)を強火で骨が砕けるまで炊き続け、熟したスープに若いスープと骨を頻繁に入れ替えながら旨味、甘味、骨の味を最高の状態で引き出す “熟成追い炊き製法” で作り上げたスープは、豚骨の匂い(香り)と油、水が交わることで生まれる “きめ細かな泡” が手作りの証・本物の豚骨スープの証であり、 “元祖泡系” と呼ばれる所以。

さらに2008年から自社製麺工場「製麺屋慶史」を設立し、従来のボソボソとした粉っぽいだけの細麺ではなく、もっちり感を味わえる若干の平打ち麺に改良され、こだわりのタレは創業者・吉村氏の祖母の代から使われているという醤油を中心に福岡県産しょうゆ3種類と5種類の出汁をブレンド。そこにチャーシューを漬け込んで仕上がった秘伝のタレを熟成追い炊き豚骨スープに合わせるという‥たまりませんよね。



そんな職人気質の豚骨ラーメンをカップ麺にアレンジして再現したのは、福岡県福岡市西区に本社を構え、サンヨー食品(サッポロ一番)と資本業務提携している「味のマルタイ」。ローソン “先行” 発売のカップ麺となっているのですが、後日「ポプラ」などのナチュラルローソンを除くローソングループでも取り扱われる可能性があるので、実質ローソングループ限定商品です。

2018年1月9日(火)にもローソン限定商品として発売されていたので、今回で2度目の企画になるのですが、 “元祖泡系” のインパクトは再現されているのか、そして “骨の味” も打ち出されているのかどうかに注目しながら食べ進めたいと思います。

開封

別添の小袋は「先入れ粉末スープ」「かやく」「調味油」「仕上げの小袋」という豪華4種類構成で、この “仕上げの小袋” こそが “元祖泡系の素” になっているようです。泡系のカップラーメンといえば以前にエースコックが今回と同じような大盛バケツ型で何度かリリースしていましたが、けっこう強烈に泡泡だったので、それに匹敵するインパクトに期待したいですね。

麺は熱湯60秒の油揚げ麺で、お店の再現カップ麺ですが、けっこう油揚げ麺臭は強いです。ちなみに先ほどサンヨー食品の名前を出しましたが、2012年(平成24年)7月からマルタイの販売しているカップ麺(タテ型)はサンヨー食品の「太平食品工業 九州工場」に製造を委託しているので、もしかすると今回のカップ麺も太平食品工業の工場で製造されているのかも——



というわけでマルタイに問い合わせてみたのですが、なんと今回のカップ麺は兵庫県にあるエースコックの工場で製造しているそうです。エースコックもサンヨー食品のグループ会社なんですけど、大盛バケツ型のカップ麺はサンヨー食品(太平食品工業)の製造ラインにもマルタイの製造ラインにも対応していないため、エースコックに委託していると教えていただきました。

なるほど、これで以前にエースコックが発売していた泡系カップ麺との関連性が見えてきましたね。ちなみに粉末スープと調味油については、マルタイの自社工場で製造しているとのことです。

製品情報・購入価格

製品名:元祖泡系 博多一幸舎監修 博多豚骨ラーメン
販売者:味のマルタイ
製造所:製造所固有記号(WM)
内容量:109g(めん80g)
発売日:2019年01月29日(火)
実食日:2019年01月29日(火)
JANコード:4902702004668
ローソン標準価格:200円(税別)

発売地域:ナチュラルローソンを除く全国のローソン
購入価格:216円(税込)
取得店舗:コンビニ(ローソン)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:470ml
調理時間:熱湯60秒
小袋構成:4袋(先入れ粉末スープ・かやく・調味油・仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩)、スープ〔ポークエキス、ポークオイル、粉末しょうゆ、クリーミングパウダー、食塩、糖類(砂糖・ぶどう糖・麦芽糖)、粉末油脂、野菜粉末、植物油脂、たん白加水分解物、香辛料、すりごま、酵母エキス〕、かやく(キクラゲ、ねぎ)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘剤(キサンタンガム)、カラメル色素、pH調整材、かんすい、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、甘味料(カンゾウ)、(原材料の一部に乳成分、大豆、鶏肉、ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン

実食開始

先入れの小袋は「粉末スープ」と「かやく」の2種類、「調味油」と「仕上げの小袋」は後入れになるのですが、ちょっと粉末スープの香りがヤバいですね‥w(※好み)。豚骨臭とは違うんですけど、調味油を加える前から独特の獣臭があり、絶妙なペッパー系の香りが強烈に煽ってきます。

これってサンポー食品にも言えることなんですけど、九州のメーカーって普段このブログで取り上げている大手メーカーが持っていない特別な豚骨エキスを持っているのでしょうか。粉末とんこつスープについては、ちょいちょい東洋水産がイイ線かましてくれたりするんですけど、なんかもうベクトルが違うんですよね。

さて、熱湯60秒ということでバタバタしつつ、フタを開けてから「調味油」を入れて、「仕上げの小袋」を入れる直前の瞬間です。お湯を注いでから調味油はフタの上で温めなければいけないのですが、中身は動物油脂が主体だったので、正直ちょっと60秒じゃ完全には温まりませんでした。



とはいえスープの温度低下を招くほどの量ではないので、すこしでもスムーズに出てくれたら嬉しいかな、くらいの気持ちで問題ないでしょう。さすが動物油脂(おそらくポークオイル)が主体の調味油、投入した瞬間にグッと香りの厚みが増したのですが、ここへ仕上げの小袋を投入しますと‥‥

ちょっと散らかったネギが気になるけどw あわあわです。以前にエースコックが泡系のカップ麺をリリースしていたと書きましたが、それよりちょっと控えめかな? でも一般的なスープと比較したらイレギュラーな泡具合ですね。ガクッと調味油の獣臭が落ちてしまったのが残念に思えたんですけど、せっかくの臨場感が消えないうちに食べてみたいと思います。

1食(109g)当たり

カロリー:494kcal
たん白質:11.1g
脂  質:22.4g
炭水化物:61.9g
ナトリウム:3068mg
(めん・かやく:840mg)
(スープ:2228mg)
カルシウム:352mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:494kcal(めん・かやく:389kcal)(スープ:105kcal)
食塩相当量:7.8g(めん・かやく:2.1g)(スープ:5.7g)

めん

スープののりがよいやや平打ちの細麺

(出典:ローソン「商品・おトク情報」)

熱湯60秒は早いw

しっかり60秒待ってから開封し、調味油を入れる前に粉末スープを溶かすため念入りにかき混ぜ、アワアワにしてから撮影の前に味見したんですけど(この時点で2分弱は経過)、まだパッキパキですパッキパキw それもバリカタ食感とかではなく、ただ単純に麺が戻ってなくて、ある意味まぁハリガネではあったものの、熱湯60秒はベストタイムではありません。

撮影などしつつ、なんやかんや熱湯を注いでから3分前後経過くらいで食べ頃の硬め食感だったので、最短でも熱湯90秒は待ったほうが賢明かと思います。そこが気になるポイントだったんですけど、加水率の低いタイプでありながら適度な粘り気を兼ね備えていることにパッツン系の博多とんこつ麺とは違う、お店の個性(こだわり)のようなものを感じました。



ストレート麺ではありませんが、お店の麺を意識した若干の平打ち麺で、サイズはカップ麺的に中くらい。風味は小麦の香りよりも圧倒的に油揚げ麺特有の芳ばしさが強く、インスタント感はバリバリで、再現カップ麺的にナンセンスな項目ではあるものの、九州のメーカーが作るスナック的な油揚げ麺のイメージがポジティブなら特有の魅力として楽しめると思います(※私は好きです)。

スープ

「泡」にこだわった炊き出し感のある濃いめの豚骨スープが特長

(出典:ローソン「商品・おトク情報」)

個性的だが個性と引き換えに‥‥

あわあわの見た目と泡の初速が残っている食べ始めのクリーミーな口当たりが印象的で、その後わりと早めにスッ‥と泡は消えていくのですが、けっこうインパクトがありますね。ただ、ちょっとダマになるというか、正確には溶けずにスープの表面に塊が浮いてる感じになるので、わしゃわしゃわしゃっ! とスープの表面を泡立てるように素早く箸を小刻みに動かすのがポイントです。

ベースのスープは真っ白ではなく褐色気味で、お店のスープと似ている色なのですが、豚骨感のベクトルは完全にインスタント。特にクリーミングパウダーのミルク感が強く、その人工的なミルク感が泡のインパクトと引き換えに調味油の獣臭をマスクする傾向にあったので、ちょっと勿体なかったかなぁ‥という思いもありました。

そして食塩相当量の数値が示しているようにガツンと塩気は強く、油揚げ麺特有のニオイも容赦無くスープに滲み出ていたので、カップ麺マニアとしては九州のメーカーらしい独特の豚骨味が魅力的にも思えたんですけど、 “骨の味” とは違うというか、単純にスープの味だけでいえば泡の素を入れる前の調味油が効いた状態のほうが上かもしれません。

かやく

たっぷりのネギがナイス

お店の具材はチャーシュー、ネギ、キクラゲのシンプルな構成が基本になるのですが、肉具材は入っていません。かなりキクラゲは細切りだったので、ちょいちょいコリッとした歯応えを感じるものの、特筆すべき存在感ではなかったです。反面、ネギは意外と大きめで驚きました。

大きめといっても甘さをアピールするようなタイプではなく、どちらかというとネギ特有の辛味を軽く感じるくらいで、濃いめのスープに清涼感を与えています。このネギが後入れだったら最高だったんですけど、ただでさえ4袋構成なので難しいかもしれませんね。

泡のインパクトを加味すればギリ及第点かな‥とは思ったんですけど、製造元であるエースコックのスーパーカップが見え隠れしているというか、ちょっと具材に弱さを感じました。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

お店の代名詞ともいえる「元祖泡系」の「泡」はバッチリ体現できていたのですが、粉末ながらに独特だった豚骨感や調味油の獣臭はクリーミングパウダーのディフェンスを完全に抜くことができず、せっかくの豚骨が強烈な個性と引き換えにピンボケしていたので、ちょっとそこが残念でした。まずは小袋を入れる前に何口か粉末スープの豚骨感と調味油のコクを楽しみ、それから仕上げの小袋を入れるのがいいかもしれません。

(関連記事:2019年10月22日発売「マルタイ 元祖泡系 博多一幸舎監修 赤ラーメン」)マルタイはカップ麺でもノンフライ麺に強いので、いっそコストパフォーマンスは度外視し、超本格的なノンフライ麺・どんぶり型の再現カップ麺に挑戦していただきたいですね。

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