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なんでやろ、8番。待望のカップめん第2弾!! 8番らーめん監修「野菜らーめん 味噌」は “優しい味わい” の癒し系

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年8月2日(火)新発売、ローソン名店シリーズのカップ麺「8番らーめん監修 野菜らーめん 味噌」の実食レビューです。

北陸のソウルフードを作り上げたハチバン監修によるカップラーメン “待望の第2弾” は人気の一品「野菜らーめん 味噌」を再現!!

はたして昨年の問題は解決しているのか‥‥。実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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8番らーめん監修 野菜らーめん 味噌

8番らーめん(はちばんらーめん)とは、石川県金沢市の株式会社ハチバンが運営する「野菜らーめん」のフランチャイズチェーンで、1号店がオープンしたのは現在を遡ること55年以上、1967年(昭和42年)2月11日の話。加賀市の国道8号線に面する田圃の真ん中に、故・後藤長司(ごとう ちょうじ)その人が “8番ラーメン” の看板と掘っ建て小屋のような店を構え、ラーメンの提供を始めます。

2022年4月時点で国内外に269店舗を展開

オープン直後は客からの苦情が多く、開店わずか15日で休業し、試行錯誤を重ねながら、現在の看板商品である「野菜らーめん」の味を構築。その頃から「味噌」「塩」「醤油」「バター風味」と複数のバリエーションを揃え、なんと1日に1,300杯を売り上げる大繁盛店に急成長。今では北陸を中心に117店舗、海外にも152店舗を展開し、北陸のソウルフードとして注目を集めるようになりました。

今回の新商品「8番らーめん監修 野菜らーめん 味噌」は、店舗で根強い人気を誇る「野菜らーめん 味噌」の味わいを再現したカップラーメンで、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と共同開発。コンビニではローソンにしか売ってない、販路限定・数量限定の一杯で、昨年の「8番らーめん監修 野菜らーめん 塩」(2021年8月3日発売品)に続くファン待望の即席カップめん第2弾。

昨年は全国のローソン店舗のみを対象に販売していましたが、予想を大きく上回る販売数と反響を受け、今年は石川県白山市徳光町に位置する北陸自動車道のパーキングエリア「徳光PA」及び国道8号線沿いにある「道の駅 めぐみ白山」並びに8番らーめん公式通販サイト「ハチバンeSHOP」でも販売するなど、かなり気合が入っています。

筆者は近畿エリアのローソン店舗で購入

スープの味は「塩」から「味噌」に変わりましたが、容器のカラーリングは店舗で使用している丼[通称:青丼(あおどん)]をイメージした青を基調とし、8番らーめんのシンボルとなっているハチカマ(8番かまぼこ)も引き続き小さくなって入っている様子。ハチカマは他の商品には使い回せない専用のトッピングなので、関係者の企業努力を感じるポイントなのですが、ひとつ不安なのが麺の仕上がり。

8番らーめんのプレスリリースには “8番らーめんの神髄であるスープが良く絡む「ちぢれ太麺」に” と記述されているのですが、第1弾の「8番らーめん監修 野菜らーめん 塩」ではコシらしいコシがない、スープとの相性もベストとはいえない油揚げ麺を使っていたので、それが評価の足を引っ張る大きな要因となっていました。

この件については「8番らーめん監修 野菜らーめん 塩」に限った話ではなく、サンヨー食品の縦型カップ全般に課せられている問題で、スープと具材は上出来なのに油揚げ麺のクオリティが低くて‥‥というのは頻繁に生じる結果。しかし、他社が目を見張るほどクオリティの高い油揚げ麺も保有しているサンヨー食品なので、この鬼門を突破できるか否かも見どころの一つ。

ちなみに「8番らーめん」の名前は “国道8号線” に由来

また店舗で「野菜らーめん」を調理する際、新鮮な野菜を可能な限り短時間で、なおかつ高い火力で瞬時に炒める爆(バオ)という中華の料理法を導入していることから、炒めた野菜の風味が楽しめるかどうかなど、そういった部分にも注目しながらレビューします。

開封

天面でも「北陸のソウルフード」をアピール

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」1袋のみで、これについては前回の「塩」と同じ仕様。近年はPS樹脂(ポリスチレン)よりも硬い、PP樹脂(ポリプロピレン)製の縦型カップを使うことも増えてきたサンヨー食品ですが、前回の「塩」と同じ紙製の容器を採用しています。麺の戻り具合とか、熱伝導率の関係で容器を使い分けているのかもしれません。

フタ裏では通販おすすめ商品をアピール

かやくはキャベツ、味付豚肉、かまぼこ、にんじん、もやしの計5種で、かまぼこは店舗のハチカマを模した特注のデザイン。8番らーめん創業当時の「野菜らーめん」には典型的なナルトをトッピングしていたようですが、お店の繁盛ぶりを見たナルトの製造者から提案があり、1968年(昭和43年)から “8” を描いたハチカマが導入されたようです。

ちなみにローソン標準価格は230円(税込248円)ということで、昨年の塩(税込228円)よりも値上がりしているのですが、2022年6月1日出荷分より実施された価格改定の煽り。ただ、2022年8月現在、NB(ナショナルブランド)の縦型ビッグ製品をローソンで購入した場合の税込価格は264円が相場になるため、それよりも安いのはPB(プライベートブランド)の強み。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:8番らーめん監修 野菜らーめん 味噌
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:104g(めん70g)
商品コード:4901734047322(JAN)
発売日:2022年08月02日(火)
実食日:2022年08月05日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:248円(税込)
希望小売価格:230円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、植物性たん白、食塩、砂糖、粉末卵)、スープ(みそ、糖類、豚脂、食塩、植物油脂、香辛料、ポーク調味料、酵母エキス、たん白加水分解物、しょうゆ)、かやく(キャベツ、味付豚肉、かまぼこ、にんじん、もやし)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、かんすい、クチナシ色素、増粘剤(キサンタン)、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)

実食開始

昨年とは麺の形状が異なる

麺は油で揚げたフライ麺で、それについては昨年の「塩」と共通なのですが、比較的に厚みのない形状。また原材料名の構成も変わっているため、昨年と同じ麺ではありません。これが改善されているのであれば、華麗なリベンジに期待できそうな展開。

ハチカマの数は個体差で変わります

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、待つこと5分。時間になったら「仕上げの小袋」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。小袋にはサンヨー食品が得意とする炒め野菜の香りが綴じ込めてあるのかと思いきや、それとは異なる “中華鍋でラードを軽く焦がしたような芳ばしさ” が印象的。

製造所は太平食品工業株式会社の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっていますが、販売者であるサンヨー食品が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部が太平食品工業なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き昨年からの進化に期待しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(104g)あたり
カロリー:473kcal
たん白質:9.6g
脂  質:20.2g
炭水化物:63.3g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:3.5g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.59mg
カルシウム:220mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:473kcal(めん・かやく:380kcal)(スープ:93kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

なるほど信州のソウルフードから‥‥

5.0

そもそもの形状が昨年の「塩」と違うのはもちろん、原材料名を比較してみると明白で、大豆食物繊維を省き、植物性たん白や砂糖、粉末卵を配合するなど、明らかに違う油揚げ麺を搭載しています。ただ、原材料名の並び(小麦粉、植物油脂、でん粉、食塩、砂糖、粉末卵)と中央のスリットから察するに‥‥

よく見ると中央に縦溝が‥‥

2022年4月5日に発売された、ローソン限定のカップラーメン「みんなのテンホウ監修 テンホウメン」と酷似した油揚げ麺で、縦に入った溝と独特のハリが決定打。厳密にいうと違ったとしても、テンホウ監修による商品の油揚げ麺と同じ技術を応用していることは間違いありません。でもって肝心の仕上がりは、再現度は扨措き印象がよく、内側から弾けるような反発性が個性的。

粘りのある弾力は控えめなので、またもや再現度が高いとはいえない仕上がりではあるものの、昨年に使われた「塩」の油揚げ麺とは雲泥の差。スープとの相性も悪くなかったので、お店の方向性とは違えど結果オーライというか、すくなくともプラスに転んでいると思います。

スープ

攻撃性は皆無で味わい深い

5.0

味付けの中心を担う味噌は、漠然と「サッポロ一番 みそラーメン」の流れを汲んでいて、おそらく一部に同じ味噌を使用しているのだと思いますが、サッポロ一番のブレンドよりも優しい味わい。とはいえ薄味なのではなく、野菜から滲み出る旨みを大切にするスタンスというか、シンプルだけど奥行きのある味噌感です。

オイルの香りに注目

そこに「仕上げの小袋」を加えると、中華鍋でラードを軽く焦がしたような、独特の芳ばしい香りが立ち上がり、味覚には若干のホロ苦さを与えてくれるため、それらが具材を中華鍋で炒めたような臨場感にリンク。土台の動物系は控えめですが、オイルの内訳は豚脂の比率が高かったので、きちんとラーメンとして成立する味わいでした。

具材

野菜たっぷりでハチカマも個性的

5.5

昨年の「塩」と比較して、原材料名の並びを見ると “もやし、ニンジンの使用量が逆転” しているのですが、たっぷりのキャベツを筆頭に、使用している具材そのものは変わりません。ハチカマの数は重量判定の個体差で前後しますけど、タイトルの「野菜らーめん」に恥じないボリュームは見事。

味付豚肉は気の抜けたハムみたいな肉片なのでw 可もなく不可もなしではあるものの、それはさておき税込248円の販売価格に見合った‥‥いや、現在の相場から判断すると値段以上の内容です。

総評

5.0

片手で持てるコンビニ用のカップラーメンにデフォルメされているため、再現度の高さでいうと “それっぽいのかな” くらいの位置になりますが、前回とは違う油揚げ麺は間違いなく改善。シンプルだけど味わい深い味噌スープに、ラードの芳ばしさが味わい深く、たっぷりの野菜も相俟って、なんとも優しさを感じる一杯でした。

コンビニ専用の商品は、おおむね濃いめの味を基本としているため、その物差しで測ると味のインパクトに欠ける面もありますが、それよりも老若男女に愛される優しさに価値が見出せる商品です。なかには販売していない店舗もありますけど、専用のポップを掲示しているローソンは多かったので、気になっている方は早めに確保してください【author・taka :a(大石敬之)】

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