どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年10月26日(火)ローソン限定発売、エースコックのカップ麺「ニンニク好きに捧げるニンニク塩ラーメン」の実食レビューです。
ニンニクが好き過ぎる人に捧げるニンニク好きの為のニンニク過ぎるニンニク塩ラーメン!? ローソンの「○○らぁ」に新展開!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ニンニク好きに捧げるニンニク塩ラーメン
今回の新商品「ニンニク好きに捧げるニンニク塩ラーメン」は、やりすぎくらいがちょうどいい!? をコンセプトに、ローソンが展開している “やりすぎカップめん” の新作で、大阪府吹田市に本社を置くエースコックと共同開発。同時に「コショウ好きに捧げるコショウ醤油ラーメン」と「ゴマ好きに捧げるゴマ担々麺」を発売し、ローソンのカップめんコーナーを賑わせていました。
このシリーズは、2020年(令和2年)2月4日に発売された「ゴマらぁ」及び「コショらぁ」に端を発するレギュラーサイズのカップラーメンで、ひとつの素材に特化した攻めのインパクトとコストパフォーマンスの高さが魅力。立ち位置としては、エースコックの驚き&やりすぎ「EDGE」や「MEGA」の延長線上にあるようなシリーズです。
シリーズ第1弾を飾った「ゴマらぁ」は、胡麻に特化した担々麺ではなく “クリーミー豚骨ごまラーメン” をテーマにしたカップラーメンで、スープの表面に浮かぶ大量の煎り胡麻もさることながら、別添の調味油に練り胡麻を仕込み、動物系は乳化感の強いポークエキスとポーク調味料を使用。さらに味噌や椎茸の旨みを隠し味として忍ばせたスープが絶品で、このブログでは高評価を記録。
>> ローソン新商品「ゴマらぁ」と「コショらぁ」がヤバい!!
その「ゴマらぁ」と同時に発売された「コショらぁ」は、コショウを強めに効かせたキレのある “コショウ塩ラーメン” で、玉ねぎやニンニクなどの香味野菜と化学調味料の主張が強く、いかにもカップラーメンらしい人工的なスープに仕上がっていたのですが、それも悪くないと思えるテイスト。そこに後入れの黒胡椒をガツンと効かせ、インパクトの強さとコストパフォーマンスの高さを両立していました。
続けて2020年9月22日に発売された「ネギらぁ」は、にんにくの香り際立つ “にんにく塩ラーメン” で、最初から入っている粉末スープにはガーリックパウダーを、別添の液体スープには生おろしニンニク系のキレとガーリックオイルを仕込み、隠し味に魚醤を使用。具材にはフリーズドライとエアドライのネギを使っていましたが、比較的に食べやすい仕上がり。
その後、2020年12月1日に “クリーミー塩ラーメン” をテーマにした「チーらぁ」をリリースし、ローソンの公式ウェブサイトには “チーズ好きにはたまらない一杯” と記載されていたのですが、思っていたよりもチーズ感が弱く、第1弾の「ゴマらぁ」や「コショらぁ」ほどの感動は得られませんでした。
それに続くかたちで登場した「ニンニク好きに捧げるニンニク塩ラーメン」の商品名は “○○らぁ” ではないのですが、念のためエースコックに確認を取ったところ、2020年2月発売の「ゴマらぁ」や「コショらぁ」の流れを汲む “○○らぁ” の続編で、シリーズ名を “○○好きに捧げる” に変更した様子。
まだ「ゴマらぁ」と「コショらぁ」を販売しているローソン店舗もあるかと思いますが、それぞれ順次「ゴマ好きに捧げるゴマ担々麺」と「コショウ好きに捧げるコショウ醤油ラーメン」に切り替えるらしく、新たに「ニンニク好きに捧げるニンニク塩ラーメン」を導入し、ラインナップを強化しました。
開封
フタの上に原材料名や保存方法・調理方法などの製品情報をプリントしているため、小袋は貼り付けられていませんが、容器の中に「液体スープ」の小袋が入っている‥‥というのはエースコックの常套手段。小袋の周りに粉末スープが付着してしまうので、そこが玉に瑕ではあるものの、たとえばフタの上で小袋を温める際、接着剤が溶けて復活しないのは利点。
ローソン標準価格は183円(税込198円)なので、これについては “○○らぁ” から変わっていませんが、容器は標準サイズの縦型カップ。スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の店舗であれば、税込100円前後で手に入るタイプの製品スタイルなので、冷静に考えると割高に思えてしまう値段ですが、それを補って余りあるニンニクのインパクトに期待したいところ。
ゴマらぁ(クリーミー豚骨ごまラーメン)は「担々麺」に、コショらぁ(コショウ塩ラーメン)は「醤油ラーメン」に変わったので、そちらも気になるところではあるものの、コロナ禍でニンニクの需要が爆発的に伸長している現在、ひとまず「ニンニク好きに捧げるニンニク塩ラーメン」から掘り下げていきましょう。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ニンニク好きに捧げるニンニク塩ラーメン 製造者:エースコック株式会社 製造所:東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1) 内容量:60g(めん50g) 商品コード:4901071256524(JAN) |
発売日:2021年10月26日(月) 実食日:2021年10月30日(土) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:198円(税込) 希望小売価格:183円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:290ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(液体スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(食塩、植物油脂、ガーリックペースト、糖類、たん白加水分解物、チキンエキス、デキストリン、でん粉、ガーリックパウダー、チキン調味料、カツオ調味料、粉末しょうゆ、魚醤、胡椒、香味調味料、ジンジャーパウダー、ポーク調味料)、かやく(にんにく、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、増粘剤(グァーガム)、カラメル色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。かやくの構成は「にんにく」と「ねぎ」だけなので、きわめてシンプルな構成となっているのですが、お湯を注ぐ前の段階からガーリックパウダーとフライドガーリック(ローストガーリック?)の芳ばしい香りが漂ってきます。
あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら液体スープを加え、よくかき混ぜたら出来上がり。液体スープを入れる前からニンニクの香りは強かったのですが、液体スープを入れた途端にガーリック臭が強化され、集めてみるとニンニクチップの量も多く、写真で見るよりも強いインパクトを感じる実食前。
ちなみにローソンオリジナルのカップ麺(レギュラーサイズ)は、油揚げ麺だと税込129円、ノンフライ麺だと税込150円が基本なので、ニンニクの効き目とコストパフォーマンスにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(60g)あたり |
カロリー:246kcal たん白質:5.4g 脂 質:8.5g 炭水化物:37.0g 食塩相当量:4.0g (めん・かやく:1.1g) (スープ:2.9g) ビタミンB1:0.25mg ビタミンB2:0.27mg カルシウム:190mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:246kcal(めん・かやく:216kcal)(スープ:30kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
意外と食感の耐久性が高い
丸刃で切り出された口当たりのいいフライ麺で、見た目は白っぽく、サイズは中細。エースコックのNB(ナショナルブランド)を例に挙げると「飲み干す一杯」にありそうな、きわめてオーソドックスな油揚げ麺ではあるものの、けっして基礎クオリティが低いわけではありません。
ちょっと上記の写真では分かりにくいのですが、麺の断面を見ると中心に白っぽい芯のような部分があり、そこがコリッとした歯応えで、けっこうクセになる感じ。加水率は低めに設定してありますが、意外と伸びにくく、独特の歯応えと適度な歯切れの良さが最後まで楽しめるのも評価できるポイント。
エースコックのオーソドックスな油揚げ麺の例に漏れず、特有の芳ばしい風味も強めに漂ってくるのですが、それに負けじとニンニクの風味も強いので、油揚げ麺臭がネガティブに作用することはありません。むしろニンニクの風味と相性がよく、お互いの芳ばしさを引き立て合っているような相乗効果を感じました。
スープ
にんにく好きも納得
まずは液体スープを加える前、粉末スープだけの状態を味わってみたところ、ガーリックパウダーの存在感が凄まじく、この時点で食べるタイミングや食後の口臭に注意しなければいけない強さ。そこそこ塩気も強めに効いていたので、このままでも成立しているといえば成立しているのですが、別添の「液体スープ」を加えると‥‥
ガーリックパウダーだけでは打ち出せない、おろしニンニク系の鋭さが加わって、全体の攻撃力がイッキにブースト。それ以外の旨みはガラ系のチキンエキスを軸に、クセを抑えたポーク調味料で脇を固め、ニンニクとは違う生姜のアクセントを重ねているのも効果的。粉末スープに醤油も使用しているようですが、あくまで香り付けに過ぎなかったので、味のジャンルとしては塩にんにく。
かなりインパクトの強いテイストなのですが、胡椒のアクセントを適切に効かせ、魚醤やカツオ調味料を隠し味に使うなど、ニンニクのインパクトだけに感けたスープではありません。前述の「ネギらぁ」にも塩にんにく味のスープを合わせていましたが、それと比較してニンニクの効き目は段違いに強かったです。
具材
値段を思えばOK
ネギは熱風で乾燥させた歯触りの強い青葱で、特筆すべきポイントはないけれど、小さいニンニクチップは風味が強く、これも全体のニンニク感を底上げしてくれる大切な要素。熱湯3分後はフニャフニャになりますが、その攻撃性が衰えることはなく、むしろ加熱したニンニク特有のホクホクした旨みが楽しめるので、これはこれと割り切れば悪くありません。
可能であればネギではない緑(チンゲン菜やホウレン草)を合わせるとか、もっとニンニクチップを増やすとか、欲を言えばの不満もありますけど、スカスカな食感の肉そぼろを放り込まなかったのは英断です。
総評
パッケージの “ニンニクが好き過ぎる人に捧げるニンニク好きの為のニンニク過ぎるニンニク塩ラーメン” というアピールにも納得できる、しっかりとニンニクの風味を効かせた仕上がりで、その思い切りが好印象。これで税込150円前後だったら‥‥という思いが無きにしも非ずではあるものの、それを踏まえても悪くありません。
「ゴマ好きに捧げるゴマ担々麺」と「コショウ好きに捧げるコショウ醤油ラーメン」は引き続き通年販売、対して「ニンニク好きに捧げるニンニク塩ラーメン」の販売状況は売れ行き次第になりそうですが、全国のローソン店舗が対象なので、気になっている方は早めにチェックしておいてください【author・taka :a(大石敬之)】